建築積算ソフトの導入で、多忙な現場の事務負担を軽減する。
建築工事の積算業務は、躯体・内装工事に関わらず、原価確認や見積書の作成に不可欠なものです。
建築工事積算ソフトを用いることで、その積算業務を短時間で効率的に行うことが可能になります。例えば、工事積算・躯体積算・サイディング積算・屋根積算・外壁積算・住宅積算・内装積算・足場積算・鉄筋積算など、さまざまなソフトウェアやツールがあります。
積算ソフトは、将来も見据え機能や操作性、コストパフォーマンスを比較検討しよう。
建築工事の積算ソフトは、個人や中小工務店向けのものから大規模組織向けのソフト、エクセルテンプレートまで多くの種類があります。
費用についてもフリーソフトから有料版までさまざまです。
機能もたくさんの種類があります。
建築見積・図面拾い出し・土木積算・電気工事積算・概算工事費など、色々なことができるソフトウェアやExcelテンプレートが揃っています。
どれも人気で比較ランキングに入るようなツールやexcelテンプレートばかりです。
躯体積算・サイディング積算・屋根積算・外壁積算・住宅積算・内装積算・足場積算・鉄筋積算などの積算ソフトを導入するなら、現在の会社の状態だけでなく将来も見据え、機能や操作性、コストパフォーマンスなどを比較検討したいところです。
しかしそれは、情報を集めるだけでも大変な作業です。
リンク先では、それぞれのソフトの特徴が記載されています。
きっと目的にあった建築工事積算ソフトや建築見積アプリが見つかりますよ。
まずは無料のものからダウンロードしてみてください。
また、この記事の後半では、建築工事の積算ソフトを導入しない企業の問題点、建築工事の積算ソフトを導入したメリットなどについて説明しています。
建築工事の積算・図面拾い出しのフリーソフト その1
Excel積算ソフト
図面上から数量を拾い出す図面拾い出しにより、見積書を作成するランキング上位の人気ソフトです。工種別・部屋別・シート別集計に対応し、見積書と連動しています。比較機能で、以前の見積書との変更箇所を色表示できます。入力する手間を省ける、マスタ機能も搭載しています。
躯体積算シート 1.30
躯体数量の拾い出しを支援する、Excelのワークシートです。拾い出しと集計を、能率的に行うことができます。 手拾い用紙(躯体積算シートと雑シート)をアレンジしています。拾い出しは手作業なので、積算に関する基本的な知識は必要です。建築積算・屋根積算・外壁積算・住宅積算・内装積算・足場積算・鉄筋積算などさまざまな積算に対応しているため、ランキング上位の人気アプリです。
汎用積算システム by エクセル
建築汎用積算システムが無料でダウンロードできます。手拾いに近い形式で、何にでも拾えそうな汎用的な建築積算システムです。ちょっと何かを拾いたい、そんなときに重宝しそうです。手拾いの様な拾い書に入力します。計算をすると、拾い書から集計表まで自動で作成されます。建築積算・サイディング積算などができる、ランキング上位の人気のソフトウェアです。
躯体積算エクセル
躯体積算エクセル
多機能な建築躯体積算ソフトです。こちらのソフトはサンプル版となっています。エクセルにより生成されており、複写を多用し入力作業を省力化できます。また、部位ファイル(10種類)により計算・集計を行います。総集計ファイルで、各部位の階別数量を自動集計を行います。なお、内訳明細まで連動しています。コンクリート・型枠・鉄筋など、複数の躯体積算に対応しています。
建築工事の積算・図面拾い出しのフリーソフト その2
建築積算 Nise
建築積算 Nise
建築積算を取り扱うシェアソフトです。RC構造躯体数量と鉄骨数量の積算が行えます。また、意匠数量積算・見積もり書作成も可能です。画面で確認してからプリンターへの出力ができ、複数人員による協同作業にも対応しています。ソフトをダウンロードしてすぐに試用することができます。鉄骨マスターファイル566項目登録済み。意匠仕上げマスターファイル373項目登録済み。
EXCEL 建築積算用紙
EXCEL 建築積算用紙
建築積算の計算を支援するエクセルシートです。計算式が残せたり、複数行の合計を半自動で算出することができます。エクセルの使い方がわかる方であれば、操作性に迷うことなく簡単に使用することが可能です。建築現場での負担軽減に導入し、業務の効率向上に貢献してくれます。シンプルな機能しかありませんが、だからこそ簡単でスピーディーに使うことができるソフトです。
公共建築工事積算基準の共通費等 Excel関数マクロ
公共建築工事積算基準の共通費等 Excel関数マクロ
平成23年3月24日官庁営繕関係基準類等の統一化に関する関係省庁連絡会議において改定が承認された「公共建築工事共通費積算基準(平成23年版)」に基づいた共通費に関する諸数値算出を、エクセルの計算機能によって導き出すソフトです。フリーソフトですが著作権は放棄していませんので、記述されているエクセル関数やVBAを修正・加工しての再配布には注意が必要です。
EXCEL 公共建築工事共通費 (建築工事)
EXCEL 公共建築工事共通費 (建築工事)
28年度12月改定の「公共建築工事共通費(建築工事)」を自動で計算するフリーソフトです。エクセルを利用していて、基本事項を入力するだけで、複雑な計算を自動で実行してくれます。業務負担軽減のためには業務効率の向上が大切です。こういったツールを取り入れることで効率が大幅に向上する場合があります。一つのツールだけではなく、複数のツールを検討・導入していきましょう。
建築工事の内装積算のフリーソフト
積算助っ人
建築の積算業務を支援するおすすめソフトです。手拾い、ワープロ感覚で計算式を入力していくタイプです。計算式中にコメントが入れられます。グループで積算項目を区分し、あらゆる建築積算に対応します。材料データから、簡単に入力(登録)できます。
超早 木造住宅 積算・見積作成シート V4
超早 木造住宅 積算・見積作成シート V4
木造住宅の、積算・見積作成シートです。工事・資材単価設定を、実行単価と営業単価に分けて作成できます。最初のページに補足設定シートもあります。壁量検討、壁配置検討、全ての柱のN値計算法による仕口金物選定を行います。建築見積・土木積算・電気工事積算・概算工事費などの積算におすすめの無料アプリです。
意匠積算システム byエクセルV1
意匠積算システム byエクセルV1
内外部の建具積算システムが無料でダウンロードできます。手拾いに近い形式です。拾いにおいて、なるべくシステムのルールを無くし、汎用性の高いシステムの作りになっています。違和感なく拾い始められます。建築見積・図面拾い出し・土木積算・電気工事積算・概算工事費に使えるアプリです。ランキング上位の人気があるツールです。
KENSEKI
KENSEKI
内装工事積算用のフリーソフトです。床、腰壁、壁、天井、巾木、回縁等の数量を算出する事ができます。室数が60室、床・壁・天井等の仕上げ材をそれぞれ60種まで登録することができるので、大規模建築にも対応可能です。一度作成した積算を再利用することも可能です。また、設計変更による再計算も容易にできます。加えて、必要な部屋のみを抽出した計算にも対応しています。
木造住宅 積算・見積作成シート
木造住宅 積算・見積作成シートでは、工事・資材単価設定を実行単価と営業単価に分けて作成できます。壁量検討、壁配置検討、全ての柱のN値計算法による仕口金物選定を手早く一括して行います。おすすめのアプリです。
建築工事の見積書 フリーソフト
建築工事の見積書、鋼材見積、設備見積のフリーソフトやツールです。
建築工事の見積書作成、住宅用の実行予算書の作成、木造住宅の概算見積り、リフォーム工事の工事金額を集計、鋼材の重量計算と見積書の作成、給排水設備工事・空調設備工事・電気設備工事の見積明細内訳書の生成・土木積算・電気工事積算・図面拾い出しなどのフリーソフトやテンプレートが、無料でダウンロードできます。
住宅専用見積システム Lightバージョン
住宅用の建築見積と実行予算書が簡単操作で作成できるツールです。住宅用の見積を専用としマスターも組み込んであります。仕上表を作成し基本数量を登録することで自動積算します。インターネット環境があれば何処からでもデーター共有できます。
建築業見積書作成「みつもり~な」体験版(令和対応)
建築工事の見積書作成ソフトが無料でダウンロードできます。建築総合3次元CADのSPACEホームと連動も可能です。体験版では印刷機能は使用できません。データファイルも最大12件までと制限されています。期間終了後も作図やCG作成など、出力以外の機能は使用可能です。
ざっくり建築費見積りくん
木造住宅の概算見積りを、坪単価x坪数=いくらより、ちょっとだけ精度をUPして見積をします。実際に詳細な見積りを行ったデータを用いることで、概算見積りの精度を高くすることが可能になっています。比較ランキング上位の人気アプリです。
リフォーム工事 見積書作成シート
リフォームに掛かる工事金額を部屋・部位ごとに計上し集計するツールです。説明しやすくかつ解り易い見積書が作成されます。部屋・部位で発生する工事の数量、単価を入力していくだけで見積書が作成されます。工事・資材単価は実行単価と営業単価に分けて設定できます。
建築見積書作成ソフト 見積くんⅢ世 ライト版
建築見積を簡単にすばやく作成できる専用ソフトが無料でダウンロードできます。 本見積と 簡易見積の2種類のタイプの見積作が作成できます。ツリー方式で見積・原価金額の掌握ができます。掛率計算機能があります。PDFで保存することにより、ソフトが入っていないパソコンでも表示できます。比較ランキング上位の人気アプリです。
PVデザイナ
設定した屋根形状に効率よく太陽光パネルを配置し、架台・パワーコンディショナーなどの付属品を含めた積算を行うシステムです。見積書・納品書(Excel形式)の出力はもとより、パネルや架台・金物の割付図をCADデータをDXF形式として出力する事ができるツールです。
鋼材見積、設備見積のフリーソフト
鋼制ケーシング立坑工 概算工事費計算書
鋼制ケーシング立坑の概算工事費を算出するおすすめのワークシートです。歩掛は、下水道標準設計歩掛表を元に作成されています。労務単価等は自由に修正して使うことができるソフトウェアです。
BE_sis LT 建築設備試算ソフト
簡単な建築概要から、給排水設備工事、空調設備工事、電気設備工事の大項目内訳を生成するための試算ソフトです。土木積算・電気工事積算・図面拾い出し・サイディング積算・屋根積算・外壁積算・住宅積算・内装積算・足場積算・鉄筋積算など。各明細内訳書の生成はできません。建築用途は集合住宅、事務所ビル、建築規模は地下1F、地上10F以内、延べ面積 10,000m前後に制限されています。ランキング上位の人気ソフトウェアです。
電気見積2000 for ACCESS2000
簡単操作に徹した、ACCESS用電気工事見積ソフトが無料でダウンロードできます。部材一括入力機能で明細入力時に、グループごとに部材を一括して入力できます。見積用紙のサイズA4/B5が選択できます。得意先・明細の書き換えが可能です。単価・歩掛が2ランク選択ができます。土木積算・電気工事積算・概算工事費・図面拾い出しなどができる人気のソフトウェアです。
建築工事の積算ソフトを導入しない企業が抱える問題点
建築工事の積算ソフトの導入をしない理由は何か
・どの積算ソフトが自社の業務に合うか判断できない。
・機能を活用するための準備やメンテナンス作業をする時間がない。
・導入費用やランニングコストに対してどれぐらい業務が効率化するか見えない。
・積算ソフトの使い方をマスターする自信がない。
・社内にパソコンに詳しい者がいないため、更新作業やトラブルに対応できない。
・柔軟なカスタマイズが出来ないので、自社の業務に合わないと感じている。
「建築積算ソフトの選び方」と「使いこなせるか」に不安が集中
建築工事の積算ソフトを導入する最初のハードルは、自社の業務に適したソフトを見極めることです。
何しろ、積算ソフトウェアには種類が多く、選ぶのも大変だからです。例えば、躯体積算・サイディング積算・屋根積算・外壁積算・住宅積算・内装積算・足場積算・鉄筋積算など、積算だけでこれだけの種類があるうえ、建築見積・図面拾い出し・土木積算・電気工事積算・概算工事費などもできればと考えると、比較検討しなければならないソフトウェアの範囲も広がります。
そのうえ、フリーソフトなら試験的に導入も可能でおすすめですが、使ってみてダメだったということも少なくありません。
せっかく導入したものが無駄にならないためには、まずは必要とする機能を明確にし、それにあった積算ソフトを選ぶことが必要です。
しかし、社内でその検討を行う時間と人材が不足していることが多いのが現実です。
また、自社の業務に適した建築積算ソフトを導入したとしても、その操作方法をマスターすることへの不安もあります。
ソフトを使用するたびに、社内の誰かに聞かないと進まない状態だと、一部のパソコンに詳しいスタッフに負荷が集中します。
その結果、建築積算ソフトを導入したことにより、社内に不満が溜まることになりかねません。
これらの理由で、躯体や内装工事を行う建築会社が積算ソフトやExcelテンプレートの導入に踏み切れていません。
しかし、次の章で解説する建築工事の積算ソフト導入のメリットや容易さを知れば、その不安が解消できるでしょう。
建築工事の積算ソフトの導入で得られるメリット
繰り返しの入力作業が削減できる
躯体・内装工事の積算では、同じような内容を繰り返し入力することに無駄を感じることがあります。
建築工事は、現場ごとに内容は違えど、項目や単価などが共通なことも多くあります。
積算ソフトには、繰り返し入力が必要なものをあらかじめ設定しておくことで、簡単に入力できる機能があります。
躯体工事なら柱のサイズや構造部材の単価を、内装工事なら壁紙や床材などの単価を設定しておけば積算が短時間で完了します。
作成した図面と連携できるソフトなら、図面から数量を自動で拾い出し、取り込みむことも可能です。図面拾い出しはもはやかなり身近なツールです。
登録しておいた単価と組み合わせて使えば、入力の手間がさらに減少します。
原価と見積額の把握が同時にできる
積算ソフトなら原価の変更や追加があっても素早く反映できます。
現場ごとの利益率や工事項目ごとの利益率などを正確に把握することもできます。
逆に利益率をあらかじめ設定しておくと、原価を入力するだけで見積額を算出するもできます。
エクセルでもそのような機能を持ったシートの作成は可能です。
しかし、雛形を作成したり内容を修正したりできるスキルが必要になります。
積算ソフトなら、あらかじめ決まった形式があるので導入後はすぐに使い始められます。
また、複数の担当者がいても単価情報を一元管理することができます。
そのため、会社全体の原価管理と利益率管理が容易になります。
過去のデータの呼び出し、管理や分析が容易にできる
過去の積算情報を一括で管理できるのが、積算ソフトやツールのメリットの一つです。
過去のお客様のデータを確認し、別現場の積算に利用することも簡単です。
各担当者のパソコンから、見積もり書を探す無駄な作業から解放されます。
また、同じ形式のデータとして入力されているため、年間の集計や担当者別の集計などを即座に確認することも容易です。
発注や請求との連携できる積算ソフトであれば、入力した積算データを利用し、登録済み施工業者へ発注を行うことも可能です。
入力しやすいレイアウト、クラウドに対応したサポートもあり
エクセルを利用して積算を行っていると、大切なデータを上書きしてしまったり、式が消えてしまって計算がうまくいかなかったりすることがあります。
一方、建築工事に特化して作られた積算ソフトの場合はそのような不安はありません。
入力しやすいレイアウトなので間違いも減少します。
また、現場に出ることが多いスタッフ向けに、スマホやタブレットPCなどからデータを入力できるクラウド対応型のソフトもあります。
その場合、web上でデータ管理を行うことで、インターネットにつながる環境であれば、どこからでもデータの入力が可能です。
サポートについても、インターネット上の詳しい説明やカスタマーサポート窓口がしっかりした積算ソフトメーカーが多いです。
そのため、社内のパソコンスキルに依存せず積算ソフトを活用できますので、おすすめします。