地質調査技士とは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!

8b917aa07a8a04c343642f20c9618f6e - 地質調査技士とは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介! 建設関連の資格試験

地質調査技士とは、地質調査の現場業務に従事する主任技術者の資格です。資格は「現場調査部門」・「現場技術・管理部門」・「土壌・地下水汚染部門」の3部門に区分されており、試験内容も異なります。「土壌・地下水汚染部門」については2021年度より休止されており、いつ再開されるかは未定です。

地質調査技士試験は年に1回実施されており、実務経験や学歴などの受験資格を満たすことで受験できます。地質調査技士試験の合格率は、33%~40%程度です。

この記事では、地質調査技士とはどのような資格なのか、地質調査技士になるにはどうすれば良いのか、地質調査技士試験の費用や日程、難易度、合格率について解説します。

地質調査技士試験の過去問と重要事項

社会一般、行政、入札契約等

1. 建設コンサルタント業務等の発注方式
・総合評価落札方式(簡易型)は、価格だけでなく、施工計画や同種・類似工事の実績、工事成績などを総合的に評価し、最も適した業者を選定する方式です。
・プロポーザル方式は、発注者が技術提案書をもとに仕様を決定し、より高品質な成果を求める業務に適用されます。
・価格競争入札方式は、価格のみを基準に落札者を決定する方式で、技術的要素は考慮されません。
・発注方式には、プロポーザル方式、総合評価落札方式、価格競争入札方式の3つが主に用いられます。

2. 地質調査業に関連する法律
・「公共工事の品質確保の促進に関する法律」は、地質調査業務にも適用され、調査の品質確保が求められます。
・「下請け代金支払い遅延等防止法」は、地質調査業にも適用され、下請け代金の遅延支払いを防ぐ目的があります。
・「建設業法」は、地質調査業務には適用されず、建設業とは異なる業務として扱われます。
・「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」は、地質調査業務には適用されません。

3. 地質調査技士資格
・地質調査技士資格は、国土交通省の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」として登録され、「現場調査部門」「現場技術・管理部門」「土壌・地下水汚染部門」の3つの分野に分かれています。
・国土交通省や地方自治体をはじめ、多くの発注機関で発注要件として求められています。
・国土交通省の地質調査業務共通仕様書では、特定の業務では主任技術者として認められる資格です。
・地質調査技士資格は5年ごとの更新が必要で、「登録更新講習会受講形式」または「CPD記録報告形式」によって手続きを行います。

4. 大深度地下の公共的使用に関する特別措置法
・杭基礎の支持地盤は、許容支持力度が2500kN/m²以上の地盤でなければなりません。
・対象地域は、首都圏、近畿圏、中部圏の一部地域に限られています。
・大深度地下の基準は、「地下40m以深」または「支持地盤上面から10m以深」のいずれか深い方とされています。
・大深度地下施設は、既存の建築物や基礎との間に、原則としてトンネル外径以上の距離を確保する必要があります。

5. 地質調査技士の行動指針
・地質調査技士は、地質調査に関する専門知識と技術を有し、社会の発展と安全確保に貢献する責務があります。
・環境の保全に配慮し、自然環境への影響を最小限に抑えた調査を実施することが求められます。
・常に技術の向上に努め、最新の調査手法や技術革新に対応できるよう自己研鑽を積むことが重要です。
・業務を通じて得た情報やデータは、適切に管理し、機密保持に努めることが必要です。
・地質調査業界においては、説明責任よりも正確なデータ提供と誠実な対応が求められるため、業界への説明責任は行動指針には含まれません。

6.治水施設
・治水施設には、洪水や浸水を防ぐための構造物が含まれます。
・排水機場は、雨水や河川水を適切に排出し、洪水被害を防ぐための施設です。
・床固めは、河川の流れを安定させ、侵食を防ぐために設けられる施設です。
・堤防は、河川の水が氾濫しないようにするための構造物であり、重要な治水施設の一つです。
・頭首工は、農業用水を確保するための施設であり、治水施設には含まれません。

ワンポイント解説

地質調査技士試験では、発注方式や関連法律、技術者資格の制度を正しく理解することが重要です。特に総合評価落札方式とプロポーザル方式の違い、大深度地下の基準などは試験で問われやすいポイントです。
また、地質調査技士の行動指針については、環境保全や技術向上の意識が重要視されます。業界への説明責任よりも、調査結果の正確性や誠実な対応が求められる点に注意しましょう。
さらに、治水施設については、排水機場や堤防などの役割を正確に理解し、頭首工のように治水施設ではないものと区別できるようにしておくことが試験対策のポイントとなります。

地質、測量、土木、建築等の知識

1. 土の強度・変形
土の強度や変形に関する項目は、地質調査技士試験で非常に重要な内容です。以下の点に関して理解を深めることが求められます。
・基礎地盤の支持力
・地盤が建物や構造物を支える能力を示す指標。
・支持力が不十分な場合、沈下や構造物の不安定が生じる。
・擁壁に加わる土圧
・擁壁にかかる土圧を正確に評価することが必要。
・土圧が過剰な場合、擁壁の崩壊や構造物の損傷の原因となる。
・斜面の安定性
・斜面が不安定な場合、土砂崩れや地すべりの危険性が高まる。
・土壌や岩盤の性質を確認し、適切な安定性評価を行う。

2. ダムの調査手法
ダムの設計や建設に関わる地質調査は、その安全性に直結します。調査手法は以下の点に着目します。
・ダム基礎の水理特性(透水性)
・透水性が高いと、水流がダム基礎を通過し、ダムの不安定化を招く。
・ボーリング孔を利用し、ルジオン値を測定して透水性を評価。
・ダム基礎の力学的安定性
・基礎地盤が適切に強度を持っていないと、ダムが崩壊するリスクが高まる。
・力学的安定性を確保するための調査が必要。
・ダム基礎の遮水性調査
・ダム基礎が水を通さないことが求められます。
・遮水性が不足すると、ダムが浸水し、構造的な問題が発生する可能性がある。
・岩盤の特性調査
・ダム基礎を支える岩盤の特性を把握することが必要。
・原位置での岩盤の変形試験やせん断試験を実施。

3. 地質時代
地質時代の理解は、地質調査技士としての基礎知識となります。以下の分類は試験でも頻出のテーマです。
・新第三紀
・中新世と鮮新世に分かれる。
・中新世は寒冷化が進んだ時期、鮮新世は新第三紀の終わりの時代。
・古第三紀
・暁新世、始新世、漸新世に分かれる。
・温暖な気候が特徴で、動植物の進化が進んだ時期。
・新生代
・古第三紀、新第三紀、第四紀に区分される。
・現在の地球環境に大きな影響を与える時代。
・第四紀
・更新世と完新世に分かれる。
・更新世は氷河時代、完新世は現在の時代を指す。

4. 岩の特徴
岩の特徴について理解を深めることは、地質調査技士として必須の知識です。
・火山岩
・地下浅所で急冷して固まったマグマから生成される。
・急冷により細粒構造を持つ。
・深成岩
・花こう岩、閃緑岩、はんれい岩などが代表的な岩石。
・ゆっくり冷却され、等粒状で完晶質を持つ。
・火成岩の一種で、強固な構造を持つ。

5. 地すべりの素因と誘因
地すべりの原因について理解を深めることが、地質調査技士試験には重要です。
・地すべりの素因
・片理面(層状の構造が滑り面となる)。
・地質や地形が地すべりを引き起こす原因となる。
・地すべりの誘因
・豪雨が土壌を湿らせ、地すべりを引き起こす。
・地震動による揺れが地すべりを誘発する。
・切土により斜面が不安定になる。

ワンポイント解説

地質調査技士試験では、土の強度や変形、ダムの調査手法、地質時代など、広範囲にわたる知識が求められます。特に、基礎地盤の支持力や擁壁に加わる土圧、斜面の安定性は、実際の調査業務にも密接に関連しています。また、ダムの調査手法においては、透水性や遮水性の調査が必要不可欠であり、岩盤の特性を調べる試験も重要です。地質時代に関しては、各時代の特徴をしっかり把握し、試験の出題に備えましょう。地すべりに関しても、その素因や誘因を理解し、災害を予防するための知識を深めておくことが大切です。

現場技術の知識 その1

1.電気式間隙水圧計による間隙水圧の測定
・電気式間隙水圧計を使用する際、設置のための埋戻しには砂やフィルター材を活用し、ベントナイトなどの素材で遮水することが求められます。
・間隙水圧計にフィルターを取り付ける作業は、原則として水中で行うことが推奨されています。
・押込み式設置時は、設置中に過剰な間隙水圧が発生する可能性があるため、その管理に細心の注意を払いながら作業を行います。
・測定が可能な範囲は、地下水面の下にある飽和地盤となり、その範囲外では正確な測定ができません。

2.故障の原因
掘進中にポンプ圧が急激に上昇し、機械の回転が重くなる原因として考えられる事例は以下の通りです。
・孔壁が崩れ、孔径に変化が生じた。
・周囲の地層が押し出されて孔径が狭くなった。
・全量逸水(地下水の流出)によって圧力が変動した。
〔誤った原因〕
・孔底付近に沈殿したカッティングス(削りかす)が増えたことは、ポンプ圧急上昇の原因にはならないと考えられます。

3.一面せん断試験
・一面せん断試験は、土のせん断特性を測定するための方法として、直接せん断試験に分類されます。
・試験に使用する土は、最大粒径が0.85mm以下のものが対象となり、それを基に土の強度や変形特性を評価します。
・この試験では、過剰間隙水圧の測定は行わない点が特徴です。
・一面せん断試験には、圧密定体積試験と圧密定圧試験があり、土の圧密特性を調べる際にも活用されます。

4.ポータブルコーン貫入試験
・ポータブルコーン貫入試験は、貫入速度が10mm/sと定められ、測定を行う際は100mmごとに荷重計の読み値を記録します。
・コーン貫入抵抗(qc)は、地盤のトラフィカビリティ(通行性)を評価するための指標として使用され、特に地盤改良計画において重要な情報を提供します。
・また、コーン貫入抵抗(qc)は一軸圧縮強さの推定にも利用され、地盤の強度評価に欠かせないデータとなります。
・単管式の貫入試験では、ロッド周面摩擦の影響を受けるため、使用できる深さは通常3mから5m程度に制限されています。

5.N値の記入要領
・N値の記録方法として、サンプラーが自沈した場合、ロッドの自重のみで沈むか、ハンマーの自沈も記録することが重要です。これを観察記事に正確に記入します。
・貫入量が50mmごとに打撃回数を記録することができるので、調査目的に応じて詳細な記録を行うことが可能です。
・貫入量が100mmを超えた場合、その超過分についても記録し、詳細なデータとして残します。
・サンプラーが転石などに当たって貫入できない場合は、「貫入不能」と記録することが求められます。

6.液状化判定の試験方法
液状化判定を行う場合、特に細粒分が20%を超える砂質土に対して有効な試験法は次の通りです。
〔適している試験法〕
・土の繰返し非排水三軸試験
・土の液性限界・塑性限界試験
・土の粒度試験
〔適していない試験法〕
・土の圧密非排水(CU)三軸圧縮試験は、液状化判定には適しません。

現場技術の知識 その2

7.現場での土の分類
・粘土は、粒子が非常に微細で、肉眼で確認できないほど小さいことが特徴です。
・しらすやまさ土など、広く知られている俗称を用いる場合でも、適切に分類することが重要です。
・有機質土については、泥炭や黒泥として分けることが推奨されています。
・手のひらに試料を載せて振動を加えることで、水分が浮く場合、その土はシルトに分類されます。

8.埋設物の危険性がある箇所でのボーリング
・埋設物の危険性がある箇所では、ボーリングマシンを使った掘削は避け、低速回転・低荷重で行うべきです。
・試掘は、手動で行い、布掘りや壷掘り、またはハンドオーガーを使用して行うことが適切です。
・埋設物の有無を確認するためには、事前に詳細な聞き取り調査を行い、それに基づき試掘を実施します。

9.ボーリングのビット
・ノンコアビットは、トリコンビットやクロスビットなどがあり、コアの採取を必要としない掘削に使用されます。
・コアを採取しない場合でも、地質によってはコアビットを使用した方が掘削速度が速くなる場合もあります。
・ダイヤモンドビットには、サーフェスセットビットやインプリグネイテッドビットがあり、地質や掘削目的に応じて選択されます。

10.ロータリー式スリーブ内蔵二重管サンプラーを使用の留意点
・シュー先行型サンプラーは、特に軟らかい地盤に使用することが推奨されています。
・軟質層や破砕帯のコアリング作業には、できるだけ大きな径のサンプラーを使用することが望ましいです。
・コア詰まりが発生した場合、即座に掘削を中止し、サンプラーを回収することが求められます。

11.RQD
・RQDは、特に硬質岩や中硬質岩からなる岩盤の評価において非常に有効な指標となります。
・RQDは、岩盤の良否を判断するための一つの基準として用いられ、1m区間ごとに10cm以上のコアの長さを計測し、その割合を百分率で求めます。
・掘削時の振動によって生じた割れ目については、連続しているものと見なして評価することが一般的です。

ワンポイント解説

地質調査技士試験で必要な知識をしっかり理解することは、試験に合格するためには欠かせません。特に、現場技術の知識に関しては、実際の調査や試験で遭遇する可能性のある様々な状況に対応できる能力が求められます。例えば、間隙水圧の測定方法やポータブルコーン貫入試験、N値の記入方法など、現場での実務に直結する内容が多いため、実際の作業でどのように適用するかを意識しながら学習を進めることが大切です。さらに、試験中に正確な記録や観察を行うための注意点を押さえておくことで、試験当日に慌てることなく、冷静に対応することができます。

調査技術の理解度

1.物理探査
縦断方向に長い河川堤防の物理探査を効率的に実施する手法として、以下のような方法があります。
〔適している手法〕
・電磁探査(スリングラム法)は、堤防内の異常や構造的問題を迅速に検出するために広く使用されます。
・牽引式表面波探査は、地表の状態を把握するのに適しており、地中の構造を明確にするために利用されます。
・牽引式電気探査は、地下の電気的特性を測定し、地下の異常を発見するために使用される手法です。
〔適していない手法〕
・比抵抗法二次元探査は、縦断方向に長い河川堤防での物理探査には適していないため、この場合には避けるべきです。

2.1m深地温探査
1m深地温探査は、地下の温度異常を検出するために使用される方法で、地下水流脈や地すべり調査に有効です。
・地表面の温度を計測し、地下の温度が周囲と異なる部分を見つけることで、地下の異常を特定します。
・温度計測は、穿孔後に最低10分以上経過してから行うことが推奨されます。
・地下水の流れを調査する際には、特に流動地下水と地表面温度の差が最も大きくなる季節に探査を実施します。冬から春初め、または夏から秋初めが適しています。
・この方法は、地すべり地やため池の漏水調査、地下水流脈の調査に非常に適しています。

3.シールドトンネル施工の調査方法
軟弱地盤地域でシールドトンネル施工を行う際には、地下の状況を正確に把握するために特定の調査手法が重要となります。
〔適しているもの〕
・電気検層は、地中の異常を高精度で検出するために使用され、トンネル施工の安全性を確保するために有効です。
・間隙水圧測定は、地下の水圧状態を事前に把握し、施工時の問題を予防するために必要な手法です。
・地中ガス調査は、ガスの存在を確認し、施工時の安全リスクを軽減するために行います。
〔不適切なもの〕
・平板載荷試験は、シールドトンネル施工の調査には適していないため、この方法は使用しないほうがよいです。

ワンポイント解説

地質調査技士試験では、現場での調査技術の理解が重要です。物理探査を行う場合、適切な手法を選ぶことが調査の効率を高め、正確な結果を得るために不可欠です。特に、地下水の調査や地すべり、漏水の検出には1m深地温探査が有効で、調査の時期も重要な要素となります。また、シールドトンネル施工を行う際の調査方法として、電気検層や間隙水圧測定、地中ガス調査は安全で効率的な施工を確保するために欠かせません。試験では、各調査手法の適切な用途を理解し、現場で実際に適用できる知識が求められます。

解析手法、設計・施工への適用

1.空洞調査における物理探査手法
空洞調査において、さまざまな物理探査手法が使用されますが、それぞれに適した条件と制約があります。
・熱赤外線映像調査では、地下水位よりも深い位置に存在する空洞を検出するのは難しいため、浅い空洞に対する調査に向いています。
・二次元比抵抗探査は、地下水位より浅い層にある高比抵抗地盤中の空洞を検出することが難しく、深層空洞の発見には適しません。
・地中レーダ探査は、地下水位以下の深い空洞を検出することが難しく、地表近くの空洞には有効ですが、深層の調査には限界があります。
・屈折法弾性波探査では、空洞の検出が難しく、地下水位に関わらず精度が低いため、空洞調査には向いていません。

2.切土による崩壊発生の留意点
切土による崩壊は、施工時に発生しやすい問題であり、特に以下の点に留意する必要があります。
・長大なのり面を切土する際、のり面全体の地質が均質で堅硬でないことが多いため、施工中に変状や崩壊などの問題が発生する可能性が高くなります。
・割れ目が多く発達した岩の切土では、割れ目の発達度合いや破砕の程度を評価するために、弾性波探査を使用して地山の弾性波(P波)伝播速度を調べる方法が有効です。
・切土部の周辺が地すべり地帯である場合、地すべりが発生するリスクを十分に考慮し、対策を講じることが重要です。
・湧水量が多い切土では、地下水の動きが非常に複雑になるため、地質調査の段階で十分な調査を行い、対策を取ることが求められます。

3.杭基礎(場所打ち杭)
杭基礎の設計と施工においては、特に以下の点を留意する必要があります。
・沖積粘性土が厚く分布する地盤では、杭に負荷がかかることで負の摩擦力が発生するため、その影響を検討する必要があります。
・杭基礎が短い場合でも、杭の周囲の地盤反力が水平方向に働くため、この水平方向の力についても詳細に検討を行うことが重要です。
・杭基礎の設計においては、地震時における液状化の影響を考慮することが求められます。特に、地表面だけでなく、地盤の深い部分の変形も影響を与える可能性があるため、総合的な評価が必要です。
・杭基礎の鉛直支持力は、先端支持力と周面摩擦力に分けて考え、これらの合計で杭の支持力を評価します。

ワンポイント解説

地質調査技士試験においては、空洞調査や切土による崩壊、杭基礎の設計に関する知識が非常に重要です。物理探査手法の選定では、各手法の特徴や適用範囲を理解することが求められます。例えば、地下水位以下の空洞に対する調査には地中レーダや屈折法弾性波探査は不向きであることを把握することが大切です。また、切土や杭基礎に関する技術では、地盤の状態や地下水の動きに応じた慎重な計画と施工が必要です。地質調査技士として、これらの知識をしっかりと身につけ、実際の現場に応用する能力を高めることが試験合格への近道となります。

管理技法

1.屈折法弾性波探査の計画
屈折法弾性波探査を実施する際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
・スタッキング法を使用する場合、発電機などの動力源が必要となり、設備の準備が不可欠です。
・スタッキング法を使用すると、機器の稼働によって騒音が発生するため、その対策を事前に講じることが求められます。
・発破法を使用する際には、適切な装薬と薬量、また防爆シートを使用して騒音を小さくする対策が必要です。
・発破は法令を遵守し、安全に作業を進めるために、適切な薬量を使用することが重要です。これは、安全な起振源として使用するための必須条件です。

ワンポイント解説

屈折法弾性波探査は、地質調査において重要な技術の一つで、地下の状態を評価するために用いられます。しかし、探査方法にはそれぞれの技術的な制約があります。スタッキング法では動力源や騒音対策が必要であり、発破法では安全性を確保し、法令を遵守することが不可欠です。これらの計画段階での詳細な準備が、調査結果の精度を高め、現場での安全を確保するための基本となります。地質調査技士試験では、こうした管理技法に関する知識も問われるため、実際の調査計画における実務的な側面にもしっかりと対応できるように学習しておくことが重要です。

地質調査技士試験の科目ごとの勉強法

「学科試験」の勉強法

出題内容の分析

学科試験では、地質調査技士として必要な基礎知識から実務的な応用知識まで広範囲にわたる問題が出題されます。出題内容は以下のように分類できます。

・地質学の基礎
地質学の基本的な知識が問われます。地球の構造や地質作用、鉱物や岩石の特徴、地層や地質構造(褶曲、断層など)について理解しておくことが重要です。

・地質調査法
露頭観察、測量、ボーリング調査、試料採取、地質図の作成方法など、地質調査の手法に関する知識が必要です。各調査法の特徴や使用する場面について理解を深めることが求められます。

・水文地質学
地下水の流れや帯水層の特性、地下水の分布と水質評価などについても問われます。地下水の動態や水資源の管理に関する知識が必要です。

・地盤工学
地盤の安定性、地盤液状化、崩壊など、地盤に関する問題についての理解が必要です。地盤調査や安定性評価を行うための基本的な知識を養うことが大切です。

・地震工学
地震のメカニズムや地震が地盤に与える影響、活断層の評価などが問われます。耐震設計や地震リスク評価に関する知識が求められます。

・関連法規
土地利用に関する法令や環境法規、労働安全衛生法など、調査に関する法令についても出題されます。関連法規の知識を理解し、適切に遵守できるようにしておきましょう。

参考書を活用した基礎学習のコツ

学科試験の勉強を始めるにあたって、まずは基礎知識を固めることが重要です。

・専門書を活用する
地質調査技士試験に特化した参考書を使って、地質学、地質調査法、地盤工学などの各分野を学びます。まずは基本的な用語や概念を理解し、体系的に知識を身につけていきます。
・図表やイラストで理解を深める
地質学の内容では、地層や岩石の種類、地質構造などの視覚的理解が重要です。図やイラストを活用して、概念を直感的に理解しましょう。地質図の読み方や構造を視覚的に学ぶことは、試験で求められる力を養います。

・問題集を使って基礎力を強化する
基礎を固めた後は、問題集を解いて学んだ内容を確認しましょう。問題集には、実際の試験に近い形式の問題が多く含まれており、解答を通じて理解度をチェックすることができます。

問題集を解いて伸ばす実践力のポイント

試験では知識だけでなく、応用力も求められます。問題集を解くことで、実践的な学習を進めましょう。

・過去問に取り組む
過去の試験問題を解くことが最も効果的です。出題傾向を把握し、試験に出やすいテーマを理解することができます。解いた後は必ず解説を確認し、間違えた問題や理解が不十分な部分を復習しましょう。

・問題集で幅広い知識を確認する
予備問題集を使って、学んだ範囲全体を確認します。特に苦手な分野や弱点が明確になるため、その部分を重点的に復習することが大切です。問題集を繰り返し解くことで、解答スピードも向上します。

・模試を受ける
模試を受けることで、試験本番をシミュレーションし、時間配分や試験の雰囲気をつかむことができます。模試後には復習をし、特に解けなかった問題や解答に時間がかかった問題を再度学び直すことが重要です。

試験合格に必要な暗記箇所の要点

・地質学の基本用語や定義
地質学では、鉱物や岩石の種類、地層や地質構造に関する用語や定義が頻繁に出題されます。これらの基本的な知識を確実に覚えることが重要です。

・地質調査法の手順
露頭観察やボーリング調査など、調査手法に関する手順も暗記しておきましょう。各調査法の特徴や使用時の注意点を理解することが必要です。

・法令や規制
地質調査に関連する法令や安全規則も覚えておくべきポイントです。特に環境法規や労働安全衛生法に関しては、実務での適用を考えながら理解しましょう。

初心者向け試験の取り組み方ガイド

・地質学の基礎を学ぶ
地質学の基本的な理論や用語を学び、地球の構造や地質作用、岩石や鉱物について理解を深めます。これらの基本知識は地質調査技士にとって必須の内容です。

・実務的な知識を学ぶ
地質調査法や調査データの分析方法、地質図の作成についても早い段階で学び、実際の調査業務に必要な知識を身につけます。

忙しい人向けの試験効率学習テクニック

・重要分野に絞る
試験範囲の中で、特に出題頻度が高い分野を中心に学習します。過去問や問題集を活用して、重要なテーマを効率よく学びましょう。

・計画的に学習を進める
時間が限られている場合、学習計画を立てて取り組むことが重要です。毎日少しずつ学習を進め、苦手分野に時間を多く割くようにします。

・短時間で集中して学習する
1回の学習時間を短くし、集中して取り組むことが効果的です。勉強を区切りよく行い、集中力を保ちつつ進めることが重要です。

「記述式試験」の勉強法

出題内容の分析

記述式試験では、実務に基づいた問題に対して論述形式で回答することが求められます。この試験では、地質調査に関する実務的な能力や、問題解決能力が試されます。出題内容は以下のように分類できます。

・調査計画の立案
地質調査の目的を明確にし、どの手法を選択するかを決定する能力が問われます。調査のスケジュールや予算を計画し、必要な資料や機材の準備についても触れます。

・調査データの解析
ボーリングデータや試験結果をもとに、地質断面図や地盤評価書を作成する問題が出題されます。地質調査で得られたデータを分析し、報告書にまとめる能力が求められます。

・地質リスクの評価
地質調査におけるリスク評価の重要性も問われます。例えば、斜面崩壊や液状化のリスクを分析し、その影響を考慮した適切な対応策を提案することが求められます。

・問題解決能力
特定の地質問題に対して対応策を提案する問題も多くあります。地質的リスクを踏まえ、施工計画を修正する提案など、実務で必要な問題解決能力が求められます。

試験の基本を徹底理解する参考書術

記述式試験では、実務的な知識や思考力が必要なため、基礎的な部分を固めることが不可欠です。以下の方法で基礎を固めていきましょう。

・実務に即した参考書を使う
記述式試験に特化した参考書を使用し、地質調査の基本的な手法やデータ解析の方法を学びます。実務で使用される報告書の形式や評価方法についても理解を深めましょう。

・具体的な事例を学ぶ
過去の地質調査事例やリスク評価の事例を参考にすることで、実務に即した知識を身につけることができます。実際の事例を通じて、調査計画の立案やデータ解析の方法を学んでいきましょう。

・計画書や報告書の作成方法を学ぶ
地質調査の報告書作成の方法を学び、どのようにデータを整理して説明するかを理解します。実務では、読みやすく、明確な報告書を作成することが求められます。

試験対策:問題集を使った応用力攻略法

基礎を固めた後は、実際の試験形式に合わせて問題を解くことが重要です。問題集を活用することで、記述式試験に必要な応用力を養うことができます。

・過去問題に取り組む
過去問を解くことで、出題傾向を把握し、どのような内容が求められるのかを理解します。解答後は必ず解説を確認し、実務的な視点を持って問題に取り組んでいるかをチェックしましょう。

・論述形式での解答に慣れる
記述式試験では、論述力が重要です。問題集を解く際は、ただ答えるのではなく、論理的に説明できるよう意識しましょう。段階的に、問題解決に必要な情報を整理し、回答を構築する力をつけます。

・模試を受ける
模試を通じて、試験本番の時間配分や、試験形式に慣れることができます。模試後には復習を行い、自己分析をすることで、次回に活かせる知識を得ることができます。

試験の得点源となる暗記ポイント解説

記述式試験では、実務的な知識を論理的に説明する能力が問われますが、いくつかの基本的な知識を暗記しておくことも重要です。

・地質調査の基本的な手法
露頭観察やボーリング調査など、基本的な調査手法については暗記しておきましょう。また、それぞれの手法のメリットやデメリット、使用する状況について理解しておくことが大切です。

・地質データの解析方法
ボーリングデータや試験結果の解析方法は重要です。解析の手順や評価基準を覚えておき、実務に即したデータ解釈ができるようにしておきましょう。

・地質リスクの評価基準
地質リスクの評価基準も覚えておくべきポイントです。斜面崩壊や液状化の評価方法を理解し、その対応策を考えられるようにしましょう。

試験勉強を始める前に押さえるべき事項

・調査計画の立案を理解する
地質調査の目的に応じた手法の選定や、調査のスケジュール、予算の計画について学びましょう。これらの基本的な部分をしっかり理解しておくことが大切です。

・データ解析の手法を学ぶ
ボーリングデータや試験結果の解析方法を学び、実務に役立つデータ分析力を身につけます。解析したデータをどのように報告書にまとめるかも重要なポイントです。

・地質リスクの評価基準を理解する
地質調査におけるリスク評価の基準を理解し、リスクに基づく対応策を考える力を養いましょう。

試験の勉強時間を最大限に活かす方法

・重要テーマに絞った学習
出題頻度が高いテーマや、特に重要な部分に絞って学習します。過去問や問題集を中心に、出題される可能性が高い項目を優先して勉強しましょう。

・時間配分を意識した勉強
試験対策を短期間で進めるために、時間配分を意識して勉強します。調査計画やデータ解析に関する部分は重点的に学び、リスク評価の部分をサクッと確認するなど、学習時間を効率よく分けて進めましょう。

・短時間で集中して取り組む
集中して短時間で学習を進めることで、効率的に知識を身につけられます。短時間で問題を解き、解答後に必ず復習を行うことで、学んだ内容をしっかり定着させることができます。

「口頭試験」の勉強法

出題内容の分析

・実務経験に関する質問
これまで行った地質調査の内容や使用した手法、成果物について説明することが求められます。具体的な経験をもとに答えることが重要です。特に、どのような地質調査が行われたのか、どの調査手法を選んだのか、またその選定理由を明確にすることが大切です。

・技術的な応用力
特定の地質条件下で選ぶべき調査手法やリスク回避方法に関する質問がされます。選定した調査方法や装置について、なぜそれを選んだのかを明確に説明できることが大切です。さらに、実際の調査結果をどのように活用したかや、得られたデータからどのような判断を下したかも問われます。

・法令や倫理に関する理解
地質調査に関連する法令や倫理的問題について質問があります。調査における法的義務や環境保護の観点に対する理解を示すことが求められます。具体的には、環境への配慮や調査後のデータ処理、報告書の作成などに関する法律や規定を理解していることが確認されます。

・応答能力
想定外の質問や課題に対する即時の対応力も試されます。答える際は論理的で的確な説明が必要です。また、意図しない方向からの質問に対しても冷静に、かつ明確に回答できることが求められます。このため、回答を整理するためのフレームワークや構造化のスキルが重要です。

初心者必見!参考書で基礎を築く方法

口頭試験の準備には、基本的な知識をしっかり固めることが重要です。以下の方法で基礎を強化します。

・実務関連書籍を活用
地質調査の基本的な手法や機器、過去の事例を学べる書籍を読むことで、調査方法や結果の理解を深めます。実務経験に基づいた事例集や成功・失敗事例を学ぶことで、どのような場面でどのような対応を取るべきかの判断力が養われます。

・事例集やケーススタディの活用
実際の問題解決事例を学べる書籍やケーススタディを用いて、技術的な応用力を養います。現場で直面する課題に対する柔軟な思考を身につけ、実際の状況に近い問題を解決する力を高めます。

・関連法規の確認
地質調査に関連する法令、特に環境保護や安全衛生に関する規定を確認し、法的義務を理解しておきます。法令を理解することは、実務で直面する問題に対して適切な判断を下す上で不可欠です。

実践力を高めるための問題集活用の秘訣

・模擬面接を実施
模擬面接を行い、実際の試験のような緊張感を持って回答練習を行います。繰り返し練習を行うことで、試験本番での自信を高め、冷静に答えられるようになります。また、緊張感を持ちながら練習することで、本番でのパフォーマンス向上が期待できます。

・過去の質問を調べる
過去の口頭試験で出題された質問を調べ、その質問に対する回答を事前に準備します。過去の試験を分析することで、出題傾向を把握し、予想される質問に対する準備を万全にできます。

・自己分析を行う
自分の実務経験を振り返り、強みや弱みを整理します。強みを強化し、弱みは改善策を考えておきましょう。自己分析を通じて、どの分野に強みを持っているか、逆にどの分野で自信がないかを把握し、重点的に準備することが重要です。

試験で覚えておきたい重要事項のまとめ

・調査手法の基礎
露頭観察やボーリング調査、試料採取などの基本的な調査手法を理解し、どの場面で使用するかを覚えておきます。調査手法に関する基本的な知識は必ず暗記し、即座に答えられるようにしておきます。

・関連法規の理解
地質調査に関連する法律、特に環境保護や労働安全衛生に関する法規を確認しておき、調査作業にどのように適用されるかを理解します。法律や規制に関する知識は、試験で質問された際に即座に答えられるようにしましょう。

・リスク管理の知識
斜面崩壊や液状化などの地質的リスクの評価方法や、それに対する対策を理解し、説明できるように準備します。リスク評価や対策に関する知識をしっかりと暗記し、応用力を高めましょう。

試験対策で最初に着手するべき事項

・実務経験の整理
自分が行った地質調査の内容を整理し、どのような手法を使い、どのような成果を得たのかを簡潔に説明できるように準備します。試験官に対して明確に伝えることができるよう、要点を絞り込んでおきましょう。

・調査手法や法令の復習
基本的な調査手法や法令を復習し、どのような状況でどの方法を選ぶかの判断基準を理解します。法令についても詳細に確認し、重要な部分は暗記しておきましょう。

・模擬面接の実施
模擬面接を繰り返し行い、面接官の質問に自信を持って答えられるように練習します。予想外の質問にも冷静に対応できるよう準備します。

時間がなくても合格を目指す勉強術

・重要なテーマに絞る
時間が足りない場合は、重要なテーマに絞って学習します。特に実務経験や調査手法に関する質問は頻出なので、重点的に準備しましょう。

・模擬面接を繰り返す
模擬面接を多く行い、回答を自信を持ってできるよう練習します。できるだけ実務経験を交えて答えることを意識します。

・実務経験を簡潔に要約
自分の実務経験を簡潔に要約し、短時間で説明できるようにまとめておきます。重要なエピソードをピックアップして、試験当日にスムーズに話せるように準備します。

地質調査技士とは

地質調査技士とは、地質調査の現場業務に従事する主任技術者の資格です。

一般社団法人全国地質調査業協会連合会が「地質調査技士資格検定試験制度」を発足、登録継続中の資格者は約13,000名となっています。

一般社団法人全国地質調査業協会連合会

資格登録部門

地質調査技士は、ボーリングなどの機器操作を行う「現場調査部門」、地質調査の現場管理や物理探査や土質試験を行う「現場技術・管理部門」、土壌地下水汚染調査を含む地質の現場管理を行う「土壌・地下水汚染部門」の3部門に区分されています。地質調査技士試験も、3部門ごとに異なる問題で受験します。試験の合格率は、現場調査部門で40%、土壌・地下水汚染部門で35%です。

登録更新制度

地質調査技士資格の資格有効期間は、5年間です。登録更新するには、登録更新講習会を受講するか、継続教育記録CPD(1部門の場合125単位以上、2部門で175単位以上取得)を報告する必要があります。5年ごとの更新料は、全地連会員会社所属の場合は10,800円(税込)、それ以外の場合は16,200円(税込)です。

地質調査技士試験 その1

現場の地質調査によって、現場の地盤情報によってその場所の基礎地盤構成が分かり、どのような建設物の基礎を構築するかが分かります。その地盤の地質調査を行う技術者が、地質調査技士で、技士の技量を測る試験が、地質調査技士試験です。

「土壌・地下水汚染部門」の資格検定試験は、2021年度より当分の間休止されています。(2020年度までは従来通り実施)資格保有者向けの登録更新は、従来通り行えます。市場ニーズの変化によっては、再度試験が再開されるかもしれません。

〈各受験部門共通の技能・能力(役割)〉
・積算  ・調査計画  ・ボーリングマシン運転の基本動作
・現場の工程管理や安全管理  ・土質判定  ・柱状図、断面図作成
・報告書とりまとめ  ・成果品の品質管理
・ボーリング調査の業務責任者としての役割
・ボーリング調査の業務責任者や現場管理者としての役割
・「ボーリング責任者」としての役割
各受験部門においては、上記の技能・能力のほかに、ボーリングマシン操作に係る特殊技能(現場調査部門)や解析・分析能力(現場技術・管理部門)、土壌地下水汚染に係る専門能力(土壌・地下水汚染部門)をはかる出題がされます。

受験資格

地質調査技士試験の受験資格は、部門ごとに異なります。

現場調査部門

1. ボーリング実務経験、5年(通算)以上の者。
2. 協会指定の指定学科卒業の者は、2年以上の実務経験者

現場技術・管理部門

1. 大学又は工業高等専門学校の土木工学科、建築学科、地質学科等地質調査に関連する学科を卒業し、実務経験3年以上の者
2. 大学又は工業高等専門学校の前項に掲げる学科以外の理工系学科を卒業し、実務経験5年以上の者
3. 実務経験8年以上の者

土壌・地下水汚染部門

1. 大学又は工業高等専門学校の土木工学科、建築学科、地質学科等地質調査に関連する学科及び化学(工学)等環境に関連する学科を卒業し、実務経験3年以上の者
2. 大学又は工業高等専門学校の前項に掲げる学科以外の理工系学科を卒業し、実務経験5年以上の者
3. 実務経験8年以上の者

試験日程・申し込み方法

地質調査技士試験は、年に1回、7月の第2土曜日に開催されています。願書受付は、4月上旬~5月上旬の1か月です。合格発表は、9月上旬になります。

2021年の試験日は、7月3日 (土)、願書受付は4月9日(金)~5月12日(水)でした。

試験地

札幌・仙台・新潟・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

受験料金・支払い方法

地質調査技士試験の受験料は、16,500円(税込)です。受験料は、願書を提出した地質調査業協会が指定する口座へ振込みます。(振込手数料は受験者側の負担)

合格後の登録には、登録料と5年ごとの登録更新料が必要です。

  • 登録料:13,000円(税込)
  • 登録更新料:10,800円(税込)※全地連会員会社所属の場合
  • 登録更新料:16,200円(税込)※全地連会員会社所属以外の場合

地質調査技士試験 その2

試験内容

地質調査技士試験試験内容は、部門ごとに問題が異なります。

現場調査部門

現場調査部門の問題は、四肢択一の筆記試験80問、記述式の筆記試験2問、口頭試験の構成で行われます。
四肢択一の筆記試験80問は、必須問題60問と、土質分野20問か岩盤分野20問の何れかを選択して解答します。問題の内容は、Aが社会一般・建設行政・入札・契約制度、Bが地質・測量・土木・建築一般、Cが現場・専門技術、Dが調査技術の理解、Eが管理技法から出題されます。
記述式問題は、ボーリング作業管理・工程管理・安全管理・品質管理についての問題です。
口頭試験では、地質調査のためのボーリングに必要な知識や経験等と、実務経歴や経験を試問し、内容と態度などから合否を判定します。

・筆記試験
(四肢択一式問題:80問、
記述式問題:1問または2問)
・口頭試験

■学科試験
①社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識
②地質、測量、土木・建設一般等の知識
③現場・専門技術の知識
④調査技術の理解度
⑤管理技法
■記述式問題
ボーリング作業、工程・安全・品質の管理など
■口頭試験
実務経歴に基き経験、実務の技能的な知識

現場技術・管理部門

現場技術・管理部門の問題は、四肢択一の100問と記述式2問の問題です。四肢択一問題の内容は、Aが社会一般・建設行政・入札・契約制度、Bが地質・測量・土木・建築一般、Cが現場・専門技術、Dが調査技術の理解、Eが解析手法・設計・施工の適用、Fが管理技法から出題されます。
記述式問題は、2問出され2問とも解答します。内容は、倫理綱領の問題から1問と、地質調査技術の問題は選択制で、地質調査全般2問・土質と岩石試験技術1問・物理探査と検層技術1問のうちから1問を選んで解答します。
土壌・地下水汚染部門の問題は、四肢択一の100問と記述式2問の問題です。四肢択一問題の内容は、Aが社会一般・建設行政・入札・契約制度、Bが地質・測量・土木・建築一般、Cが現場・専門技術、Dが調査技術の理解、Eが管理技法から出題されます。
記述式問題は、倫理綱領の問題から1問と、土壌地下水汚染調査の計画や現場技術や修復から3問出され1問を解答する選択問題です。

・筆記試験
(四肢択一式問題:100問)

■学科試験
①社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識
②地質、測量、土木・建設一般等の知識
③現場・専門技術の知識
④調査技術の理解度
⑤解析手法、設計・施工への適用
⑥管理技法
■記述式問題
①倫理綱領に関する問題
②地質調査技術等に関する問題

土壌・地下水汚染部門

・筆記試験
(四肢択一式問題:100問)

■学科試験
①社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識
②地質、測量、土木・建設一般等の知識
③現場・専門技術の知識
④調査技術の理解度
⑤管理技法
■記述式問題
①倫理綱領に関する問題
②土壌・地下水汚染調査の計画や現場技術、修復技術に関する問題

地質調査技士試験 その3

試験免除・受講加点制度

地質調査技士試験試験は、ボーリングに関する機器等の操作を行う実務に関して2 年以上の実務経歴があり、下記の専門学校指定学科を卒業している場合には、検定試験が免除されます。合否の判断は、書類審査のみです。

  • 札幌工科専門学校(建設システム学科ジオ(地質)エンジニアコース)
  • 東北理工専門学校(調査設計科)
  • 新潟工科専門学校(土木開発工学科環境地質コース)
  • 国土建設学院(建設学部土木地質工学科)
  • 中央工学校(土木工学科環境地学専攻)

 

地質調査技士試験試験では、下記の講習会を受講し、修了することで、最大5点加点されます。

  • 各地区地質調査業協会が主催した検定試験の事前講習会
  • 富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)主催の研修
  • 全国建設研修センター(東京都小平市)が主催した地質調査研修
  • 土壌・地下水汚染部門 自己学習用サイト

※富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)主催の研修

  • ボーリング(地質調査)技術者の入職時教育
  • サンプリング基本技術研修
  • サウンディング基本技術研修
  • 斜面防災のための調査・計測基本技術研修(斜面防災マスターコース)
  • 地盤環境調査基本技術研修

合格基準

地質調査技士試験試験の合格判定は、一次判定および最終判定の2段階で行われます。

合格の目安は、現場調査部門で60%以上、現場技術・管理部門と土壌・地下水汚染部門では70%以上です。

合格率・難易度

地質調査技士試験は、年1回行われ、最近の合格率は33%~40%近くあります。合格率に変化がある理由は、地質調査技士は3部門に分かれ、試験も部門ごとに異なる問題で行われるためです。

2021年の合格者数と合格率は以下の通りです。

  • 現場調査部門:合格者数151名 合格率39.3%
  • 現場技術・管理部門:合格者数262名 合格率32.1%
  • 土壌・地下水汚染部門:合格者数13名 合格率32.5%

地質調査技士試験の勉強法

過去問題集を繰り返し解く

地質調査技士試験の勉強法は、過去問を繰り返し解くことです。地質調査技士試験では、全国地質調査業協会連合会が出している受験の手引きに書いている範囲からの出題が多く、ある程度問題の幅は決まっています。過去10年分の過去問で出題されている内容を勉強することで、十分対応可能です。

現場調査部門では、口頭試験があるため、自身の考えを整理し信念を持っておく必要があります。信念があれば、試験官からどのような質問を受けても、信念をベースとして答えることができるため、試験官の受けもよいはずです。

テキストは購入すべき?

地質調査技士試験の過去問題集は書店では販売されていません。全国地質調査業協会連合会のホームページ上で、約15年分の過去問が公開されています。ただし、解答の解説が無いため、信頼できる参考書を探して、解答の理由を勉強する必要があります。同時に周辺の知識も覚えれば、地質調査技士試験の勉強法としては十分でしょう。

テキスト・問題集については、下記ページで紹介しています。

screenshot - 地質調査技士とは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!
地質調査技士試験
受験資格現場調査部門  1.ボーリング実務経験、5年(通算)以上の者。  2.協会指定の指定学科卒業の者は、2年以上の実務経験者現場技術・管理部門  1.大学又は工業高等専門学校の土木工学科、建築学科、地質学科    等地質調査に関連する学