経験記述の解答例/品質管理/2級舗装施工管理 応用試験

このページは、2級舗装施工管理技術者資格試験、応用試験の経験記述問題、
テーマ品質管理の解答例のページです。
過去問を徹底分析して、使える解答例を多数紹介しています。

経験記述論文の文章構成は、問題提起をして、その問題に取り組んだ解決策を述べます。
「〇〇〇のため、◇◇◇に留意した。」
「〇〇〇の問題点・課題があったため、◇◇◇の対策処置を講じた。」

次のページは、土木施工管理技士試験のページですが、
経験記述の解答ネタとなる、「のため」「対策処置」の部品集を、たくさん掲載しています。

品質管理、工程管理、安全管理/経験記述の部品集/土木施工管理技士試験

  1. 品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 1
    1. 解答文例 品質管理 01
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
    2. 解答文例 品質管理 02
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
    3. 解答文例 品質管理 03
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
  2. 品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 2
    1. 解答文例 品質管理 04
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
    2. 解答文例 品質管理 05
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
    3. 解答文例 品質管理 06
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
  3. 品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 3
    1. 解答文例 品質管理 07
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
    2. 解答文例 品質管理 08
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
    3. 解答文例 品質管理 09
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
  4. 品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 4
    1. 解答文例 品質管理 10
      1. (4)-① 留意した施工管理上の課題
      2. (4)-② 現場で実施した対策
    2. 解答例 品質管理 11  土工、軟弱地盤対策
      1. (1) 留意した技術的課題
      2. (2) 検討した理由と内容
      3. (3) 実施した対応処置
    3. 解答例 品質管理 12  管布設、舗装、温度管理
      1. (1) 留意した技術的課題
      2. (2) 検討した理由と内容
      3. (3) 実施した対応処置

品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 1

解答文例 品質管理 01

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事は、海浜公園道路の新設工事であった。
一部区間の路床安定処理工事で、未固化部分があり、土壌成分は強酸性土壌であった。そのため、該当区間の土壌性質改良、固化材凝固が、品質管理上の課題であった。

(4)-② 現場で実施した対策

該当土壌のPH値対策として、現場で講じた内容は以下の通りであった。
① 固化含有成分量の多いセメント系材料を使用した。使用前に、該当土壌サンプルと配合試験をおこない、固化・支持力発現を確認した後、施工することとした。
② 該当区間の中でも、特に強酸性を示した範囲については、炭酸カルシウムを散布し、スタビライザを使用して攪拌することで、土壌改良を行い中性化させた。
上記対策の結果、セメント固化材の凝固により、所定の締め固め度を確保することができた。

解答文例 品質管理 02

(4)-① 留意した施工管理上の課題

国道○○線の現道を改良する舗装工事であり、交通渋滞を避けるため、本工事は夜間作業で行う必要があった。
夜間の舗装工事において、転圧機械の選定やアスファルト合材の温度管理が、本工事の品質管理上の重要な課題であった。

(4)-② 現場で実施した対策

夜間工事において、管理基準値の締固め度96%以上を確保するために、現場で下記の対策を実施した。
① 敷き均し時の温度を110℃以上になるようアスファルト合材の出荷温度を決め、運搬中の温度低下を抑えるため、シート養生を行った。
② ヘアクラック防止のため、初期転圧はタンデムローラで、2次転圧はタイヤローラを使用し、最後の仕上転圧はロードローラで行った。
③ 初期転圧の合材の温度は130℃前後で行い、2次転圧は120℃前後の温度で実施して、終了時には80℃前後になるように合材の温度を管理した。

解答文例 品質管理 03

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事は山間道路のアスファルト舗装復旧工事であり、表層施工時期は外気温が5℃以下、プラントからの運搬時間が80分掛かることから、アスファルト温度管理が最重要課題であると考えた。

(4)-② 現場で実施した対策

アスファルト混合物の温度管理に、現場で留意した点は以下の通りであった。
① 運搬車荷台の養生シートを2枚重ねとして、その上に耐熱ビニルシートを掛けることにより、-15℃以内で管理することができた。
② タックコートには高濃度乳剤(アスファルト含有成分65%)を使用し、乳剤温度を60℃まで上げて散布した。
③ プラント出荷時の温度を通常時よりも高い165℃以上180℃未満に設定して出荷した。
上記の対策により、表層敷均し温度140℃前後を確保でき、初期転圧時温度を120℃前後で施工した。

品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 2

解答文例 品質管理 04

(4)-① 留意した施工管理上の課題

橋梁のPC床版工事において、PC床板取替え後の舗装工事の施工期間が、冬期の夜間となった。
そのため、運搬中のアスファルト合材の温度管理が、特に重要な課題となった。

(4)-② 現場で実施した対策

アスファルト合材の温度低下後の温度管理を適切に行うため、下記の対策を行った。
① プラントから舗装工事現場までの運搬中に起こる温度低下を考慮して、合材の管理基準値185℃を超えない範囲内で、高めの温度で出荷した。
② 合材運搬中の急激な温度低下を抑えるために、シートを3枚重ねで覆って養生した。
③ 合材到着後の敷均し時の温度が、管理基準値110℃以上の温度になるように出荷温度を決定した。
以上の対策を実施して、適切な施工温度管理で品質の確保に努めた。

解答文例 品質管理 05

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事は、新設の重車両道路の舗装工事であった。重車両の荷重対応、養生期間2日の制約条件により半たわみ性舗装を選択したが、短期間施工での強度・硬度の確保が、品質管理上の課題であった。

(4)-② 現場で実施した対策

品質管理手法において、現場で留意した点は以下の通りであった。
① セメント凝結遅延材配合を選定し、80度以下で施工した。
② 半たわみアスファルト舗装の空隙率を22%前後にし、セメントミルク強度増加を図った。
③ セメントミルクの硬化開始は15分であるため、迅速に施工した。
④ 早期強度発現のため、調速硬化セメントミルクを採用した。
上記の品質管理を実施したことにより、圧縮強度5.0MPaを満足させた。また、半たわみ性舗装を採用したことで、耐摩耗性・耐油性の向上が得られた。

解答文例 品質管理 06

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事はアスファルト舗装修繕工事であった。
損傷既設舗装の撤去・新設と、車両走行時の路面騒音の低減かつ平坦性の確保と、排水性の改善確保が品質管理上の問題となった。

(4)-② 現場で実施した対策

騒音低減と平坦性及び排水性改善の確保のため、現場でとった品質管理手法は、以下の通りであった。
① 路盤の平坦性を確保するため、締め固めにはタイヤローラー、アスファルトフィニッシャーを使用し、締め固め度96%以上、計画平坦性±0.5%以内を確保した。
② アスファルト舗装には騒音低減と排水性を確保するため、透水性舗装を採用した。また、排水の安定性を向上させるため暗渠管を設置することとした。
上記の品質管理により、所定の平坦性、排水性向上を確保することができた。

品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 3

解答文例 品質管理 07

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事は空港の駐機エプロン改修工事のうち、コンクリート舗装の打ち替えを行なう工事であった。施工期間は厳冬期であり、コンクリート打設時・養生時の温度管理が施工上の課題となった。

(4)-② 現場で実施した対策

コンクリートの温度管理において、現場で留意した事項は、以下の通りであった。
① コンクリートプラントに、粗骨材が凍っているものは使用不可として選別させた。
② コンクリートの練り混ぜ水は、水温40℃で管理するように指示した。
③ 工場出荷時のコンクリート温度は、15℃以上を確保することとした。
④ アジテータトラックのドラムに保温養生のシートを巻き、運搬中の温度低下を減少させた。
⑤ 打設箇所の路盤凍結防止・路面乾燥のため、路面ヒーターで路面を加熱することで、20℃を確保した。
上記の対策により、コンクリートの所要の品質を確保することができた。

解答文例 品質管理 08

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事は国道の道路改良工事のうち、舗装路盤の撤去・新設およびアスファルト舗装を行う工事であった。
地質は軟弱な地盤であったため、路盤の締め固めが施工上の課題となった。

(4)-② 現場で実施した対策

アスファルト舗装の地盤密度に留意した事項は、以下の通りであった。
① 現状路床土の置換工法が設計で求められていたが、現場CBR試験の結果、2以下であり、3以上を確保することが難しかった。
② 路床土表面にセメントを散布し、安定材を攪拌することで安定処理し、CBR8以上を確保する工法に、監理者の承諾を得て変更した。
③ 路盤層は最初に10tのロードローラーで、その後20tのローラーで転圧することにより、95%以上の締め固め度を確保した。
上記の対策により、所要の地盤密度の品質を確保することができた。

解答文例 品質管理 09

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事は、湾岸工業地域の市道新設工事のうち、重車両専用道路のコンクリート舗装工事であった。軟弱地盤への水分浸透を防止し、支持力を設計期間にわたり確保することが施工上の課題となった。

(4)-② 現場で実施した対策

コンクリート舗装の支持力を確保するため、現場で実施した対策は、以下の通りであった。
① 当初設計では、上層路盤上に直接コンクリート版を施工することになっていた。しかし、軟弱地盤への雨水流入と、コンクリート版下の断面欠損と平坦性を確保するため、アスファルト中間層を層間に入れる仕様に、監理者の承諾を得て変更した。
② 中間層を4cmの厚さとすることで、施工完了後の平坦性は2mm以下を確保することができた。
③ 幅員の寸法変化が少ない部位であったため、スリップフォーム工法でコンクリート路盤を打設し、平坦性を確保することができた。
上記の対策を行った結果、十分な品質を確保し、工事は完了した。

品質管理の解答例/2級舗装施工管理、応用試験の経験記述 4

解答文例 品質管理 10

(4)-① 留意した施工管理上の課題

本工事は、交通量5000台/日の2車線道路の舗装修繕工事であった。本工事箇所では、大型車の交通量も多いため以前から、わだち掘れ、クラック等が多数発生していた。 このような、アスファルト合材を使用するにあたり、施工期間が冬期で期間中の降雨も多いことから、アスブァルト量及び温度管理が、品質管理上の重要な課題であった。

(4)-② 現場で実施した対策

アスブァルト量と温度管理のため、現場でとった対策は、以下の通りであった。
① 温度管理はプラント出荷時から仕上げ転圧時まで、電子温度計及び表面温度計により測定し管理を行った。
② プラントでの骨材温度を180℃前後に保ち、現場では敷均し温度が110℃以下にならないよう指導した。また運搬中の温度低下を防止するため、保温シート等で覆った。
③ アスファルト量及び骨材の配合率はプラントでの、日常管理結果をもとに規格範囲内での調整を行った。
特に流動(ホイールトラッキング試験、横断プロフィール)を重視して施工を行った結果、所定の品質を確保することができた。

解答例 品質管理 11  土工、軟弱地盤対策

(1) 留意した技術的課題

○○市発注の道路改良工事において、凍雪害防止のため、路床を100cm切下げ、凍上抑制層(t=70cm火山灰)、下層路盤工(t=30cm切込砕石)を施工するものであった。
施工時期が秋季で好天が続いたが、切土施工時は路床内より湧水が発生して土が軟化し、所定の路床支持力が確保できなかった。
路床のトラフィカビリティを確保し、路盤工施工時に所定の締固め度を得るには、湧水処理工法の選定が重要であり、品質管理上の技術的課題となった。

(2) 検討した理由と内容

路床部が軟弱であると完成後段違いが生じ、舗装に亀裂などが発生しやすい。路床部のトラフィカビリティを確保し、所定の支持力を得るため、次の内容を検討した。
① 基礎地盤に透水性のある排水層を設ける、有孔管を設置するなど、雨水の滞水や湛水を防止する湧水処理工法について検討した。
② 土質、工事規模、施工条件を考慮し、適切な締固め機械の選定を検討した。
③ 敷均し厚さ、締固め回数、最大乾燥密度などを満足し、路盤工施工時に所定の締固め度を確保する工法について検討した。
④ 所定の路床支持力があるかを確認する、地盤強度の試験方法について検討した。
以上の検討から、次の処置を講じた。

(3) 実施した対応処置

① 路床に影響のない基礎部は透水性のある山砂利に置き換え、路床内両サイドに暗渠排水を設置して、路床部の湛水を防止した。
③ 路盤の転圧時に十分散水と締固めを行い、最大乾燥密度95%を確保して、雨水の滞水や浸透などが生じないようにした。
④ 監督員立合いのもとで、コーン貫入試験を実施し、所定の路床支持力が得られたことを確認した。
以上の対応処置により、品質管理基準を満足しながら完工できた。

解答例 品質管理 12  管布設、舗装、温度管理

(1) 留意した技術的課題

本工事は市道AB線において、総配管長120mの配水管布設を行い、延長125m、幅員3.5m、平積437㎡の舗装復旧を行う内容であった。
舗装工事のうち、表層工の施工が2月初旬のもっとも気温が低い時期であった。
そのため、加熱アスファルトコンクリートに関して、搬入から転圧までの作業中、合材温度の低下を防止するとともに、温度管理を適切に行うことで舗装の品質を確保することが技術的課題となった。

(2) 検討した理由と内容

現場での荷下ろし時点での温度は、プラントでの購入から現場で荷下ろしを行うまでの所要時間がもっとも影響する。そのため、温度低下を抑制する手段として、運搬経路をみなおすことで所要時間の短縮が可能であるかを検討した。
また、同じ運搬時間であっても、保温性能を向上させることで温度低下を防止するべく、アスファルト合材運搬時に使用している保温シートについて、枚数の増加が可能であるか検討した。
最後に、温度低下の防止策を万全にしておいても、運搬車両の待機時間などが生じてしまえば温度低下は免れないため、待機時間の発生を防ぐため、現場での進捗状況に応じて、プラントでの購入・出発のタイミングを現場から指示できないかを検討した。

(3) 実施した対応処置

最も所要時間が短い運搬経路を確認し、作成した運搬経路図を運転手全員に渡し、設定経路を厳守させた。
運搬時の保温シートは通常の帆布一枚だけでなく、全車両で帆布三枚重ねとし、温度低下を抑制した。
舗設時には、車両から積荷が6割程度荷下ろしされた時点で、プラントに待機している運転手に出発指示を連絡し、現場待機時間が生じないようにした。
これらの対策の結果、敷き均し時の温度が110°を下回ることなく、適切な温度管理のもと、舗装品質が確保できた。


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