このページでは、石(石積み・石垣・庭石)のCADデータがダウンロードできるサイトを
紹介しています。
・石(石積み・石垣・庭石)のCADデータの紹介
・生垣・樹木保護・支柱のCADデータを紹介
また、造園、日本庭園に関連した知っておくと役立つ情報などを掲載しています。
・家の敷地や庭を囲む垣根 生垣・石垣・竹垣について紹介
・庭石の構成と種類について解説
・茶室と一体となって造られた庭園「茶庭」とその構成要素
・石垣や敷石などのcadデータを手に入れるには
石(石積み・石垣・庭石)のCADデータ
石垣、庭石、縁石のCADフリーデータです。
石積、園路縁石、庭石、飛び石、庭石、立石、大岩、つくばい石、滝石、縁石、踏石、石畳、手洗い石、山石、川石、自然石、天然石、六方石、磨き石、朴石、くつぬぎ、砂利敷き、燈籠、獅子脅し、水鉢、門扉・垣根、坪庭セットなどの、CADデータが、ダウンロードできます。
Art.Gray Landscape Design
雑割石積、空石積み、野面石積み、ブロック積擁壁、間知石積、カゴ枠土留め、木土留めなどのCADデータが、ダウンロードできます。
CADがある部屋
石組、飛石、滝石、橋石組など、日本庭園の、CADデータが、ダウンロードできます。社寺の詳細図集もあります。
株式会社 インプレス
縁石、踏石、庭石、外構施設などの、CADデータが、ダウンロードできます。
庭石 図面 Google
庭石の図面、写真、イラストが、見れます。検索から多数のアイテムを表示できます。花崗岩の庭石は、最も広い分布のある石で、御影石と呼ばれ、庭石としてたくさん使われています。石質は緻密で固いため強度があり、風化に強く耐久性はあるが耐火性に劣ります。
PANDAYA 建築デザイン館
和風舗装、石畳、ペーブメント、添景用樹木などの、CADデータが、ダウンロードできます。
データステーション
庭石、飛び石、灯篭、獅子脅し、水鉢、門扉・垣根、坪庭セットなどの、CADデータが、ダウンロードできます。
オーセブン 株式会社
庭石、立石、大岩、つくばい石、手洗い石、燈籠などの、和風庭の写真データが、ダウンロードできます。
石積 cad-data.com
石積のフリーCADデータがあります。盛土用の間知石積擁壁、切土用の間知石積擁壁、3Dの間知ブロック石積、3分勾配の野面石積み・5分勾配の空石の野面石積みの詳細図、基本形を編集すれば何段でも自由に書ける石積み記号などのCADデータが揃っています。
石垣 図面 Google
石垣の図面、写真、イラストが、見れます。検索から多数のアイテムを表示できます。野面積(のづらづみ)は、乱積の一種で、自然石や切り出した石を加工せずありのままに使用するため、石が不揃いで目地にに隙間が多くできるので排水が良いです。
生垣・樹木保護・支柱のCADデータ
生垣、樹木保護、支柱のCADフリーデータです。
樹木図、標準植付図、生け垣、方杖、パイプ支柱、芝張り、鳥居支柱、唐竹支柱、樹木保護蓋、樹木保護支柱、樹木・造園・観葉植物などの、CADデータが、ダウンロードできます。
施工図屋の独り言
樹木図、建築物表層植栽、標準植付図、生け垣、方杖、二脚パイプ支柱、芝張り、一本支柱、三脚鳥居支柱、十字鳥居、二脚鳥居支柱、三脚唐竹支柱、四脚井桁支柱、三本長丸支柱、三本唐竹支柱、ワイヤ支柱、四脚パイプ支柱などのCADデータが、ダウンロードできます。
公園工事標準図面集
樹木保護工のCADデータが、ダウンロードできます。生垣、布掛支柱、ふじ用添竹、一本支柱、鳥居型支柱、四脚支柱、三本支柱、四本支柱、フェニックス用支柱など。
福西鋳物 株式会社
グリーンメイト、樹木保護蓋、グリーンホルダー、樹木保護支柱 のCADデータが、ダウンロードできます。
生垣 図面 Google
生垣の図面、写真、イラストが、見れます。検索から多数のアイテムを表示できます。生垣は、針葉樹や広葉樹を植え、庭を囲んだり、目隠ししたり、ガーデニングの背景を飾るなどの役割があります。低垣の生垣には、アカバメギ、ロニセラ・ニティダなどがあります。
樹木保護 図面 Google
樹木保護の図面、写真、イラストが、見れます。樹木は、剪定等により維持管理をしていても、気候や病虫害が原因で枯れることや損傷する場合があり、保護が必要になります。枯損木を処理しないまま放置すると、倒木による周辺施設への損害や道路交通への支障が生じます。
樹木 cad-data.com
樹木のフリーCADデータがあります。検索から多数のアイテムを表示できます。樹木のCADデータの検索キーワードは、樹木、植栽、添景、中木、造園、低木、外構、点景、高木、植木、観葉植物、サインなどです。拡張子は、dwg、jwc、jww、dxf、mcd、skp形式です。
さまざまな垣根 生垣・石垣・竹垣
家の敷地や庭を囲む施設を垣根とよびます。
垣根には素材によって生垣・石垣・竹垣などがあります。
樹木でつくる仕切り「生垣」
樹木でつくる囲いを「生垣」とよびます。
生垣は道路や隣家と家の敷地を区別するほか、玄関と庭の仕切りとしても使われます。
生垣は一般的に、囲いたい範囲に沿って樹木を等間隔に植える方法がとられ、高さは1.5~2mのものが多いです。
なお、作為を出さないように、あえて樹木の間隔や高さを揃えずに生垣をつくる方法もあります。
生垣に用いられる樹木として、以下のようなものがあります。
・常緑樹…ツバキ、サザンカ、カナメモチ、アラカシ、シラカシ、モクセイ、サワラ、イチイなど
・低木類…サツキ、ツツジなど
石を積み重ねた「石垣」
石を積み重ねた石垣は、もともとは隣地と境界を単に区別するためのものではなく、敵からの攻撃を防ぐ目的でつくられました。
石垣は「石積」ともよばれ、さまざまな積み方の方法があります。
・野面積
自然石を使った原始的な積み方で、石と石がかみ合う部分だけは加工されています。
石の大きさは揃っておらず、表面の加工は最小限にとどめられています。
野面積の技法は全国各地にみられます。
滋賀県の比叡山麓にある坂本という町にいた石工集団「穴太衆」が手がけたものは「穴太積」とよばれています。
穴太積は野面積を基本としながらも、デザイン性が加わった積み方で、城壁に多く採用されました。
・崩れの石積
自然石を不規則に積み上げ、見た目は岩が崩れそうに見えることから「崩れの石積」とよばれています。
庭園などに使われている技法です。
・間知石積
同じ形に加工した石を積み上げる方法です。近代の民家や堤防などで見られます。
積み方や加工した石の種類によって「布積」「矢羽積」「亀甲積」などに分かれます。
古い歴史を持つ「竹垣」
竹を組んだ「竹垣」は目隠しに用いられ、万葉集や源氏物語にも記述があります。
組み方にはたくさんの種類があり、庭園のアクセントとしての役割も果たしています。
たとえば、以下のようなものがあります。
・四ツ目垣
縦横に組んだ竹が4つの方形を作っていることから、この名がついています。
簡単な竹垣の代表例です。
・建仁寺垣
幅4~5㎝に割った竹を縦に敷き詰め、半分に割った竹を横に渡して押さえたものです。
最初に京都の建仁寺で最初に採用されたことから、この名が付いたといわれています。
隙間がないので、遮蔽垣としてよく使われる竹垣です。
・御簾垣
小竹を横方向に貼り付けたもので、すだれに似ていることからこの名がついています。
建仁寺垣よりも隙間があります。
・銀閣寺垣
下段は石垣、中段は建仁寺垣の半分以下の高さにしたものです。
上段は生垣の三段構成になっているもので、銀閣寺の参道でみられるものです。
庭石の構成と種類
日本庭園は水・植物・石で構成されます。
それぞれ以下のような表現に用いられます。
・水…川や滝、海
・植物…自然
・石…山岳地帯、永遠性の象徴
平安時代に書かれたといわれる作庭の方法を論じた『作庭記』によると、「庭をつくること」とは「石を立てること」を意味していました。
自然の石を何かに見立て、立てたり寝かせたりして、あるいは組み合わせたりして配置します。
石を置くことで蓬莱神仙の世界や急峻な山岳、あるいは鶴や亀、船などを表現します。
表現するものが抽象的でわかりにくいこともあります。
庭石は石の据え方によって「立石」「横石」「伏石」の3つがあります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
急峻な山並みを表す「立石」
石を立てる「立石」は、急峻な山並みを表現する際に用いられる据え方です。
この方法を使いすぎると力強さばかりが目立ってしまうため、インパクトをつけたいときにだけ使うほうがよいとされています。
なだらかな山を表す「横石」
石を寝かせる「横石」は、立石と組み合わせて大小や高低差を表現するのに適しています。
立石・横石を引き立てる「伏石」
上部が平らな石を地中に埋めるように据える「伏石」は、横石よりもさらに低い山を表現するときに使う方法です。
立石・横石と組み合わせることで、これらの石を引き立てる役割を果たします。
「七五三石組」は石の組み方の主流
「七五三石組」とは、庭石を7つ、5つ、3つでそれぞれひとまとまりとする組み方です。
七・五・三はいずれも縁起の良い奇数で、蓬莱神仙の世界を表現する庭園にはふさわしい数字といえます。
また、縁起の良さだけでなく、石の配置の面でも奇数は偶数よりもバランスがとりやすいことも、七五三石組が広まったと考えられます。
七五三石組が成立したのは、室町時代とされています。
龍安寺や大徳寺真珠庵(いずれも京都市)の枯山水庭園が、七五三石組の代表例として知られています。
茶庭とその構成要素
茶室と一体となってつくられた庭園を「茶庭」とよびます。
茶庭には飛石や敷石、灯籠などが配されています。それぞれの要素について、詳しく見てみましょう。
通り道に配される「飛石」
「飛石」とは茶庭の通り道に置かれた石のことで、露に濡れた苔の上を歩くとき、足元が濡れないように設置されたものです。
飛石には上面が平らな石を選びます。
石を打つ(置く)際に注意する点は次の2点です。
①飛石を踏む人が歩きやすいように石と石の間を握りこぶし1~2個分ほど開ける
②石と石の並びがなめらかになるよう、表面を選ぶ
この注意点を踏まえ、直線や曲線など、さまざまな形状に飛石を打ちます。
主な打ち方として以下のようなものがあります。
・直打ち…すべての石を一直線に並べる打ち方です
・大曲…弧を描くように石を並べる打ち方です
・二連打…直線的に打った2つの石をひとつのまとまりとし、このまとまりを左右に振り分ける打ち方です
・三連打…飛石の配置の中に、直線的に打った3個の石を入れる打ち方です。残りの石は三連のまとまりに対して、左右にずらして配置します
・千鳥掛…石を左右交互にずらして置く打ち方です
・雁打ち…W状に石を並べる打ち方です。V字が列を組んで飛ぶ雁の様子に見えることからこの名がついています
・いかだ打ち…飛石に板状の石を混ぜて配置する打ち方です
石を敷き詰めて通り道をつくる「敷石」
間隔を空けて石を配置する「飛石」に対し、石を隙間なく敷き詰めて通り道を作るのが「敷石」です。
敷石の敷き方は、使用する石の種類によって「真」「行」「草」の3つに分かれます。
・真…方形や台形の切石を使う
・行…切石や小石、割石などを混ぜて使う
・草…小石だけを使う
また、石と石の隙間である「目地」にも漆喰を塗り込んでアクセントにしたり、苔を生やしたりして趣を出します。
千利休によって庭園に持ち込まれた「灯籠」
茶庭にはつきものの灯籠ですが、もとは寺社に据えられるもので、庭園に持ち込まれるようになったのは安土桃山時代のことです。
茶人の千利休が、茶室のまわりに据えたのがはじまりといわれています。
茶庭に灯籠を置くのは、鑑賞のために加え、道を照らすという実用的な用途もありました。
茶庭の様式がさまざまな庭園に取り入れられると、灯籠も庭園に置かれるようになります。
江戸時代には、豪商が自身の屋敷内に茶庭風の坪庭をつくり、灯籠を置くといった趣向もみられました。
灯籠はもともと、社寺に置いて明かりを灯すものです。
庭に灯籠を置くことが広まると、最初から庭に置くことを前提とした庭灯籠がつくられるようになりました。
庭灯籠には以下のようなものがあります。
・織部灯籠
竿(火袋〈明かりを灯す部分〉を支える柱状の部分)の上部が円形状に膨らみ、下部に人物像が彫刻されていることが特徴です。
戦国武将で茶人でもあった古田織部が好んだといわれることからこの名がついています
・雪見灯籠
八角形の火袋と竿の代わりに脚を持つ灯籠です。脚の数は2本、3本、4本とバリエーションがあります
・琴柱灯籠
雪見灯籠の一種で、長い二本脚が特徴。金沢の兼六園のものが有名です
・岬灯籠
竿がない小型の灯籠です。
庭園内の岬(砂州状に突き出た部分)に設置されることが多いのでこの名称がついています
・三角灯籠
寺社などに置かれている灯籠の上部には宝珠や傘が載っていますが、三角灯籠は宝珠がなく、傘や火袋が三角形の形状をしています。
竿はなく、三本の短い脚がついています
・袖形灯籠
石柱をコの字型にくり抜き、中に釣り灯籠をかけるタイプの灯籠です
石垣や敷石などのcadデータを手に入れるには
石垣や石積、敷石、灯籠といった造園にかかわるアイテムは、寺社や茶庭だけでなく、住宅や店舗などでも用いられます。
住宅に庭をつくったり、店舗にちょっとした坪庭風の空間を設えたりする際、垣根や石、灯籠をどのように配置するか、造園工事業者はクライアントとよくすり合わせを行うことが必要です。
庭はクライアントの要望を取り入れる形でつくることがほとんどです。
庭が出来上がってから「こんなはずではなかった」とクライアントからクレームが出ないようにするには、石垣や敷石などを配置した図面を提示しましょう。
cadを使って庭の設計をするには、庭に配置する石垣や敷石、植栽などのcadデータがあると便利です。
造園やエクステリアに特化したcadソフトなら、さまざまな造園用アイテムのデータが収納されています。
造園やエクステリアの設計によく使われるcadソフトとして「RIKCAD」や「O7CAD(オーセブンキャド)」があり、どちらも3次元のパースが起こせます。
しかし、造園・エクステリア専用のcadソフトがなくても、インターネット上から石垣や敷石などのcadデータをダウンロードすれば大丈夫です。
石垣や敷石、庭石、灯籠などのcadデータは、エクステリア会社や造園会社のホームページや、庭まわりのアイテムを集めたフリーサイトなどからダウンロードができます。