このページは、ミキサー車・アジテータ・生コン車のCADデータや仕様書、軌跡図などのダウロードサイトを紹介します。
このダウンロードサイトのリンク集からは、ミキサー車のCADデータをいろいろ覗くことができます。フリーのサイトもあります。
もちろん、積載量ごとに2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などで検索できます。
ダウンロードしたデータは、軌跡図などの作業計画書の作成、構造の理解、プレゼンテーション用の資料、動線の確認、ミキサー車の購入の際に活用してください。
後半では、ミキサー車や生コン車のCADデータの、思うように使うことのできない問題点を回避する方法についてお伝えしていきたいと思います。
- コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の2Dcadデータ
- コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の3Dcadデータ
- コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の規格寸法図 その1
- コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の規格寸法図 その2
- コンクリートミキサー車架装メーカーのCADデータ
- その他のコンクリートミキサー車のCADデータ
- コンクリートミキサー車(生コン車)とは
- コンクリートミキサー車の構造
- コンクリートミキサー車を取り扱う主なメーカー
- コンクリートミキサー車の事故対策
- コンクリートミキサー車の仕組み
- コンクリートミキサー車の役割
- コンクリートミキサー車の容量
- コンクリートミキサー車の動線確認
- コンクリートミキサー車の生コンの品質管理
- コンクリートミキサー車のCADデータの探し方
- コンクリートミキサー車のCADデータの問題点
コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の2Dcadデータ
ミキサー車は、ドラム、ホッパ、フローガイド、シュート、水タンク、汚水受け装置で構成されています。これらの装置で、生コンクリートの積載と移動中の撹拌をし、生コンクリートを目的の荷降し位置へ導きます。ミキサー部の製造・架装を担う代表的なメーカーには、KYB、新明和工業、極東開発工業があります。
ミキサー車は、荷台部分にミキシング・ドラムを備え、走行中も撹拌しながら輸送することでコンクリートの分離を防ぎます。
シャシ製造業者はエンジンなど自動車部分を製造し、架装業者はドラムなどミキサーの部分を製造します。
架装業者には、極東開発工業などがあります。
ミキサー車・アジテータ車・生コン車 2Dcadデータでは、現場代理人な日々、DWG models、pixabay、などのサイトで、使い勝手がいいデータが揃っています。フリーダウンロードのサイトなどもうまく使いましょう。
ご要望のデータが簡単に探せますよ。
現場代理人な日々
現場代理人な日々
タイヤ式建設機械をオートシェイプで作成し2DのCADデータとして公開しているサイトです。CADデータには、dwgやjwwなどがあります。公開しているタイヤ式建設機械の種類は、トレーラやセミトレーラをはじめ、クローラダンプ、キャリアダンプ、ミキサー車、コンクリートミキサー車、散水車など多彩にあります。カラーのイラストで描かれたタイヤ式建設機械を選ぶことですぐにダウンロードが開始されます。このサイトでは、極東開発工業製のミキサー車・アジテータ車・生コン車などの、構造、規格寸法図、2Dcadデータが揃っています。
DWG models
DWG models
Auto CAD用2Dのdwgファイルがダウンロードできるサイトです。dwgは代表的なCADファイルの形式です。よく知られているファイル形式として、ほかにjwwファイルがあります。jwwファイルは「JW-CAD」というソフトのファイルです。
このサイトは一部有料のものもありますが、多くが無料で利用できます。家具や浴室、照明といった建築・インテリア関係のデータが充実しています。教会やホテル、レストラン、スタジアムなど、さまざま施設の設計に活用できるデータもあります。このサイトでは、極東開発工業製などのミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、2Dcadデータが利用可能です。
pixabay
pixabay
160万枚以上の画像や動画を無料でフリーダウンロードできるサイトです。画像は写真やベクターアート、イラストなどが揃っています。閲覧・ダウンロードのための会員登録は不要。商用利用も無料で、帰属表示を入れる必要もありません。会員登録なしでダウンロードをすると、その都度画像認証画面が出てきますが、無料の会員登録をすると表示されません。このサイトでは、極東開発工業製などのミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、dwgやjwwなどの2Dcadデータが紹介されています。
トラスト
建設作業員、作業車、工事看板、標識・誘導燈、バリケードなど、便利に使えるCADデータやイラストが無料で公開されています。1つの素材を、複数のデータ形式で提供していることが特徴で、使いたい形式で入手できます。DXFの他、背景を透過させたPNG、加工ができるEXCELやEPS形式のデータがあり、書類作成に便利です。工事看板は、正面と立体的に見える左右斜めからのものを揃えていて便利です。このサイトでは、極東開発工業製のミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、2Dcadデータが揃っています。
建築情報.net
建築情報.net
2Dcad図面データが掲載されています。dwg、jwcad(jww)形式から必要なデータ形式を選択できます。ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの2Dcadデータをフリーダウンロードできます。その他、車両、樹木、方位、 天井・屋根、柱など、建築に関わるデータも多数掲載されています。
ミキサー車 concrete-mixer 図面 Google
ミキサー車 concrete-mixer 図面 Google
ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車のCAD図面データが、多数紹介されています。2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)なども揃っています。ミキサー車は、自動車メーカーが製造したシャシに、架装業者がミキサーの装置部分を架装しています。シャシ製造業者はエンジンなど自動車部分を製造し、架装業者はミキサーの部分を製造します。ミキサーの部分を製造する業者には、極東開発工業などがあります。荷台部分にミキシング・ドラムを備えたトラックです。円筒形の容器に生コンクリートを収めて、走行中も撹拌しながら輸送することでコンクリートの分離を防いでいます。移動式ミキサとも呼ばれています。
arch web
arch web
海外風の樹木や人物の2D図が多数無料で掲載されており、dwgファイルとしてフリーでダウンロードできます。デザインの添景に有用なサイトで、樹木の種類や壁石の素材など、カテゴリの細かさが特長です。人体モデルや壁紙など無料のdwgファイルと、寄付金として有料になる著名設計図に別れています。このサイトでは、ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、2Dcad図面データが紹介されています。
2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのサイズ別も揃っています。
Grab CAD
Grab CAD
チュートリアルでは、ソフトウェアの紹介と円形や工具などの製作の仕方が公開されています。エンジニアには、デザイナーが製作したロボットや重機などの3D図や写真が掲載されています。GrabCADチャレンジでは、応募要項の設計を行い優勝すると、スポンサーから賞金や商品を貰えます。このサイトでは、2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのミキサー車・アジテータ車・生コン車などの、2Dcad図面データがダウンロードできます。
The-Blueprints.com
The-Blueprints.com
このサイトでは、ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、2Dcad図面データが揃っています。2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などもあります。基本的に無料のコンテンツでダウンロードフリー、一部有料ですがPAYPALやVISAなどでの課金コンテンツの利用も可能です。自動車素材などが豊富ですが、オートバイ、オートマティック銃、リボルバータイプなど国内ではあまりない素材もあります。自動車などはメーカーごとの検索も可能で、会社などのデータが非常に細かく、車種別一括表示も可能です。
コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の3Dcadデータ
ミキサー車・アジテータ車・生コン車 3Dcadデータについては、3D Warehouse、123RF、などのサイトで、お探しのデータがダウンロードできます。
まずはフリーの無料データで試してみて、不満があるなら、有料データを購入してみてはいかがですか。
3D CAD BROWSER
3D CAD BROWSER
アップロードした3Dモデルのダウンロードごとに、他のユーザーが3Dモデルをダウンロードすることができます。有料で3Dモデルをダウンロードすることができ、ダウンロードする数によって料金が異なります。3Dモデルは、カテゴリ別に分けられて見やすく、目的の3Dモデルを見つけやすくなっています。
PIXTA
PIXTA
フリー素材サイトで、商用の利用が可能です。フリー素材が定期更新で追加されます。写真、イラスト、動画、ホームページやSNS、ブログなどの構築に必要なものが無料で入手できます。ゲームなどの作成をはじめ、ネットを媒体としたメディア展開をした場合の素材がすべてそろいます。
shutter stock
shutter stock
課金コンテンツと無料コンテンツが、はっきりとわかりやすく区分されています。写真素材の豊富さは、毎日数千点ずつ追加されていることなどからもわかります。フリー素材だけでも十分なコンテンツを保持しています。
ミキサー車 3Dデータ Google
ミキサー車 3Dデータ Google
2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのミキサー車・コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の3Dcadデータが、多数掲載されています。cadデータで使用されるおもな拡張子には「dwg」「jww」があります。
TURBO SQUID
フリー3Dモデルを紹介しているサイトです。数多くのデータがあります。購入前に無料コンテンツで概要を掴むことができます。3Dも立体やVチューバーなどのモデリング、ポリゴンなど豊富に分かれてます。コンテンツごとに分かれており、有料でもサムネイルなどで、梱包されているものを確認できます。極東開発工業製のミキサー車・アジテータ車・生コン車、クローラダンプ、パレット、ダンプ、塵芥車、バキューム車、トレーラ、クローラクレーン、ブレーカー、削孔機、保安施設などの図面データが利用可能です。
3D Warehouse
SketchUpのユーザーを増やすために作られたプラットフォームです。ダウンロードが無料で自由に加工ができます。豊富な3Dフリーデータをダウンロードできるサイトです。ミキサー車・アジテータ車・生コン車、キャリアダンプ、パレット、ダンプ・トラック、コンクリートポンプ車、吸引車、トレーラ、ホイールローダ、振動ローラ、コーンバー、鋼矢板などのデータが揃っています。動物・住宅・インテリア・家電・植物などの3Dモデルも公開されています。
3Dcadデータをダウンロードできるサイトです。登録制のイラスト・写真・画像もあります。ミキサー車・アジテータ車・生コン車、フォークリフト、ダンプ、トレーラ、バックホウ、カニクレーン、ロードカッター、杭打ち機などのdwgやjwwなどの3Dcadデータが利用できます。
Hum 3D
車のモデルのクリップアートを中心とした、3Dモデルを購入できるサイトです。極東開発工業製のミキサー車・アジテータ車・生コン車、キャリアダンプ、フォークリフト、ダンプ、パッカー車、吸引車、トレーラ、バックホウ、トラクター、振動ローラ、ユニック車・トラッククレーン、クローラクレーン、ホイールローダーなどのデータがあります。そのほか、家具、自動車部品、動物などもあります。細かい調査により、現実に近い3Dモデルを掲載しているのが魅力です。
123RF
ロイヤリティフリーのイメージや3Dモデルを1億点以上公開しているサイトです。有料プランに登録することで、必要なサイズのデータをダウンロードすることができます。ダウンロード数が一定のプランと、月額課金で無制限ダウンロードが可能なプランが選べます。極東開発工業製のミキサー車・アジテータ車・生コン車、キャリアダンプ、ユンボ、バケット、コンクリートカッタ、アースオーガーなど多くのdwgやjwwなどの3Dcad図面データがダウンロードできます。カテゴリーは、人々・動物・ビジネスなどに分かれています。
コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の規格寸法図 その1
コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の規格寸法図は、日野自動車、株式会社 灰孝本店、ミキサー車 cad-data.com、石川生コン 株式会社、河島コンクリート工業などのサイトで、利用できるデータがあります。
極東開発工業
極東開発工業
極東開発工業は、ダンプやトラックなどの特殊自動車の製造から販売を行っている会社です。取り扱っている車種は、ダンプやトラックの他に、コンクリートポンプ車やミキサー車、コンクリートミキサー車、散水車などの特殊車両と輸送運搬機械などです。知りたい車種の画像を選ぶことでその車種の詳細について知ることができるというシンプルなサイト構成となっています。このサイトでは、2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのミキサー車・アジテータ車・生コン車などの、構造、規格寸法図、軌跡図が利用可能です。
KYB 株式会社
自動車部品・鉄道車両部品・建設機械部品・産業機械部品などを製造している会社です。ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、規格寸法図、仕様書、軌跡図、カタログがダウンロードできます。小型、中型、大型、軽量型まで、2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのラインナップがあります。
スミセ建材 株式会社
スミセ建材 株式会社
セメント、生コンクリート、土木建築材料の販売会社です。ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、サイズ、構造、規格寸法図、軌跡図、仕様書、カタログが紹介されています。保有しているアジテータ車の目安寸法が公開されています。小型、中型、大型車があります。
リョーキ
リョーキ
建設機械・発電機・コンプレッサーなどの販売、建設機械・産業機械・車輌などのレンタル・リース会社です。ミキサー車・アジテータ車・生コン車、不整地運搬車・クローラダンプ、パレット、ダンプ、塵芥車などの構造、規格寸法図、仕様書、軌跡図、カタログが紹介されています。
ミキサー車 図面cadデータ Google
ミキサー車 図面cadデータ Google
2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのミキサー車・アジテータ車・生コン車の軌跡図やCAD図面データが、多数紹介されています。ミキサー車は、荷台部分にミキシング・ドラムを備えたトラックです。円筒形の容器に生コンクリートを収めて、走行中も撹拌しながら輸送することでコンクリートの分離を防いでいます。生コン車、アジテータ・トラック、移動式ミキサなどの呼称があります。
ミキサー車はシャシ部分とミキサー部分で製造している業者が異なります。シャシ部分は自動車メーカーがつくり、ミキサーなどの部分は極東開発工業や新明和工業などがつくっています。
コンクリートミキサー車・アジテータ車・生コン車の規格寸法図 その2
日野自動車
日野自動車
トラックやバス、産業用ディーゼルエンジンなどを製造している企業です。トラックとバスの車種別に、エンジン性能曲線図や燃費値計算条件、基礎情報、環境性能情報などを公開しています。最新の税制優遇の情報とともに、トラックとバスの車種別に適用される、減税区分の一覧を公開しています。2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車、ダンプ・トラックなどの規格寸法図、仕様書、カタログがサイズ別に掲載されています。外観図、旋回軌跡図、主要諸元表、構造など詳しい製品情報がわかります。
株式会社 灰孝本店
株式会社 灰孝本店
土木・建設工事、舗装工事などを営んでいる会社です。ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、規格寸法図、仕様書、軌跡図、カタログがダウンロードできます。極東開発工業製、4t、10tミキサー車(10t生コン車)の各部寸法がわかります。生コン打設予定確認書も掲載されています。
ミキサー車 cad-data.com
ミキサー車 cad-data.com
ミキサー車 フリーCADデータがあります。検索から多数のアイテムを表示できます。全体の雰囲気があるコンクリートミキサー車、8tレンジャーのミキサー車、カタログからのトレースしたミキサー車、軌跡図、AutoCADデータをDXF変換したミキサー車などが揃っています。フリーのCADデータを無料でダウンロードでき、搬入計画や道路使用許可等の形態図用に使用できます。2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)、小型などが揃っています。
石川生コン 株式会社
石川生コン 株式会社
小型生コンクリートの製造会社です。高品質で強度が高い生コンクリートを製造しており、設備投資も積極的に行っています。極東開発工業製のミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの規格寸法図、軌跡図、仕様書、カタログが紹介されています。3t・7t・8t・10tのアジテータトラックの積載量ごとにおおよその寸法(サイズ)がわかります。アジテータトラックは、いすゞ自動車、日野自動車、UDトラックス製です。
河島コンクリート工業
河島コンクリート工業
生コンクリートの製造販売会社です。ミキサー車・アジテータ車・生コン車・コンクリートミキサー車などの、規格寸法図、仕様書、軌跡図、カタログが掲載されています。3tから11.5tまで揃っています。全長、全高、全幅、最大積載量、車両重量が無料で公開されています。
コンクリートミキサー車架装メーカーのCADデータ
極東開発工業、新明和工業などのメーカーが、ミキサー部分の製造にあたっていますので、これらメーカーが提供しているCADデータのダウンロード方法について、紹介します。
極東開発工業
極東開発工業は、ダンプやトラックなどの特殊自動車の製造から販売を行っている会社です。
取り扱っている車種は、生コン車(コンクリートミキサー車)のほかにダンプやトラック、コンクリートポンプ車、散水車などの特殊車両と輸送運搬機械などがあります。
極東開発工業では、コンクリートポンプのCADデータは提供しているものの、生コン車(コンクリートミキサー車)のCADデータはありませんでした。
生コン車(コンクリートミキサー車)のカタログに規格寸法図が掲載されていますので、CADソフトでトレースする場合は利用できます。
KYB株式会社
KYB株式会社は、自動車部品・鉄道車両部品・建設機械部品・産業機械部品などを製造している会社です。
生コン車(コンクリートミキサー車)も製造していますが、CADデータは提供していません。
コンクリートミキサー車のカタログに規格寸法図が掲載されていますので、CADソフトでトレースする場合は利用できます。
また、コンクリートミキサー車には、「軽量型ミキサー」「大型ミキサー」「中型ミキサー」「小型ミキサー」の4つのラインナップがあります。
新明和工業
新明和工業は、主に輸送機器、産業機器、建設特装車などを製造する会社です。
ミキサー車も製造していますが、CADデータは提供していません。
ミキサー車は、ミックスエースの4~8トン車級とGVW20トン車級の2つがあります。
こちらのカタログに規格寸法図が掲載されていますので、CADソフトでトレースする場合は利用できます。
日野自動車(HINO)
日野自動車(HINO)は、主に商用車を製造する日本の自動車メーカーでトヨタグループの1社です。
日野自動車(HINO)では、メーカーの完成車として、生コン車を販売しており、架装メーカーはYKBのミキサーを取り付けています。
また、日野自動車(HINO)のダンプ・ミキサー車には、「デュトロ」「レンジャー」「プロフィア」の3つの車種があります。
メーカー完成車は販売されているものの、日野自動車(HINO)では、生コン車のCADデータを提供していませんでした。
日野自動車(HINO)の生コン車のCADデータは、調査したかぎりでは、無料で提供しているサイトもありませんでしたので、他の類似するCADデータを利用してください。
その他のコンクリートミキサー車のCADデータ
生コン車(コンクリートミキサー車)のCADデータを提供していないメーカーが多かったですが、自作のCADデータを公開しているサイトやまとめサイトもありますので、そちらを紹介します。
DWG models
DWG models:生コン車(コンクリートミキサー車)のCADデータ
DWG modelsは、Auto CAD用2Dのdwgファイルをダウンロードできるサイトです。
一部有料のCADデータもありますが、多くのCADデータは無料でダウンロードできます。
123RF
123RFは、無料の3Dモデルや画像を1億点以上を公開しているサイトです。
無料でダウンロードする場合は、サイズが決まっていますが、有料プランに登録することで、ほしいサイズのデータもダウンロードできるようになります。
3DCADデータとしてご利用いただけます。
CAD-data.com
CAD-data.comは、多くのCADデータを無料公開しているサイトです。
こちらでは、多くの生コン車(コンクリートミキサー車)のCADデータを無料でダウンロードできます。
cad-data.com:生コン車 ミキサー車のフリーCADデータ
トラスト
トラストは、フリーの建設用イラスト・CADデータを公開している建設業支援サイトです。
ファイルは、「EPS」「PNG」「DXF」「JWC」「EXCEL」とCADデータ以外にも豊富にありますので、お好きなファイル形式のデータを利用しましょう。
建築情報.net
建築情報.netは、フリーの建設用イラスト・CADデータを公開している住まいの総合ポータルサイトです。
ファイルは、「DWG」「JWC」の2つが用意されており、AutoCADやJW-CADなどで利用できます。
arch web
arch webは、フリーのCADデータを多数公開しているサイトです。
ファイルは、「DWG」のみで、AutoCADで利用できます。
コンクリートミキサー車(生コン車)とは
コンクリートミキサー車とは、コンクリート工場で作られた生コンを工事現場に運ぶための運搬用の車です。
専門的な呼び名としては、「アジテータトラック」とも呼ばれますが、一般的には「コンクリートミキサー車」、あるいは「生コン車」と呼ばれています。
ドラムにコンクリートを入れて、混ぜながら運搬するため、一般の自動車ではなく、特種用途自動車に該当する車です。
大きさは小型から大型まで様々な種類があり、2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などがあります。
生コン車の製造
生コン車の製造については、自動車メーカー(シャシメーカー)と架装メーカーが分業して製造します。
シャシメーカーは、エンジン・タイヤなど自動車部分を製造し、架装メーカーは、ドラム・ホッパなどミキサーの部分を製造しています。
コンクリートミキサー車の色々な呼び名
コンクリートミキサー車は、「生コン車」や「ミキサー車」などのほかに、「アジテータ車」とも呼ばれることがあります。
しかし、厳密に言うと、「コンクリートミキサー車」と「ミキサー車」、そして「アジテータ車」と「生コン車」とでは少し意味合いが違います。
コンクリートミキサー車とミキサー車は、回転式のドラムにセメントや水といった材料を入れて混ぜ(ミキサー)ながら運ぶ車です。
一方の、アジテータ車と生コン車は、工場などで練り込まれた生コンを撹拌(アジテータ)して運搬する車です。
現在では、品質管理の観点から、生コンクリートを混ぜながら運ぶということはあまりされておらず、工場などで練り上げられた生コンクリートを出荷することが多いです。その事から、コンクリートミキサー車、生コン車、ミキサー車、アジテータ車と呼ばれているものは、正確には生コン車やアジテータ車だと言えるのです。しかし、実際にはミキサー車やコンクリートミキサー車と呼ばれる事も多いようです。
コンクリートミキサー車の車両価格
「コンクリートミキサー車」・「ミキサー車」・「アジテータ車」など生コン車の価格は、いろいろな条件やメーカーとの関係性で変わってきます。大体で表すと、小型のものが500万円程度、大型に分類される10tミキサー車(10t生コン車)などのもので1,500万円程度です。
価格的に購入困難な場合や、利用頻度が少ない場合は「コンクリートミキサー車」・「ミキサー車」・「アジテータ車」など生コン車をレンタル業者から借りて使用する場合もあります。
ただ、生コンクリートの運搬は、「コンクリートミキサー車」・「ミキサー車」・「アジテータ車」などの生コン車を保有している、生コンクリート取り扱いを生業としている業者が現場まで運搬、搬入、流し込みなどを行うのが一般的です。
コンクリートミキサー車の構造
コンクリートミキサー車の構造は主にドラム、ホッパ、シュート、水タンクに分かれていて、その他にも多数の構造部があります。
ドラム
生コンを収容するための格納庫です。円筒状になっていて常に回転しています。回転することによって、水やセメントなどの分離を防止しつつ、生コンを均等な質感に保っています。
らせん状のプレートが内部には備えられていて、生コンクリートを収容するときは正面から見て右回りに、生コンクリートを排出するときは反対回りに回転します。ドラムの内積載可能容量は、0.9立方メートルから5.5立方メートルとなっています。
基本的にはドラム前方部分が駆動輪になっていて、後方部分は2軸4輪です。
ホッパ
生コンクリートを投入する場所です。車両後方の上部に位置しています。投入口にカバーがかけられているものが多く、雨などの水分や異物が入り込むのを防いでいます。
シュート
生コンクリートを使用する場所に流し込むための「とい」です。左右に回転式で動作するだけではなく、上下にも動くことができます。そのため、高い部分に生コンクリートを流し込むときにはシュートを上げることができます。
ただし、大型の生コン車の場合などはシュートにも重量がある場合が多く、作業者の負担が大きくなります。そのため、大型車では電動式や油圧式のモーターがシュートに備わっており、装置でシュートを昇降させることができるようになっています。
水タンク
ドラムやホッパ、シュートといった部分を洗うための水を蓄えて置く場所です。小型車が約100リットル、大型車では約200リットルの貯留量が一般的です。
水タンクが備わる程に、生コンクリートは固まりやすくまた、コンクリートミキサー車はコンクリが固まることが致命的だというのを表している部分といえます。
水ポンプ
水タンクから加圧された水を、ホッパや洗浄ホースなどに送り込むためのポンプです。電動モーターが一体となっているポンプが一般的です。
ドラムレバー
生コンクリートが収納されている、ドラム部分の回転速度や回転方向を調整するレバーです。最近ではレバーではなくリモコンを備えている生コン車なども登場しています。
その他
パワーテイクオフ装置や油圧装置群、汚水受け装置、フレーム、無線機などが備えれれています。
コンクリートミキサー車を取り扱う主なメーカー
コンクリートミキサー車は、自動車のメーカーがエンジンやタイヤ、ホイールといった車両部分の枠組みを製造し、ミキサーやドラム、ホッパなどを取り扱う業者が取り付けます。日本においてシェアを持っている業者は、「KYB(カヤバロケット)」、「極東開発工業」、「新明和工業」などです。
ただし、極東開発工業は2006年から自社生産を撤退しています。撤退した極東開発工業はKYBの製品を製造する方針に切り替えています。
そのため極東開発工業が過去に製造したミキサー車などの情報は、公式サイトで取り扱っていません。cadで図面を作成する時には、極東開発工業の公式サイトからcadデータをダウンロードできないため、無料のcadデータなどを取り扱うサイトからフリー素材を無料ダウンロードするしかありません。
また、フリー素材や無料cadデータを取り扱っているサイトであっても、極東開発工業のミキサー車のcadデータを取り扱っていない場合があります。そういった状況の場合は、ダウンロードに頼るのではなく、極東開発工業のサービスセンターや過去の取り扱い図を探し、寸法・サイズ・積載量・規格などを調べ、自作のcadデータを作成してcad図面を完成させるようにしましょう。
コンクリートミキサー車の事故対策
ほかの産業や業種でも当然のことながら、建設業では特に言われるスローガンに「安全第一」という考え方があります。建設業は労働災害が重大な事故に直結しやすいという特性をもっています。何よりも安全に勝るものはありません。そして、生コン車における事故も決して少なくはない状況です。
生コン車における事故を見てみると、清掃中にミキサー内部に落下しミキサーに巻き込まれたり、ミキサー内部に忘れ物をして取り入ったところをミキサーが回転してしまったといった事例があります。さらには、生コン車が規定している最大積載量を超える積載量を運んだために、横転事故を起こした事例もあります。
最初の事例であれば、ミキサー内部のブレードを格納してミキサーを清掃することが大切です。もう一つの事故は、ミキサー内部に人がいることを知らせなかったために起きた事故です。必ず作業中だという注意書きを示す必要があるでしょう。
やむを得ないものもありますが、事故というのは起こしたくて起こしてはいないものの、どこかで不注意が発生している場合がほとんどです。事故を起こすと、生産性の低下につながるばかりでなく、本人、会社そして家族や友人まで不幸にしてしまう場合があります。
作業場の事故などは、現場の設計図や軌跡図を作成することで、事前に対処することが可能です。cadを使用して図面を作成したりして、作業場のヒヤリハットを見つけ出し、安全を維持できる作業場を作り上げるようにしましょう。
生コン業界の課題と生コン車の役割
トラック業界などにも言えるのですが、最近の担い手不足は、生コン車を運転する作業員にまで影響を及ぼしています。状況は深刻で、生コンクリートの出荷量にも影響が出ている状態です。
特に生コンは、公共工事縮減の煽りを受け、ピーク時から比べると出荷量が半分以下と厳しい状況が続いています。こうした現状に置かれている原因に、労働者不足に伴う出荷量の低下は喫緊の課題の一つだと言われています。
全国生コンクリート工業組合連合会および全国生コンクリート協同組合連合会では、こうした状況を踏まえイメージキャラクターを作成したり、「生コンという仕事」と題した動画を作成したりしています。こうした動きは、生コン業界だけではなく、建設業界全体で大きなうねりとなています。今までと違う建設業が今後、姿を見せてくれることでしょう。そのためにも、より信頼性のある、そして安全性の高い構造物を作り上げていかなければなりません。
日々開発や改良が進むコンクリートミキサー車
生コン車も日々開発や改良が行われています。そのため、過去にダウンロードして使用したcadデータが古い規格だったりする場合があるので注意が必要です。例えば、最近では生コン車後部に取り付けられていた、タンクなどを清掃するために備えられている階段が排除されている車体もあります。階段部分を外部の設備にすることで、より登りやすく安全に作業ができるようになっているのです。
手持ちのcadデータが常に最新か気を使い、正確で信頼性の高いcadを常に心がけましょう。
また、生コンクリート自体も日々開発が進んでいます。今ある生コン車では対応できない画期的な製品が今後生まれてくるとも限りません。特に昨今のICTやAI、IoTなどといった流れは、建設業界を否応なしに変革への道へと促進しています。
機材や建材だけに目を向けず、建設業界全体を見渡して、新しい技術を取り入れながらcadでのプレゼンや新たな発見に取り入れていくようにしましょう。
コンクリートミキサー車の仕組み
大きな丸みを帯びたコンテナは外から見ることができないので、どんな構造になっているのか気になっている人もいると思います。
コンクリートを入れるときは、プラントの下に車を入れる作業が必要になります。できあがった生コンを積んでいきますが、さまざまな種類がありますし、材料も異なります。それぞれにあったもので作っているため、積むミキサー車を間違えると大変なことになります。生コンを積んでいる間に運転手さんは、水タンクにあとで掃除を行うようの水を入れて準備をします。
ミキサー車が運んでいるコンクリートは、砂・水・砂利の混ぜる配分が細かく指定されています。そのため配分が違うと固まらなくなってしまうなどの不具合が起きてしまうこともあります。
また、コンクリートを工事現場にまで運んでいる間、常に均等な状態を維持しなくてはいけません。そのため常に回転し続けていること、練り合わせたあとは90分以内に使わなくてはいけないなどの期間の制限もあります。
偏らないように最新の注意を払っていることもあり、この機能はコンクリートミキサー車でないと実現できません。ミキサー車のエンジンの力を使って筒状の部品を回します。なかに含まれているのは螺旋状の装置になり、回転を反対にしたときにコンクリートが排出する仕組みです。
安全第一を意識しながら所定の場所まで移動させていきます。一言に運ぶといってもこれだけの作業が必要だからこそ、事前の準備が欠かせません。
ミキサー車などのcadデータは効率的かつ提案力のある図形を作るのに欠かせません。dwgやjwwなどの知識や技術も必要ですが、フリーデータを使えば時間と手間をかけずにcadが無料でダウンロードができるので安心です。
2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などの積載量の違いはもちろん、大型、小型、軌跡図なども揃っています。
生コンクリートを入れる丸い入れ物部分をドラムといいます。生コン車のこのドラムを回しているのは「油圧モーター」になります。ドラム自体は生コン車の一番印象的な部分ではないでしょうか。
生コン車の中核的な存在になりさまざまな機能を搭載しています。ミキサー車のドラムのなかには、「ミキシングフレーム」と呼ばれる羽を搭載しています。
ドラムの後ろ側には生コンクリートを出し入れするための「ホッパー」と呼ばれる機能が備わっています。ホッパーの下部はドラム部分から出た生コンクリートを流すために必要な「スクープ」と「シュート」がありすべり台のような構造をしています。コンクリートを入れる際に回転しながら状態のいいものを作っています。生コン車の上部にコンクリートを入れる挿入箇所があり、扉自体は自動で開けしめできる仕組みになります。
コンクリートミキサー車の役割
生コンクリートは出荷から輸送、現場の打設工程まで固まることがなく取り扱わなければいけません。しかしながら、生コンクリートは時間とともに状態が変化していく材料です。そのため、生コンクリートを取り扱う時には、その品質管理が非常に大切な意味合いを持っています。
この生コンクリートを硬化させずに出荷から打設まで輸送するのが、生コン車の大きな役割とするところです。生コン車は「コンクリートミキサー車」、「ミキサー車」、「アジテータ車」と呼ばれることもあります。
コンクリートミキサー車は、その名の通りコンクリートをミキサーして運ぶ車です。ミキサー車がコンクリートに特化したものと考えれば分かりやすいはずです。
ミキサー車は、ミキサーをする車両のことで、出来上がった生コンなどをミキサーして運ぶ車です。ミキサーする意味合いは、生コンが固まらないようにするためです。コンクリートミキサー車もミキサー車ですから、同じ工程で輸送を行っています。
アジテータ車というのは、ミキサー車と似てはいますが考え方が違います。アジテータ車は、生コンクリートを作り出す材料をミキサーの中にいれ、それを混ぜて生コンクリートを作り上げるという作業を行います。ミキサー車のように出来上がったコンクリートを輸送するわけではなく、アジテータ車のミキサー内に材料を入れてそこで練り合わせたものを輸送するという見解です。
このように、詳細にはそれぞれ意味合いが違いますが、「コンクリートミキサー車」、「ミキサー車」、「アジテータ車」という名前であっても一般的には「生コン車」と考えて良いでしょう。
また、積載量ごとに2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などの種類があります。
コンクリートミキサー車の容量
生コン車の容量目安としては、3トン車で生コン1.20m3(水の運搬容量1.25m3)、4トン車が生コン1.60m3(同1.60m3)、5トン車が生コン2.20m3(水の運搬容量2.20m3)、7トン車が生コン3.00m3(水の運搬容量2.80m3)、8トン車が生コン3.50m3(水の運搬容量3.15m3、10トン車が生コン4.35m3(水の運搬容量4.15m3)となっています。
このように、生コン車は生コンの許容量というのは、車輌の積載量によりそれぞれ異なるため、cadデータなどでによる図面作成においても、車両の大きさとミキサーの大きさに反映する部分となります。また、車輌の最大積載量がcad図面などでは判断できない場合においても、生コンの容量などから車両積載量を予測したりも可能です。cadデータはフリーサイトならびに無料cadデータをメーカーなどが公表しています。こうしたcadデータをダウンロードし利用して、2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などのcad図面を手に入れるようにしましょう。
コンクリートミキサー車の動線確認
ミキサー車を搬入させるためには、まず、道路標識や積載量などの確認が必要なことはご存知かと思います。
その次に必要なのが、寸法の確認です。
ひと昔前は、実際の道路を歩いてみて、普通乗用車2台が余裕ですれ違えるのか、道が湾曲をしていないかなどをひとつひとつ確認していくことが確実な方法でした。
今でも個人宅に大きなものを搬入する場合などは、この方法でも充分かもしれません。
しかし、現代には、CADという便利なソフトが存在します。
寸法確認のときに、使用するタイプのミキサー車のdwgやjwwなどのCADデータがあれば、CAD上でシュミレーションをすることができるため、とても便利で確実な方法といえるのです。
ミキサー車のCADデータには、2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車・(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などさまざまな種類があります。
ミキサー車の動線確認の注意点
事前に検討をしたのに実際は通れなかったという場合、ありがちなミスがあります。
それは、道路幅をしっかりと確認し、ミキサー車の寸法も間違いなかったのに、実際走れる幅はもっと少なかったという場合です。
ようは、歩道や自転車用の幅を考えていなかったということです。
道路幅と走行可能な道路幅が同じとは限らないため、ここはしっかり確認をしましょう。
万一、工事が始まってから通れなかった場合は、2tミキサー車や軽トラなど寸法と積載量が小さい車で対応することになってしまいます。
ミキサー車の働き方
上記のような歩道がある場合や、切り返しのないL字路やカーブなど目視では判り難い道路でも、CADでシュミレーションをすることが可能です。
この動線確認が正確にできなければ、工事は期日通りには終わりません。
逆に言えば、CADでシュミレーションをしっかり行えば、期日通りに終わる可能性が高くなります。
CADを普及させていくことで、効率が良くなり、働き方も変わっていくことでしょう。
コンクリートミキサー車の生コンの品質管理
生コンの品質は時間との勝負
生コンクリートは水とセメントを反応させて作り上げられます。作り上げられてから時間の経過とともに硬化がはじまります。品質確保の観点からJIS規格では、作り上げられてから90分以内に納品することが義務付けられています。
こうしたことから生コン車での輸送時には、交通状況や環境を考慮して現場まで輸送する必要があるのです。
実は国内でのコンクリートの取り扱い方は当初、現場練りが一般的でした。また、生コンクリートを輸送するときも、コンクリートミキサー車やアジテート車といった車両ではなく、ダンプトラックに搭載して輸送していました。
それが、1950年ごろにミキサー車というものが開発され、コンクリートミキサー車として生コンクリートの輸送を担うようになりました。これにより、より品質の良い生コンクリートを搬送できるようになり、高度成長期と合わせて多くの生コンクリートが現場に搬送されるようになりました。
コンクリートの検査、材料の配合や混合
コンクリートはとても繊細なものになります。ちょっとした材料の配分の違いや混ぜ方によっても性能面が変わってしまいます。そのためコンクリートはきちんと作られているのか、都度検査を行います。
ミキサー車に積んだ生コンを少し出して検査用の容器に入れていき、ゆっくりと持ち上げながら出していきます。生コンの仕組みとして横に広がり高さが低くなります。生コンがどの位置まで下がるのかによって柔らかさを示す数字が変わってきます。
スランプを使いながら05m単位で計り確認していきます。とても繊細な作業になりますので、ある程度経験を積んだ人が行います。
ミキサー車で運ぶ生コンは固まりやすい
生コンクリートは生成されてから固まるまでの時間は約90分だと言われています。そのため、コンクリートミキサー車などで運ぶ場合も、迅速な運搬が必要となります。
多くの場合は、工事する現場から近い生コンクリート工場へ出荷を依頼します。生コン工場が各地に点在しているのはこういった理由からです。コンクリートミキサー車、生コン車、ミキサー車およびアジテータ車が、ドラムをクルクルと回しているのも凝固しないようにしているためなのです。
コンクリートミキサー車で運ぶ生コンクリ―トは、固まりやすく剥がれにくいのが特徴です。そのため、コンクリートミキサー車はコンクリートの汚れなどをキレイに清掃しないといけません。
コンクリートが入っているドラム部分は当然のこと、生コンを流し込むホースや生コンを取り扱う道具まで、キレイに清掃する必要があるのです。
また、コンクリートはその配合が重要になります。天候や気温、用途によって配合が変わるため、清掃した際の洗浄剤などが付着しても不良品となってしまいます。清掃をして器具をキレイに保つ一方で、清掃後の付着物にも注意しなければならないのです。
生コンの品質確保は施工計画の作成が重要
生コンは、打設する対象の体積を算出して、数量を導き出します。
その数量と現場状況から、小型か大型かのミキサー車の車種を決定しますが、すべての車両に対し到着時間を指定し、徹底して管理を行う必要があります。
管理に不備があると生コンの品質に影響が及ぶため、事前の施工計画がたいへん重要なカギとなるわけです。
現場状況に適したミキサー車の判定
生コン打設工事は、事前に立案される打設計画に基づいて施工が行われます。
規模の大きな工事では、ポンプ車を使用する方法や、バケットに生コンを入れてクレーン車で吊って移動させる方法などがあります。
いずれにしても、現場敷地に適切な配置が可能であること、かつ、複数のミキサー車の入れ替えが連続して行える状態でなければいけません。
小型ミキサー車などの寸法や積載量、構造を確認した上で、配置図に重機のCADデータを挿入することにより、適切な打設が可能であるかを判断することができます。
また、重機とともに、ガードマンやバリケードなどのdwgやjwwなどのCAD図面データを配置することで、安全に配慮した施工計画書の作成が容易となります。
現場状況に則って2t車や4t車など、ミキサー車の車種を決定し、必要となる台数を算出して発注を行い、生コン工場と納入打ち合わせのうえ施工準備を行うという流れです。
進入経路に適した車種の判定
現場までの経路における、所要道路幅から進入の可否を検討します。
所要道路幅とは、ミキサー車が直角に旋回するときに必要となる道路幅のことで、車両のサイズによって異なります。
道路図に、ミキサー車のCADデータを利用し、旋回軌跡を描くことによって判定することができます。
業務の効率化と生産性の向上
品質管理に大きく影響する生コンの打設工事は、事前の施工計画がたいへん重要になります。
dwgやjwwなどのCADデータを活用することで、正確でわかりやすい施工計画書が容易に作成できます。
また、仕事の効率化を図ることによって、生産性を高め、さらに余計な時間やコストを削減するなど、多くのメリットを受け取ることができます。
コンクリートミキサー車のCADデータの探し方
国内サイトだけではなく、海外サイトも含めて検索すると、自分のイメージするCADデータが見つかる可能性があります。
4tミキサー車(4t生コン車)に限らず、小型車・2t生コン車・10tミキサー車(10t生コン車)もあります。
ミキサー車だけではなく、生コン車やアジテータ車、トラックミキサ車、トラックアジテータなどの言葉でも検索してみましょう。
セキュリティの観点から、信用できるサイトからダウンロードすることをおすすめします。
自動車メーカーや架装メーカーの公式サイトに掲載されているCADデータを使うと、正確な寸法や規格、構造、積載量がわかります。
ミキサー車(生コン車)のCADデータは、2t~10tなど重量別や2D(2次元/平面)~3D(3次元/プリンターに利用)があります。例えば、2tミキサー車(2t生コン車)・4tミキサー車(4t生コン車)・10tミキサー車(10t生コン車)などです。また、ミキサー車のファイル形式は、jww(ウィンドウズのJW-CADの形式)・dxf(CADを交換するための形式)・dwg(オートCADのファイル形式)とバラバラです。
検索方法を工夫する
ミキサー車のCADデータは、メーカーのサイトで手に入りません。
例えば、ミキサー車の開発をする「石川生コン株式会社」、コンクリートを作る「内山アドバンス」には、数種類のCADデータがあります。ただし、「極東開発工業(トラック・ダンプのシェアが高い)」のようなダウンロードボタンがありません。CADデータを使うときは、業者の許可を取ってください。
2tミキサー車に限らず、10tミキサー車(10t生コン車)などをサイト上で検索する場合、自分なりのクセというものがあります。
英語表記も含めて、色々な「2tミキサー車」を想定して検索してみるようにしましょう。
ミキサー車は、生コン車・コンクリートミキサー車、アジテータ車ともよばれています。ミキサー車の代わりに生コン車・コンクリートミキサー車・アジテータ車などでも検索してみましょう。
ミキサー車は、シャーシ部を自動車メーカーが、ミキサー部であるシュートやドラム、ホッパーなどを架装メーカー業者が製造・架装(取り付け)を行っています。ミキサー部の製造・架装を担う代表的なメーカーには、KYB、新明和工業、極東開発工業があります。そのため、同じ自動車メーカーが製造したシャーシ部であっても、架装メーカーが異なれば、載積量や寸法、機能などに違いがあります。
ミキサー車のタイプを調べる
ミキサー車には、小型・中型・大型といった種類があります。
CADデータを調べるときは、ミキサー車の大きさを決めましょう。
例えば、小型(3t)のミキサー車は、長さが約5290mmですが、大型になる約7895mmです。
同じミキサー車でも、全長が2,600mmも違いますよね。
また、シュート(生コンを流れる管)もミキサー車によってサイズや構造が変わります。
やみくもにミキサー車のCADデータを探しても、欲しい図面は見つからないのです。
フリーサイトや画像検索を使おう
ミキサー車のCADデータは、無料のサイトでダウンロードしてください。
メーカーサイトでは「ミキサー車のカタログ」が多く、CADデータのないケースもあります。
そのため、「CAD-DATA.com」や「グーグルの画像検索」を使いましょう。
ただし、グーグルについては、ライセンスのないデータも含まれています。
画像検索でCADデータを探すときは、
「ライセンス」 → 「再利用・非営利目的(ビジネスで使わない場合)の許可された画像」
に設定してください。
コンクリートミキサー車のCADデータの問題点
画像が粗すぎて使えない
CADデータの主なファイル形式には、dwg・jwwなどがあります。CAD図面データの画像が粗すぎて使えないという場合は、保存する形式を変更してみましょう。
また、使用するCADデータの形式を指定して検索することで、せっかく見つけたミキサー車のCADデータの画像が粗すぎる、という思いをせずに利用できます。
解像度が高すぎて使いづらい
CADデータの解像度が高すぎることで、思った以上にデータの画像が使えない、プリントアウトするときに時間がかかりすぎてしまうといった問題が起こる可能性が出てきます。
生コン車のCADデータとしての解像度は、
・A3の用紙なら、数百ピクセル程度
・ポスターサイズの用紙なら、3,000ピクセル程度
もあれば十分です。
解像度が大きくなればなるほど、CADデータの容量も増えていくので注意が必要です。
データが重すぎて作業効率が悪い
複数のCAD図面データを使用する場合、ファイルが重くなってしまうことはよくあることです。
そのことにより作業効率が低下してしまうという問題が起こります。
このような場合は、データの形式を見直すことで解消することができます。
基本的には、PNG形式は容量が大きくなる傾向があるため、JPEGなどの形式を使用することで作業効率アップに繋がります。
統一感がなく使いづらい
CAD図面データはダウンロードしたあと、加工を施さなくてもすぐに使えることが理想です。
CADデータの中には、背景がついているものや、画像の加工が必要となる場合があります。
特に、複数サイトから必要なCADデータをダウンロードして使用する場合は、図面そのものの統一感を失ってしまう恐れが出てきてしまいます。
ミキサー車・生コン車のCAD図面データの統一感を出すためには、
・背景のついていないCADデータを使用する。
・トリミングなどの画像加工が必要となる場合は、画像劣化の少ないPNG形式を使用する。
というような配慮をすることで、統一感を出すことが可能になります。
英語で検索すると海外サイトのCADデータも見つかる
ミキサー部の製造・架装を担う代表的なメーカーには、KYB、新明和工業、極東開発工業がありますが、建機は海外メーカーと共同で販売しているケースもあります。
データ検索の際に英語を使うことでCADデータを見つけやすくなります。
例えば、ミキサー車なら「Mixer truck」という具合です。
架装メーカーが異なれば載積量・寸法・構造・規格などが異なる
ミキサー車は、シャーシ部を自動車メーカーが、ミキサー部であるシュートやドラム、ホッパーなどを架装メーカー業者が製造・架装(取り付け)を行っています。
そのため、同じ自動車メーカーが製造したシャーシ部であっても、架装メーカーが異なれば、載積量や寸法、構造、規格、軌跡図、機能などに違いがあります。
その他の問題点
- 自分のイメージする4tミキサー車のCADデータが見つからない。
- 4tミキサー車の正確な寸法や積載量、軌跡図、規格、構造が記載されていない。
- ミキサー車の動線確認やプレゼンテーション資料に利用できそうな画像がない。
- カラーデータではないので、CADデータを利用する際に加工が必要。
- ダウンロードしたデータが開けない、破損している、などのトラブルが起きる。
- 無色のデータのため、プレゼンテーション資料として使用する際に、画像の加工が必要。
- 寸法や積載量、構造、軌跡図が記載されていないため、CADデータが使えない。
- 出力時に、文字化けを起こしてしまう。
- 白黒で出力すると、文字が見えなくなる。