エクステリアプランナーとは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!

280e11c41bc48fcd1efd4824824effdf - エクステリアプランナーとは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介! 建設関連の資格試験

エクステリアプランナーは、園庭やブロック工事などといった、外構工事に係るエクステリア工事を行うにあたり役立つ資格です。資格試験は公益社団法人日本エクステリア建設業協会が実施しています。試験には1級と2級の区分があります。独学でどちらの級を目指すにしても、過去問題などがまとめらている問題集や参考書、模範解答や解説、解答例を活用して学習を行うことが大切となります。勉強方法を検討する時には、こうした参考書から過去問を紐解き、試験問題を予想して対策する方法がおすすめです。合格発表日に最高の瞬間を迎えるためにも、日々の努力を怠らずに繰り返し勉強を行うことが、重要なポイントとなるのは言うまでもありません。

エクステリアプランナー試験の過去問と重要事項

ゾーニング計画

1.ゾーニング計画の概要
ゾーニング計画とは、エクステリア空間の各要素を適切に配置するための基本的な計画です。以下の要素を考慮しながら計画を進めます。
・敷地条件(形状、広さ、高低差など)
・道路の状況(接道の方向、幅員、交通量など)
・周辺環境(隣接する建物、街並み、自然環境など)
・施主の要望(ライフスタイル、趣味、家族構成など)
・生活動線(家族や来客の移動ルート、車や自転車の動きなど)

2.ゾーニングの手順
ゾーニング計画は、以下の手順で進めます。
(1)門・塀まわりのスペース
(2)駐車・駐輪スペース
(3)アプローチの空間
(4)主庭のスペース
(5)裏庭のスペース
(6)サービスヤードの空間

ワンポイント解説

ゾーニング計画を行う際は、まず機能性を優先し、その後デザイン面を検討することが重要です。適切な動線計画がなされていないと、見た目が整っていても実際の使い勝手が悪くなってしまいます。特に、駐車スペースやアプローチは日常の利便性に直結するため、慎重な配置が求められます。また、周囲の街並みとの調和を意識し、施主のライフスタイルに合った計画を立てることで、快適で長く愛されるエクステリア空間を実現できます。エクステリアプランナー試験でも、ゾーニング計画の基本的な考え方が問われるため、各要素の役割をしっかり理解しておくことが重要です。

門・塀まわりのスペース

1.門・塀まわりの計画ポイント
・門まわりは建物の「顔」となる部分のため、できる限りゆとりを持たせ、狭くても簡素になりすぎないよう配慮する。
・門や塀の素材、色、高さなどを適切に選定し、建物や周囲との調和を考慮する。
・駐車スペースや塀との関係、アプローチのつながり、周囲の街並みとのバランスを意識する。
・門や塀のデザインは、街並み全体に影響を及ぼすため、景観と調和するよう計画する。
・門は駐車スペースの近くに設けることで、日常の動線がスムーズになる。
・玄関と門が正対しない配置とし、プライバシーを確保する。

2.門の役割と配置の考慮点
・門は敷地の内外を区切るだけでなく、住む人や訪問者の意識を切り替える場でもある。
・道路に接する他のエクステリア要素(植栽、フェンスなど)との関係を考慮する。
・周囲の住宅とのデザインの統一感を意識し、街並みとの調和を図る。
・通りに面する隣家との関係を配慮し、お互いに快適な空間となるよう計画する。

ワンポイント解説

門・塀まわりは、建物の印象を大きく左右する重要な要素です。門のデザインや配置によって、建物全体の雰囲気が変わるため、素材や形状にこだわることが求められます。特に、門の配置を工夫することで、プライバシーの確保や防犯性の向上が図れます。例えば、門から玄関までの視線が直接通らないようにすることで、外部からの視線を遮ることができます。また、塀の高さやデザインも重要で、高すぎると圧迫感が生じ、低すぎると防犯面での不安が増すため、バランスを取ることが大切です。エクステリアプランナー試験では、門・塀の役割や配置計画に関する出題が多いため、実際の設計に活かせる知識を身につけましょう。

駐車・駐輪スペース

1.駐車・駐輪スペースの設計ポイント
・駐車スペースは、敷地の形状や道路の状況を考慮し、効率的に配置する。特に、隣地境界側に設けることで、動線を整理しやすくなる。
・門まわりの近くに駐車スペースを確保することで、車から降りてすぐに玄関へ移動でき、利便性が向上する。
・駐車後に道路へ出ることなく玄関や庭へアクセスできるよう、敷地内の動線を十分に考慮する。
・2台以上の駐車が必要な場合は、直角駐車・平行駐車・縦列駐車の組み合わせを検討し、敷地を有効活用する。
・駐輪スペースは、自転車の出し入れがしやすいよう、門や玄関に近い位置に配置し、屋根や囲いを設けることで、雨風による劣化を防ぐ。

2.駐車場計画のチェックポイント
・駐車場のサイズは、車両の大きさや台数、駐車方式、接道する道路の幅員を考慮して適切に決定する。
・並列駐車や縦列駐車を採用する場合、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、入出庫のしやすさを考える。
・車の乗降時や荷物の積み下ろしがしやすいよう、十分なスペースを確保する。
・道路からの視界を確保し、安全に出入りできる配置とする。見通しの悪い場所にはミラーの設置を検討する。
・角地や勾配のある土地では、車がスムーズに出入りできるよう、傾斜の調整や駐車スペースの確保に工夫を施す。
・駐車場と門、アプローチ、庭などの関係を整理し、動線の交錯を避ける。
・隣家や向かいの住宅のエクステリアと調和するよう、景観や採光にも配慮する。

ワンポイント解説

駐車・駐輪スペースの設計では、日常の使い勝手と安全性を重視することが重要です。例えば、駐車場の入口が狭すぎると、車の出入りが難しくなり、ストレスの原因となります。加えて、道路との接続部分に傾斜がある場合、車体の底部が擦れる恐れがあるため、適切な勾配を確保することが求められます。また、駐輪スペースについても、利用者がスムーズに自転車を出し入れできる配置が必要です。エクステリアプランナー試験では、こうした動線計画やレイアウト設計に関する問題が頻出するため、機能性とデザインのバランスを考えながら学習を進めましょう。

アプローチの空間

1.アプローチの設計ポイント
・アプローチは、門まわりと玄関をつなぐ重要な動線であり、通行のしやすさとデザイン性の両方を考慮して設計する。
・居間やリビングの開口部、主庭などからの視線も意識し、外部空間と内部空間のつながりを調和させる。
・直線的なアプローチは単調になりがちなので、動線の曲げる方向や角度を工夫し、S字・L字・クランク形状などの変化をつけることで、奥行きのあるデザインにする。
・敷地に高低差がある場合は、階段の位置や段数を適切に配置し、安全で快適な動線を確保する。
・シンボルツリーや植込み空間を取り入れることで、アプローチに自然なアクセントを加え、居心地の良い空間を演出する。
・アプローチの舗装仕上げや形態は、全体の印象を大きく左右するため、単なる園路ではなく、道空間として計画する。

2.アプローチの機能と防犯対策
・アプローチは、敷地の外と住宅をつなぐ重要なルートであり、門まわりと一体的にデザインすることで、住宅の印象をより魅力的にする。
・建物の玄関位置や道路との関係、敷地の形状に応じて、最適な動線を検討する。
・防犯面を考慮し、門扉を開けた際に道路から直接玄関が見通せないようにすることで、プライバシーを守ると同時に、空き巣などの侵入リスクを軽減する。
・門から玄関へ向かう途中で、奥の景色を適度に見せることで、「先に何があるのか」と興味を引くような演出を施す。

3.アプローチ計画のチェックポイント
・建物のデザイン様式と調和しているか。
・玄関、主庭、その他の外構要素との位置関係が適切か。
・防犯対策やプライバシー確保のための工夫が施されているか。
・道路からの視線を考慮し、適切な遮蔽性が確保されているか。
・使用する仕上げ材が建物の色彩と調和し、かつ滑りにくい安全な素材か。
・歩行時に気持ちを切り替えられるような設計が施されているか。
・植栽を適切に配置し、自然の潤いを感じられる空間になっているか。

ワンポイント解説

アプローチは、住宅の第一印象を決定づける非常に重要な空間です。単に玄関へ向かう通路ではなく、居住者や訪問者にとって心地よい導線となるように設計する必要があります。例えば、直線的なアプローチは移動がスムーズですが、無機質になりがちです。そのため、カーブをつけたり、植栽や照明を活用したりすることで、視覚的にも魅力的な空間を作り出せます。また、防犯面を考慮し、門を開けた際に玄関が丸見えにならない配置にすることが重要です。エクステリアプランナー試験では、これらの動線計画やデザインの工夫が頻出するため、機能性と美観のバランスを考えながら学習を進めましょう。

主庭のスペース

1.主庭の計画ポイント
・居間などの生活空間からの視線や動線を考慮し、自然なつながりを作ることが重要です。
・日当たりが良い場所を選び、できるだけ広いスペースを確保することが理想的です。
・ウッドデッキやテラスを配置し、屋外での生活が快適にできる広さを確保します。また、椅子やテーブルなどを設置するための十分なスペースが必要です。
・植栽の配置や種類、本数についても、ゾーニングの段階で十分に計画を立てておくことが大切です。これにより、庭の美観と機能性を高めることができます。

ワンポイント解説

主庭の計画は、居住者が屋外で快適に過ごせる空間を作り出すために非常に重要です。エクステリアプランナー試験では、庭を単なる緑地として捉えるのではなく、生活空間の延長としてどう配置し、利用するかを考えることが求められます。日当たりの良さや風通しの良い場所を選ぶこと、また動線を意識して、居間や食事スペースと連携させることがポイントです。また、ウッドデッキやテラスなど、アウトドア家具を配置できるスペースの確保は、実用性とデザイン性の両方を考慮した設計となります。さらに、植栽の計画を慎重に行い、庭全体に調和の取れた美しい空間を作り出すことが重要です。

裏庭のスペース

裏庭は、主にプライバシーを守りつつ、機能的で快適な空間を作るために計画されます。以下のポイントを押さえることが重要です。
・東西に面した部屋や浴室前に配置し、目隠しや視線対策を施すことを検討します。
・裏庭は通常、目立ちにくい場所に位置するため、デザインで魅力を引き出す工夫が求められます。
・裏庭の計画は、居間からの視線や動線を考慮し、居住空間との繋がりを意識して設計することが重要です。
・建物に囲まれた空間となるため、外壁や屋根との調和を考えた設計が必要です。これにより、裏庭が居住空間の延長として機能します。
・植栽を配置する際には、日当たりや地温、排水などの環境要因を考慮して選定することが求められます。これにより、植物が健康的に育つ環境を作ることができます。

ワンポイント解説

裏庭の設計は、エクステリアプランナー試験においても非常に重要な要素です。裏庭は、主にプライバシーを確保しつつ、日常的な利用に便利な空間を提供することが求められます。視線を遮るための目隠しや、居間からの景観との調和は、居住空間の質を高めるために欠かせません。また、建物の外壁や屋根との調和を考慮することで、裏庭が建物全体の一部として自然に溶け込みます。さらに、植栽を選ぶ際には、裏庭の気候や環境条件に適したものを選ぶことが求められます。排水や日当たり、風通しを考慮した植栽計画を立てることで、裏庭が美しく機能的なスペースとして生まれ変わります。

サービスヤードの空間

サービスヤードは、日常生活で使いやすい実用的な空間として計画されます。以下の要点を押さえて設計します。
・建物周囲に配置し、道路から勝手口への動線を確保します。庭や駐車空間へのアクセス動線も考慮して、使いやすい空間を作り上げます。
・勝手口の近くに配置することで、ゴミ置場や日常的に使う物の収納場所として活用できるようにします。
・ある程度の広さを確保し、生活の軽作業が効率的に行える空間を提供します。洗濯干し場や物置、洗い場などの機能を取り入れ、住人の利便性を高めます。

ワンポイント解説

サービスヤードは、エクステリアプランナー試験でも実務に即した重要な設計要素となります。主に日常的な使い勝手を重視した空間であり、家事や軽作業が効率よく行えるように設計することが求められます。勝手口の近くに配置することで、ゴミ出しや洗濯物の取り込みがスムーズになります。また、庭や駐車空間への動線を意識して配置することで、使い勝手が向上し、生活の質が向上します。物置や洗い場としての機能を持たせることで、サービスヤードが家庭内で重要な役割を果たす空間となります。

エクステリアプランナー試験の科目ごとの勉強法

「学科試験」の勉強法 その1

出題内容の分析

エクステリアプランナー試験の「学科試験」では、エクステリアデザインに関する基本的な理論や技術、関連する法令や設計技術が出題されます。具体的には、以下の分野が試験範囲となります。

・エクステリアデザインの基礎知識
・エクステリアの概念と目的(美的要素、機能性、安全性など)
・空間デザインとユーザー動線の計画
・素材・設備に関する知識
・植栽、石材、コンクリート、タイルなどの素材特性と選定基準
・フェンス、門扉、ガーデンライトなどの機能性設備の設計と設置

この試験では、基礎的な知識の理解と応用が求められるため、単なる暗記ではなく、概念をしっかりと理解し、設計技術を実際の事例と結びつけて学ぶことが重要です。

試験対策:参考書で学ぶ基本事項

学科試験1では、まず基礎知識をしっかりと固めることが大切です。以下の方法で学習を進めましょう。

1.公式テキストを活用する
・エクステリアプランナー試験に対応した公式テキストを使用し、試験範囲の全体像を把握します。
・重要な用語や概念については、ノートにまとめて整理しましょう。

2.図や写真を活用する
・エクステリアデザインは視覚的な要素が多いため、図や写真を活用しながら学習すると理解しやすくなります。
・施工例やデザイン事例を参考にしながら、具体的なイメージを持つことが重要です。

3.関連法規にも目を通す
・設計や施工に関わる法令についても、基本的な部分を押さえておく必要があります。
・特に建築基準法や都市計画法に関連する部分は重点的に確認しましょう。

問題集で鍛える試験の応用力

基礎知識を身につけた後は、問題演習を通じて理解を深め、応用力を養いましょう。

1.基礎問題から取り組む
・まずは基礎的な問題を解き、知識の定着を図ります。
・分からない部分があれば、テキストに戻って復習しましょう。

2.応用問題や過去問を解く
・実際の試験に近い形式の問題を解くことで、出題傾向を把握し、実践力を高めます。
・過去問を繰り返し解くことで、頻出分野を重点的に学習できます。

3.解説をしっかり読む
・間違えた問題については、解説をよく読み、理解を深めることが大切です。
・「なぜこの答えになるのか」を考えることで、応用力が身につきます。

試験で覚えておきたい重要事項のまとめ

学科試験1では、基本的な用語や数値、基準などを暗記しておくことが重要です。

・エクステリアの基本概念(美的要素、機能性、安全性など)
・主要な素材の特性と用途(植栽、石材、コンクリート、タイルなど)
・機能性設備の種類と特徴(フェンス、門扉、ガーデンライトなど)
・設計基準や法令の基本事項

単なる暗記ではなく、実際のデザイン事例と関連付けながら覚えることで、理解が深まりやすくなります。

試験勉強の序盤で押さえるべきポイント

試験勉強を始める際には、次のステップを意識して進めると効果的です。

1.試験範囲を把握する
・公式テキストや試験概要を確認し、どの分野が出題されるのかを理解します。

2.基礎知識をインプットする
・エクステリアデザインの基本概念や素材・設備に関する知識を学習します。

3.実例を参考にする
・施工事例やデザイン事例を参考にしながら、具体的なイメージを持つようにします。

4.問題集を解き始める
・基礎知識がある程度身についたら、問題集を解いて理解を深めます。

試験突破のための時短学習テクニック

忙しい人でも短時間で効率的に学習するためのポイントを紹介します。

1.スキマ時間を活用する
・通勤時間や休憩時間を活用して、テキストの要点を読んだり、問題を解いたりする。

2.優先順位をつける
・重要な分野から学習し、出題頻度の高い内容を優先的に勉強する。

3.暗記カードやアプリを活用する
・主要な用語や数値を暗記するために、カードや学習アプリを活用すると効果的。

4.短時間でも毎日学習する
・1日10分でもよいので、毎日学習を続けることで知識の定着を図る。

5.模擬試験を活用する
・模擬試験を解くことで、本番に向けた実践的なトレーニングができる。

まとめ
エクステリアプランナー試験の「学科試験」は、基礎知識の習得と実践的な理解が求められます。効率的な学習法として、テキストを活用した基礎固め、問題集を通じた応用力の強化、暗記すべきポイントの整理などが重要です。時間がない場合でも、スキマ時間を活用しながら継続的に学習を進めることで、合格に近づくことができます。しっかりと準備を進め、エクステリアプランナー試験に向けて頑張りましょう。

「学科試験」の勉強法 その2

出題内容の分析

学科試験では、エクステリアプランニングにおける法規・条例、環境デザイン、構造計画・安全管理の3つの主要分野が出題されます。それぞれの分野は、エクステリア設計を行う上で欠かせない基礎知識と実務での応用力が求められます。以下、それぞれの出題内容を詳しく分析し、効率的な学習方法を解説します。

1.法規・条例
・都市計画法や建築基準法に基づくエクステリア計画の遵守事項
・景観条例や地域特性に合わせた設計の注意点

2.環境デザイン
・環境負荷軽減型のエクステリアデザイン(省エネ、雨水管理、遮熱など)
・グリーンエクステリア(緑化、屋上庭園など)の技術と効果

3.構造計画・安全管理
・設計の耐久性、耐震性、安全性の確保方法
・防犯対策やバリアフリー設計に関する知識

試験合格に向けた基礎固めの参考書術

1.法規・条例の基礎理解
・都市計画法や建築基準法は、エクステリアプランナーとしての必須知識です。
・市販の法規関連書籍を活用し、条文ごとに重要ポイントを押さえましょう。
・景観条例は自治体ごとに異なるため、代表的な事例を学ぶことで出題傾向を理解できます。

2.環境デザインの知識習得
・エクステリアの環境負荷軽減技術(透水性舗装、雨水利用、遮熱舗装など)について、専門書やウェブ資料を活用して学習しましょう。
・グリーンエクステリアに関しては、緑化の技術や屋上庭園の設計手法を図解付きの資料で学ぶと理解が深まります。

3.構造計画・安全管理の基礎学習
・耐震性・耐久性の確保については、住宅や外構の基礎構造に関する参考書を活用して学びます。
・防犯・バリアフリー設計は実例を交えた解説書を利用すると、実務での応用力も養えます。

問題集を解いて伸ばす実践力のポイント

1.法規・条例問題
・過去問を繰り返し解き、条文の適用事例を理解する。
・問題ごとに根拠となる条文を確認し、知識の定着を図る。

2.環境デザイン問題
・省エネ技術や緑化計画の数値データを用いた問題を解き、実践力を強化する。
・実際のエクステリア事例をもとに、設計のポイントを整理する。

3.構造計画・安全管理問題
・構造計算の基礎問題を解き、耐久性や耐震性に関する基準を理解する。
・防犯・バリアフリーに関する事例問題を解くことで、実際のプランニングに活かせる力を養う。

暗記するべき試験のポイント集

1.法規関連
・都市計画法と建築基準法の基本条文
・主要な景観条例の内容と適用事例

2.環境デザイン
・省エネ技術(透水性舗装、遮熱舗装、雨水利用)の特長
・グリーンエクステリアのメリットと設計基準

3.構造計画・安全管理
・耐久性・耐震性の確保方法
・防犯・バリアフリー設計の基本基準

試験勉強の最初の一歩を踏み出すコツ

1.法規・条例の概要をつかむ
・主要な法律・条例のポイントを整理し、大枠を理解する。

2.環境デザインの基礎知識をインプット
・省エネ技術やグリーンエクステリアの基本概念を押さえる。

3.構造計画・安全管理の基本を学ぶ
・耐震・耐久性の確保方法や防犯対策の概要を知る。

限られた時間で挑む試験の効率勉強法

1.法規・条例の重要ポイントをリスト化する
・都市計画法・建築基準法の主要な条文をまとめて短時間で学べるようにする。

2.環境デザインは図解資料で学習
・長文を読むのではなく、図解を活用して視覚的に理解する。

3.構造計画・安全管理は実例ベースで学ぶ
・事例問題を中心に学習し、短時間でポイントを押さえる。

4.スキマ時間に暗記項目を復習
・通勤時間や休憩時間を活用し、スマホやメモで重要ポイントを確認。

5.過去問を解く時間を確保
・短時間でも問題集を解き、実践力を高める。

まとめ

学科試験では、エクステリアプランニングに必要な法規、環境デザイン、構造計画・安全管理の知識が問われます。基礎を固めた上で問題集を解き、実践力を高めることが合格への近道です。効率的に学習を進め、確実に知識を身につけましょう。

「実地試験」の勉強法

エクステリアプランナー試験の実地試験は、単なる知識の有無を問うものではなく、実際に設計・提案を行う能力が問われます。この試験では、与えられた敷地条件に基づいてエクステリアプランを設計し、デザイン提案を行い、さらに施工や法規制に対応した設計を行う能力が求められます。それでは、実地試験に向けた効果的な勉強法について、講座講師として詳しく解説していきます。

出題内容の分析

実地試験では、主に以下の要素が評価されます。

1.プランニング能力
・提示された敷地条件に基づいてエクステリアを設計する能力
・植栽計画や設備配置、デザイン案の提案

2.デザイン提案のプレゼンテーション
・図面やイラスト、CAD図面などを使って設計内容を説明
・設計意図とその合理性をクライアントに説明する能力

3.施工管理
・実際の施工を考慮した設計内容の整合性
・素材選定や施工時の安全管理計画

4.環境・法規制の対応
・法律や条例に基づく設計への配慮(例:騒音対策、防災対策、景観整備など)

5.コミュニケーション能力
・客観的な分析、クライアントとの調整力、提案の根拠説明能力

参考書を使った効果的な基礎固め

実地試験では、まずは基礎的な設計の知識を固めることが重要です。以下のポイントを参考にしてください。

1.設計基礎知識
・エクステリアデザインに関する基礎知識(敷地計画、植栽、設備配置など)は必須です。
・設計の基本的な流れや注意点、規制内容を理解しておくことが重要です。
・参考書を使って設計の流れや具体的な事例を学んでおくと良いでしょう。

2.法規制の知識
・エクステリア設計における法規制(騒音対策、環境保護、防災基準など)について、法律や条例の概要を把握しておくことが求められます。
・参考書で法規に関する章をしっかり確認し、設計に反映させる方法を学びましょう。

試験の応用力を高める問題集活用術

実地試験では、設計の理論だけでなく、実際に設計案を作成して提案する能力が問われます。問題集や過去問を活用して、次のような勉強を行いましょう。

1.実際の設計課題を解く
・過去問や模擬試験を通して、実際の試験に近い形式で設計を行う練習をしましょう。
・問題集では敷地条件に対してどのようなデザイン提案をするのか、どのように設計意図を説明するのかを実践的に学べます。

2.設計提案書の作成練習
・設計案を立案し、図面やイラストを用いてプレゼンテーションを行う練習を行いましょう。
・設計意図を明確に伝える力を高めるために、分かりやすく説明することを意識して、練習を繰り返すことが大切です。

暗記に特化した試験の攻略ポイント

実地試験では、暗記しておくべき重要なポイントもいくつかあります。以下の内容を覚えておくと、試験で有利になります。

1.法律や条例に関するポイント
・例えば、騒音対策や景観整備、防災に関する規制、地域の条例など、エクステリア設計において考慮すべき法律や条例については、具体的な内容や対応方法を暗記しておくと役立ちます。

2.施工管理のポイント
・実際に施工を行う際の注意点や安全管理計画について、基本的な流れやチェックリストを覚えておくと、試験で即座に対応できるようになります。

初期段階から差をつける試験の学習法

最初に取り組むべきは、基礎知識の整理です。エクステリアプランナーとしての基本的な設計能力を身につけるために、以下の順番で学習を進めると良いでしょう。

1.基本的な設計の流れやポイントを学ぶ
・設計の基本的な要素(敷地条件、植栽計画、設備配置など)を理解しましょう。

2.法規制や条例の基本を学ぶ
・法律や条例が設計に与える影響について、まずは概要を押さえます。

3.設計実践の準備
・実際に設計案を作成する練習を開始します。これにより、設計と法規制を実務的に結びつける力を養います。

試験の勉強時間を最大限に活かす方法

時間が限られている場合、効率的に勉強するためには次の方法を試してみてください。

1.要点の整理と暗記
・法規制や設計に関する要点をまとめた暗記カードを作成し、隙間時間に覚える方法が有効です。

2.短期間での模擬試験
・実際の試験形式で模擬試験を受けることで、設計案を短時間で作成する練習をすることができます。これにより、時間内での対応力を高めます。

まとめ
実地試験は実際の設計能力を試す試験ですので、実務的な視点から学習を進め、設計案を作成するためのスキルをしっかりと磨いていきましょう。

エクステリアプランナーとは

エクステリアプランナーとは、園庭やブロック工事などといった、外構工事に係るエクステリア工事の技術を認定する民間資格です。公益社団法人日本エクステリア建設業協会が主催しています。エクステリアプランナーの資格には、1級と2級の区分があります。

1級エクステリアプランナー

一般住宅や共同住宅の建物廻り(外構)全般の設計・工事・監理を任せられるだけの専門知識と技術を有している者に与えられます。

2級エクステリアプランナー

一般住宅や共同住宅の建物廻り(外構)全般の設計に従事する基本的知識を有している者にに与えられます。

エクステリアプランナーになるには

エクステリアプランナーになるには、公益社団法人日本エクステリア建設業協会が主催するエクステリアプランナー試験に合格し、資格登録申請による認定登録が必要です。認定期間は5年間で、5年ごとに講習の受講と更新手続きが必要です。

エクステリアプランナー2級は、誰でも受験できます。1級を受験するには、建築・土木関係の資格や実務経験が必要です

エクステリアプランナー試験 その1

エクステリアプランナー試験は、公益社団法人日本エクステリア建設業協会が実施しています。

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エクステリアプランナー - 資格・講習:JPEX 日本エクステリア建設業協会
日本エクステリア建設業協会(JPEX)は、東京都台東区に拠点を置く住宅の外構専門工事業者の全国団体です。当協会では専門工事者の育成を通じ、安心、快適な住環境作りを目指して活動しています。/

受験資格

エクステリアプランナー2級には受験資格がなく、誰でも受験できます。

エクステリアプランナー1級を受験するには、下記のいずれかの資格を取得している必要があります。
・建築コンクリートブロック工事士
・1級・2級建築士、木造建築士
・1級・2級建築施工管理技士
・1級・2級造園施工管理技士
・1級・2級土木施工管理技士
・給水装置工事主任技術者
・2級エクステリアプランナー

ただし、2級エクステリアプランナー資格取得者については、エクステリア関連業界で3年以上の実務経験が必要です。

試験日程

エクステリアプランナー試験は、1級・2級ともに年に1回実施されています。

1級の試験日は11月第1土曜日、2級は11月第3土曜日です。

申込は6月下旬から開始されます。合否発表は1月下旬です。

申込方法には、書面による申し込みとインターネット申込の2種類があります。

試験地

エクステリアプランナー試験は、全国の日建学院の教室など、協会の指定した会場で実施されます。

試験会場は受験票で通知されます。

受験料

  • 1級:11,000円(税込)
  • 2級:8,800円(税込)※学生は4,400円
  • 資格登録料:8,800円(税込)※学生は4,400円
  • 資格更新料:11,000円(税込)

エクステリアプランナー試験 その2

試験内容

2級

試験時間:学科試験 2時間 実地試験 1時間45分

学科試験 マークシート試験(五肢択一方式 全50問)

①エクステリア概論
②法規
③プランニング
④構成部品
⑤植栽
⑥原価管理
⑦工程管理

実地試験 穴埋め択一式、記述解答 10問
・設計の知識
・ゾーニング図の作成(A3用紙 1枚)
① 計画の設計意図
② 部位とゾーニング計画の内容
③ ゾーニング図の作成

1級の学科

試験時間:学科試験 2時間 実地試験 3時間45分

学科試験 マークシート試験(五肢択一方式 全50問)
①エクステリア概論
②法規
③プランニング
④構成部品
⑤植栽
⑥構造
⑦原価管理
⑧工程管理
⑨施工

実地試験
・設計図の作成(A3用紙 2枚)
作図用紙1枚に平面図を作図
作図用紙1枚に立面図と断面図の作図及び
設計意図、植栽リストを記述

エクステリアプランナー試験 その3

合格基準

学科試験・実地試験 いずれも60点以上であること。

合格率・難易度

2015年から2020年のエクステリアプランナー試験の平均合格率は、1級で40.9%、2級で59.8%です。2021年は、1級が受験者378名 合格者142名 合格率37.6%、2級が受験者1,024名 合格者637名 合格率62.2%でした。

参考資料

令和3年度1級エクステリアプランナー試験 合格発表[PDF]

令和3年度2級エクステリアプランナー試験 合格発表[PDF]

そのため、しっかりとした勉強方法を身につけることで、それほど苦労せず取得することができるはずです。それにはもちろん、建築や土木といったエクステリアに係る専門知識が備わってなければいけません。例えば実地試験では、実際に素早く製図をさせるような課題など、実務的な技能が求められています。特に1級に関しては、受験資格としてさまざまな建設関連の資格取得が条件となっていることから、それらの知識が備わっていることが前提となっています。逆に言えば、それらの知識さえあればそれほど難しくはありません。

エクステリアプランナー1級の合格率(2015年~2020年)

年度 受験者数 合格者数 合格率
2020年 424 182 28.3%
2019年 488 201 41.2%
2018年 654 268 41.0%
2017年 676 253 37.4%
2016年 520 231 44.4%
2015年 444 177 39.9%

参考資料:エクステリアプランナー1級 日建学院

エクステリアプランナー2級の合格率(2015年~2020年)

年度 受験者数 合格者数 合格率
2020年 1,119 684 61.1%
2019年 1,042 571 54.8%
2018年 1,064 620 58.3%
2017年 928 540 58.2%
2016年 842 568 67.5%
2015年 889 533 60.0%

参考資料:エクステリアプランナー2級 日建学院

解答速報

公益社団法人日本エクステリア建設業協会のホームページでは、試験から数日後に解答速報が提供されます。また、資格取得を目指す専門学校で、試験後に解答速報などを提供している場合もあります。

令和3年度 2級エクステリアプランナー試験 正解表[PDF]

令和3年度 1級エクステリアプランナー試験 正解表[PDF]

エクステリアプランナー試験の過去問を繰り返し解く

エクステリアプランナー試験の勉強時間の目安は、2級で40~50時間、1級で100時間程度です。独学でも十分合格できますが、自信がなければ講座の受講も検討しましょう。

エクステリアプランナー試験の勉強方法は、過去問を数年分、繰り返し勉強することです。試験問題には、同じような問題の出題が多く、過去問を勉強して解答の解説が詳しい問題集や参考書から、理論と解法を勉強することで類似問題に対応できます。

エクステリアプランナー試験の過去問・テキストは、公共社団法人日本エクステリア建設業協会で販売されています。

  • 1級エクステリアプランナー 本試験問題と解説 令和3年度版 3,300円
  • 2級エクステリアプランナー 本試験問題と解説 令和3年度版 3,080円
  • エクステリアプランナー・ハンドブック 第10版 3,850円

公益社団法人 日本エクステリア建設業協会 講習試験用教材頒布ショップ

試験ではエクステリアプランナーハンドブックのテキスト内容が出題されます。そのため公式のテキストを中心に勉強を行うようにしましょう。公式テキストの構成は以下のようになっています。
①概論、②法規、③プランニング(計画)、④構成部材
⑤植栽、⑥構造、⑦原価管理
⑧工程管理、⑨施工、⑩設計図の作成

市販のテキスト・問題集については、下記ページで紹介しています。

screenshot - エクステリアプランナーとは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!
エクステリアプランナー試験
受験資格1級 … 建築コンクリートブロック工事士・1,2級建築士・1,2級建築施工      管理技士・1,2級土木施工管理技士・1,2級造園施工管理技士      給水装置工事主任技術者の各資格取得者および2級エクス      テリアプラ

講座を受講する

E&Gアカデミーや日建学院では、エクステリアプランナー資格対策通信講座が実施されています。

どちらもエクステリアプランナーの資格認定団体「公益社団法人 日本エクステリア建設業協会」の推奨講座の認定を受けているので、安心して受講できます。

エクステリアプランナー資格対策通信講座 E&Gアカデミー

2級エクステリアプランナー講座 日建学院