基礎工・地盤支持力の計算、直接基礎・べた基礎の計算のフリーソフトです。
地盤許容応力度・地耐力の計算、沈下量の計算、直接基礎の許容鉛直支持力の計算、地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算、地盤改良層厚の検討、円弧すべり・深層改良の設計、被圧地下水・単井戸公式によるウェルポイントの設計、即時沈下・側方変位量の計算、直接基礎の安定計算、地盤改良層厚の計算、深層混合改良の計算、地盤種別の計算、直接基礎の支持・滑動・転倒の照査、建築物べた基礎の接地圧の検討、基礎スラブ・基礎梁の配筋計算などのフリーソフトやexcelテンプレート、ひな形(雛形)などが、クラウドから無料でダウンロードできます。
無料のソフトウェアでも、ランキング上位の有料ソフトウェアと比較してもじゅうぶんに使えて操作も簡単なので、おすすめです。
また、エクセルだけではなく、さまざまなフォーマットやひな形(雛形)に対応していますので、比較検討してください。
地盤支持力・地耐力・地盤改良計算のフリーソフト・エクセルテンプレート
地盤許容応力度の算定 for Excel2002
建築設計業務で、地盤許容応力度を簡単に算定することができるおすすめソフトがクラウドからダウンロードできます。新告示における地盤支持応力度の算定マクロです。建築設計業務において、地盤許容応力度を簡単に算定することができます。地盤の許容応力度の算定は、ボーリング調査、平板載荷試験、スウェーデン式サウンディング試験による方法があります。Excelテンプレートなので、操作が簡単です。ランキング上位の人気アプリです。
これ簡単! 地耐力算定
誰でも簡単に地耐力算定ができるおすすめツールです。メニューに従って必要なデータを入力するだけで、地耐力の計算が可能です。支持力係数を求める方法は、地盤の単位体積重量、内部摩擦角(土のせん断抵抗角)、地盤の粘着力、形状係数などをもとに計算します。エクセルフォーマットのマクロを使用していますが、エクセルの操作は不要なので、比較的簡単です。ランキング上位の人気アプリです。
地耐力設計計算システム EX版
沈下量計算、直接基礎の許容鉛直支持力の計算、地盤改良層厚の検討、円弧すべりによる安定計算、深層混合処理工法の設計を行えるおすすめツールです。複数の荷重ケースを同時に照査することが可能です。圧密沈下、残留沈下、即時沈下、側方変位の計算が可能です。フローティング方式置き換え基礎での検討も可能なソフトウェアです。エクセルテンプレートなので、ランキング上位の人気アプリです。
転倒 Kさん
基礎の水平荷重時の、地盤への転倒(めり込み)を検討するソフトが、クラウドから無料でダウンロードできます。直接基礎の設計は、地盤災害や転倒の力学を検討します。構造設計では、地盤への転倒、めり込みを検討し、短期最大地盤応力度の計算・地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算を行います。また、滑動の検討も必要な要素です。ランキング上位の人気アプリです。
ラップル基礎の設計
ラップル基礎の設計を行うおすすめツールです。敷地内地盤調査結果より最適な基礎工法の選定を行い、最適な基礎工法を選択し基礎の設計を進めます。採用N値は最小値を持って支持力度の検討を行います。沈下の検討は、ラップル下端より以深の砂層のNd値=N値は15以上で問題ありません。地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算など。ランキング上位の人気アプリです。
直接基礎・べた基礎計算のフリーソフト・エクセルテンプレート
直接基礎の安定計算
直接基礎の安定計算を行うおすすめツールです。鉛直荷重、水平荷重及び作用位置等の入力で直接基礎の支持、滑動、転倒の照査ができる、安定計算を行うソフトです。直接基礎の設計では、地盤の許容応力度として、長期許容応力度と短期許容応力度の両方について、転倒と滑動の検討を行います。ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算などができるランキング上位の人気アプリです。フォーマットはエクセルです。
直接基礎(改良)の設計
直接基礎の設計として、安定計算、地盤改良層厚の計算、深層混合改良の計算、地盤種別の計算を行うおすすめツールです。安定計算は、転倒、滑動、支持地盤の支持力に対する安定性の検討を行います。地盤改良層厚の計算は、許容支持力度並びに極限支持力を満足する改良層厚を計算するシステムです。突起並びに置換え基礎の検討も行うことができます。地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算などができるランキング上位の人気アプリです。フォーマットはエクセルです。
直接基礎の支持力算定 for Excel
地質調査・地盤改良方法ごとの、地盤支持力、地盤の許容応力度を算出するおすすめツールです。算出値は基礎形状ごとの係数により、矩形・円形・連続・ベタ基礎に分類できます。基礎サイズの指定、基礎単位での支持力を算出します。基礎自重を考慮した地盤および基礎の支持力も算出します。Excelテンプレートなので、比較的簡単に使いこなせるため、ランキング上位の人気アプリです。地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算など。
べた基礎の設計
建築物の基礎(べた基礎)を計算するものです。建築物の構造計算時に使用する、べた基礎の接地圧に対する検討を行い、基礎スラブ及び基礎梁の配筋の計算するシステムです。出力は、手計算と同様に印刷され、計算の過程が容易にチェックでき、建築物の構造計算書として使用できます。操作は簡単なソフトウェアです。ランキング上位の人気アプリです。
これ簡単! べた基礎接地圧検討
べた基礎の接地圧検討を行う 偏心を考慮し、最大接地圧が地盤地耐力以下であるかを判定するシステムです。フーチング形状、各重量を入力するだけで、重心と図心位置が×印にて図示されるので偏心方向が一目瞭然です。必要なデータを入力するだけで計算が可能な、人気アプリです。地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算などができるソフトウェアです。
地盤改良、液状化の判定、杭基礎の計算のフリーソフトです。
浅層混合処理工法による改良地盤の長期許容支持力の算定と布基礎の検討、深層混合処理工法の柱状改良体の長期許容支持力の算定、地盤液状化の判定計算、打込み杭工法・場所打ち杭工法・中堀杭工法の杭基礎の安定計算、PC杭・PHC杭の水平耐力の検討、負の摩擦力に対する杭の支持力の検討などのフリーソフトが、クラウドから無料でダウンロードできます。
地盤改良・液状化判定・杭基礎のフリーソフト・エクセルテンプレート
地盤改良とは、土木・建築構造物等を地盤上に構築するにあたって、構造物の安定性を保つために地中や土中、地盤に、人工的な改良を加えることです。
液状化とは、地震時に地下水位の高い砂地盤が、地震の振動により液体状になる現象のことです。液状化の判定は、液状化の可能性の有無について判定を行うものです。液状化が発生しやすい場所は、地下水位が高いゆるく堆積した砂地盤等で、例えば、埋立地、干拓地、ため池を埋めた土地、砂丘や砂州の間の低地等が挙げられます。
杭基礎とは、軟弱な地盤に土木・建築構造物を建設する際に、浅い基礎では構造物を支えることができない地盤の場合、深く杭を打ち込み、構造物を支える基礎です。
いずれも、ボーリング調査結果で判明した土質定数や、構造物の基礎形状を考慮して、計算することができます。使用する土質定数は、N値、単位体積重量、内部摩擦角、粘着力、粒度試験、透水試験などになります。
表層改良 Kさん
スウェーデン式サウンディング試験の結果で、浅層混合処理工法による改良地盤の長期許容支持力の算定と、布基礎の検討をするソフトです。浅層混合処理工法の設計では、改良地盤の鉛直支持力の検討を行い評価します。
柱状改良 Kさん
柱状改良体の長期許容支持力の算定をするソフトです。スウェーデン式サウンディング試験の結果で、深層混合処理工法によります。深層混合処理工法の設計では、改良地盤の鉛直支持力の検討を行い評価します。excelフォーマットのテンプレートなので、比較的簡単に使えます。
EXCEL 薬液注入改良 断面計算
下水道工事の地盤改良を行う、外圧管、推進管、陶管・塩化ビニル管などの埋設管の、構造計算プログラムです。計算式はマーストン公式・直土圧式、下水道協会式(改訂式)、道路土工に対応します。EXCELの機能によりデータのコピー貼り付け・条件の保存が簡単に行えます。地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算など。フォーマットはエクセルです。
EXCEL 地盤種別 液状化の判定
耐震設計上の地盤種別および砂質地盤の液状化の判定を行うソフトウェアです。地盤種別・液状化判定の必要層・地震時せん断応力比・動的せん断強度比を詳細に出力し、計算結果一覧表を出力します。土層データとボーリングN値データより計算層を自動的に生成し計算します。Excelテンプレートなので、比較的簡単に使いこなせるツールです。地耐力計算・杭支持力計算・地盤改良計算・ベタ基礎構造計算・標識基礎構造計算・看板基礎計算など。
液状化の判定
液状化の判定が最大10層できるソフトです。液状化の判定は、判定対象土層の設定、地盤内各深さの等価な繰返しせん断応力比の算定、液状化抵抗比の算定、各深さにおける液状化安全率FLの算定、地点における液状化危険度PLの算定のフローに沿って行うシステムです。
基礎工・地盤支持力の計算や評価の項目
基礎工とは、土木構造物や建築構造物等の基礎の種類、直接基礎や杭基礎などを称することです。また、地盤支持力の計算とは、土木・建築構造物等の建物の荷重によって地盤が破壊しないような強度、許容支持力を求めるものです。
基礎の種類には、直接基礎、べた基礎、杭基礎などがあります。直接基礎では、地盤の上に直接基礎を設けます。べた基礎は、基礎の立上りだけの布基礎と異なり、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎のことをいいます。杭基礎では、地盤が緩い場合、強固な地盤まで建築構造物を杭で支持することになります。
基礎工・地盤支持力の計算、直接基礎・べた基礎の計算は、このような基礎選定に対して、次のような計算や評価を行います。
・地盤許容応力度、地耐力の計算
・沈下量の計算
・直接基礎の許容鉛直支持力の計算
・地盤改良層厚の検討
・即時沈下、側方変位量の計算
・直接基礎の安定計算
・地盤種別の計算
・直接基礎の支持、滑動、転倒の照査
・建築物べた基礎の接地圧の検討
・基礎スラブ、基礎梁の配筋計算
色々な計算式があるので、ソフトウェアを使って行えば間違いもなく、手計算と比較すれば時間も大幅に短縮できます。
エクセルテンプレートやひな形(雛形)、エクセルフォーマットは比較的簡単に扱えます。
さまざまなソフトウェアがあるので、比較しながら試してみてください。
基礎工・地盤支持力・直接基礎・べた基礎の計算
基礎の安定計算は、支持、転倒、滑動について検討します
基礎の安定計算は、支持、転倒、滑動について検討します。滑動について、直接基礎底面におけるせん断地盤反力は、基礎底面地盤の許容せん断抵抗力を超えてはいけません。安定した支持層が表層近で確認できるケースでは、根入れ部分に水平荷重を分担させてもよいとされています。水平荷重は、基礎底面地盤のせん断地盤反力のみで抵抗させるものとします。直接基礎の根入れ部に水平荷重を分担させる際には、その水平反力は、地盤の許容水平支持力を超えてはいけません。
直接基礎に作用する荷重合力の位置は、地震時には底面幅の1/3以内とします
転倒について、直接基礎に作用する荷重合力の作用する位置は、常時には底面の中心より底面幅の1/6以内、地震時には底面幅の1/3以内とします。鉛直荷重は、基礎底面地盤の鉛直地盤反力のみで抵抗させます。支持について、直接基礎底面における鉛直地盤反力は、基礎底面地盤の許容鉛直支持力を超えないようにします。基礎工の設計と荷重分担について検討が必要です。直接基礎は、構造物の重さが比較的軽いケース、良質な土層が地表近くに確認できるケースに、構造物を直接その上に支持させる基礎をいいます。直接基礎の変位は、許容変位を超えてはいけません。
湧水がある際にはポンプで排水しなければなりません
湧水がある際にはポンプで排水しなければなりません。孔壁を保護するため、全長にわたりケーシングチューブを圧入します。コンクリートの打設中は、トレミー管の下端がコンクリート表面から2m下にあるように調整し、打設したコンクリートの縁切れを防ぎます。地盤に立て込んだケーシングチューブを揺り動かして貫入し、孔壁を保護しながらハンマグラブで掘削を行います。孔内水位は、常に地下水位より上にあるように管理します。
地盤改良・液状化の判定、杭基礎の計算
土砂地盤では、掘削作業に続き、割栗石や砕石で基礎地盤の処理を行います
普通の土砂地盤のケースでは、掘削作業に続いて、割栗石や砕石などを敷き均して基礎地盤の処理を行います。
掘削底面を長時間放置すると、緩みや風化を生じるので、コンクリート打設直前によい基礎底面を出すか、均しコンクリートで被覆を行います。
砂地盤のケースでは、割栗石を砂層に十分たたきつけ、均しコンクリートを打設します。基礎底面の処理について検討を行います。基礎底面は、支持地盤に密着し、十分なせん断抵抗が保持できるように処理します。掘削によって、支持地盤が緩まないように注意します。
基礎底面に設ける突起は、十分に支持地盤に貫入させます。
基礎底面に設ける突起は、割栗石、砕石などを投入した層を貫いて、十分に支持地盤に貫入させます。
締まった砂礫層や岩盤のあるケースでは、割栗石は用いず、地山の緩んだ部分を取り除いて、均しコンクリートを打設します。突起をつける際には、基礎底面における、せん断抵抗が不足するときは、突起を設けて、せん断抵抗力を増大させます。
乱れがあれば、人力で均します。基礎底面の岩盤を掘り過ぎた際には、地山の緩んだ部分を取り除き、きれいに洗浄した後、不陸部分に均しコンクリートを打設します。
場所打ち杭基礎は、コンクリートを打設して杭を造成する工法です
場所打ち杭基礎は、大径の孔を掘削して、鉄筋を建込み、コンクリートを打設して杭を造成する工法です。ケーシングチューブは上下に接続部があり、中間は鋼板製の二重構造になっています。
ボイリングやヒービングの可能性のあるケースでは、孔内に泥水の注水を行います。アースドリル工法では、地表から回転バケット、ドリリングバケットを接続したケリバーを回転させて掘削をスタートします。予想される最大掘削長に6m程度の余裕長さを加えて加工します。
長さは、主に3mで、1~2mの調整管や4~6mの長いものも使用されます。表層ケーシングの設置深さまで掘削し、続いてケーシングを設置します。
ケーシングから下部は、ベントナイト安定液を補給しながら支持層までの掘削を行います。深礎工法は、波形鋼板やライナープレートなどを組み立て、孔壁を保護をしながら人力で掘削を行います。
セメント安定処理工法について
下層路盤のセメント安定処理工法は、現地発生材、地域産材料、これらに補足材を加えたものを骨材とし、これにセメントを添加して処理する工法です。
下層路盤に用いるセメント安定処理路盤材は、中央混合方式により製造することもありますが、一般には路上混合方式によって製造します。
この工法は、セメントの添加により処理した層の強度を高めるとともに、路盤の不透水性を増し、乾燥、湿潤、凍結などの気象作用に対して耐久性を向上させるなどの特長があります。
セメントはポルトランドセメント、高炉セメントなどのいずれを用いてもよいとされています。
骨材のPIがやや大きい場合には、セメント系安定材、固化材を用いた方が効果的な場合もあります。
骨材の粒度範囲は特に規定はないですが、混合や締固めなどの施工性を考慮した場合、ある程度の粗骨材を含む連続した粒度が望ましいです。
PIについても、経済的なセメント量の範囲で所定の強度を得るためには、所要の品質を満たさなければなりません。
骨材の粒度が著しく不良な場合や、PIが大きい場合には、セメント量が多くなり不経済になることがあるので、他の工法も併せて検討するとよいでしょう。
せひ、無料のひな形(雛形)やソフトウェア、エクセルテンプレートを使って、間違いのない計算をしてください。
直接基礎のベタ基礎構造計算、標識基礎構造計算、看板基礎計算
基礎の地耐力計算、地盤支持力計算等に必要な検討と計算はソフトが便利
直接基礎、ベタ基礎、置き換え基礎などの地耐力計算や許容支持力計算、地盤支持力計算には地盤の内部摩擦角などを使用した極限支持力計算だけでなく、沈下量計算、圧密沈下計算、液状化判定など様々な検討を行う必要があります。また基礎形式によっては杭支持力計算、地盤改良計算なども行う必要があります。これらの計算はエクセルを使用したソフトウェアなどのシステム、ツールを使用することが一般的です。ソフトウェアは有料のものもありますが無料のフリーソフトをダウンロードすることもできます。ネット上には有料、無料合わせて多くのソフトウェアやエクセルを用いたテンプレートがあります。ランキングサイトなどで人気のアプリを探すとよいでしょう。ソフトによっては直接基礎、置き換え基礎の沈下量計算、圧密沈下計算や杭支持力計算、液状化判定など高度な計算が行えるものもあります。
基礎の設計に必要な計算はソフトを使って簡単かつ正確に
建物にかかる荷重を安全かつ確実に支持地盤に伝達するためには基礎が重要な役割を果たします。上部構造がいくら強固であっても、支持地盤が軟弱であっては安全な建物とはなりません。そのため基礎の設計の際には、まず初めに地盤強度の確認を行います。支持地盤の許容支持力計算、地耐力計算、地盤支持力計算は、地盤調査会社の調査結果より設定します。
次に許容支持力度の調査結果をもとに基礎形式を選択します。べた基礎と布基礎などの直接基礎を採用することが木造住宅では一般的です。基礎形式の選定は、建物の必要基礎底面積から接地圧を仮に設定し、許容支持力度と比較して行います。無料でダウンロードできるフリーソフトやシステム、ツール、アプリによっては内部摩擦角や支持力係数を入力するだけで簡単に極限支持力計算できるものもあります。人気のおすすめランキングを参考に比較し、自分にあったものを選ぶとよいでしょう。エクセルフォーマットやexcelテンプレートも便利です。
直接基礎、ベタ基礎、置き換え基礎の基礎形式ごとの断面算定の流れ
(1)ベタ基礎
地中梁の配置計画が、ベタ基礎の断面算定で最も重要となり、柱直下に地中梁を設置して耐圧盤を区画するように配置します。大空間があり、1階の柱スパンが大きくなる場合には1枚の耐圧盤面積が大きくなります。耐圧盤面積が過度に大きくなると、耐圧盤の負担荷重が大きくなるため、地中梁を適当に配置し、耐圧盤面積が大きくなりすぎないように注意します。
地中梁の配置計画が完了したら、次に耐圧盤の厚さを検討します。基礎底盤には、建物重量による地反力が作用します。地反力により耐圧盤に曲げモーメントが発生するため、発生曲げモーメントに耐えうるだけの厚さを仮設定します。
耐圧盤の厚さを設定したら、次に地中梁せいの設定をします。地中梁にも耐圧盤と同様に地反力による曲げモーメントが発生します。発生曲げモーメントに耐えうるだけの梁せいを設定します
耐圧盤厚さ、地中梁せいを設定したら、次に発生曲げモーメントに対して必要な鉄筋量を算定します。
(2)布基礎
布基礎の断面算定は、地中梁で耐圧盤を区画すること以外はベタ基礎と共通です。重要なのは、建物重量を支持できるだけの必要なフーチング幅を設定することです。このときには建物重量だけでなく、基礎自重と埋戻し土の重量も考慮します。
フーチング幅を設定したら、次に地中梁せいを設定します。ベタ基礎と同様に発生曲げモーメントに対して設定すれば、通常せん断が問題となることはありません。
地中梁せいを設定したら、次にフーチング厚さを設定します。こちらも発生曲げモーメントに対して設定します。
直接基礎、置き換え基礎の計算は無料でダウンロードできるソフトウェア・アプリやエクセルを利用したフリーソフトのツールを活用すれば、簡単に行うことができておすすめです。
無料でダウンロードできるフリーソフトや、有償で販売されているシステムがあるので、導入前に比較検討する必要があります。おすすめのランキングサイトなどを参考に人気のあるものを選ぶとよいでしょう。
地耐力計算、許容支持力計算、地盤支持力計算と基礎形式の決定
地盤の許容支持力度とは、地盤が支えることができる荷重の許容値のことをいいます。地耐力計算、許容支持力計算、地盤支持力計算で許容支持力度は地盤種別が砂質土か粘性土かによって変わります。砂質地盤の許容支持力度は砂の内部摩擦角より求まる支持力係数により算定し、粘土質地盤の許容支持力度は支持力係数と粘着力により算定します。
また、接地圧とは、建物重量を受けた基礎底面が地面を押す力のことをいいます。この接地圧が支持地盤の許容支持力度以下となっていることを確認する必要があります。接地圧が許容支持力度を上回る場合、基礎形式や基礎底面積、フーチング幅を再度検討する必要があります。
建物重量を受けた基礎の底面により地面を押す力を接地圧といいます。支持層の許容支持力が接地圧以上であることを確認します。NGの場合、基礎形式や基礎幅(フーチング幅)を変更しなければなりません。
内部摩擦角、支持力係数など地盤調査結果を簡単に反映できるエクセルソフト、システム、ツール、アプリがおすすめです。無料でダウンロードできるフリーソフトでも沈下量計算、圧密沈下計算、液状化判定や極限支持力計算ができるものもあります。比較ランキングサイトなどを参考にすると、人気のあるおすすめソフトがわかります。さまざまなexcelシートのテンプレートもあるので比較してみましょう。
ベタ基礎構造計算、標識基礎構造計算、看板基礎計算のベタ基礎設計ポイント
(1)地中梁の配置
ベタ基礎の設計の際には、建物プランを確認しながら、柱直下に地中梁が配置されるように地中梁を耐圧盤に配置していきます。建物内に大空間があり、柱がない場合には耐圧盤の荷重負担面積が大きくなるため注意が必要です。耐圧盤は地中梁で囲まれた区画ごとに荷重を負担するため、負担面積が過大になる場合には、地中梁を適切に配置して負担面積を小さくする必要があります。負担面積の目安は耐圧盤厚さ150mmで15m2、180mmで20m2、200mmで25m2、250mmで35m2程度です。
(2)耐圧盤厚さの算定
地中梁を配置して耐圧盤の区画面積が決まった後、耐圧盤厚さの算定を行います。地反力は耐圧盤底面に支持地盤から等分布荷重として作用します。建物の重量により下向きに作用する力と地面が押し返す力は必ず釣り合うため、地反力と接地圧は同じ値となります。地反力を受ける耐圧盤は等分布荷重が作用する四辺固定スラブとして、地反力による曲げモーメントに対して耐えることのできる耐圧盤厚さを算定します。
(3)地中梁せい算定
地中梁せいの算定は、耐圧盤と同様に地反力による発生曲げモーメントに対して行います。地反力を受ける地中梁は亀の甲の荷重分布を受ける梁として断面算定を行います。地中梁端部の支持条件により曲げモーメントの値が変わるため注意が必要です。断面算定自体は耐圧盤のときと同様です。
ソフトウェアに入力する前にこれらに注意するようにしましょう。ダウンロードできるシステム、ツール、アプリによっては置き換え基礎の沈下量計算、圧密沈下計算、また杭支持力計算での極限支持力計算や液状化判定に基づいて地盤改良計算が行えるものもあり人気です。ランキングにはexcelテンプレートもありますので比較してみましょう。
ベタ基礎構造計算、標識基礎構造計算、看板基礎計算での基礎断面
(1)一般的なベタ基礎断面
耐圧盤厚さと地中梁せいは木造住宅の場合一般に18kN/m2程度ですので、18kN/m2として、耐圧盤厚さ150、180、200、250mm、地中梁幅250mm、最低地中梁せい500mmとして略算表を作成すると便利です。
(2)一般的な布基礎断面
布基礎の必要フーチング幅は、(基礎を含む建物総重量+埋戻し土重量)/(支持地盤許容支持力度×地中梁総長)以上とする必要があります。
支持地盤が粘性土の場合、フーチング厚はかぶり厚の関係から150mm以上、地中梁せいは600~750mm、地中梁幅200mmとすることが一般的です。柱スパンを大きくする場合には断面算定して確認するようにしましょう。
支持地盤がN=4~10程度の砂質地盤の場合、フーチング厚150mm、地中梁せい600mm、フーチング幅1m未満と設定することが一般的です。支持地盤が深い場合には地中梁せい600mmでは足りないことがあるため、浅層混合処理による地盤改良等により地盤改良計算を行い、梁せいを小さくすることも検討の必要があります。
また、フリーソフト、システム、ツール、アプリを使用する際は、入力が簡単なものを選ぶようにしましょう。ソフトウェアはexcelシートのテンプレートを含めてたくさんの種類があり、どれを使っていいか迷ってしまいます。選ぶ際は人気のおすすめランキングを比較するとよいでしょう。