バックホウは、建設や土木工事において広く使用されている油圧式の作業機械で、「ユンボ」や「油圧ショベル」とも呼ばれています。用途や現場に応じて多様な種類やアタッチメントが用意されており、操作方法にもそれぞれの特徴があります。さらに、図面作成やプレゼンテーションの質を高めるCADデータの活用も重要です。
このページでは、バックホウの種類や構造、操作方法、そしてCADデータの活用方法について解説しています。

バックホウとは
バックホウが誕生する以前は土砂などを機械式で運ぶショベルという機械が広く使われていましたが、より操作が単純で掘削の正確性が高い油圧式が登場すると、そちらに主流が変わりました。その油圧式ショベルが現在も活躍するバックホウです。大型のバックホウなら一度で3トン以上の土を掬うことができます。一方、同じ量を人力で行おうとすると、一人なら500回は掘る・運ぶ・積み込むという動作が必要です。小型バックホウやミニバックホウはそこまで大量にものを運ぶことはできませんが、小回りが利くので広さが確保できない工事現場などには必須の機械です。
何をもってバックホウとするのか?それはエンジンがあり、それゆえ走行機能があり、油圧シリンダーで作動するアーム部分があり、その先端に土などを掘削するバケットが付いているもの、といえるでしょう。バケットにはいろいろな種類があり、取り換えが可能なバックホウが多いです。ミニバックホウ、小型バックホウ、油圧ショベルなどさまざまな種類があります。
ミニバックホウ・小型バックホウなどのcadデータ・cad図・図面を作成するなら、無料でダウンロードできるcadデータを利用しましょう。また、クボタ・コベルコ・ヤンマー・コマツなどの各メーカーカタログやHPにもcad図などが無料で公開されていますので、参考にできます。
バックホウの各部の名称
バケット
先端についている、穴を掘ったり土砂をすくい上げたりする箱型の部分。バケットの爪は掘削しやすいように鋭い爪が装着されていますが、使用目的に合わせて取り外し、別のアタッチメントに取り換えることもできます。
例えば硬いコンクリート構造物や大きな岩を排除したいときは、油圧ブレーカーというアタッチメントにすれば、タガネを高速で打撃することにより簡単に破壊することができます。それゆえブレーカーは道路工事の岩盤破砕やトンネル工事などでよく使用されます。
ただし、油圧ブレーカーを使用するときは、ブレーカーの連続打撃は30秒を目安に停止すること、ブレーカーの空打ちはしないこと、ブレーカーが斜めに打っていないか確認すること、などが重要になります。
クボタ・コベルコ・ヤンマー・コマツ各社でそれぞれのバックホウに合ったブレーカーが発売されています。Cad図を作成するときも、参考にしてみてください。
アーム
バケットから延びる腕のような部分のこと。
ブーム
アームから運転席までを繋げている部分。アームとバケットを支えています。
油圧シリンダー
アームとブームの外側に装着されています。筒状の管のようなもので、中に入っている油に圧力をかけることにより、アームとブームを動かす役目があります。
クローラ
車でいえばタイヤの部分に当てはまる走行するための部品です。棒状に長くいベルトを回転させることによりバックホウを走行させます。タイヤよりも悪条件の地面に強く、建設現場や山の中ではとても役に立ちます。ちなみに、キャタピラとの違いはありませんが、キャタピラはキャタピラ社の登録商標なので、一般的にはクローラというのが正当です。
運転席
作業する人が乗ってバックホウを動かす場所です。前方・側面が全面窓になっていて、視野を広く保てるようになっています。自動車のような円形のハンドルはなく、代わりに3つのレバーが運転席の前と左右に配置されています。車体の走行、ブームやバケットの操作はすべてレバーやペダルで行います。
スプロケット
運転席の後方にある、クローラを動かすための歯車のことです。
各部位を知ることは、図面を作成する上でも重要です。cadデータを使えば誰とでも気軽にcadデータをやりとりすることができるので、正確な図面を作成できるだけでなく良好なコミュニケーションを築き上げるのにも役立ちます。cad図は自身でcadデータを作成しなくても、ネット上に多くの無料でダウンロードできるcadデータ図面があります。
バックホウの種類
パワーショベルと呼ばれるのを聞いたことがあるかもしれませんが、バックホウはパワーショベルの形態の一つのことなので、同じものを指しています。つまり、アームの先にあるバケットの向きが内側(作業者側)を向いているもののことを、一般にバックホウと呼びます。作業するとわかりますが、動かすと「おいでおいで」と作業者側に手招きするような動きになり、地面を掘る作業に向いています。そしてそれ以外の油圧ショベルのことを、パワーショベルと呼ぶことがあります。
ホイール式油圧ショベル
ホイールとは、自動車や自転車などでよく耳にしますが、タイヤをはめている中核のことをいいます。つまり、ホイール式シャベルとは、タイヤのついたバックホウです。一般的にバックホウに使用されているクローラとの違いは走行速度で、時速約50キロで走行することも可能です。これなら自動車とほぼ同じ速度ですので、建設現場を離れて道路で移動することも可能になり、利便性が高いバックホウといえます。
ミニバックホウ、小型バックホウ
どちらも、小型のバックホウのことを指します。ミニバックホウ・小型バックホウは一度に運べる量は少ないですが、小回りが利くので狭い場所であることの多い道路工事や配管工事などでよく使われています。
大型バックホウ
全高5メートルほどにもなる大型のバックホウは、街中よりも広い建設工事や山での開拓工事などで重宝します。どんな悪路でも進むことができるクローラで、安定した作業が可能になっています。
ローディング油圧ショベル
高さがビルの3階ほどまで達する超大型のバックホウで、下からすくい上げるローディングという方法で掘削することからローディング油圧ショベルと呼ばれています。大量の土砂を運ぶ必要がある採石場や、鉱山などで見ることができます。
ロングアーム油圧ショベル
コマツではテレスコピックアーム、コベルコではロングレンジ仕様、ヤンマーではアタッチメント式のロングアームで知られていますが、一般的なバックホウよりも長いアームが特徴です。そのロングアームで河川の改修や砂利採取など広い作業範囲を獲得した便利なバックホウです。ロングアームの中でも長さによって種類が分かれていますので、使用目的に合ったロングアームを選択することができます。ヤンマーのロングアームはエクステンションアームといって装着するタイプのものなので、便利に取り入れることができるでしょう。
ペインティングバックホウ
キリンやシマウマや恐竜など、一度はそんな生き物に扮装したバックホウを目にしたことがあるのではないでしょうか。一般的なフル塗装で20万円ほどするのでそれ以上の値段にはなるでしょうが、大きなバックホウがキリンになって働いている姿は、子どもも大人も素敵に感じます。
バックホウの運転・操作方法
作業レバー左・・・上に倒すとアームが伸び、下に倒すとアームをかきこみます。左右で車体が旋回します。
作業レバー右・・・上下でブームを上げたり下げたりでき、左に倒すとバケットが土をかきこみます。右に倒せばバケットが開きます。
走行レバー・・・それぞれ、前が前進、後ろが後進です。
操作レバーに関しては、メーカーによって操作方法が異なります。上記はJIS標準操作方式のもの、クボタ、ヤンマーのバックホウの操作方法を参考にしています。初めてバックホウを運転するときには、小型バックホウやミニバックホウから乗った方が上達しやすいでしょう。
バックホウを実際に操作せず、cad図・図面を使って操作性をシミュレーションすることも可能です。複雑なアームの動きやクローラの動作性などをcad図や図面に落とし込めば、作業効率が上がります。無料でダウンロードできるフリーサイトにも最適な図面がある場合があります。
バックホウ・油圧ショベル・ユンボの違い
あなたは、バックホウとはどんなものか説明できますか?油圧ショベルやユンボと見た目が似ていることもあり、混同している人もいるかもしれません。バックホウにも、ミニバックホウもあれば、小型バックホウなどの種類もあります。日本の人気重機メーカー(クボタ・コベルコ・ヤンマー・コマツ)などの違いについても説明します。
油圧ショベルとも呼ばれるバックホウの特徴
工事現場などでよく見かける建機でもあり重機といえば、一番に思い浮かべるのがバックホウだと思います。呼び方にもさまざまなものがあり油圧ショベルと言われることもあります。バックホウは、バケットがオペレーター側に取り付けられている特徴があります。
引き寄せるように操作することから、土の中など低い場所での作業に向いています。ちなみにバックホウの名前は「back(後ろ)」と「hoe(鍬)」をもとに作られた造語になります。
バックホウのサイズによっても呼び方が変わり、ミニバックホウや小型バックホウと呼ばれることもあります。
よく名前の出てくるユンボも、ほとんど見た目も機能性にも違いはありません。小型バックホウやミニバックホウの違いではありません。じゃあユンボってなんだろう?と思う人もいるのではないでしょうか。
ユンボは、建機レンタル企業のニッケンの登録商標になります。ユンボは見た目が似ているのではなく、どこで出しているバックホウなのかの違いでユンボと呼ぶのです。
油圧ショベルも同様になります。油圧ショベルの名前を聞く機会が多い人もいると思います。もしかするとあなたは建設業界の方なのかもしれません。油圧ショベルは建設業界での呼び名になります。そのため他の業界の人には油圧ショベルといっても通じないことも少なくありません。
バックホウのそれぞれの違いも、cadやcadデータを使って比較できます。Cad図しかわからないポイントもありますので、図面を無料ダウンロードして確認してみてくださいね。Cadは外側からわからない内部構造も見えますし、無料のものも充実しています。
バックホウとユンボの違い
バックホウは呼び方が色々あり、ショベルカー、バックホウ、油圧ショベル、ユンボなど多種多様で、何がどう違うのか混乱することも。ユンボというのは、現在はニッケンというレンタル会社の登録商標ですが、元々は1954年ごろに日本に入ってきたフランス製のバックホウの商品名「ユンボ」が由来のものです。当時ほかのバックホウと比べてユンボの性能があまりに良かったため、バックホウといえばユンボという常識が広まっていったのでした。
バックホウのロングアームの操作方法と役割
バックホウといえばロングアームが印象的ですよね。そもそもバックホウを運転するためには、技能講習や特別教育の終了はもちろん、車両系建設機械運転士の資格が必要になります。基本はレバーを前方にすると前進、手前にすると後進します。
ロングアームの操作方法は左手操作のレバーになり、前方に動かすとロングアームを伸ばし、手前にするとロングアームを引きます。ロングアームを内側にしたいときは右旋回し、外側にするときは左旋回にします。
ロングアームを操作するのは簡単に見えるかもしれませんが、経験を積んだ作業員でないと難しく誰でもできるものではありません。アームを手前に引きながら土をたぐりよせてバケットを内側に返すようにしてすくいます。
バックホウにおいても重要視されているのは「削りすぎ」にならないことです。機械の運転がいくら上達したとしても、これだけは注意しなくてはいけないといわれています。もしやりすぎが生じてしまった場合は、部分的な補強だと不具合が出てしまうこともあります。
そのため均一性を重視するためにも徐々に作業を行いながら過剰な動作にならないように注意しています。安全性を重視するのはもちろんですが、あまり肩に力を入れすぎずに運転していくことも求められています。
バックホウのロングアームもcadを使って図面から比較してみましょう。Cadデータやcad図でしかわからない部分もありますし、無料でダウンロードできる図面が充実しています。Cadでそこまでわかるの?と思う人もいるかもしれませんが、cad図やcadデータはとても優秀ですし、cadの無料ダウンロードでも満足できるはずです。
バックホウ・油圧シャベル、エンジンの力を油圧に変えることでパワー全開
建設現場などでよく目にする建機の一つが油圧シャベルです。特に目にする油圧シャベルは、宅地造成などの小さな現場でも使われる「バックホウ」タイプの油圧シャベルではないでしょうか。油圧シャベルは、エンジンの力を油圧に変えることで動力としています。油圧シャベルは、「油圧シリンダー」と呼ばれる部分により、アームやブームが伸びたり縮んたりしています。また、アームの先の部分にあるバケット部は、土をすくい上げたり掘ったりする部分です。この部分が機体に向かって掘るタイプを「バックホウ」、機体から外へ向かって掘るタイプを「ローディングショベル」と言います。
バックホウでは砕けない硬い路面で活躍するブレーカー
破砕装置として活躍するのが「ブレーカー」です。ブレーカーはバックホウだけでは砕くことができない硬い路面などでも、力強く砕くことができます。
ブレーカーには「油圧式」と「空気圧式」が存在します。ただし、空気圧式はランニングコストが高かったり騒音問題があるなどデメリットが少なくないため、多くの場合は油圧式のブレーカーが用いられているようです。ブレーカーの構造は、シリンダーの中を往復するピストン運動の衝撃により打撃力を生み出しています。ブレーカー自体の重さは50kg以下のものから3トンを超えるものまでさまざまです。
バックホウ・油圧ショベルの運転と操作方法をチェック
バックホウなどの油圧シャベルを運転する方法は、メーカーによりそれぞれ若干異なります。しかしながら、基本の操作方法はあまり変わりません。
走行レバーを車体真ん中に備え、その両方に作業レバーが備わっています。左右それぞれのレバー操作により、ブームを下げたりバケットで掘削する、左右に回るなどの操作を行います。また、車体にはモニターが備わっており、モニターにより燃料やエンジンの温度などが把握できるようになっています。
ユンボはレンタルのニッケンが商標登録している商品名です
「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」といった時、バックホウなのか、油圧ショベルなのか、それともユンボなのか不明だと感じるはずです。しかし、基本的には油圧シャベル、バックホウやユンボは同じ建機で、単純に呼び方が違うというだけです。ユンボという名前は国内においては、レンタルのニッケンが商標登録している商品名となっているなどの理由があるのです。ちなみに、呼び名の違いを簡単に紹介すると、行政などは「バックホウ」および「バックホー」、コマツが「パワーショベル」、国交省は「ドラグショベル」などです。
そのため、「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」と言われて、どんな建機か迷ってしまいそうですが、一般的にバックホウだと捉えて間違いありません。cadで図面を作成する時は、ユンボや油圧ショベルといった通称を気にするよりも、どのメーカーのバックホウだか気にするほうが大切です。通称で言われていた「ユンボ」のcadデータを探し出して、無料cadをダウンロードしてきても、実際にはユンボではなく他のバックホウの可能性があるからです。
そういった観点から考えれば、「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」と示されていたとしても、基本的には容量の違いだけで機種は同じと見てよいはずです。
「0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボ」の違いとなるのは容量なのですが、その容量が表しているのは、バケットの容量です。バケットの容量が大きいほど掘り起こせる土砂などの作業効率も上がるというわけです。0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボを使う時には、それぞれに適応したcadデータを作業現場に配置します。また、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3のバックホウと油圧シャベルやユンボのそれぞれのアタッチメントの距離感などにも気をつけましょう。
cadデータをcad図面に取り扱う際は、まずはどの建機かという正しい情報を得るために、メーカーからカタログなどをダウンロードしてすり合わせをしましょう。また、建機のcadを取り扱う際にも、通称名でcadデータを保存してしまうのではなく、ダウンロードしたらその都度、正式名称などcadデータがどの建機か判断できるファイル名を付けるようにしましょう。
メーカー「クボタ」
クボタが取り扱うバックホウは、ミニバックホウおよび小型バックホウがメインです。クボタではミニバックホウ・小型バックホウを、「ミニバックホー」と呼んでおり、後方小旋回タイプの「U series」、超小旋回タイプの「RX series」、標準機となる「K series」などを取り揃えています。
クボタのホームページでは、それぞれのバックホウに対応しているcadデータやcad図などが無料でダウンロードできる状態となっています。クボタの公式サイト以外でもcadデータは取り扱いがありますが、クボタ製品であればまずはクボタの公式サイトから、cad図面などをダウンロードするようにしましょう。
メーカー「コベルコ」
コベルコでもバックホウを取り扱っています。コベルコでは配管や宅内、舗装、解体工事に対応するバックホウとして、ミニバックホウ・小型バックホウを取り揃えています。
コベルコで取り扱うミニバックホウ・小型バックホウは、「ミニショベル」、「後方超小旋回ミニショベル」、「アセラ・ジオスペック」、「超小旋回ミニショベル」などです。また、コベルコでは2.8t以上のミニショベルについて、防音・防じんテクノロジーiNDrを搭載しています。
さらにコベルコでは、作業範囲をより広げられる「ロングアーム」タイプのバックホウを取り扱っています。ロングアームとは、ブームやアームが長いため、通常のバックホウでは作業が行いにくい河川改修や整地などを行える特徴があります。ロングアームタイプの建機型式は「SK135SRLC-5」や「SK210LC-10」といったものがあります。なお、ロングアームタイプはコベルコだけで扱っている商品ではありません。メーカーによってはアタッチメントとしてロングアームを取り扱っている場合もあります。もちろん、ロングアームについてcad図面などが必要な場合も、cacdデータやcad図が無料でダウンロードできます。
メーカー「ヤンマー」
農機具メーカーとして有名なヤンマーですが、ヤンマーでもバックホウを取り扱っています。ヤンマーで取り扱っているミニバックホウ・小型バックホウは「ミニショベル」として展開しています。ヤンマーの型番を確認すると、一覧表がありcad図や図面などが無料でダウンロードできる様になっています。また、cad図や図面だけではなく、それぞれの年代や排ガス規制の対応が無料で見ることができます。
さらに、ヤンマーでは動画による建機の紹介も提供しています。cad図や図面だけではわかりにくい動きを視覚的に確認することができるでしょう。もちろん、ヤンマーの公式サイトからカタログの無料ダウンロードも可能です。加えて、顧客の使用事例を紹介している型番もありますので、cad図など無料のダウンロードが豊富にあるヤンマーの公式サイトをチェックしてみると良いでしょう。
メーカー「コマツ」
建機メーカーとして国内でもシェアを誇るのがコマツです。コマツではミニバックホウ・小型バックホウそして中型バックホウ・大型バックホウを取り扱っています。
コマツの場合、ミニバックホウは「ミニショベル」という取り扱いで、機械質量6000kg未満かつ標準バケット山積容量0.25m3未満の油圧ショベルと定義しています。また、コマツでは中小型を、機械質量が30トン未満としています。このコマツの中小型バックホウであれば、掘削や積み込みのほか整地や解体作業を可能としており、アームクレーン仕様に変更することでつり作業もOKです。
加えて、コマツの大型油圧ショベルは機械質量が30トン以上となっています。コマツの大型油圧ショベルであれば、鉱山・採石向けの強化された仕様も存在しています。
バックホウや油圧シャベルの騒音振動対策
騒音、振動対策の計画、設計、施工にあたっては、施工法、建設機械の騒音、振動の大きさ、発生実態、発生機構等について、十分理解しておかなければなりません。
建設工事の設計にあたっては、工事現場周辺の立地条件を調査し、全体的に騒音、振動を低減するよう、次の事項について検討する必要があります。低騒音・低振動の施工法を選択すること、低騒音型建設機械を選択すること、作業時間帯・作業工程を設定すること、騒音・振動源となる建設機械を配置すること、しゃ音施設等を設置すること、などです。
建設工事の施工にあたっては、設計時に考慮された騒音、振動対策をさらに検討し、確実に実施しなければなりません。
建設機械の運転についても、次のような配慮が必要になります。工事の円滑を図るとともに、現場管理等に留意し、不必要な騒音、振動が発生しないように点検、整備を十分に行います。
建設機械等は、整備不良による騒音、振動が発生しないように点検、整備を十分に行います。作業待ち時には、建設機械等のエンジンをできる限り止めるなど、騒音、振動を発生させないようにします。
土木CAD利用による図面作成時にオペレーターが直面する課題
作図には多大な労力が求められる
道路や橋、ダム、宅地造成の際、土木設計に特化したCAD、いわゆる土木CADを用います。
ところが、詳細な施工図面を作図するとなれば、高性能で、操作性にすぐれた土木CADでもある程度の時間を要します。
特に、クボタ、コベルコ、ヤンマー、コマツなど、各企業のCADデータが欲しいときはなおさらです。
プレゼンでの図形イメージの使い方が難しい
バックホウと油圧ショベルやユンボは、外見こそ似ていますが、違う重機です。
そのうえ、バックホウにはロングアーム、ブレーカーなどの種類もあります。
もし、図面への重機配置を間違えれば、資料内容の如何を問わず、プレゼンが台無しになるおそれがあります。
図形イメージのない資料を用い、土木に詳しくない住民に工事内容を説明した場合、正確に伝わるのかは疑問です。
図形イメージを効果的に用いたプレゼン資料の作成方法が分からないこともあるでしょう。
土木分野では図形のCADデータが少ない
建築分野に比べて土木分野のCADデータは、アイテムが少ないのが現状です。
プレゼンテーションの提案力の向上法、他社と差別化した図面の作成法
CADデータが作図労力を削減し現場の作業効率化に寄与する
図形データのなかで、特に利用頻度が高いのは建設重機です。
例えば、外観が似ているバックホウと油圧ショベルのCADデータを作成する場合、明確な違いを表すためには、相当な労力が必要です。
そのうえ、バックホウと油圧シャベルやユンボにも、0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3などがあります。
バックホウや油圧ショベルとユンボの既製CADデータを用いれば、作成労力は不要です。
CADデータ作成の手間や時間を削減できるため、作図効率の大幅な向上が期待できます。
実際、土木学会提供「土木CAD製図ガイド」では、作業効率化のため、重機の既製CADデータ利用を推奨しています。
図形CADデータがプレゼンテーションの提案力を向上
バックホウ・油圧ショベルなどのCADデータは、提案力にすぐれた図面作成に有効です。
例えば、本来バックホウを使用する場所へ油圧ショベルのCADを配置した図面を作成したとします。
専門家相手のプレゼンだと、施工計画に疑問を抱かれるおそれがあります。
リアリティのある図面を作成することで、提案力のあるプレゼンが可能です。
住民説明の場では、CADデータが理解を助ける重要な要素となります。
CADデータがある図面なら、必要な重機の種類や台数を直感的に伝えることが可能です。
図面では伝わらない騒音や振動を、CADデータを入れることで、ある程度具体的なイメージとして伝えることができます。
CADデータが少ないからこそ他社と差のつく図面作成
バックホウや油圧ショベルなどの図形データを土木CADに活用すれば、伝わりやすい図面作成が可能です。
CADデータが少ない土木分野だからこそ、CADデータ使用により、他社と明確な違いがある図面作成ができます。
バックホウ・油圧ショベルのCADデータで図面をアップグレード
土木CADで重機作成に労力を費やすよりも、既製CADデータの活用をおすすめします。
0.25m3・0.45m3・0.7m3・0.8m3の各種バックホウと油圧シャベルや、各種ユンボにロングアームやブレーカーなど、意外と揃っています。
図形CADデータで作図コストをカット
既製CADデータを利用すれば、作図労力の削減が可能です。
図面上に正確な重機のCADデータを配置することで、現場での可動域の確認ができます。
CADデータで図面やプレゼンテーションの品質向上を図る
CADデータを配置すれば、現実味のある資料作成が可能です。
特に、クボタ、ヤンマー、コベルコ、コマツなど企業別にデータがあればなおさらです。
図面の説得力が大幅に増し、プレゼンの提案力が飛躍的に向上します。
重機の騒音・振動イメージを伝えるため、CADデータが役立ちます。
CADデータを用いた資料なら、住民理解を高める効果が期待できます。
CADデータの活用で他社と差別化できる図面に
図形データが不完全な土木分野だからこそ、バックホウや油圧ショベルとユンボなどのCADデータを用いた図面だと評価を得やすくなるでしょう。