システムキッチンや食器棚は、調理効率を左右する大切な収納スペースです。棚板の高さ調整や仕切りの活用で食器や調理器具を見やすく整理し、シンク下は缶や清掃用品を湿気対策しながら保管すると無駄なく使えます。
洗面台や鏡は中性洗剤と柔らかい布で定期的に磨き、排水口は重曹とクエン酸で汚れを落とすと清潔を保てます。手軽に習慣化も可能です。
このページでは、キッチン・洗面所の収納術と掃除方法について解説しています。

システムキッチン/食器棚の基本収納術
せっかくきれいなシステムキッチンがあっても、その収納スペースを十分に活用できる人は少ないものです。また、収納できたとしても「使いにくい」「なにがどこにあるかわからない」収納になっていることもしばしば。
そこで、システムキッチンのなかでも食器棚の基本収納術を紹介します。
食器棚を有効活用するコツ
システムキッチンの食器棚スペースをうまく活用するポイントは、2つあります。まずはこの基本をしっかり押さえておきましょう。
(1) 食器の分類をする
(2) 使用頻度が高いものは手の届く場所に
食器を食器棚からすべて取り出し、同じ種類ごとにまとめ、高さや形によって分類します。それが終わったら、「よく使う食器」「来客用の食器」「使用頻度の少ない食器」に分けましょう。
分類が終わったら、「よく使う食器」は手の届きやすい手前、中央に収納し、「来客用の食器」「使用頻度の少ない食器」は食器棚の奥や上段・下段に収納します。また、奥や上段の食器は、トレーやかごなどを利用すると取り出しやすくなります。
来客が多い場合や毎食使うものが決まっている場合は、あらかじめ「来客セット」「夕食セット」など、コーヒーカップや食器をまとめてひとつのかごなどに用意しておくと、便利です。
食器が多すぎる…食器棚に入りきらないときは?
生活していると、食器やコップが増えていくものです。食器棚の高さが余っているときは、食器棚の棚を増やすという方法もあります。食器棚に合わせた棚板やかまぼこ板、両面テープを使い、棚と棚の間に即席の棚ができます。
また、同じ種類の食器が多い場合は、食器を縦に収納する方法もおすすめです。縦収納する場合は、ブックエンドや書類ケースを用意しましょう。皿がかけたり、転がるのを防ぐために、緩衝材やクッション材を敷いておくことも忘れずに。
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知らないと損!台所・流し台・シンク下のアイデア収納術
使うもの・収納するものが多いキッチンでは、流し台やガス台の下収納はとても重要です。流し台やガス台の下などの台所まわりの収納は、ポイントを知っておくだけで料理するときの効率がグッと良くなります。
流し台の下
流し台の下には、”水を入れてから使う”鍋や、ザルやボウル、包丁やまな板、食器用洗剤といった”水回りに欠かせない道具”を収納します。備え付けの流し台下収納には、包丁差しがあるのは使いやすいようにということですね。
流し台の下の収納スペースは奥行きや高さがあるため、空間を仕切ることと奥にしまっているものを取り出しやすいよう引き出し収納を取り入れましょう。
流し台の下は排水管があるため、幅の狭いラックやファイルケースを活用したり、ホームセンターで売っている排水管を避けて設置できる伸縮収納棚を利用すると有効活用できます。
ガス台の下
一方、ガス台下の収納には、フライパンや中華鍋、おたまやフライ返し、油類など、”火を使う”ときに必要になるものを収納します。取ってすぐ使える場所を定位置にすることを意識すると良いでしょう。そうすることで、無駄な動きを省くことができ、手際よく調理することができます。
重ねる収納が一般的ですが、使用頻度の多いフライパンや鍋は、フライパンスタンドのように重ねずに収納することで、使いたいときにサッと取り出せて便利です。
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汚れスッキリ!洗面台・洗面化粧台のかんたん掃除
洗面所掃除で大切なのは、「すぐに掃除できるようスタンバイ」しておくことです。洗面台は、手を洗ったり、顔を洗ったりと毎日必ず使うため、汚れが溜まりやすいところです。ここでは、洗面化粧台や洗面台まわりの掃除方法を紹介します。
洗面台の掃除に必要な道具・洗剤
洗面化粧台や洗面台まわりの掃除では、専用の掃除道具を揃える必要はありません。お家にあるもので代用できる場合は、うまく活用しましょう。
・マイクロファイバークロス
吸水性、速乾性に優れており、洗面化粧台や鏡を傷つけることなく使うことができます。一枚あると便利。
・ブラシ(大・小)
蛇口まわり、排水溝など、細かいところの汚れ落としに役立ちます。使い古した歯ブラシや、急須ブラシ、2WAYブラシなど2種類あると便利です。
・クエン酸
蛇口まわりや鏡、洗面化粧台の水垢・黒ずみを落とすのに役立ちます。水100mlに対して、クエン酸小さじ1/2の割合でクエン酸スプレーが完成します。
・重曹
クエン酸は水垢落としに効果的で、重曹は皮脂・手垢、カビ落としに有効です。水100mlに対して、重曹小さじ1を溶かせば重曹スプレーができます。
重曹には研磨効果があるので、クレンザー替わりにもなります。
・食器用中性洗剤
洗面台専用の洗剤がなくても食器用の中性洗剤があれば、問題ありません。食器用中性洗剤は泡立ちがよく、材質の痛みを気にせず使えます。
そのほか、ガムテープや粘着クリーナー(コロコロ)、ミニワイパーもあると、洗面台まわりの床掃除に役立ちます。
洗面台ボウルの掃除
洗面ボウルはキレイなようで、手垢や水垢が溜まりやすい部分です。週に一回は、重曹を直接ふりかけて、少し水を加えてマイクロファイバークロスで磨きましょう。
毎日の洗面ボウルの掃除は、ハンドソープを少量手に取り、ボウル全体を洗います。水で洗い流したあと、洗濯前の使用済みタオルで水気を拭き取ります。ハンドソープではなく、重曹でもOKです。
洗面所は髪の毛やホコリも溜まりやすいため、こまめにガムテームや粘着クリーナー(コロコロ)で落ちている髪の毛やホコリを取るようにします。
洗面ボウル、洗面化粧台まわりの掃除
週に一回は、洗面台や洗面所をしっかり掃除します。ハンドソープや石鹸受け、歯ブラシスタンドなど、洗面台まわりに置いている細々したものは水垢が溜まりやすいため、洗面ボウルにぬるま湯を溜め、食器用中性洗剤で洗い落としましょう。洗い落としたら、マイクロファイバークロスで水気を拭き取って終了です。
洗面化粧台の収納棚は、一度小物類を取り出し、重曹スプレーで拭き掃除をしましょう。
洗面台の排水口の掃除
掃除のしづらい部分は汚れが溜まりやすい場所でもありません。排水口や推薦の裏側は頬って置くとカビが発生するため、隅々まで行き届くブラシを使ってこすり洗いをします。
排水口のゴミ受け部分は、構造が複雑なので意外と掃除用アイテムではないマスカラブラシや歯間ブラシなどのほうが活躍します。ぜひ捨てずに取っておいてください。
洗面化粧台の鏡掃除
鏡は手垢や水垢で汚れが目立ちやすいところです。一方、間違ったお手入れ方法だと傷をつけてしまうこともあるので、注意しましょう。
下準備として、洗面器に40度くらいのお湯を用意し、そのなかに小さじ2〜3ほどのクエン酸を入れて溶かしておきます。キッチンペーパーをそのクエン酸液を浸し、鏡全体に貼り付けます。乾燥しないようその上からラップを貼り付け、30分ほど放置しましょう。
時間がきたら、キッチンペーパーとラップを剥がします。剥がしたラップをは捨てずに丸め、そのラップで円を描くように鏡を磨きます。その後、水拭き→乾拭きでピカピカになります。
クエン酸パックは水回りの掃除に効果的
このクエン酸パックは、鏡だけでなく水垢が気になる蛇口周りの掃除にも役立ちます。※金具や酸性に弱い素材には適さないため、目立たない場所でテストしてから行うようにしましょう。
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