破砕・リサイクル施設技術管理士とは、廃棄物処理施設技術管理者講習の「破砕・リサイクル施設コース」を受講し、課程を修了することで得られる資格です。
廃棄物処理法規によって、一般廃物処理施設や産業廃棄物処理施設には、廃棄物を技術的に維持管理する廃棄物処理施設技術管理者が置かれる必要があります。この管理者の資格を与える試験が、廃棄物処理施設技術管理者講習終了後に行われる試験です。
廃棄物処理施設技術管理者講習は、7つのコースに分けられていて、それぞれのコースごとに講習会が開催されます。講習会終了後の終了試験で合格すれば、そのコースの施設管理技術士の資格が得られ、主任技術者として維持管理業務ができます。
破砕・リサイクル施設技術管理士とは
破砕・リサイクル施設技術管理士とは、廃棄物処理施設技術管理者講習の「破砕・リサイクル施設コース」を受講し、課程を修了することで得られる資格です。
廃棄物処理施設の設置者は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第21条」により、廃棄物処理施設の維持管理に関する技術上の業務を担当させるため技術管理者を置くことが義務付けられています。
破砕・リサイクルとは
破砕・リサイクルとは、集めた廃棄物を分別し、例えばペットボトルであれば、収集したペットボトルを粉砕し、粉砕物を加工機に掛けて資源物として再生し、リサイクルさせます。破砕・リサイクル施設には、廃棄物や粉砕して細々となったものを、回収し・加工する設備にはいろいろな種類があり、リサイクル品も様々なものがあります。
破砕リサイクル施設技術管理士になるには
破砕リサイクル施設技術管理士は、廃棄物処理施設技術管理者講習の「破砕・リサイクル施設コース」を受講し、課程を修了することで、資格が付与されます。
各課程を修了することで、一般財団法人 日本環境衛生センターから「(各廃棄物処理施設)技術管理士」の認定証が交付されます。
(例)破砕・リサイクル施設試験(課程)を修了→破砕リサイクル技術管理士
http://kyoto-sanpai.or.jp/asset/00032/img/kakusyu-siryou/23bosyuyoukou.pdf
廃棄物処理施設技術管理者とは
廃棄物処理施設技術管理者とは、廃棄物処理法で規定する学歴・経験等の要件を備え、一般廃棄物処理施設または産業廃棄物処理施設における廃棄物の処理及び清掃、維持管理業務を行う者に与えられる資格です。
廃棄物処理施設技術管理者については、下記の記事で詳しく解説しています。
廃棄物処理施設技術管理者講習 破砕・リサイクル施設コース
廃棄物処理施設技術管理者講習は、7つのコースに分けられていて、それぞれのコースごとに講習会が開催されます。講習会終了後の終了試験で合格すれば、そのコースの施設管理技術士の資格が得られ、主任技術者として維持管理業務ができます。
廃棄物処理施設技術管理者講習には、以下の7つのコースがあります。
- ごみ処理施設コース
- 産業廃棄物焼却施設コース
- し尿・汚泥再生処理施設コース
- 最終処分場コース
- 破砕・リサイクル施設コース
- 産業廃棄物中間処理施設コース
- 有機性廃棄物資源化施設コース
破砕・リサイクル施設技術管理士になるためには、上記の7つのコースの中の「破砕・リサイクル施設コース」を受講する必要があります。
破砕リサイクル施設技術管理士講習は、基礎課程・管理課程4日間と、破砕・リサイクル施設コース管理課程4日間、都合8日間で講義が行われます。基礎課程・管理過程の受講資格は、20歳以上であれば誰でも受講できます。破砕・リサイクル施設コースは学歴に応じた経験年数によって、受講資格が得られます。廃棄物処理施設の他のテーマも同様に、講義日数はそれぞれ違いますが、受験資格を得る年月が経てば、主任技術者として施設の管理に当たることができます。
内容
基礎・管理コースを受講したときには、どのコースも、➀廃棄物概論、②廃棄物処理施設の構造と維持管理、③安全と安全衛生管理、④測定分析の実際、について講義を受けます。
管理課程では、①廃棄物処理法・関係法規、②管理監督の理論と実際、③廃棄物処理技術特論、④施設運営管理、⑤施設設備計画・実際、⑥処理機能維持・評価、⑦能力認定試験、についての講義を受けます。
講習会の形式
講習会の形式は、基礎・管理課程と管理課程があり、管理課程でどのコースを選ぶかで、受講日、受講日数、受講料が異なります。
受講資格
基礎・管理課程を受講する場合の受講資格は、20歳以上であれば誰でも受講が可能です。
管理課程だけで廃棄物処理施設技術管理者試験を受けるときは、学歴に応じた実務の経験年数が決まっていて、実務経歴書で経験年数が確認できるようにして受講を申し込めば、受講ができます。
日程・申し込み方法
廃棄物処理施設技術管理者講習は、各コースごとに年に数回実施されています。
受講料
廃棄物処理施設技術管理者講習の受講料は、コースによって異なります。
破砕・リサイクル施設コースの受講料は、103,400円(税込)です。
講習場所
北海道・宮城・神奈川・愛知・大阪・広島・福岡
破砕リサイクル施設技術管理士試験
廃棄物処理法によって、一般廃棄物処理施設や産業廃棄物処理施設には、廃棄物を技術的に維持管理する廃棄物処理施設技術管理者が置かれる必要があります。この管理者の資格を与える試験が、廃棄物処理施設技術管理者講習の終了後に行われる試験、廃棄物処理施設技術管理者試験です。試験に合格した人は、廃棄物処理施設技術管理者の有資格者として、管理主任者となります。
廃棄物処理施設技術管理者講習がすべて終了した後に、能力認定試験(廃棄物処理施設技術管理者試験)が行われ、40問の問題のうち、80%以上の得点が取れれば合格となります。万一、不合格でも、6か月以内に再試験を2回まで受けることができます。
試験内容
基礎・管理過程
40問(マークシート方式)
①廃棄物概論
②廃棄物処理施設の構造と維持管理
③安全対策と安全衛生管理
④測定・分析の実際
⑤廃棄物処理法と関係法規
⑥管理監督の理論と実際
⑦廃棄物処理技術特論
⑧施設の運営管理
⑨施設整備の計画と実際
⑩処理機能の維持と評価
⑪修了試験
管理過程
20問(マークシート方式)
①廃棄物処理技術特論
②施設の運営管理
③施設整備の計画と実際
④処理機能の維持と評価
⑤修了試験
合格基準
満点の80%以上の得点を取れば合格です。
不合格だった場合は、6か月以内に再試験を2回まで受けることができます。
合格率
破砕リサイクル施設技術管理士試験のの合格率は公開されていません。90%以上の人が合格しているようです。
破砕・リサイクル施設技術管理士試験の勉強方法
破砕リサイクル施設技術管理士試験に合格するための勉強方法は、講演主体側が配布するテキストや問題集を勉強することです。テキストが講習会数日前に配布されますが、ざっと見程度で詳しく見る必要はありません。テキストや問題集は、かなりのページ数があり、また、内容も難しいことが書いてあるため、一夜漬け的にテキストを読んでも、頭に入ることはないでしょう。
講義では、講師の方が重要なポイント、覚えるべきところや語句などを指摘してくれますので、それらはテキストにマークを入れるなり、ノートに記録などして覚えるようにします。講師の方が指摘することのいくつかは、ほぼ終了試験に出ると考えて良いでしょう。
講習は数日行われるので、その日にやった事を、マークやノートへの記述をもとに整理し、覚えるようにします。
廃棄物処理施設技術管理者講習会は、長時間の講義で、なおかつ、テキストの厚さも分厚いです。マークした箇所が徐々に増えて見返しても、重要ポイントが多過ぎることになり、何を忘れないようにすべきか分からなくなるかもしれません。マークを入れると同時に、ノートに覚えることを簡単に書き止め、1日の講義が終了した時や、休憩時などに重要点を整理するようにし、覚えるべきことをはっきりさせるようにしておきましょう。
講義を受けるに当たって注意することは、講義時間が長いと言って居眠りをしないことです。うっかり居眠りをしたときに、覚えるべきポイントを聞き逃してしまい、そこが問題となって出ても対応できず、不合格となる可能性は何としても避けたいものです。
破砕・リサイクル施設技術管理士に落ちる人とは
講習会形式で講義の後で修了試験を行う資格は、数多くあります。そのような資格は、落ちる人が少ないのが一般的です。講師の方から、「真面目に話を聞いていれば落ちることはない」と言われることもあります。
それでも落ちる人がいる理由は、講師の指摘ポイントを聞き逃したためで、その中で多いのが、居眠りです。就職後に、2日間の座学を経験することはまれで、うっかり睡魔に襲われる場合もあります。そこをどう乗り切るかで、資格を得るかどうかが決まってしまいます。
テキストは購入すべき?
廃棄物処理施設技術管理者試験は、講習を真剣聞くだけで十分合格できます。あえて市販のテキストを購入する必要はありません。
市販されているテキスト・問題集については、下記ページで紹介しています。