CADデータは、設計計画や構築時のリポジトリなど、さまざまな目的で使用できる大切なデータです。
油圧ショベルやバックホウ、ユンボなど掘削機(excavator)のCADデータやcad図は、複雑な作りでデータが重くなりがちです。
また、油圧ショベルやバックホウ、ユンボなどの
CADデータは数が少なく、探し出すのがとても大変です。
CADデータが見つかったとしても、種類やタイプ、デザインが異なるなどの問題は残ってしまいます。
特に、バックホウと油圧シャベルやユンボには、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3などの多数の大きさがあるうえ、ミニバックホウ・小型バックホウ、ロングアームやブレーカーなど多数のタイプがあるから余計です。
そのうえ、クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなど各メーカーによりデザインや呼び名が違います。
また記事の後半では、油圧ショベルやバックホウ、ユンボなどのCADデータやcad図を扱う際に起こり得る問題点を紹介し、それに対する解決策も提示しています。

- 油圧ショベルやバックホウ 2Dcadデータ その1
- 油圧ショベルやバックホウ 2Dcadデータ その2
- 油圧ショベルやバックホウ 3Dcadデータ
- バックホウ・油圧ショベル 規格寸法図 その1
- バックホウ・油圧ショベル 規格寸法図 その2
- バックホウとは
- バックホウ・油圧ショベル・ユンボの違い
- バックホウメーカーの歴史
- バックホウ・油圧シャベル、エンジンの力を油圧に変えることでパワー全開
- 「パワーシャベル」系統の建機、バックホウ、ユンボ、油圧シャベル
- バックホウや油圧シャベルの騒音振動対策
- CAD習得の必要性
- 土木CAD利用による図面作成時にオペレーターが直面する課題
- プレゼンテーションの提案力の向上法、他社と差別化した図面の作成法
- バックホウ・油圧ショベルのCADデータで図面をアップグレード
- 作業効率を大幅に低下させてしまうCADデータの2つの問題点
- CADデータが開かない時の解消方法
- データ容量が大き過ぎる、うまく開けない問題を解消する
- 油圧ショベルやバックホウのCADデータ、使用上の問題点と解決策
油圧ショベルやバックホウ 2Dcadデータ その1
西尾レントオール
西尾レントオール
建設機械・器具全般、産業用機械、通信・情報機器、安全対策機器のレンタル会社です。バックホウ・油圧ショベル、クラムシェル・アタッチメント、ブルドーザー、コンクリートホッパー・バケット、ミニクレーンなどのCADデータ、仕様書、カタログが無料で公開されています。ロングアームもあります。
日立建機日本
日立建機日本
油圧ショベルやユンボを始めとする掘削機(excavator)などの建設機械や運搬機械、農業用機械、これら関連部品のレンタル・リース・販売を行っている企業です。クレーン、0.45m3・0.8m3などの油圧ショベル、クローラキャリアなどのCADデータが、DWG形式とDXF形式でダウンロードできます。基礎工事用機械、建設機械、道路機械などのCADデータ・cad図を無料でダウンロードできます。
アクティオ
アクティオ
ミニバックホウやブレーカーなどの建設機械レンタル及び、建設用機械器具等のレンタル・リース・販売、付随する業務を行う会社です。取り扱っている機種の中の一部において、コベルコ建機の0.25m3・0.45m3などのミニバックホウ、バックホウ後方小旋回などのCADデータ・cad図を自社サイト内で無料公開し、3種類のファイルからダウンロードできます。掘削・整地・運搬・道路や高所作業車・作業足場・建築機器など、目的別のメニューが便利です。
iStock
iStock
2DCADデータなどの素材専門のサイトです。ミキサー車・アジテータ車・生コン車、クローラダンプなどの2DCADデータが掲載されています。ロングアームやブレーカーなど、種類も豊富です。重機関係だけではなく、道具や人など、建設関係のイラストも多数掲載されています。
油圧ショベル 図面cadデータ Google
油圧ショベル 図面cadデータ Google
クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなど各メーカーの掘削機(excavator)のバックホウ・油圧ショベル、ミニバックホウ、小型バックホウやブレーカーなどのCADデータが、多数紹介されています。バックホウと油圧シャベルやユンボは、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3などさまざまです。原動機と走行装置が付いた機体に、腕の形状のものがあり、その先にバケットを取り付けて、土砂地山などを掘削または整地します。腕部分を機体本体部分に近いほうから順にブーム、アームと呼びます。
油圧ショベルやバックホウ 2Dcadデータ その2
コマツ建機販売
コマツ建機販売
建設機械の販売を行っている会社です。油圧ショベル、ブルドーザなどが代表的です。その他ミニショベル、ホイールローダ、ダンプトラック、不整地運搬車、道路機械などがあります。特長などの仕様が明記されたカタログはPDF・CADの両方で無料公開中で、ダウンロードもできます。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなどの、2Dcadデータがダウンロードできます。
ショベル cad-data.com
ショベル cad-data.com
ショベルのフリーCADデータがあります。検索から多数のアイテムを表示できます。油圧ショベルは、製造クボタ、コベルコなどメーカーにより、油圧式ショベル、ユンボ、バックホー、パワーショベル、ドラグショベル等の商品名がついています。ブーム、アームの先端にバケットを取り付けて、地山などを掘削・整地する自走式の掘削機(excavator)です。
Biblio CAD
Biblio CAD
CAD図ダウンロードの他、設計士のインタビューやソフトのチュートリアル動画が掲載されています。メキシコ、アルゼンチン、ペルー、スペインなど、南米の標準建築基準を確認することができます。11万点以上の設計サポートツール、設計図が掲載され、キーワードからカテゴリーから検索できます。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなどの、2Dcadデータが掲載されています。
現場代理人な日々
現場代理人な日々
タイヤ式建設機械をオートシェイプで作成し2DのCADデータとして公開しているサイトです。公開しているタイヤ式建設機械の種類は、トレーラやセミトレーラをはじめ、クローラダンプ、キャリアダンプ、ミキサー車、散水車など多彩にあります。営利目的や管理人に無断で転載・再配布での使用は禁止されていますが、普通に使用する場合は無料で制限なく使うことができます。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルはもちろん、ミニバックホウや小型バックホウ、ブレーカー仕様など、さまざまな2Dcadデータが紹介されています。
レント
レント
産業車両・一般乗用車・産業用機械器具・建設用機械器具などのレンタル会社です。測定工具校正事業や建設機械の教習事業、資機材・中古機の販売も手掛けています。各種車両のレンタルに関しては、必要な免許証も記載されており、安心感があります。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなどの、2Dcadデータが紹介されています。
arch web
arch web
2D、3D設計図の他サイズ早見表、学位論文、土木用語解説など、デザイナーのサポート用サイトです。世界の重要文化財(建築物)の設計図を、設計士の名前から検索し、有料でダウンロードできます。人体モデルや壁紙など無料のdwgファイルと、寄付金として有料になる著名設計図に別れています。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベル、ミニバックホウや小型バックホウなどの、2Dcadデータが掲載されています。
The-Blueprints.com
The-Blueprints.com
このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなどの、2Dcadデータが紹介されています。海外のCAD用の素材サイトです。基本的に無料のコンテンツで、一部有料ですがPAYPALやVISAなどでの課金コンテンツの利用も可能です。散水車やトレーラーなどもあり、必要な自動車素材を見つけられます。
油圧ショベルやバックホウ 3Dcadデータ
トラスト
トラスト
安全掲示板、産業廃棄物収集運搬車、標識販売等を行う会社が運営する、建設業支援サイトです。建設業や土木業関連の作業者に便利な、CADデータやイラスト、テンプレートを無料で公開しています。建設作業員、作業車、工事看板、標識・誘導燈、バリケードなどのデータが公開されています。特に、工事看板は、正面と立体的に見える左右斜めからのものを揃えていて便利です。
CAD forum
CAD forum
CADデータ、CADに関する情報、技術ヒントが無料でダウンロードできるサイトです。家具、階段、樹木、ライト、人物、地形など、ダウンロードできるデータは豊富にあります。AutoCADを始めとしたCADソフトのパッチやアップデートをダウンロードすることも可能です。ミニバックホウや小型バックホウ、ロングアームも揃っています。
3D CAD BROWSER
3D CAD BROWSER
無料のアカウントを登録することで、非自由3Dモデル以外の3Dモデルをすべてダウンロードできます。アップロードした3Dモデルごとに、他のユーザーが3Dモデルをダウンロードすることができます。3Dメッシュ3Dモデルと3D CADソリッドオブジェクトをダウンロードできる登録制サイトです。ユンボ、ミニバックホウ、小型バックホウ、コマツミニショベルなどがダウンロードできます。
cgtrader
cgtrader
ゲームなどで使用できる3Dモデルが、680,000種類以上用意されている3Dモデルマーケットプレイスです。掲載されている3Dモデルは、ダウンロードが有料の3Dモデルと無料の3Dモデルがあります。VRやARで使用できるように最適化された、低ポリ3Dモデルをダウンロードすることができます。ユンボ、ミニバックホウ、小型バックホウ、バックホウ、ロングアーム、ブレーカーなど掘削機(excavator)の3Dモデルがダウンロードできます。
FOTO SEARCH
45,397,000点以上の画像、イラスト、動画、クリップアートなどを集めた購入サイトです。ロイヤリティーフリー素材も多く、世界中のストックサイトを一括で検索することができます。1点購入も可能、沢山必要な方はクレジット購入制、定額プランを利用すると安く購入できます。ユンボ、ロングアームバックホウなど掘削機(excavator)がそろっています。
FOTO SEARCH
excavator 3D Google
excavator 3D Google
0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボなどのCADデータが、無料で多数紹介されています。バックホウひとつ取っても、ロングアームやブレーカー、ミニバックホウ、小型バックホウなどさまざまです。クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなど各製造メーカーにより、油圧式ショベル、ユンボ、バックホー等の商品名がついています。ブーム、アームの先端にバケットを取り付けて、地山などを掘削・整地する自走式の掘削機(excavator)です。
TURBO SQUID
TURBO SQUID
さまざまな3Dモデルを数多く紹介しているサイトです。ファイルのフォーマットとしては、3dsやmax、objなどの素材があります。利用するには会員登録が必要ですが、さまざまなデータをダウンロードできます。このサイトでは、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボはもちろん、ロングアームやブレーカーなども、3Dcadデータがあります。
3D Warehouse
3D Warehouse
3Dモデリングソフト「Sketch Up」のための3Dモデルがダウンロードできる無料サイトです。「Sketch Up」には無償版の「Sketch Up Tree」があり、私用の範囲内で使うことができます。「Sketch Up」以外のソフトでも、いったんダウンロード後にインポートが可能です。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベル・ユンボ・ミニバックホウ・小型バックホウなどの、3Dcadデータがあります。
CanStock Photo
CanStock Photo
ロイヤリティフリーの写真・イラストなどの画像や動画データを、有料でダウンロードできるサイトです。毎日、世界中のフォトグラファーやアーティストから約5万点の高画質画像がサイトにアップされています。提供されている画像は、さまざまなモノのほか、ビジネスやイベント関連、自然の風景、人物など多種多様です。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなどの、3Dcadデータが揃っています。クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなどメーカー別のものもあります。
バックホウ・油圧ショベル 規格寸法図 その1
共成レンテム
共成レンテム
建設用機械器具類・農業用機械器具類・建設工事用資材などのレンタル、販売、修理会社です。レンタカーはダンプ、トラック、ワンボックス、散水車、バイオトイレ付規制車があります。
バイオトイレ、手洗いシンクシステム、救急用の応急処置ボックスなどのオリジナル商品もあります。このサイトでは、各種バックホー、油圧ブレーカー、ショベル、ホイールローダ、ブルドーザ、ミニバックホウ、小型バックホウ、ロングアームなどの規格寸法図・cad図が、無料で揃っています。
ヤンマー
ヤンマー
ヤンマーは、農業機械・農業施設、建設機械、エネルギーシステム、大型・小型エンジンなどの研究・開発、製造、販売を手掛けている会社です。バックホウ・油圧ショベルなどの掘削機(excavator)、トラクター、ホイールローダ・タイヤショベルなどの規格寸法図、仕様書、カタログが公開されています。
千代田機電
千代田機電
建設機械・土木機械などのレンタル、整備・販売、工事などを取り扱っている会社です。フォークリフト、カニクレーン、クローラクレーン、バックホウ、クラムシェルなどの規格寸法図、仕様書、カタログがあります。各建設機械・土木機械の横に詳細のデータが記載されているPDFデータがあります。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなど掘削機(excavator)の、規格寸法図・cad図が無料で紹介されています。ロングアーム、ブレーカー、ミニバックホウ、小型バックホウもあります。
リョーキ
リョーキ
建設機械や測量機のレンタルや、環境機器の設計と施工、保守メンテナンスを行う会社です。商品ラインナップが非常に多く、大型建設機器からDIY用品まで多種多様なものが入手できます。レンタル事業のページではカテゴリわけが細かく、画像入りなので探しやすいです。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなど掘削機(excavator)の、cad図、規格寸法図が無料で揃っています。
南部興産
南部興産
重機や車両など建設機器から仮設資材まで、多岐に渡る機械をレンタル、販売する会社です。イベント会場でも使用できる暖房・冷房器具や洗浄機器など幅広い商品を取り扱っています。ミニショベルやバケットなどのアタッチメント、コンバインなど道路機械の仕様詳細が載っています。このサイトでは、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベル、ユンボなど掘削機(excavator)の、規格寸法図・cad図が無料であります。
カナモト
カナモト
建設機械器具のレンタル、鉄鋼製品の販売等を手掛けている会社です。数多くの建設作業機械を貸し出しており、それぞれについて1種類ずつ詳細なスペックが紹介されています。WEBカタログも公開しており、資料データはカラーで見やすく、規格寸法図などがわかりやすく掲載されているほか、無料でダウンロードできます。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベルなどの、規格寸法図が揃っています。
バックホウ・油圧ショベル 規格寸法図 その2
バックホウ 図面cadデータ Google
バックホウ 図面cadデータ Google
0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボのCADデータ・cad図が、無料で多数紹介されています。ロングアーム、ブレーカー、ミニバックホウ、小型バックホウもあります。クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなどメーカー別になっているものもあります。油圧ショベルとは、建設機械の中で、掘削機(excavator)のことを指します。原動機と走行装置が付いた機体に、腕の形状のものがあり、その先にバケットを取り付けて、土砂地山などを掘削または整地します。腕部分を機体本体部分に近いほうから順にブーム、アームと呼びます。
コベルコ建機
コベルコ建機
ショベルカーやクレーン、重機などの建設機械、運搬機械等を販売している会社です。国土交通省の、低騒音とオフロード法の排出ガス基準を満たす重機を多く取り扱っています。省エネを意識しており、超小旋回ショベルや、排ガスの少ないクレーン等が販売されています。このサイトでは、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボなどの、規格寸法図がダウンロードできます。
ユナイト 株式会社
ユナイト 株式会社
道路建機のレンタルと道路工事業を営んでいる会社です。バックホウ・油圧ショベル、クラムシェル・アタッチメント、ブルドーザー、ホイールローダ・タイヤショベル、アスファルトフィニッシャー、タイヤローラ、プレートなどの、規格寸法図、仕様書、カタログがあります。0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボはもちろん、ブレーカーやミニバックホウ・小型バックホウも揃っています。
イマギイレ
イマギイレ
建設機械、環境リサイクル機械、情報化施工機器、微細水ミスト噴霧器などの幅広い商品を取り扱っています。ダンプや移動式クレーンなどの建設車両の仕様や写真、車両外観図などが掲載されています。現場発生ガラを再資源化する、大型自走式破砕機の環境リサイクル機械を取り扱っています。このサイトでは、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボなどの、規格寸法図が掲載されています。ロングアーム、ブレーカー、ミニバックホウ、小型バックホウもあります。
上田技研
上田技研
土木機械や建設重機、農業機械などのレンタルリースや販売を行っている企業です。国家整備士が在籍しているため、自動車の車検や建設機械の修理などメンテナンス対応が可能です。クローラクレーンやバックホーの寸法図や作業半径揚程図、作業範囲図などを公開しています。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベル、ミニバックホウ、小型バックホウ、ロングアームなどの、規格寸法図が利用可能です。
トラック・バス・重機の総合情報サイト
トラック・バス・重機の総合情報サイト
三菱ふそう、いすゞ、日野、コマツなどのバス、トラック、重機の情報を集めたサイトです。各機種の特徴や作業性の他、寸法や細かい仕様が分かりやすく記載されているお役立ちサイトです。メーカーはほぼ網羅されており、掲載機種も多いので、情報を得たい作業関係者にとても便利です。このサイトでは、バックホウ・油圧ショベル・ミニバックホウ・小型バックホウなどの、規格寸法図が紹介されています。
バックホウとは
バックホウが誕生する以前は土砂などを機械式で運ぶショベルという機械が広く使われていましたが、より操作が単純で掘削の正確性が高い油圧式が登場すると、そちらに主流が変わりました。その油圧式ショベルが現在も活躍するバックホウです。大型のバックホウなら一度で3トン以上の土を掬うことができます。一方、同じ量を人力で行おうとすると、一人なら500回は掘る・運ぶ・積み込むという動作が必要です。小型バックホウやミニバックホウはそこまで大量にものを運ぶことはできませんが、小回りが利くので広さが確保できない工事現場などには必須の機械です。
何をもってバックホウとするのか?それはエンジンがあり、それゆえ走行機能があり、油圧シリンダーで作動するアーム部分があり、その先端に土などを掘削するバケットが付いているもの、といえるでしょう。バケットにはいろいろな種類があり、取り換えが可能なバックホウが多いです。ミニバックホウ、小型バックホウ、油圧ショベルなどさまざまな種類があります。
ミニバックホウ・小型バックホウなどのcadデータ・cad図・図面を作成するなら、無料でダウンロードできるcadデータを利用しましょう。また、クボタ・コベルコ・ヤンマー・コマツなどの各メーカーカタログやHPにもcad図などが無料で公開されていますので、参考にできます。
バックホウの各部の名称
バケット
先端についている、穴を掘ったり土砂をすくい上げたりする箱型の部分。バケットの爪は掘削しやすいように鋭い爪が装着されていますが、使用目的に合わせて取り外し、別のアタッチメントに取り換えることもできます。
例えば硬いコンクリート構造物や大きな岩を排除したいときは、油圧ブレーカーというアタッチメントにすれば、タガネを高速で打撃することにより簡単に破壊することができます。それゆえブレーカーは道路工事の岩盤破砕やトンネル工事などでよく使用されます。
ただし、油圧ブレーカーを使用するときは、ブレーカーの連続打撃は30秒を目安に停止すること、ブレーカーの空打ちはしないこと、ブレーカーが斜めに打っていないか確認すること、などが重要になります。
クボタ・コベルコ・ヤンマー・コマツ各社でそれぞれのバックホウに合ったブレーカーが発売されています。Cad図を作成するときも、参考にしてみてください。
アーム
バケットから延びる腕のような部分のこと。
ブーム
アームから運転席までを繋げている部分。アームとバケットを支えています。
油圧シリンダー
アームとブームの外側に装着されています。筒状の管のようなもので、中に入っている油に圧力をかけることにより、アームとブームを動かす役目があります。
クローラ
車でいえばタイヤの部分に当てはまる走行するための部品です。棒状に長くいベルトを回転させることによりバックホウを走行させます。タイヤよりも悪条件の地面に強く、建設現場や山の中ではとても役に立ちます。ちなみに、キャタピラとの違いはありませんが、キャタピラはキャタピラ社の登録商標なので、一般的にはクローラというのが正当です。
運転席
作業する人が乗ってバックホウを動かす場所です。前方・側面が全面窓になっていて、視野を広く保てるようになっています。自動車のような円形のハンドルはなく、代わりに3つのレバーが運転席の前と左右に配置されています。車体の走行、ブームやバケットの操作はすべてレバーやペダルで行います。
スプロケット
運転席の後方にある、クローラを動かすための歯車のことです。
各部位を知ることは、図面を作成する上でも重要です。cadデータを使えば誰とでも気軽にcadデータをやりとりすることができるので、正確な図面を作成できるだけでなく良好なコミュニケーションを築き上げるのにも役立ちます。cad図は自身でcadデータを作成しなくても、ネット上に多くの無料でダウンロードできるcadデータ図面があります。
バックホウの種類
パワーショベルと呼ばれるのを聞いたことがあるかもしれませんが、バックホウはパワーショベルの形態の一つのことなので、同じものを指しています。つまり、アームの先にあるバケットの向きが内側(作業者側)を向いているもののことを、一般にバックホウと呼びます。作業するとわかりますが、動かすと「おいでおいで」と作業者側に手招きするような動きになり、地面を掘る作業に向いています。そしてそれ以外の油圧ショベルのことを、パワーショベルと呼ぶことがあります。
ホイール式油圧ショベル
ホイールとは、自動車や自転車などでよく耳にしますが、タイヤをはめている中核のことをいいます。つまり、ホイール式シャベルとは、タイヤのついたバックホウです。一般的にバックホウに使用されているクローラとの違いは走行速度で、時速約50キロで走行することも可能です。これなら自動車とほぼ同じ速度ですので、建設現場を離れて道路で移動することも可能になり、利便性が高いバックホウといえます。
ミニバックホウ、小型バックホウ
どちらも、小型のバックホウのことを指します。ミニバックホウ・小型バックホウは一度に運べる量は少ないですが、小回りが利くので狭い場所であることの多い道路工事や配管工事などでよく使われています。
大型バックホウ
全高5メートルほどにもなる大型のバックホウは、街中よりも広い建設工事や山での開拓工事などで重宝します。どんな悪路でも進むことができるクローラで、安定した作業が可能になっています。
ローディング油圧ショベル
高さがビルの3階ほどまで達する超大型のバックホウで、下からすくい上げるローディングという方法で掘削することからローディング油圧ショベルと呼ばれています。大量の土砂を運ぶ必要がある採石場や、鉱山などで見ることができます。
ロングアーム油圧ショベル
コマツではテレスコピックアーム、コベルコではロングレンジ仕様、ヤンマーではアタッチメント式のロングアームで知られていますが、一般的なバックホウよりも長いアームが特徴です。そのロングアームで河川の改修や砂利採取など広い作業範囲を獲得した便利なバックホウです。ロングアームの中でも長さによって種類が分かれていますので、使用目的に合ったロングアームを選択することができます。ヤンマーのロングアームはエクステンションアームといって装着するタイプのものなので、便利に取り入れることができるでしょう。
ペインティングバックホウ
キリンやシマウマや恐竜など、一度はそんな生き物に扮装したバックホウを目にしたことがあるのではないでしょうか。一般的なフル塗装で20万円ほどするのでそれ以上の値段にはなるでしょうが、大きなバックホウがキリンになって働いている姿は、子どもも大人も素敵に感じます。
バックホウの運転・操作方法
作業レバー左・・・上に倒すとアームが伸び、下に倒すとアームをかきこみます。左右で車体が旋回します。
作業レバー右・・・上下でブームを上げたり下げたりでき、左に倒すとバケットが土をかきこみます。右に倒せばバケットが開きます。
走行レバー・・・それぞれ、前が前進、後ろが後進です。
操作レバーに関しては、メーカーによって操作方法が異なります。上記はJIS標準操作方式のもの、クボタ、ヤンマーのバックホウの操作方法を参考にしています。初めてバックホウを運転するときには、小型バックホウやミニバックホウから乗った方が上達しやすいでしょう。
バックホウを実際に操作せず、cad図・図面を使って操作性をシミュレーションすることも可能です。複雑なアームの動きやクローラの動作性などをcad図や図面に落とし込めば、作業効率が上がります。無料でダウンロードできるフリーサイトにも最適な図面がある場合があります。
バックホウ・油圧ショベル・ユンボの違い
あなたは、バックホウとはどんなものか説明できますか?油圧ショベルやユンボと見た目が似ていることもあり、混同している人もいるかもしれません。バックホウにも、ミニバックホウもあれば、小型バックホウなどの種類もあります。日本の人気重機メーカー(クボタ・コベルコ・ヤンマー・コマツ)などの違いについても説明します。
油圧ショベルとも呼ばれるバックホウの特徴
工事現場などでよく見かける建機でもあり重機といえば、一番に思い浮かべるのがバックホウだと思います。呼び方にもさまざまなものがあり油圧ショベルと言われることもあります。バックホウは、バケットがオペレーター側に取り付けられている特徴があります。
引き寄せるように操作することから、土の中など低い場所での作業に向いています。ちなみにバックホウの名前は「back(後ろ)」と「hoe(鍬)」をもとに作られた造語になります。
バックホウのサイズによっても呼び方が変わり、ミニバックホウや小型バックホウと呼ばれることもあります。
よく名前の出てくるユンボも、ほとんど見た目も機能性にも違いはありません。小型バックホウやミニバックホウの違いではありません。じゃあユンボってなんだろう?と思う人もいるのではないでしょうか。
ユンボは、建機レンタル企業のニッケンの登録商標になります。ユンボは見た目が似ているのではなく、どこで出しているバックホウなのかの違いでユンボと呼ぶのです。
油圧ショベルも同様になります。油圧ショベルの名前を聞く機会が多い人もいると思います。もしかするとあなたは建設業界の方なのかもしれません。油圧ショベルは建設業界での呼び名になります。そのため他の業界の人には油圧ショベルといっても通じないことも少なくありません。
バックホウのそれぞれの違いも、cadやcadデータを使って比較できます。Cad図しかわからないポイントもありますので、図面を無料ダウンロードして確認してみてくださいね。Cadは外側からわからない内部構造も見えますし、無料のものも充実しています。
バックホウとユンボの違い
バックホウは呼び方が色々あり、ショベルカー、バックホウ、油圧ショベル、ユンボなど多種多様で、何がどう違うのか混乱することも。ユンボというのは、現在はニッケンというレンタル会社の登録商標ですが、元々は1954年ごろに日本に入ってきたフランス製のバックホウの商品名「ユンボ」が由来のものです。当時ほかのバックホウと比べてユンボの性能があまりに良かったため、バックホウといえばユンボという常識が広まっていったのでした。
バックホウのロングアームの操作方法と役割
バックホウといえばロングアームが印象的ですよね。そもそもバックホウを運転するためには、技能講習や特別教育の終了はもちろん、車両系建設機械運転士の資格が必要になります。基本はレバーを前方にすると前進、手前にすると後進します。
ロングアームの操作方法は左手操作のレバーになり、前方に動かすとロングアームを伸ばし、手前にするとロングアームを引きます。ロングアームを内側にしたいときは右旋回し、外側にするときは左旋回にします。
ロングアームを操作するのは簡単に見えるかもしれませんが、経験を積んだ作業員でないと難しく誰でもできるものではありません。アームを手前に引きながら土をたぐりよせてバケットを内側に返すようにしてすくいます。
バックホウにおいても重要視されているのは「削りすぎ」にならないことです。機械の運転がいくら上達したとしても、これだけは注意しなくてはいけないといわれています。もしやりすぎが生じてしまった場合は、部分的な補強だと不具合が出てしまうこともあります。
そのため均一性を重視するためにも徐々に作業を行いながら過剰な動作にならないように注意しています。安全性を重視するのはもちろんですが、あまり肩に力を入れすぎずに運転していくことも求められています。
バックホウのロングアームもcadを使って図面から比較してみましょう。Cadデータやcad図でしかわからない部分もありますし、無料でダウンロードできる図面が充実しています。Cadでそこまでわかるの?と思う人もいるかもしれませんが、cad図やcadデータはとても優秀ですし、cadの無料ダウンロードでも満足できるはずです。
バックホウメーカーの歴史
バックホウはさまざまなメーカーから出しています。なかでも有名なのがクボタ・コベルコ・ヤンマー・コマツの4社です。ブレーカーの改良もしつつミニバックホウや小型バックホウなども展開しています。
作業内容によってはミニバックホウや小型バックホウが使いやすいケースもありますよね。0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボなど、まずはそれぞれのメーカーの違いを説明します。
まず、クボタは誰もが一度は名前を聞いたことがある有名企業になります。優れた完成度と圧倒的な信頼のあるクボタは、排気ガス規制に対応したエンジンのバックホウを展開しています。
作業性の高さはもちろん、ブレーカーや低燃費や低振動、また低騒音などクボタならではのこだわりがあります。クボタは最先端の技術や安全性にも定評があり、ブレーカーにもこだわったプレミアムクラスなども用意されています。
0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボなどもあります。
次にコベルコですが、現場を超えるテーマに次世代のバックホウを作り出しています。コベルコでは油圧ショベルの展開も多く、低燃費としても定評があります。
コベルコのバックホウをみると、ブレーカーやハイブリッドショベル、低炭素社会の実現にも力を入れています。コベルコは防塵テクノロジーや防音にも力を入れています。コベルコにも0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボもあります。
ヤンマーのバックホウは、効率性・安全性・耐久性・作業性・環境性のすべてに配慮しています。ヤンマーならではのこだわりはもちろん、小回りもきいて使いやすい特徴があります。
ヤンマーの特徴としてブレーカーやラインナップの充実度の高さも定評があります。0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボなども。選択肢の多さもヤンマーならではといえるのではないでしょうか。
コマツは、建設重機としても有名な企業になります。歴史のあるコマツならではの充実したラインナップでも知られています。コマツは業界初のテクノロジーを次々に展開しています。
またコマツならではのこだわりとしてブレーカーや運転経費の削減にも力を入れています。コマツならではの充実の装備を実感してみてくださいね。コマツにも0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボもあります。
ミニバックホウや小型バックホウなどのサイズの違いも、メーカーによってもサイズ感が変わります。0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボも比較してみてくださいね。
クボタ
農業機械で有名なクボタがバックホウの設計を始めたのは1953年、戦後復興間もない頃でした。鉱山用巻上機の技術経験を活かし設計・販売を進め、モビルクレーンの需要が高まると一気に市場を掴み、運輸省の補助金を受けて他社に先駆けて8トン吊り大型モビルクレーンを完成させたのはクボタの大きな功績といえるでしょう。そうして土木作業分野への進出を果たしていきました。
コベルコ
1911年に設立された神戸製鋼所(コベルコ)は、鋳鍛鋼事業をメインに、溶接や鉄鋼アルミ、機械、エンジニアリングなど幅広い事業分野で課題解決を担ってきた会社です。1930年に国産第一号となる電気ショベルを完成させたのは、ほかならぬコベルコ。建設機械事業を華々しくスタートさせました。
ヤンマー
1912年に大阪で創業した山岡発動機工作所は、ガス発動機の修理・販売の事業でスタートしました。後に石油発動機メーカーとして始動し、ヤンマー商品が誕生します。日本初の動力籾すり機を販売、揚水ポンプの爆発的ヒット、ディーゼルエンジンの開発に取り組み、以来農作業の動力化に精力してきました。
コマツ
1921年、石川県で誕生したコマツ(小松製作所)は、日本で初めてブルドーザーを作った会社です。第2次世界大戦中、航空基地建設に使用するため、当時農林省からの要請で開発したトラクターをベースに、「小松1型均土機」を開発したのでした。以降「ブルドーザーのコマツ」の地位を確立し、国内の高度成長期の波に乗り建設機械メーカーへと羽ばたいていったのでした。
バックホウ・油圧シャベル、エンジンの力を油圧に変えることでパワー全開
建設現場などでよく目にする建機の一つが油圧シャベルです。特に目にする油圧シャベルは、宅地造成などの小さな現場でも使われる「バックホウ」タイプの油圧シャベルではないでしょうか。油圧シャベルは、エンジンの力を油圧に変えることで動力としています。油圧シャベルは、「油圧シリンダー」と呼ばれる部分により、アームやブームが伸びたり縮んたりしています。また、アームの先の部分にあるバケット部は、土をすくい上げたり掘ったりする部分です。この部分が機体に向かって掘るタイプを「バックホウ」、機体から外へ向かって掘るタイプを「ローディングショベル」と言います。
バックホウでは砕けない硬い路面で活躍するブレーカー
破砕装置として活躍するのが「ブレーカー」です。ブレーカーはバックホウだけでは砕くことができない硬い路面などでも、力強く砕くことができます。
ブレーカーには「油圧式」と「空気圧式」が存在します。ただし、空気圧式はランニングコストが高かったり騒音問題があるなどデメリットが少なくないため、多くの場合は油圧式のブレーカーが用いられているようです。ブレーカーの構造は、シリンダーの中を往復するピストン運動の衝撃により打撃力を生み出しています。ブレーカー自体の重さは50kg以下のものから3トンを超えるものまでさまざまです。
バックホウ・油圧ショベルの運転と操作方法をチェック
バックホウなどの油圧シャベルを運転する方法は、メーカーによりそれぞれ若干異なります。しかしながら、基本の操作方法はあまり変わりません。
走行レバーを車体真ん中に備え、その両方に作業レバーが備わっています。左右それぞれのレバー操作により、ブームを下げたりバケットで掘削する、左右に回るなどの操作を行います。また、車体にはモニターが備わっており、モニターにより燃料やエンジンの温度などが把握できるようになっています。
ユンボはレンタルのニッケンが商標登録している商品名です
「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」といった時、バックホウなのか、油圧ショベルなのか、それともユンボなのか不明だと感じるはずです。しかし、基本的には油圧シャベル、バックホウやユンボは同じ建機で、単純に呼び方が違うというだけです。ユンボという名前は国内においては、レンタルのニッケンが商標登録している商品名となっているなどの理由があるのです。ちなみに、呼び名の違いを簡単に紹介すると、行政などは「バックホウ」および「バックホー」、コマツが「パワーショベル」、国交省は「ドラグショベル」などです。
そのため、「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」と言われて、どんな建機か迷ってしまいそうですが、一般的にバックホウだと捉えて間違いありません。cadで図面を作成する時は、ユンボや油圧ショベルといった通称を気にするよりも、どのメーカーのバックホウだか気にするほうが大切です。通称で言われていた「ユンボ」のcadデータを探し出して、無料cadをダウンロードしてきても、実際にはユンボではなく他のバックホウの可能性があるからです。
そういった観点から考えれば、「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」と示されていたとしても、基本的には容量の違いだけで機種は同じと見てよいはずです。
「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」の違いとなるのは容量なのですが、その容量が表しているのは、バケットの容量です。バケットの容量が大きいほど掘り起こせる土砂などの作業効率も上がるというわけです。0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボを使う時には、それぞれに適応したcadデータを作業現場に配置します。また、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボのそれぞれのアタッチメントの距離感などにも気をつけましょう。
cadデータをcad図面に取り扱う際は、まずはどの建機かという正しい情報を得るために、メーカーからカタログなどをダウンロードしてすり合わせをしましょう。また、建機のcadを取り扱う際にも、通称名でcadデータを保存してしまうのではなく、ダウンロードしたらその都度、正式名称などcadデータがどの建機か判断できるファイル名を付けるようにしましょう。
メーカー「クボタ」
クボタが取り扱うバックホウは、ミニバックホウおよび小型バックホウがメインです。クボタではミニバックホウ・小型バックホウを、「ミニバックホー」と呼んでおり、後方小旋回タイプの「U series」、超小旋回タイプの「RX series」、標準機となる「K series」などを取り揃えています。
クボタのホームページでは、それぞれのバックホウに対応しているcadデータやcad図などが無料でダウンロードできる状態となっています。クボタの公式サイト以外でもcadデータは取り扱いがありますが、クボタ製品であればまずはクボタの公式サイトから、cad図面などをダウンロードするようにしましょう。
メーカー「コベルコ」
コベルコでもバックホウを取り扱っています。コベルコでは配管や宅内、舗装、解体工事に対応するバックホウとして、ミニバックホウ・小型バックホウを取り揃えています。
コベルコで取り扱うミニバックホウ・小型バックホウは、「ミニショベル」、「後方超小旋回ミニショベル」、「アセラ・ジオスペック」、「超小旋回ミニショベル」などです。また、コベルコでは2.8t以上のミニショベルについて、防音・防じんテクノロジーiNDrを搭載しています。
さらにコベルコでは、作業範囲をより広げられる「ロングアーム」タイプのバックホウを取り扱っています。ロングアームとは、ブームやアームが長いため、通常のバックホウでは作業が行いにくい河川改修や整地などを行える特徴があります。ロングアームタイプの建機型式は「SK135SRLC-5」や「SK210LC-10」といったものがあります。なお、ロングアームタイプはコベルコだけで扱っている商品ではありません。メーカーによってはアタッチメントとしてロングアームを取り扱っている場合もあります。もちろん、ロングアームについてcad図面などが必要な場合も、cacdデータやcad図が無料でダウンロードできます。
メーカー「ヤンマー」
農機具メーカーとして有名なヤンマーですが、ヤンマーでもバックホウを取り扱っています。ヤンマーで取り扱っているミニバックホウ・小型バックホウは「ミニショベル」として展開しています。ヤンマーの型番を確認すると、一覧表がありcad図や図面などが無料でダウンロードできる様になっています。また、cad図や図面だけではなく、それぞれの年代や排ガス規制の対応が無料で見ることができます。
さらに、ヤンマーでは動画による建機の紹介も提供しています。cad図や図面だけではわかりにくい動きを視覚的に確認することができるでしょう。もちろん、ヤンマーの公式サイトからカタログの無料ダウンロードも可能です。加えて、顧客の使用事例を紹介している型番もありますので、cad図など無料のダウンロードが豊富にあるヤンマーの公式サイトをチェックしてみると良いでしょう。
メーカー「コマツ」
建機メーカーとして国内でもシェアを誇るのがコマツです。コマツではミニバックホウ・小型バックホウそして中型バックホウ・大型バックホウを取り扱っています。
コマツの場合、ミニバックホウは「ミニショベル」という取り扱いで、機械質量6000kg未満かつ標準バケット山積容量0.25m3未満の油圧ショベルと定義しています。また、コマツでは中小型を、機械質量が30トン未満としています。このコマツの中小型バックホウであれば、掘削や積み込みのほか整地や解体作業を可能としており、アームクレーン仕様に変更することでつり作業もOKです。
加えて、コマツの大型油圧ショベルは機械質量が30トン以上となっています。コマツの大型油圧ショベルであれば、鉱山・採石向けの強化された仕様も存在しています。
「パワーシャベル」系統の建機、バックホウ、ユンボ、油圧シャベル
日本国内において「バックホウ」、「ユンボ」、「油圧シャベル」とさまざまな呼び方をされる「パワーシャベル」系統の掘削機(excavator)建機。外国では、「エキスカベータ」や「バガー」と呼ばれています。もちろん、バックホウにはミニバックホウや小型バックホウなど、サイズの違いの種類もありますし、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボといったように、取り扱える容量によって種別を分けることもあります。そういった呼び方の違いや種類の違いなどいついて紹介します。
バックホウは掘削と積込みを兼ね揃えた重機、作業場所を選ばない
バックホウは、掘削と積込みを兼ね揃えた形の重機です。車体は、上部旋回体と下部走行体、そしてフロントアタッチメント部分の3つの構成で分かれています。さらには、フロントアタッチメントは、アームとブーム、そしてバケットに区分されます。車体が上部と下部に分かれていることにより、Uターンなどを必要とせずに旋回することが可能になっているのです。狭い場所から広い場所まで作業場所を選ばず、また、軟弱な土壌であったり水中の掘削なども得意です。
バックホウの動力方式、油圧式と機械式
アームやタイヤなどにエンジンからの動力を伝える方法には、「油圧式」と「機械式」が存在します。「油圧シャベル」という名前が一般的になっているのは、油圧式が圧倒的に多いからです。クボタやコベルコ、ヤンマー、コマツといった機械メーカーなどでも、油圧式の油圧シャベルを多く取り扱っているのがわかるはずです。それもそのはずです。世界中での油圧式シャベルのシェアは90%となっているからです。また、油圧式シャベルという名称は、バックホウ・ユンボの油圧式のシャベルの通称として日本建設機械工業会が統一をしています。
機械式は、超大型のバックホウ・ユンボに用いられることが多く、アームやブーム、バケット、走行装置、旋回装置などをワイヤやチェーンの動力で動かします。
バックホウのCADデータは容量や型式で探すのがよい
さて、クボタやコベルコ、ヤンマー、コマツといったメーカーでは、それぞれ独自の呼び名でバックホウを命名していますが、実は、正確に言えば、クボタやコベルコ、ヤンマー、コマツといったメーカーの違いではなく、バックホウ・油圧シャベル・ユンボなどの呼び名の違いによる建機の違いは存在します。
まずはバックホウです。バックホウは、土砂に対してアームを伸ばしバケットを手前に引きながらすくい込みます。ミニバックホウや小型バックホウが街中でよく利用されています。そして、ミニバックホウや小型バックホウをよく目にするため、バックホウという名前イコール油圧シャベルやユンボとなってしまっています。
油圧シャベルは先にも紹介したように、油圧の力を利用してるシャベルです。そして、ユンボという名前は固有の商品名からきています。そのためバックホウはシャベルの動作方法を意味し、油圧シャベルは動力を指し、そしてユンボは商品の名前を意味しているということになるのです。
ただし、多くの場合はミニバックホウ・小型バックホウと言っても小型油圧シャベルといっても同じものを指しています。そのため、現場でcad図面を作成したり使用したりする時などには、ミニバックホウや小型バックホウと指示を受けて、実際はユンボや油圧ショベルを扱ったとしても、それ自体は大きな問題がありません。そういった呼び名よりも、ミニバックホウや小型バックホウの容量や型式などの違いに目をつけ無料のcadデータなどを探してダウンロードすうるようにしましょう。
バックホウの容量に注目することで正確に作業が進められる
おそらく、一番目にするユンボは、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボではないでしょうか。それは、街中を走るトラックの荷台に乗せて走れっているものの多くは、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボとなっているからです。
バケットの部分の容量の違いが、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボといったような種別に繋がります。要するに0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボというのは、土砂などをすくい上げることができる容量の差だということです。すなわち、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボは、作業効率の差も生まれるということです。
なお、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボよりも小型のものも存在しています。クボタやコベルコ、ヤンマー、コマツといった機械メーカーの多くの場合は、0.008mタイプからとりあつかっており、100万円台でから購入できるタイプのものも存在します。
また、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボといったcadデータやcad図は、クボタやコベルコ、ヤンマー、コマツといった機械メーカーのホームページからダウンロードが可能です。さらに、無料で提供されているのはcadだけではありません。図面や性能表、寸法表などもダウンロードが可能です。作業図面や計画書などを作成する時には、クボタやコベルコ、ヤンマー、コマツといった機械メーカーから、無料のcadデータやcad図をダウンロードして、効率よくかつ正確に作業を進めるようにしましょう。
多様なバックホウのアタッチメントを抑えておくこと
バックホウはアタッチメントを利用することで、より役割が多様化します。例えば、山間などの作業現場で、建機が降りることができない狭隘な場所を作業対象としている場合に、より長いアームとなる「ロングアーム」を使うことで、対象箇所までバケットを届かせることができます。また、このロングアームを使用すれば、本来の掘削可能な能力の深さ以上の深さまで掘り起こしができたり、ロングアームにより旋回経が増えたことにより作業半径を伸ばしたりすることもできます。
また、「ブレーカー」と言われるアタッチメントをバケットの代わりに取り付けることで、岩盤などを掘削することが可能になります。先に紹介したロングアームとブレーカーを併用すれば、より遠くの岩盤などを砕くことも可能となるのです。ただし、ブレーカーなどのパワーはバックホウのパワーが反映されます。そのため、ブレーカーを使用する時にはバックホウの馬力タイプなどにも気を使う必要があるでしょう。
ロングアームやブレーカーといったアタッチメントのcadデータもメーカーサイトから無料でダウンロードすることが可能です。ただ実際は、建機の多くをレンタルメーカーからレンタルすることが多く、メーカーサイトよりも取り扱いのレンタルメーカーから無料のcadデータを探し出し、無料でダウンロードするほうが効率的かもしれません。
また、ロングアームやブレーカーなどのアタッチメントが現状の実機とマッチングするかなどを、cad図利用してシミュレーションすることもあります。こういった時、建機のcad図はメーカーで、アタッチメントのcad図はレンタルで無料ダウンロードするという場合もありますが、場合によっては建機のcad図がメーカーやレンタルではダウンロードできない場合もあります。この場合は、無料のcadを取り扱うサイトなどからcadデータをダウンロードしましょう。ただし、無料のcadの場合、正規のサイズや寸法と相違がある可能性もあります。こうなってしまうと、cadで図面を作成しても、その図面が全く意味のないものになってしまいます。図面を作成する前に、そのcadが正しい寸法かなどを確認した上で、cadを図面に落とし込むようにしましょう。
バックホウや油圧シャベルの騒音振動対策
騒音、振動対策の計画、設計、施工にあたっては、施工法、建設機械の騒音、振動の大きさ、発生実態、発生機構等について、十分理解しておかなければなりません。
建設工事の設計にあたっては、工事現場周辺の立地条件を調査し、全体的に騒音、振動を低減するよう、次の事項について検討する必要があります。低騒音・低振動の施工法を選択すること、低騒音型建設機械を選択すること、作業時間帯・作業工程を設定すること、騒音・振動源となる建設機械を配置すること、しゃ音施設等を設置すること、などです。
建設工事の施工にあたっては、設計時に考慮された騒音、振動対策をさらに検討し、確実に実施しなければなりません。
建設機械の運転についても、次のような配慮が必要になります。工事の円滑を図るとともに、現場管理等に留意し、不必要な騒音、振動が発生しないように点検、整備を十分に行います。
建設機械等は、整備不良による騒音、振動が発生しないように点検、整備を十分に行います。作業待ち時には、建設機械等のエンジンをできる限り止めるなど、騒音、振動を発生させないようにします。
CAD習得の必要性
それでは、建設業界の仕事において、いかに、CADの習得が必要かということについてお伝えしましょう。
こんなにあるCAD習得によるメリット
習得後のメリット、仕事の幅が大きく広がる
CADを習得することによって、建設業界における仕事の幅が大きく広がります。
① CADも使えるエンジニアとしての魅力
エンジニアとして、CADを習得しておくと、CADオペレ-タ-への作図依頼をスム-ズかつ的確に行えます。
バックホウと油圧シャベルやユンボなら0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3などの違いはもちろん、ロングアームやブレーカー、クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなどメーカー別に描くことができればなお良いでしょう。
また、CADで確認しなければ分からない詳細な部分の確認を、自ら確認することが可能であり、緊急対応を要する図面の修正等を、自ら行うことも可能です。
例えば、バックホウ及び、油圧ショベルの配置検討において、CADオペレ-タ-には大まかな配置計画を指示します。
そして、細かい配置検討においては、自ら検討することにより、手戻りを防止し、検討時間の短縮へと繋がります。
② CADオペレ-タ-としての活躍
現在、建設業界では、エンジニアの高齢化が進んでいます。
高齢のエンジニアは、CADを使用できない方が非常に多いです。
そんな背景の中、CADを習得することによって、建設業界においてCADオペレ-タ-としての活躍が見込まれます。
高齢のエンジニアより、設計図面作成の指示を受け、施工計画立案のため、バックホウ、油圧ショベル等の重機配置検討を行うことができます。
また、発注者への説明協議用図面の作成を行ったり、詳細な土木施設設計図面の作成を行ったりと、非常に重宝されます。
CAD技術者の需要は年々増加し、就職や転職で優遇される
現在、建設業界では技術者不足で、各企業におけるCAD技術者も不足しており、その需要も年々増加しています。
また、今までの2次元CAD技術者の需要も増えておりますが、インフラの品質向上の面においては、3次元CAD技術者の需要も増加すると予想されます。
今後、増々CAD技術者が必要とされています。
そのため、CADを習得することによって、建設業界等における就職や転職において、優遇される場合が多々あります。
バックホウや油圧シャベル、ユンボなどを0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3にわけ、クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなど各メーカー別に描ける技術があると、なお一層優遇されるでしょう。
土木CAD利用による図面作成時にオペレーターが直面する課題
作図には多大な労力が求められる
道路や橋、ダム、宅地造成の際、土木設計に特化したCAD、いわゆる土木CADを用います。
ところが、詳細な施工図面を作図するとなれば、高性能で、操作性にすぐれた土木CADでもある程度の時間を要します。
特に、クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなど、各企業のCADデータが欲しいときはなおさらです。
プレゼンでの図形イメージの使い方が難しい
バックホウと油圧ショベルやユンボは、外見こそ似ていますが、違う重機です。
そのうえ、バックホウにはロングアーム、ブレーカーなどの種類もあります。
もし、図面への重機配置を間違えれば、資料内容の如何を問わず、プレゼンが台無しになるおそれがあります。
図形イメージのない資料を用い、土木に詳しくない住民に工事内容を説明した場合、正確に伝わるのかは疑問です。
図形イメージを効果的に用いたプレゼン資料の作成方法が分からないこともあるでしょう。
土木分野では図形のCADデータが少ない
建築分野に比べて土木分野のCADデータは、アイテムが少ないのが現状です。
プレゼンテーションの提案力の向上法、他社と差別化した図面の作成法
CADデータが作図労力を削減し現場の作業効率化に寄与する
図形データのなかで、特に利用頻度が高いのは建設重機です。
例えば、外観が似ているバックホウと油圧ショベルのCADデータを作成する場合、明確な違いを表すためには、相当な労力が必要です。
そのうえ、バックホウと油圧シャベルやユンボにも、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3などがあります。
バックホウや油圧ショベルとユンボの既製CADデータを用いれば、作成労力は不要です。
CADデータ作成の手間や時間を削減できるため、作図効率の大幅な向上が期待できます。
実際、土木学会提供「土木CAD製図ガイド」では、作業効率化のため、重機の既製CADデータ利用を推奨しています。
図形CADデータがプレゼンテーションの提案力を向上
バックホウ・油圧ショベルなどのCADデータは、提案力にすぐれた図面作成に有効です。
例えば、本来バックホウを使用する場所へ油圧ショベルのCADを配置した図面を作成したとします。
専門家相手のプレゼンだと、施工計画に疑問を抱かれるおそれがあります。
リアリティのある図面を作成することで、提案力のあるプレゼンが可能です。
住民説明の場では、CADデータが理解を助ける重要な要素となります。
CADデータがある図面なら、必要な重機の種類や台数を直感的に伝えることが可能です。
図面では伝わらない騒音や振動を、CADデータを入れることで、ある程度具体的なイメージとして伝えることができます。
CADデータが少ないからこそ他社と差のつく図面作成
バックホウや油圧ショベルなどの図形データを土木CADに活用すれば、伝わりやすい図面作成が可能です。
CADデータが少ない土木分野だからこそ、CADデータ使用により、他社と明確な違いがある図面作成ができます。
バックホウ・油圧ショベルのCADデータで図面をアップグレード
土木CADで重機作成に労力を費やすよりも、既製CADデータの活用をおすすめします。
0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3の各種バックホウと油圧シャベルや、各種ユンボにロングアームやブレーカーなど、意外と揃っています。
図形CADデータで作図コストをカット
既製CADデータを利用すれば、作図労力の削減が可能です。
図面上に正確な重機のCADデータを配置することで、現場での可動域の確認ができます。
CADデータで図面やプレゼンテーションの品質向上を図る
CADデータを配置すれば、現実味のある資料作成が可能です。
特に、クボタ、ヤンマー、コベルコ、コマツなど企業別にデータがあればなおさらです。
図面の説得力が大幅に増し、プレゼンの提案力が飛躍的に向上します。
重機の騒音・振動イメージを伝えるため、CADデータが役立ちます。
CADデータを用いた資料なら、住民理解を高める効果が期待できます。
CADデータの活用で他社と差別化できる図面に
図形データが不完全な土木分野だからこそ、バックホウや油圧ショベルとユンボなどのCADデータを用いた図面だと評価を得やすくなるでしょう。
作業効率を大幅に低下させてしまうCADデータの2つの問題点
CADデータ容量が大きくなり過ぎる問題
CADデータは電子データであるため、用途が多様であるという大きなメリットを持っています。
データを簡単に送りあえたり、データを複製して違う図面を作成していくことができる訳です。
しかし、データの容量が増えて大きくなってしまうと、作図の効率が悪くなってしまいます。
そうなると、データをメールで送り合うこともできなくなります。
作業効率を良くするためにCADデータを導入したにも関わらず、反対に作業効率が悪くなってしまっては意味がありません。
CADデータがうまく開けない問題
特に油圧ショベルやバックホウなど掘削機(excavator)は作りが複雑なので、データも重くなりがちです。
そのため、油圧ショベルやバックホウのCADデータを活用する場合には、利用者はデータが重くなり過ぎないように工夫しなければいけません。
また、CADデータをメールで送り合う場合には、ファイルを渡した相手先でデータが開けずに困ってしまう問題も多くみられます。
CADデータが開かない時の解消方法
CADデータが開かない時の解消方法は3つあります。
1. CADデータを開くことのできるソフトウェアを導入する
ダウンロードもしくは、メールに添付されたCADデータ・cad図が開かない場合は、CADデータを開くソフトウェアがCADデータに対応していない可能性が高いです。
一般的なCADデータの形式はDWGやDXFなので、これに対応できるソフトウェアを導入する必要があります。
2. ソフトウェアの対応できるバージョンかどうかを確認する
CADデータを開くことのできるソフトウェアが導入されていた場合、対応できるCADデータのバージョンを確認してみましょう。
対応可能なバージョンのCADデータでなければデータを開くことはできません。
古いバージョンの対応となっている場合は、型式の古いバージョンで保存されたCADデータを使用することでファイルを開くことができるようになります。
3. データの破損をチェックして修復または、図面型式の違うデータを開く
CADデータそのものが破損しているかどうか、図面検査(audit)コマンドにてCADデータをチェックして保存する。そして、改めて開いてみます。
この時エラーが修復されていれば、問題なくCADデータは開くようになります。
以上の3つを試してもCADデータが開かない場合は、別の図面型式を改めてダウンロードして使用してみましょう。
データ容量が大き過ぎる、うまく開けない問題を解消する
ここで解決策を提示する問題は、データが増え過ぎて作業効率が悪くなってしまう問題と、データをメールで送る場合に相手先でデータが開けない問題の2つです。
データ容量の増え過ぎを解消する方法
まずは、データが増え過ぎて作業効率が悪くなってしまう問題から解決策を提示していきます。
この場合の解決策には、必要な情報だけ切り出してファイルを軽くする方法があります。
ファイルの中には、以前は必要だったけれど今の段階では使われていない図形が存在します。
特に寸法やブロックは見えないデータとして図面に残っている場合が多く、それほど密度がない図面なのにデータ容量が大きいというケースがよくみられます。
解決策としては、定期的にPURGE(名前削除)コマンドを利用して、データを整理しながら作図していくことが大切です。
データ容量が重ければ、図面を開くのに時間がかかってしまう、印刷の処理に時間がかかってしまう、ペーパーの切り替えに時間がかかってしまうなど作業にかかる時間が増えてしまいます。
作業時間を少しでも節約するために、必要最低限のデータ容量で作業を進めるのが効果的です。
データが開けない問題を解消する
続いて、データをメールで送る場合に相手先でデータが開けない問題に対する解決策を紹介します。
CADデータを作成したソフトが異なっても、通常であれば問題なく交互交換できる状態になるのですが、それができないということは何らかの問題が起きている可能性が高いです。
データを相手先で開けないという場合には、以下の3つの手順を試してみてください。
1.相手先のソフトウェアが、CADファイルを開くことができるソフトウェアか確かめる。
CADデータで多いのは、DWGやDXFファイルなのです。
相手のソフトウェアがこれらのファイルを開くのに対応していない場合には、対応しているソフトウェアを導入する必要があります。
2.バージョンを確認する。
相手先のソフトウェアがCADデータのファイルに対応している場合には、どのバージョンまで開くことができるか確認します。
古い型式までしか対応していない場合には、ファイルの種類を古いバージョンで保存したものを送るようにしましょう。
3.データが壊れていないか確認する。
上記2つに問題がない場合には、データが破損している可能性があります。
確かめる方法は、一度図面検査(audit)コマンドでデータをチェックしてから保存します。
エラーが修復された場合には、うまく読み込めるようになるかもしれません。
上記3つの方法を試してもデータが送れない場合には、受け渡し先のCADソフトがうまく対応できていない状態だと言えます。
その際は他の図面型式を試してみるといいでしょう。
データが増え過ぎて作業効率が悪くなってしまう、データをメールで送る場合に相手先でデータが開けない問題を抱えている人は、上記の方法を試してみてくださいね。
油圧ショベルやバックホウのCADデータ、使用上の問題点と解決策
CADデータは多様な使い方ができる貴重なデータですが、自分が望んでいる油圧ショベルやバックホウなど掘削機(excavator)のデータを見つけるのがとても大変です。
バックホウと油圧シャベルやユンボには、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3などの大きさがあり、ミニバックホウや小型バックホウ、ロングアーム、ブレーカーなど種類もさまざまです。
さらに言えば、クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなど各メーカーにより呼び名やデザインも違います。
油圧ショベルやバックホウのCADデータは、無料のものでも作りが複雑になっているものが多く、見つけられたとしてもデータの容量が大きすぎて使い物にならないという問題が起こる可能性があります。
もしデータ容量が大きすぎる場合には、作業効率を著しく低下させてしまう可能性があるため、今回紹介した方法を活用してデータ容量を小さくするようにしてください。
また、今回の記事では、データが相手先のパソコンでひらけない場合の対処法も紹介しているので、ぜひ参照してください。
最後に、CADデータを利用する場合には著作権や意匠権などの法律に触れる場合があるため、商用利用権のあるデータを提供してくれるサイトを利用するようにしましょう。