バス駐車場やバス停設計には、バスのCADデータが欠かせません。
バスの2D・3Dcadデータは公共・商業施設の駐車場やバス停の設計に役立ちます。
特に都心部では、ドライバーや利用者がストレスを感じないように、限られた用地を有効活用した駐車場やバス停の設計が求められます。
バスを含め様々な車両の軌跡を考慮した設計が必要です。
また、一言でバスと言っても路線バス、大型バス、観光バス、マイクロバスなどの種類があります。
それぞれのcad図や図面、軌跡図を使う必要があるでしょう。
まずはフリーのcad図から使ってみてください。
意外と素晴らしいデータが揃っています。
このサイトでは、バスの外観図だけでなく、代表車型の旋回軌跡図、車種別環境情報、主要諸元などが用意されています。
マイクロバスから路線バス、観光バス、大型バスまでの外観図があるので、バス駐車場やバス停設計のプレゼンテーションなどに活用可能です。
平面図や立面図、鳥観図にバスのCADデータやcad図を配置すれば、各施設でのバスの利便性を確認できます。
この記事の後半では、外観図以外の旋回軌跡図、車種別環境情報、主要諸元などを使ったバス駐車場、バス停計画の際の留意点などについて説明していきます。
限られた空間に、バスの動線を含め実用的な施設を設計しましょう。
まずはダウンロードサイトのリンク集から、バスのCADデータをチェックしてみましょう。
お探しのデータが見つかるかもしれません。
バス・Bus 2Dcadデータのダウンロード
Pinterest
グーグルアカウントやフェイスブックアカウントなどでログインできる、無料の素材サイトです。写真素材を中心にCAD用の立体イラスト、室内写真なども充実しており、SNSなどで使用することもできます。CADに利用できる写真素材も豊富で、階段や石造、石膏などをはじめ国内外の建築物も充実しています。
dimension CAD
dimension CAD
人や車など、日常で使うさまざまなCADデータやcad図が揃っているサイトです。警備員、建設作業員、通行人、子供・男性・女性などのデータをダウンロードすることができます。サイト自体は英語で作られていますが、CADデータがメインのサイトなので問題ありません。
CAD forum
CAD forum
CADデータ、CADに関する情報、技術ヒントが無料でダウンロードできるサイトです。家具、階段、樹木、ライト、人物、地形など、ダウンロードできるデータは豊富にあります。暖房、油圧、パイプ、ポンプ、バルブなど、配管に関連したデータや図面もダウンロードできます。
バス cadデータ Google
バス cadデータ Google
バスのCADデータやcad図・図面が見られます。検索から多数のアイテムを表示できます。フリーのものもあります。バスの車両の区分は、次のように分類されています。大型車バスは、車両の長さが9m以上、または旅客席数約50名以上のバスです。中型車バスは、車両の長さが7m~9m、または旅客席数30~40名程度のバスです。小型車バスは、車両の長さが7m以下、かつ旅客席数約29名以下のバスです。マイクロバスバスは、乗客席数15~20名程度のバスになっています。
バス・Bus 3Dcadデータのダウンロード
3D CAD BROWSER
3D CAD BROWSER
無料のアカウントを登録することで、非自由3Dモデル以外の3Dモデルをすべてダウンロードできます。アップロードした3Dモデルごとに、他のユーザーが3Dモデルをダウンロードすることができます。有料で3Dモデルをダウンロードすることができ、その数によって料金が異なります。
3D Warehouse
3D Warehouse
無償の3DモデリングソフトであるSketchUp Makeへ、直接3Dモデルを取り込むことができます。3Dモデル個別のページでは、無料で3Dモデルを回転させたり、拡大・縮小して表示できます。回転などができる3Dモデルを、Webページへ埋め込むコードも用意されており、ブログなどへ気軽に3Dモデルを埋め込むことができます。
cgtrader
cgtrader
ゲームなどで使用できる3Dモデルが、680,000種類以上用意されている3Dモデルマーケットプレイスです。掲載されている3Dモデルは、ダウンロードが有料の3Dモデルと無料の3Dモデルがあります。デザインスタジオが作成した3Dモデルや、フリーランスの3Dアーティスト作成の3Dモデルがあります。
バス・Bus イラスト素材のダウンロード
shutter stock
shutter stock
基本無料、一部有料コンテンツありの、写真やイラストなどの素材サイトです。課金コンテンツと無料コンテンツが、はっきりとわかりやすく区分されています。路線バスなど写真素材の豊富さは、毎日数千点ずつ追加されていることなどからもわかります。
pixabay
pixabay
1500万以上のフリー素材が使用可能な写真素材サイトで、素材のすべてが無料で使用できます。商用利用もOKであり、その際に許諾なども基本的には必要ありません。スマートフォンなどのアプリ化もしてあり、画像を事前にチェックしパソコンなどに転送なども可能です。
バス イラスト Google
バス イラスト Google
大型バスや観光バス、マイクロバスなどのバスのイラスト・素材が、見られます。フリーのものもあります。路線バスのタイプにある、複数の客用扉、立ち席・つり革は、停留所ごとの乗客の安全性に適したバスの構造となっています。近年の路線バスの構造は、低床化、超低床化が進んでいます。ケータイやスマホの地図などを利用して、バスが今どこを走っているかをチェックしましょう。
データが見つからなかった方は、リンク集のまとめサイトから見つけてください。
次のサイトでは、バス・BusのCADデータのリンク集をまとめて紹介しています。
バス・Bus、CADデータのまとめサイト
Bus駐車場やバス停における現状と問題点
Bus駐車場に関する問題点の分析
近年、観光客の増加などで、バス駐車場のニーズが高まっています。
小型マイクロバスでさえ全長が乗用車の約1.5倍あり、一般車両用駐車場の利用は不可能です。
東京や京都、神戸などは、観光バスの待機場・乗降所として利用可能なバス駐車場を民間企業が展開し、バス駐車場のニーズに対応しています。
観光地周辺では、駐車場不足により、観光バスの路上駐車に起因する交通渋滞が発生しています。
交通渋滞緩和のため、バス駐車場の整備が求められています。
バス停に関する問題点の分析
バス停の形状は、台形(バスベイ)型、テラス型、ストレート型が一般的です。
従来の台形型停留施設は、歩道間際への停車が難しい場合があります。
歩道間際へ停車できないと、車体が走行車線へはみ出し、通行の妨げになるおそれがあります。
歩道とバス乗降口の間隔が広いと、高齢者やベビーカー利用者などが安全に乗り降りできません。
そのため、歩道のそばへ停車できる形状が望まれています。
バス施設にCADデータを使用する際の注意点
無理のないサイズで駐車場マスを設計
国土交通省の「駐車場設計・施工指針同解説」では、バスの幾何学構造設計のサイズは、長さ12.0m、幅員2.5m、高さ3.8mと規定されています。
これに前方方向のクリアランス100cm、ドアの開閉余裕80cmを加え、バスの駐車マスは長さ13.0m、幅員3.3mとされています。
車いすの利用が想定される場合は、余裕幅員として上記値に1m以上を加えた駐車マスにすることを求められています
駐車場内での後退と切り返しは避けよう
狭い場所での後退・切り返しが難しい大型バスは、原則として前進駐車、前進発車にしましょう。
人の乗降が多いバス駐車場は、安全面を考慮し右斜め駐車が望ましいとされています。
右斜め駐車は、直角駐車に比べハンドル操作が少なく、駐車しやすいという利点もあります。
大型バスの天井がある駐車場利用には、4.1m以上の高さが必要です。
換気用ダクトや案内板などの設置を加味し、天井の高さを決めましょう。
バスの旋回軌跡を基に、バスの通行をシミュレーションし、駐車マスの配置を決めましょう。
バス停は利用者へのやさしさを考慮
バス停の設計では、バスのCADデータ・軌跡図から旋回軌跡を確認し、スムーズに運行可能かを検討しましょう。
ノンステップ式の超低床バスを利用するなら、縁石の高さへの配慮が不可欠です。
近年、バスを縁石ギリギリまで寄せられる、特殊形状の縁石が考案されています。
バス停車時に、乗降口と停留施設の間隔が狭ければ、高齢者や車いす・ベビーカー利用者の安全で円滑な乗降が可能です。
スムーズな乗降は、停車時間の短縮につながり、バスの円滑な運行の一助になると考えられています。
自転車の交通量が多いエリアでは、自転車と乗降客、自転車とバスの動線が重ならないよう、交通島の設置や歩道部分に切れ込みをいれたバスベイ形式、自転車道の確保などが必要です。
まとめ/バスのCADデータを使った、利用者に優しいBus駐車場やバス停の設計
バス駐車場・バス停設計のポイントは、「ドライバーのため」「バス利用者のため」という2つの視点が大切です。
ドライバーに優しい工夫として
バスは後方死角が多いので、切り返しや後退が不要な動線確保、駐車マス配置を考えましょう。
バスが利用しやすい形状にしましょう。
歩行者・自転車とバスの動線分離は、事故防止につながります。
バス利用者に優しい工夫として
高齢者や車いす・ベビーカー利用者などの安全に配慮し、特殊形状の縁石導入などを検討しましょう。
駐車場では、車いす利用者の動線が短くなるよう、駐車マス配置や形状の工夫が必要です。
バス停付近は、バス利用者だけではなく、様々な歩道利用者がいるので、全ての人の安全を考慮した設計が必要です。
これらの点に留意して、限られたスペースに機能性の高い施設を計画しましょう。そのために、このダウンロードサイトのバスの2D・3Dcadデータ・図面をご活用ください。
バス(Bus)の魅力は2D・3Dcadデータで鮮明に
街のなかを走りながら、たくさんの人を一度に目的地にまで運ぶ重要な役割を担っているのが「バス(bus)」です。一言でバス(bus)と言っても種類があり、路線バスや大型バス、観光バスやマイクロバスなどもあります。色とりどりのバスを見ていると、ワクワクした楽しい気持ちになりますね。そんなバス(bus)の魅力を紹介していきます。
バス(Bus)の種類の多彩さは歴史の深さを物語る
バス(bus)は、日本だけでなく世界中で見かけます。たくさんの人を乗せて活躍しているバスは、低運賃で同じ方面に行く人を同時に運ぶなど、私達の生活には欠かせない存在です。
一般的に前後に長い形をしており、高さのある車体を持っています。バスの室内には多くの座席があり、バスの目的によっても内部の座席の構造が変わります。登録区分を見ると「普通乗用車」に分類されており、11名以上の乗車定員のバスは「中型乗用自動車」もしくは「大型乗用自動車」になります。
乗用定員30名以上になると「大型バス」と分類します。比較的小さなバスは「マイクロバス」に分類されるなど、バスの規模によっても呼び方に違いがあります。
今では当たり前に見かけるようになったバスですが、もともとは乗合馬車が前身です。バスが登場したばかりのときは、エンジン部分が前方にあり、つき出したボンネット型のバスでした。
現在ボンネットバスは観光地などで使われており、少しレトロな雰囲気もあることからとても人気があります。イベントに登場することもあり、どこか懐かしさを感じるデザインが特徴です。
バスの歴史を見ると、都市部の道路上に架空電線を引いて電気を動力源としている電車もありました。環境問題にも配慮していることと、軌道が必要ないことから多くの都市で普及しましたが、道路渋滞の原因になるうえ、進めなくなる問題もあり、現在では見かけなくなりました。時代とともにさまざま形に姿を変えているのも、バスの魅力と言えるのではないでしょうか。
バスの歴史を知りたければ軌跡図(軌跡)を見ない理由はありません。無料(フリー)のcadデータやcad図を使って図面をダウンロードしてください。説明しにくいバスに構造の違いも、cadデータやcad図を見ればひと目でわかります。
軌跡図(軌跡)だけにこだわらず、無料(フリー)の図面をダウンロードして、営業に活かすこともできます。Cadデータをダウンロードするときは、保存形式に注意しないと使えません。
さまざまなバス(bus)の種類別cadデータは無料ダウンロードできる
バスといっても種類があり、ふだん誰でも乗れる路線バスや、旅行のときに乗るような大型バス(観光バス)もあります。また、小ぶりで使い勝手の良いマイクロバスなど種類はさまざまです。バスにはどんな種類があるのか、具体的に紹介していきます。
路線バス
毎日多くの人が利用しているのが路線バスです。近頃は環境に配慮したハイブリッドバスが主流になり、通勤通学に欠かせない存在となっています。毎日決まった時間に決まったコースを走ります。
平日と土日祝で時間帯や走る本数こそ違いますが、その地域によってデザインもさまざまです。路線バスといっても観光地を周る観光バスの役割を担っているものもありますし、レトロな雰囲気を楽しめる路線バスなどもあります。
その地域性を重視したデザインもあり、路線バスの違いを比較するのも楽しいかもしれませんね。
コミュニティーバス
街のなかで見かけるマイクロバスです。通常のバスよりも小さいことからマイクロバスの名前で呼ばれることもありますが、通常はコミュニティーバスに分類されます。
マイクロバスは都市部などの狭い道でもなんなく走りますし、可愛いイラストや地域のキャラクターが描かれたものもあり、日本各地で活躍しています。長距離を走るバスではなく、決まったルートで短距離を走ることの多いバスになります。
小型なのもありバスの席数は少なく、大人数が乗るようにはできていません。路線バスよりも安い運賃で乗れることもあり、多くの人が利用しています。コミュニティーバスはさまざまな形があり、ころんとした丸みのあるボディが特徴です。
東京だと地域をめぐる「めぐりん」なども有名で、決まったルートを巡っています。
観光地で活躍している観光バス
観光地で活躍している観光バスの種類はとても多く、何を目的にしたバスなのかによっても分類されます。例えば、都心部で見かける観光バスといえば、2階建てのものではないでしょうか。1階と2階に客席があり高さ3.8m、長さ12mの大型バスになります。
路線バスよりも明らかに大きな大型バスになるので、見かけるとびっくりするかもしれません。また、2階建てバスには屋根のないものもあり、広々とした景色を楽しめるバスもあります。バスのなかから観光地を見学できるのも魅力です。
季節ごとに変わる風を感じながらバスを楽しめるのも観光バスならではです。
他にも、駅やホテル、空港を結んでいる路線バスもあります。こちらも大型バスになり、高速道路を走っている姿を見かけます。観光バスには、大切な自然を守るために、排気ガスをあまり出さない低公害車両を使っているものもあり、ハイブリッド式になります。
変わり種のバス
日常生活のなかではなかなか見かけることがないと思いますが、ちょっと変わり種のバスもたくさんあります。例えば、東京西部を走っている路線バスに「SL型トレーラーバス」があります。
SL好きな子どもからも絶大な人気があり、運転席部分と客車部分が曲がる仕組みになります。運転するのが難しく、決められた区間以外は走れない決まりがあります。他にも2台のバスを連結できる「連節バス」や、サファリパークで走っている遊覧用の「サファリバス」などもあります。
サファリバスはもともとアフリカンサファリ(大分県)で作られたのが始まりになり、今ではよく見かける形になりました。さらに、陸地も水上もどっちも走れる「水陸両用バス」は、屋根もなくとても変わった形をしています。
実際に山梨湖(山梨県)で使われており、観光客を中心に盛り上がっています。
バスの種類は他にもたくさんありますし、地域性の違いを見ながら比較してみるのも楽しいかもしれません。同じ形をしているバスでも、デザインが違うだけで全く印象が変わります。その地域に配慮したデザインや低公害などの環境面に配慮したものなど、バスが工夫を重ねて現在に至っているのがわかるのではないでしょうか。
バスの種類による構造の違いや軌跡(軌跡図)もcadデータやcad図の図面を使って、営業時の説明などに生かしていきましょう。とはいえ、cad図は有料のものしかないのでは?とダウンロードを躊躇している人もいると思います。Cadデータの図面は無料(フリー)のものもたくさんありますし、ダウンロードも簡単です。軌跡(軌跡図)を知りたいと思っている人にとっても、cadデータが役に立つこと間違いなしです。しかも、無料(フリ―)でcad図や図面がダウンロードできますし、軌跡図(軌跡)を上手に活かしてくださいね。
バスの内部までわかるCADデータや軌跡図の魅力
まとめ
バスの種類や構造の違いは、外側から見ていると似ているように見えるかもしれません。マイクロバスや大型バスなどの大きさの違いはわかりやすいものの、座席などの内部は見えません。これらのバスの特徴も軌跡図(軌跡)を使ったり、フリー(無料)のcad図や図面を使って比べてみてくださいね。バスの構造の面白さは軌跡図(軌跡)を見ないとわかりませんよ。
バスのcadデータをダウンロードする前に用途と種類を明確に
鉄道や飛行機、船とともに多くの旅客の運送に欠かすことができないバス。
一言で「バス」と言っても、市街地の停留所を回る路線バスを始め、都市化や観光地まで旅客を運送する観光バス、部活動やクラブ活動で部員を運送するために利用されるマイクロバスまで、その種類や大きさにはさまざまなものがあります。実際にはさらに細分化され、メーカーの違いに加え、非常に多くのバリエーションが存在しています。海外では「bus」や「coach」など、用途に応じて呼び名が変わりますが、日本ではひとまとめに「バス」と呼ばれています。
ここでは、この非常に多くのバリエーションが存在する大型バスをはじめとした、バスのCADデータをフリーでダウンロードするために知っておきたい、バスの種類や違いについてご紹介します。
バスには種類別と用途別がある
一般的にバスと聞いてイメージされるのは、まず街中を走る路線バスという方も少なくないでしょう。
通勤・通学などで使われる路線バスは、種類で言うと「乗合バス」といわれています。
また用途別で分けると、修学旅行や社員旅行などで貸し切って使う「貸切バス」や高速道路を走行しで路線を結ぶ「高速バス」、観光地・路線・運行時間などが決められた「定期観光バス」、空港とターミナル駅間などを結ぶ「空港アクセスバス」などの種類に分けることができます。なお海外では、用途に応じて「bus」や「coach」など、さまざまな呼び名があります。
フリーのダウンロードサイトなどでバスのCAD図面をダウンロードする場合は、用途によってバスの形状だけでなく装備なども異なりますので、どの用途で使用するバスなのかをまず明確にしておく必要があります。またバスは日本で使用されているものと海外で使用されているもので、出入口の位置が異なります。海外のバスのCAD図面をフリーでダウンロードしたい場合は、英語で「bus」と入れて検索しましょう。
バスは車種の区分や種類によって軌跡図も特徴も変化する
バスは同じ用途でも、その大きさや種類によって細かなバリエーションがあります。
たとえば観光バスの場合、小型・中型・大型などに分けられ、その区分も細かく定められています。
これは国交省が定める「一般貸切旅客自動車運送事業」を申請する際に必要となるもので、決められた車種の区分で申請しなければなりません。
その区分は、「車両の長さ9メートル以上または旅客座席数50人以上」のバスを大型車、「車両の長さ7メートル以下で、かつ旅客座席数29人以下」のバスを小型車、「大型車、小型車以外のもの」のバスを中型車と決められています。バスのサイズは、おおむねこの「車種の区分」に分けられます。大きさによって当然ながら軌跡図も異なってきますので、観光バスのCADデータを無料ダウンロードする場合は、車両の区分についてしっかりと見極めることがポイントとなります。
また道路交通法では、運転できる車の大きさが免許によって異なっています。
大型車を運転する場合は大型二種免許、中型、小型の場合は中型免許が必要です。
以前はマイクロバスを普通免許で運転することができましたが、現在では中型以上の免許が必須となりました。
当然ながら大きさによって軌跡図も異なりますので、CADデータをダウンロードする際は必ず確認しておきましょう。
ちなみに、海外で使用されるバスは大きさの基準が異なります。出入口の位置など、日本のバスとは異なる部分も多いため、海外のバスのCAD図面を無料ダウンロードしたいときは、英語で「bus」と入れて検索する必要があります。
観光バス(Bus)の種類
観光バスや高速バスで使用される車両の種類は大きく分けると、約8種類に分類することができます。バスでは客室の床を意味するデッカーという単語がよく用いられますが、床が2階建てとなっているダブルデッカーと高床となっているハイデッカー、標準的な床の高さとなっている標準車という区分となり、その中で国交省の定める車両の区分に応じて、大型、中型、小型という感じに分けられます。出入口の向きの関係もあり、日本で活躍している大型バスのほとんどは、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうなど国産メーカー製で、CADデータをフリーでダウンロードする際も、バスは探しやすいジャンルのひとつともいえますが、一部海外メーカーで製造されたバスも見かけることができます。同じ大きさでも仕様によって軌跡図も異なります。CADデータを無料ダウンロードする場合は、必ず軌跡図も確認することをおすすめします。
種類別の大型バス(Bus)の特徴
大型バスは全長が長い車両が多く、CAD図面を参照する際、車両の長さのほか軌跡図も重要となってきます。以下で大型バスの種類とその特徴をご紹介していきます。
まず、2階建ての大型車であるダブルデッカーは旅客定員が49~86名で多くの客席数を確保できることと、2階席からの素晴らしい眺望が特徴です。
全体の重さを支えるため、後輪タイヤは2軸になっていて、大型のものでは全長15メートル近くになるものも過去に運用されていました。価格は約8000万円と高額で、現在でも見かけることはできますが、国内生産は2010年ごろにストップしており、最近はかなり貴重な車両となっています。
次に、床が中2階となっているバスが、スーパーハイデッカーです。運転席部分を低くして、キャビンのフロアをフロントガラスまで伸ばしたものもあり、開放的な景観を楽しむことができることが特徴です。エンジンなどの駆動部分から客室が離れているため、振動が少なく快適に移動することができ、観光や長距離の移動に向いています。また、スーパーハイデッカーよりもデッキが低く、大型一般車よりもデッキが高いバスが大型ハイデッカーと呼ばれます。床下に大きな荷物室が確保できることが特徴で、現在一番多く見かける機会が多い車種のひとつです。
そしていわゆる4列シートのバスで、車両の長さが9メートル以上の車両を大型一般車といいます。ハイデッカー車と比べると全高が抑えられ、人数が多く乗ることができる一方で、購入価格もハイデッカー車よりも安価ということが特徴となっています。
種類別の中型バス(Bus)の特徴
中型車や小型車にはダブルデッカー車は存在せず、最も豪華な設備を持っているのが中型ハイデッカーとなります。客席数も27~35名程度、車両の長さは9メートル程度で、車両の価格も3000万円ほどと、大型車よりもリーズナブルとなっています。それでもハイデッカー構造となっているため、中型一般車よりは車高も価格も高くなります。
そして、大型一般車よりもサイズが小さく床の高さも標準的な車両が中型一般車となります。中型ハイデッカーよりも安価ということが特徴です。客席数が少ないため高速バスには用いられませんが、施設の送迎用や地方都市のコミュニティバスなどに利用され、見かける機会も多い車両となっています。
種類別の小型バス(Bus)の特徴
中型車よりもサイズの小さいバスが小型バスで、旅客席数は25~28名程度となります。車両の長さは7メートル以下となります。
小型車の中でもハイデッカー構造となっているのが小型ハイデッカーです。小型とはいえ床の位置が高くなっているため、一般車よりも景観を楽しめることが特徴となっています。
そして一般的な小型車でマイクロバスとも呼ばれているのが、小型一般車です。主に送迎用など長距離を走るよりも近距離の移動が想定されている車両で、小型ハイデッカーと比較すると、マイクロバスは荷物を収納する荷物室が装備されていないことが特徴となっています。人口が少ない地方都市や、狭溢部を走行する路線バスでは、マイクロバスを使用した路線バスが運行されている場所もあります。
種類別の路線バス(Bus)の特徴
路線バスも用途に応じてさまざまな種類に分けられます。
路線バスは客室の床の段差に応じてワンステップバスとノンステップバスがありますが、最近はバリアフリー化などで出入口や車内の段差をなくしたノンステップバスが都市圏の路線バスの主流となっています。また製造メーカーによって様々な差異があったり、動力もガソリンだけでなく環境に配慮したハイブリッド式や水素式などさまざまなため、CAD図面を無料ダウンロードする際も仕様を確認しておくことが重要なポイントとなります。また、マイクロバスが路線バスに使用されている場所などもあり、一般のマイクロバスとは仕様が異なることもあります。
このほか、特に乗客の多い路線では連接バスが導入されているところもあります。連接バスは曲がり方が通常のバスとは異なるため、軌跡図を確認しておくことも重要なポイントとなります。また海外で使用されている路線バスのCAD図面をダウンロードしたいときは「バス」ではなく「bus」で検索しましょう。