このページでは、吸引車・バキューム車・タンクローリーのCADデータがダウンロードできるサイトを紹介しています。
吸引車・バキューム車・衛生車のCADデータ、規格寸法図、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログが、ダウンロードできます。
後半では、バキュームカーの役割や特徴、基本構造、バキューム車と吸引車の違い、作業を行う上での注意点について解説しています。
それではまず、吸引車・バキューム車・衛生車に関するデータを含めソフトの内容を知りたい人のために、ダウンロードサイトのリンク集を紹介しましょう。
吸引車・バキューム車・衛生車 2Dcadデータ
吸引車・バキューム車・衛生車 2Dcadデータでは、吸引車 cad-data.com、アクティオ、カナモト、コスモ 株式会社、Pinterest、iStock、DWG models、123RFなどのサイトで、質の高いデータが紹介されています。
要望に合わせて自由にお好きなデータが選択できます。
吸引車 cad-data.com
吸引車 cad-data.com
吸引車のフリーCADデータがあります。検索から多数のアイテムを表示できます。強力吸引車は、下水道・側溝清掃などの汚泥、建設現場で発生する土砂などの吸引と運搬を行います。近年の吸引車は、軽量化・コンパクト化が両立され、最大積載量は2.5tを確保しています。
アクティオ
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建設機械レンタルおよび、建設用機械器具等のレンタル・リース・販売会社です。吸引車・バキューム車・衛生車、不整地運搬車・クローラダンプ・キャリアダンプ、フォークリフト・パレット、トラック、散水車などの規格寸法図、仕様書、カタログ、CAD図面が揃っています。
カナモト
カナモト
建設機械器具のレンタル、鉄鋼製品の販売等を手掛けている会社です。吸引車・バキューム車・衛生車、不整地運搬車・クローラダンプ・キャリアダンプ、ダンプ・トラック、パッカー車・ゴミ収集車・塵芥車、散水車などの規格寸法図、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログ、CAD図面が揃っています。
コスモ 株式会社
コスモ 株式会社
吸引車・バキューム車・衛生車などの2Dcad図面がダウンロードできます。吸引車は、空気輸送式の吸引システムをトラックシャーシに架装した吸引作業車です。破砕アスファルトの回収・清掃、舗装道路のカッター片回収、コンクリート屑回収、一般河川の浚渫作業など。
Pinterest
フリーCADデータを公開しているサイトです。ログインしてデータを利用することができます。吸引車・バキューム車・衛生車、不整地運搬車、フォークリフト・パレット、ダンプ・トラック、ミキサー車、パッカー車、トレーラ、散水車などのCADデータが公開されています。
iStock
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2Dcadデータなどの素材専門サイトです。吸引車・バキューム車・衛生車、キャリアダンプ、パレット、アジテータ車・生コン車、コンクリートポンプ車、ゴミ収集車、トレーラ・セミトレーラなどの2Dcadデータが掲載されています。素材の無料プレゼントもあります。
DWG models
建築家、デザイナー、エンジニア、設計者のためのCADライブラリです。吸引車・バキューム車・衛生車などのCADデータがダウンロードできます。その他、クレーン車、クローラダンプ・キャリアダンプ、フォークリフト、ダンプ・トラック、などのcadデータもあります。
123RF
2Dcadデータを公開しているサイトです。吸引車・バキューム車・衛生車、クローラダンプ、パレット、ダンプ・トラック、アジテータ車、コンクリートポンプ車など多くの2Dcadデータが揃っています。そのほか、イラスト素材、写真画像、動画素材なども掲載されています。
吸引車・バキューム車・衛生車 3Dcadデータ
吸引車・バキューム車・衛生車 3Dcadデータでは、TURBO SQUID、3D CAD BROWSER、PIXTA、などのサイトで、使えるデータが揃っています。
フリーデータでも、有料データとほぼ同じぐらい品質のものもありますよ。
TURBO SQUID
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フリー3Dモデルを紹介しているサイトです。数多くのデータがあります。吸引車・バキューム車・衛生車、不整地運搬車・クローラダンプ・キャリアダンプ、フォークリフト・パレット、ダンプ、アジテータ車・生コン車、塵芥車、散水車などのデータが利用可能です。
3D CAD BROWSER
3D CAD BROWSER
3Dメッシュ3Dモデルと3D CADソリッドオブジェクトをダウンロードできる登録制サイトです。吸引車・バキューム車・衛生車、キャリアダンプ、フォークリフト・パレット、トラック、生コン車、コンクリートポンプ車、ゴミ収集車、トレーラなどのデータがあります。
PIXTA
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吸引車・バキューム車・衛生車 規格寸法図 その1
吸引車・バキューム車・衛生車 規格寸法図では、兼松エンジニアリング、モリタエコノス、加藤製作所、新明和工業、吸引車 図面cadデータ Google、環境保全 株式会社、イマギイレ、共成レンテム、西尾レントオール、東邦車輛などのサイトで、お探しのデータが紹介されています。
検索すれば本当に沢山のデータが出てまますよ。
兼松エンジニアリング
兼松エンジニアリング
強力吸引作業車、汚泥吸引作業車、高圧洗浄車などの製造メーカーです。吸引車・バキューム車・衛生車、パッカー車・ゴミ収集車・塵芥車、散水車などの規格寸法図、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログ、CAD図面が揃っています。定置式脱水機、粉粒体吸引・圧送車などもあります。
モリタエコノス
モリタエコノス
衛生車・塵芥車・特装車・福祉車両など、環境保全車両の製造・販売・修理を手掛ける会社です。吸引車・バキューム車・衛生車、散水車などの規格寸法図、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログが紹介されています。衛生車は、し尿汲み取りや浄化槽清掃などに活躍します。
加藤製作所
加藤製作所
産業機械、荷役機械、建設機械メーカーのサイトです。吸引車・バキューム車・衛生車、オールケーシング掘削機、油圧ショベル、ラフタークレーン・ホイールクレーン、タワークレーン・オールテレーンなどの規格寸法図、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログが紹介されています。
新明和工業
新明和工業
輸送機器、流体関連製品、航空機向けコンポーネント、特装車メーカーのサイトです。吸引車・バキューム車・衛生車、ダンプ・トラック、ミキサー車・生コン車、パッカー車・塵芥車、トレーラ、散水車などの規格寸法図、仕様書、カタログがダウンロードできます。
吸引車 図面cadデータ Google
吸引車 図面cadデータ Google
吸引車・バキューム車・衛生車のCAD図面が、多数紹介されています。バキューム車は、吸引機とタンクを装着したトラックで、吸上車、衛生車、糞尿収集車、くみ取り車、し尿収集車などと呼ばれます。下水道の普及されていない地域の汲み取り式便所のし尿汲み取りや、浄化槽に貯まった汚泥の回収作業などで使用されています。
吸引車・バキューム車・衛生車 規格寸法図 その2
環境保全 株式会社
環境保全 株式会社
産業廃棄物処理、清掃業、タンク洗浄などの洗浄作業を営んでいる会社です。吸引車・バキューム車・衛生車などの、規格寸法図、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログが掲載されています。乾湿切換式大型強力吸引車の外観図やフローシートが掲載されています。
イマギイレ
イマギイレ
建設機械器具などのレンタル・販売・修理を手掛ける会社です。吸引車・バキューム車・衛生車、クローラダンプ・キャリアダンプ、パレット、ダンプ、ゴミ収集車・塵芥車、散水車、ロードカッター、タイヤローラなどの規格寸法図、仕様書、カタログがあります。
共成レンテム
共成レンテム
建設用機械器具類・農業用機械器具類・建設工事用資材などの賃貸、販売、修理会社です。吸引車・バキューム車・衛生車、不整地運搬車、フォークリフト、パッカー車、アスファルトフィニッシャー、路面切削機などの規格寸法図、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログが掲載されています。
西尾レントオール
西尾レントオール
建設機械・器具全般、産業用機械、通信・情報機器、安全対策機器のレンタル会社です。吸引車・バキューム車・衛生車、クローラダンプ・キャリアダンプ、フォークリフト、ダンプ、パッカー車・ゴミ収集車、散水車、などのCAD図面、ホース長さや吸引能力などが書かれた仕様書、カタログがあります。
東邦車輛
被牽引車、各種自動車用車体の開発、設計、製造、販売会社です。吸引車・バキューム車・衛生車、トレーラなどの規格寸法図、仕様書、カタログ、CAD図面が紹介されています。自社製アクスルと自社製サスペンションを組み合わせたトレーラー、さまざまな環境整備車両があります。
バキューム車とは
バキューム車は、主に屎尿運搬用の車両のことを指します。汲み取り式便所や、簡易水洗、電車のなかの糞尿の回収を行うこと、浄化槽にたまっている汚泥の回収などを行います。主に有名なメーカーといえば、モリタエコノスや新明和工業、兼松エンジニアリングなどがあげられ、バキュームカーの大半のシェアを獲得しています。
バキューム車の仕組みもcadを使って、cadデータやcad図面を見ることでよりその構造の魅力がわかるはずです。バキューム車の他社との違いをどのように表現したらいいのか迷っている人も、cadやcadデータ、cad図面を使って無料(フリー)ダウンロードなどもありますし、上手にcadデータを使いこなしてみてくださいね。Cadにしかできないこともありますし、cad図面なら見えない内部までしっかりと比較できますので無料(フリー)ダウンロードを使いこなしましょう。
バキュームカーは和製英語
バキュームカーは、もともと日本で生まれた和製英語になります。日本固有の名称になるので海外では通じません。別名として吸引車はもちろん、衛生車や汲取車などと呼ばれることもあり、その業種によっても多少の呼び方に違いがあるようです。バキュームカーというよりも、吸引車といったほうが馴染みもある人もいるかもしれません。イメージでいえば吸引車が最も近いイメージになりますね。
和製英語からもわかるように、バキュームカーが生まれたのは日本です。1951年(昭和26年)に、神奈川県川崎市が全国に先駆けて開発したことで一躍話題になりました。その後、全国から注文を受けるようになり、バキュームカーの名前が知られるようになります。バキュームカーはそのときの時代背景や、製作者のさまざまな工夫によって誕生しました。
例えば誕生当時、バキュームカーのホースを「2インチ」と太めのものにしていました。当時は女性の生活様式が大きく変化していた時代です。女性の生理用品を布でまかなっていたこともあり、便槽のなかにそのまま捨てられていることもあり、詰まりを防止するために考えられたそうです。ホースをあまりにも太くしてしまうと、吸引力が弱くなってしまう問題もあり、ちょうどいいと判断したのが、2インチだったのです。
ホースはもともとゴム製のなかでも硬いものを使用していましたが、途中で停留すると局部的に大きな圧がかかる問題がありました。そのため、ホース自体が潰れてしまうなどの問題もあり、何度も試行錯誤を繰り返しています。この実験結果から、ホースのなかを渦巻き状にしたピアノ線を入れてみたものの、引っ掛かりの問題もあり、更に内側に耐久性の薄いゴムの布を張るなどの実験もしています。
さまざまなトラブルを乗り越えたうえで、昭和26年に川崎市役所の片隅で身内だけで真空自動車の発表会を開くまでになります。当時、し尿処理に関する重要性を認識している人が少なかったこともあり、当時は陰口を叩かれるまでになります。
おもちゃだといわれるなど、ただの目立ちたがりだと陰口を叩かれることも少なくありません。それならと大々的かつ、堂々と清掃業界に発表してしまおうと考え、研究会にかけあい時間をもらうことに成功します。国立公衆衛生院は現在も実在していますが、アメリカのロックフェラー財団からの寄付金で建てられた、環境衛生の人たちにとっては憧れの場所です。
建物の正面入口には遊園地の子ども用プールほどの大きさがありましたが、その水を汲み取るデモンストレーションを行いました。当時のバキュームカーは真空自動車とも呼ばれており、日本全国の清掃関係者や民間のゴミし尿処理業者などの機材メーカーにまたたく間に広まります。日本全国から見に来るようになり、東京都からも清掃局長が十回以上見学に来るなど、いかに注目されていたのかがわかります。
かつては日本のみで使われていた、バキュームカーでしたが、その活躍は海外にも広がりを見せています。2010年に下水道の普及率が低いアフリカでは汚物が溢れ出すことによって伝染病を拡散させるリスクになっています。そのため、海外の援助プログラムによって、バキュームカーを使った汚物の撤去作業の活動も積極的に行われています。
バキュームカーの歴史を知ったからこその面白さもありますね。Cadを使えばバキュームカーがどう変わってきたのか、cadデーやcad図面にしか見えない発見もあります。Cad図面を通して新しい発見があると嬉しいですね。Cadは無料(フリー)で利用できるものもあります。有料だと…と躊躇している人も、無料(フリー)を使ってダウンロードしてみましょう。無料(フリー)ダウンロードの際は、cadデータの保存型式に注意してくださいね。
バキューム車の原理
バキュームカーは、どのようにしてし尿処理などを行っているのでしょうか。その名前からもわかるように、自動車掃除機のようにタンク内に一定の負圧をかけています。そのうえで、大気圧とタンクのなかの圧の差を使って吸い上げていきます。この仕組を使っていることから真空車と呼ばれており、横文字に直した名称としてバキュームカーの名前が使われるようになります。
真空ポンプの主電源になっているのはエンジンになり、PTO出力によって駆動されるようになっています。バキュームカーは使用するときに、なかの温江力が低くなる特徴があります。そのため、外圧に影響されない構造のもので作らなくてはいけません。そのための工夫として、金属のコイルが埋め込まれた構造のホースを使っています。
かつてのバキュームカーは、タンクの中にある空気を強制的に排出して吸引する構造にしています。そのため悪臭が漂ってしまう問題があり、どうにか解決できないかと工夫したのが「燃焼装置」になります。
現在のものはこの燃焼装置がついていることもあり、吸引中であっても悪臭が漂うことはありません。中には香りを甘いものに変えるバキュームカーも登場するなど、においの問題は年々改善され変わりつつあります。バキュームカーならではのこだわりを感じられますね。
バキュームカーの原理は、cadやcadデータ、cad図面を無料(フリー)ダウンロードすることで、その違いが見えてきます。Cadデータは無料(フリー)ダウンロードでも十分に使いこなせるものがたくさんあります。
バキューム車と吸引車の違い
バキューム車と吸引車は外観が似ているため混同されがちですが、その働きはまったく異なります。
バキューム車は、汲み取り式トイレなどからし尿を取り出すために使われますが、吸引車はバキューム車では吸い込めない、たとえば下水マンホール等を清掃した際に出る廃液や建設現場で出る廃材等を吸い込むために使われます。
CAD図面をダウンロードする際も、バキューム車と吸引車で分けられていますので、無料ダウンロードサイトで検索するときに注意が必要です。
見かけることがなくなった車両の一つ
バキューム車や吸引車といった車両は、工事現場や河川の汚泥回収の現場など、建設産業にかかわる業種では日常的に見ることができます。しかしながら、都市部の下水道が普及を見せている現在の日本においては、生活の中でバキューム車や吸引車はあまり見かけることがなくなった車両の一つかもしれません。そういった状況が一部ではあるものの、都市部の下水道が整備されていない地域などではバキューム車や吸引車はまだまだ活躍を見せています。
地域や環境によってバキューム車や吸引車のcadを取り扱う場面が多い場合と少ない場合があるはずです。どういった場所でそしてどういった環境でバキューム車や吸引車が利用されているのか、そしてそれらを必要とする設備や状況はどういったものなのかというところを把握しておくと、いざという時に役に立つはずです。
バキューム車の役割や特徴
バキュームカーを使う仕事の殆どは産業廃棄物です。
一部地域で下水道が未整備な地区では小型のバキュームカーを使っている場合もありますが、大型を使う場合は、まず産業廃棄物です。
バキュームカーは、吸引力も強いので、液体から粉物まで凄まじい勢いで吸い取ってくれます。
人海戦術で清掃していた工場内が簡単に清掃できるようになりますが、吸引力が想像以上に凄いので衣類を吸いこんだら離してくれません。
必ず操作と作業は別々で行うようにしましょう。
バキュームカーは、真空かけて廃液を吸引してますがただでさえ臭いものなので、それだけで匂いが抑えられるということはありません。
バキュームカーの種類にもよりますが、ガス中毒や皮膚の薬症も起きることがあるので、作業する際は注意が必要です。
仕事の単価は高いですが、大型免許が必要となっています。
場合によっては、危険物取扱者の免許も必要です。
し尿を短時間で吸引する
吸引車・バキューム車は、高い吸引能力を誇る吸引機と、タンクを兼ね揃えたトラックであり、公式には、吸上車といいます。
バキューム車というネーミングは、し尿運搬用の車両を指します。
簡易水栓便所の汚物をくみ上げるなどの、汚物の回収を行います。
吸引車・バキューム車の種類は、現在は1種類しかありません。
吸引は真空ポンプ式を採用しており、タンクの内圧を下げて負圧状態にして、外部との大気圧の差を使ってし尿をタンク内に吸引する構造です。
真空ポンプを動かすための動力にはPTO式を採用しているので、エンジンを切らずに真空ポンプを動かして吸引効果を発揮しています。
また、燃焼式消臭器を採用し、タンク内の悪臭と吸引の際の悪臭を取り除くことができます。
排出時は、吸引レバーを排出側に向けることで、真空ポンプの力が逆転してし尿の排出とすることができます。
吸引車・バキューム車は、悪臭を漏らさずに、し尿を短時間で綺麗に吸引できます。
燃焼装置が付いているので、吸引の際も悪臭がただようことはありません。
下水道や貯水槽の汚泥除去
バキューム車はし尿の吸引・運搬を担うための特装車ですが、下水道の発展や水洗便所の普及により現在ではほとんど見かけなくなりました。
しかし、下水道が整備されていない一部の地方における汲み取り作業のほか、下水道や貯水槽の汚泥除去にもバキューム車が利用されます。
下水道未整備地域などでバキューム車を目にすることも
都心から少し離れた場所や下水道が整備されていない場所などでは、バキューム車や吸引車が現役で働いている姿を見ることができます。一般家庭用の小型タイプのものや、浄化槽へ対応した中型タイプ、さらには大型車など汲取式トイレに対応したバキューム車や吸引車が、市町村の上下水道施設や清掃工場などで見ることができるはずです。
また、建機レンタル会社でも建設業者向けにバキューム車や吸引車を貸し出ししているため、取り扱い車両として見ることができるでしょう。こういった場所にあるバキューム車や吸引車は、ボディーの柄が統一されています。市町村のイメージカラーで装飾されていたり、キャラクターやキャッチコピーが入っている車両もあります。また、レンタル会社であれば、会社名や会社のシンボルカラーが入っているものあります。バキューム車や吸引車は汚泥物を運ぶというイメージが強いからこそ、カラーやデザインで明るい印象を与える必要があるのかもしれません。
バキューム車や吸引車は、車体の形が特徴的なため、ひと目見ただけでそれと分かるのが特徴だとも言えます。見かけることが少なくても、車両のパッケージデザインやそのフォルムから、印象に残りやすい車両の一つとなっているわけです。
こうしたバキューム車や吸引車は、メーカーやレンタル会社などでcadデータを手に入れることができます。cad図面をホームページでフリーダウンロードができたり、cadで使える車両の写真を無料で提供していたりします。特に、市町村へのプレゼンでバキューム車や吸引車のcad図面を使用する場合、フリーでダウンロードできるcadデータだけではなく、無料で提供している車両写真を使えば、より具体的な提案を可能とします。
集合住宅の設計にも貢献するバキューム車
現在でも、マンションやアパートなどの集合住宅では浄化槽を使用しているところが多く、こういった場所での吸引作業では中型のバキューム車や吸引車が使用されます。小規模なアパート等であれば1台だけで汲み取り作業はまかなえるかもしれませんが、大きなアパートやマンションになると事情が違います。戸数が多くなるにつれて必要となる汲み取り量は当然に多くなります。それに合わせて、バキューム車や吸引車の車両数も増やさなければいけません。2台や3台といった場合や、多い時にはそれ以上の車両が一つの建物に集合して、それぞれに吸引作業を行うのです。
そのため、こういった集合住宅では設計段階でバキューム車や吸引車を停車できる駐車場などを確保しています。駐車場が確保できない場合は、作業できる道路などをある程度想定して、マンホールや浄化槽の位置を配置するようにします。丁寧に行う場合には、設計図にバキューム車や吸引車のcad図面を落とし込み、縮尺した世界の中でシミュレーションを行いながら、安全でかつリスクの少ないそして日常的に作業ができるように配慮します。cadデータは、メーカーサイトやレンタル業者、または無料でcadや図面を提供しているサイトから、フリーのcadをダウンロードして配置することがほとんどです。こうしてダウンロードして配置されたcadデータを元にして、駐車場にスペースを確保したり、引き込み道路の幅を考えたり、近くを走る道路などの環境やアプローチを考えたり、さらにはcadのバキューム車やホース長さ、吸引能力に合わせて浄化槽やマンホールを配置して、汲み取り作業をよりスムーズなものになるよう設計していきます。
浄化槽とバキューム車や吸引車
浄化槽の清掃は、浄化槽内を掃除すればよいというわけではありません。浄化槽内の汚泥物はバクテアリアなどの微生物により分解されています。そのため、定期的なバクテリア補充が必要となります。また、浄化槽内は常に循環している必要があるため、循環装置が必ず整備されています。装置は年に1度洗浄を行わなければならないため、浄化槽内の汚泥物を吸い上げる必要があるのです。
浄化槽は使用人数に合わせてその大きさが変わります。もちろん、使用人数が多いほど浄化槽の容量も多くなります。浄化槽は下水道が引かれていない個人住宅などでも使用されます。浄化槽で浄化された液体は、接続されている排水路に排出されます。
今でも開発改良を続けるバキューム車や吸引車
バキューム車は全国で先駆けて神奈川県川崎市で開発・導入されました。以前は清掃課という部署で取り扱っていたようですが、現在では生活環境事業所が取り扱っています。もちろん、現在でもバキューム車は現役で活躍しているようです。
下水道の整備が進むにつれて、バキューム車や吸引車は見かけることが少なくなりました。一方で、現在のバキューム車や吸引車は以前のように、し尿の臭いを漂わせたり、ホースを人力で巻き上げるといったことがなくなりました。これもひとえにバキューム車や吸引車を日々開発し改良している人たちや、それを扱う作業員たちのの努力の賜物なのです。
バキューム車の製造メーカー
ダンプカーやクレーンなど、大型の特殊車両は海外メーカーで製造されたものを見かけることもありますが、「バキュームカー」という呼び方自体が和製英語で、日本で活躍しているバキューム車はほぼ日本で設計開発されたものばかりです。
製造メーカーも、モリタエコノスや新明和工業、兼松エンジニアリングなどの特殊車両のメーカーが国内シェアの9割以上を占めています。これは吸引機自体の性能もさることながら、水洗式便所の普及により、汲み取りを必要としている場所が都市部ではなく山間部などの過疎地域に集中し、山岳路線でも走行できる能力を必要としていることにもよります。また、バキューム車は汚物を収集する特性上痛みが早く、長くても数年しか使用できないということも関係してきます。
このような事情により製造メーカーが限られるため、無料ダウンロードサイトなどでCAD図面をダウンロードする際も見つけやすくなっていますが、バキューム車の構造や仕組みを知っておくことで、さらに見つけやすくなります。
バキューム車の基本構造
バキューム車は、タンクローリーのようにトラックの上にタンクが乗せられた外観となっていますが、汲み取り用の長いホースと、ホースリールが取り付けられていることが特徴となっています。
主要な装備品は以下のとおりとなっていますが、CADデータをフリーでダウンロードする際も、装備品ごとに寸法や外観も異なってきますので、各部の名称とともに働きについて知っておくこともポイントのひとつとなります。
最近ではタンクやホースをアルミパネルで囲い、一見普通のパネルバントラックの様な外観になっている物もありますが、タンクやホースがアルミ板の下に隠されているだけで、機能的には従来のバキューム車と同じとなります。
タンク内を真空にする排気装置
バキューム車はバキューム(vacuum)という名の通り、タンク内部を真空にすることにより、タンクに接続されたホースからし尿を汲み取ります。
タンク内を真空にするために排気する装置を真空ポンプといいます。真空ポンプはタンク内をただ減圧するだけでなく、吸排切替コックを操作することでタンク内を加圧し、内部のし尿を排出するときにも使用します。
吸排切替コックは吸入と排出をコントロールする装置
バキュームカーのタンクにはホースが接続されている構造ですが、タンクにし尿が入れられているときに逆流することがないよう、通常は吸排切替コックによって遮断されています。
吸排切替コックは、文字通り吸入と排出をコントロールする装置で、吸入とタンクが減圧されている状態でボールコックを空けると吸入ができ、加圧されている状態で空けると排出を行うことができます。
ホースリールで車が入れる汲み取り場所までの距離をつなぐ
バキューム車の汲み取り用ホースは、道が狭い住宅での使用も想定されるため、車が入れるギリギリのところから汲み取り場所までの距離をつなぐ必要があります。
ホースの長さについては、開発の段階でもっとも神経をすり減らした部位のひとつといわれ、さまざまな長さのホースで試験が繰り返されました。
その結果、現在のバキューム車においては、吸引用のホースは太さ50mm、長さ20mのものが2本、排出用のホースは太さ65mm、長さ4mのものが搭載されています。
ただ、長いホースをそのままにして運搬はできないため、タンク上部のホースリールに巻き取って収納しています。最近では外からホースが見えないバキューム車もありますが、長いホースを効率よく巻き取ることができるよう、ホースリールは電動になっています。
なお、CAD図面をダウンロードするときのワンポイント情報として、吸引用と排出用のホースの太さと長さは、どのメーカーのバキューム車でも共通のサイズとなっています。
バキューム車の操作はタンク後部の操作パネルで行う
バキューム車の吸引および排出の操作は、運転席ではなくタンク後部に設置されている操作パネルで行います。
ここには、吸入と排出の切り替えやスロットルを調整するためのレバーが設置されています。パネルの形状は改造メーカーごとに異なるため、CADデータをフリーでダウンロードする際も注意が必要です。
脱臭器で周辺環境へ悪臭が広がらないように対策する
特に、住宅が密集した場所などで作業を行なう際は、汲み取り作業中に周辺環境へ悪臭が広がらないよう対策する必要があります。
脱臭器はタンク上部に設置され、汲み取り中に吸入した大気がそのまま排出されないように、エアクリーナーを経由した脱臭器を通じて外部へ放出されるようになっています。
脱臭器は吸引車にはないバキューム車独自の装備となりますので、CAD図面を確認する際のチェックポイントにもなります。
エアフィルターでミストの混入を防止する
吸入時は、固形物や液体のほかにミストも発生します。このミストが真空ポンプに混入してしまうと、オイルやポンプ自体を劣化させてしまう恐れがあります。
このため、タンクと真空ポンプの間にはエアフィルターが設けられていて、ミストが混入しないよう設計されています。
バキューム車の歴史
バキューム車の誕生は第二次世界大戦後ですが、その開発の歴史は、昭和8年までさかのぼります。
日本初のタンクローリーを製造したメーカーとして有名な犬塚製作所の創業者である犬塚伊三郎氏は、のちにバキューム車開発の中心となる川崎市役所の工藤庄八氏が構想していた「固形物を混有する液体の汲取輸送自動車」という名称の特許を取得していました。
バキューム車は当時吸引車と呼ばれていましたが、犬塚氏の構想していた吸引車は特許を取得していたものの、実際には大量生産されることはありませんでした。
その開発に転機が訪れたのは、第二次世界大戦後、経済安定本部から通達が発せられたことでした。それは、急速な都市化とともに糞尿の汲み取りの機械化が勧告され、全国に先立ち、神奈川県川崎市で開発が進められることになりました。東京や大阪ではなくなぜ川崎市だったのかというと、東京や大阪での開発が断られた結果といわれています。
前述の工藤氏が構想していたものは真空車と呼ばれていましたが、CAD図面などない時代、工藤氏がフリーハンドで描いた簡単な図面をもとに、犬塚製作所の技術者とともに、開発が急がれました。
今でこそ車体だけのトラックを改造して、作業に適した作業者の製造を請け負う改造メーカーで造ることができますが、トラックを土台にして新しい機械を造るというアイディアは、当時としては画期的なものでした。
もともとの名は真空車
バキューム車は誕生当初から「バキューム車」と名前を付けられていたわけではありません。もともとは「真空車」という名前が付けられていました。
誕生当初の真空車は、オート三輪でタンクを牽引しているものでした。しかし、オート三輪とタンクの揺れが共鳴してしまい、まっすぐに走る事が困難な状態でした。そこで、目を付けたのがトラックです。トラックの荷台にタンクを乗せることで走行が安定し、その後現在のような形へと改良されていきました。
幅広い用途で使われるバキューム車
バキューム車や吸引車と言われる車両は、トラックの荷台部分に真空ポンプと吸引ホース、そしてタンクを備えています。バキューム車・吸引車というと、糞尿や浄化槽などの吸引にだけ使われるだけと考えがちですが、その用途は幅広いと言えます。
用途を見ると、道路側溝などの清掃やビル屋上などにあるタンクの清掃、土木工事における杭下の汚泥回収、一般河川の浚渫などでも使用されます。
そのため、土木の現場などではバキューム車や吸引車をよく見かけることがあります。工事内容や工事工程を考えていく中で、バキューム車・吸引車が必要な場面が見えてくるのです。
バキューム車・吸引車の運転免許と資格
バキューム車・吸引車は、「特種用途自動車」に分類されています。特種用途自動車という名前から、特別な許可や免許が必要そうに感じますが、運転免許の観点から見れば、特種用途自動車を運転するために特殊な免許が必要なわけではありません。一般的な自動車と同様で、車両の重量や積載量に合わせて中型免許や大型免許を取得する必要があるだけです。
一方で、バキューム車・吸引車を取り扱う職種であれば、浄化槽管理士の資格は保有しておきたいところです。それは、バキューム車・吸引車を運転する仕事内容には、浄化槽整備や点検業務なども必要となるからです。浄化槽整備や点検には、国家資格である浄化槽管理士の資格が必要です。
浄化槽管理士の試験や講習の実施は、「日本環境整備教育センター」が国から受託されています。試験日などは指定がありますので、詳しい内容は日本環境整備教育センターに問い合わせをすると良いでしょう。
バキューム車の魅力はホースから吸い上げる吸引力
バキューム車・吸引車は、なんといってもその吸引力が最大の特徴です。大量の汚泥物などの液体を短時間で吸い上げるのには、その構造に特徴があるからです。
バキューム車・吸引車は、タンク内を真空(バキューム)に近い状態にすることで外部との気圧差を生みだし、その気圧差を利用して液体などをホースから吸い上げる仕組みとなっています。
構造的に見ると主に、「タンク」、「真空ポンプ」、「吸引ホース」、「接続バルブ」の4つから構成されています。なお、タンクと吸引ホースを接続している接続バルブを閉じている状態にしておくことで、タンクを密閉している作りとなっています。
バキューム車・吸引車で吸い上げ作業を行うときには、まずタンク上部などに設置されている真空ポンプからタンク内の空気を吐き出します。この空気の吐き出しにより、密閉されたタンク内は圧力が低下します。そして、外部との圧力差を生み出すことにより強い吸引力を作り出しているのです。
なお、最近のバキューム車・吸引車は消臭装置が備わっているため、外部へ不快な臭いを出すことも少なくなりました。
真空ポンプで液体や個体を遮断する
バキューム車・吸引車の構造上の要となる部分です。液体や個体を遮断する作りのため、ポンプを通して汚泥物が排出されることはありません。
タンクから汚泥物が外部へ漏れないようにする
吸い上げた液体などを溜め込む場所です。タンク内部を清掃するために、出入り可能な蓋が上部に備えられています。
蓋がタンクより高く設置されているのは、内部の汚泥物が外部へ漏れないようにしているためです。
吸引ホースは吸い上げ時に圧力が低下する
外部からタンク内へ液体などを吸い上げる装置です。ホースは吸い上げ時に圧力が低下するため、金属のコイルを埋め込むことで潰れないようにしています。
ちなみに、タンク内の気圧を変えることで、タンク内の液体などを吐き出すことも可能となり、その吐き出し時にはこの吸引ホースをたどって内容物が吐き出されます。
脱臭装置で臭いを完全にシャットアウトする
汚泥物などを組み上げたときに発生する臭いを脱臭する装置です。燃焼式なども存在していて、完全に臭いをシャットアウトすることができます。
バキューム車・吸引車の国内製造メーカー
バキューム車・吸引車の国内メーカーで最も有名なのが「モリタエコノス」です。日本国内シェアの約9割を製造しているメーカーです。また、「新明和工業」や「東邦車輛」、「兼松エンジニアリング」なども製造メーカーとしは有名です。
バキューム車・吸引車の利用が不可欠な訳
公益社団法人日本下水道協会の調査によると、令和元年度末における全国の下水道普及率は79.7%(下水道利用人口/総人口)です。そのため、2割近くの地域ではバキューム車・吸引車の利用が不可欠な状態です。
戸建て住宅など集合住宅地帯では、バキューム車・吸引車の引き込み場所の確保なども必要な場合があります。
密集地域でのバキューム車の使用はcad図面作成が必要
田舎などの周りに住宅が少ない場所では問題になりませんが、木密地域や密集地域などにおいては、バキューム車・吸引車への配慮は不可欠な状態です。
cad図面作成においても、当然バキューム車・吸引車の引き込みを配慮する必要があります。cad図面でcadデータを落とし込みをする際には、バキューム車・吸引車の搬入経路はもちろん、ホースの引き込み通路やホース長さも検討する必要があります。
バキューム車・吸引車のcadデータをcadで取り扱う際、メーカーサイトからフリーのcadデータをダウンロードして使用しましょう。また、無料でcadデータを公開しているサイトも数多く存在します。そうした無料サイトからcadデータをダウンロードして使うこともおすすめです。
バキューム車のホースの長さもCADデータで確認
バキューム車・吸引車のフリーでダウンロードできる無料cadデータは、主に車体についてのcad図面が多いのが現状です。そのため、ホースの長さや引き込みに対してはフリーダウンロード可能な無料cadデータは不足しています。
メーカーサイトやバキューム車・吸引車をレンタルしている企業のサイトなどでは、カタログを無料でダウンロードできたり、寸法や性能表を閲覧することができます。こうした、フリーでダウンロードできるカタログや車体性能表などのデータでホース長さや吸引能力を調べて活用し、cadでホースのcadデータを作ってみると良いでしょう。
フリーや無料のcadデータ使用時の注意点
フリーのcadデータをダウンロードして使用する時に、場合によってホース長さなどの寸法が違っている場合もあります。これは、フリーのcadデータがただ単純に間違っている場合もありますが、バキューム車・吸引車がリニューアル、バージョンアップされている可能性もあるからです。
無料のcadデータをそのままcad図面に落とし込むのではなく、そのcadデータが正しい寸法かどうかを必ずチェックすることも必要です。また、cad図面を作成した後に再度、そのcad図面が正しいかチェックをすることも大切です。より精度の高いcadを作り上げるためにも、おろそかにしてはならないポイントだと言えるでしょう。
使用するバキューム車のCADデータを図面に載せて問題点を解明する
バキューム車が使用したい位置に入れない、作業できない
バキューム車や吸引車を使用する場合、事前にバキューム車の寸法や吸引能力、ホース長さなどの情報を収集しなければなりません。
どのような経路で車輌を目的場所に移動し、どんな作業を行うのかの計画を立てる必要があります。
実際にバキューム車のCADデータを使用し、図面に計画を当て込む段階で、バキューム車が使用したい位置に入れない、作業することができない、吸引能力やホース長さが足りない、という問題に直面する場合があります。
目的の位置にバキューム車が入らなければ、いくら吸引能力が高くても、し尿などの吸い上げの作業を行うことすらできません。
このような自体になってしまわないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。
使用するバキューム車が簡易水洗便所のエリアに進入できない
使用するバキューム車が簡易水洗便所のあるエリアに進入できないことが、図面上のCADデータを使用してわかった場合、どう解決すべきなのでしょうか。
バキューム車の種類を変えれば良いのでしょうか。
バキューム車は様々な機能が搭載され、進化を遂げている車輌です
バキューム車や吸引車と言われるタイプの車種の種類は、現時点で1種類のみとなっています。
そのため車輌の大きさも同じものになります。
バキューム車は、真空ポンプ式を吸引時の方式として取り入れています。
タンクの中の圧力を下げることで、大気圧の差を生み出し、し尿をタンクの中に吸引することができる仕組みとなっています。
また、真空ポンプを動かす動力としてPTO式というものを取り入れていることで、バキューム車など車輌のエンジンを切る必要はありません。
し尿を吸い取るという仕組みの車輌ということもあり、それ相応のニオイも発生してしまいます。
この部分については、バキューム車に燃焼式消臭器を搭載して解決しています。
タンク内に溜まったし尿の悪臭はもちろん、吸い上げ時に漏れるニオイも発生しにくくなっています。
このようにバキューム車は、日々進化を遂げている車輌のひとつとなっています。
バキューム車の進入の可否は、CADデータを使って設置場所の決定時に確認
バキューム車や吸引車の使用計画において、進入経路や作業場所の確保が必要不可欠ですが、簡易水洗便所の設置計画を立てる段階が重要です。
バキューム車の進入経路やホース長さ、吸引能力、作業場所を計画し決定した上で、簡易水洗便所の設置位置を決定するようにしましょう。
簡易水洗便所を設置して、し尿の吸い取り作業の時期が来るからと、バキューム車の出動のためにCAD図面を使用した計画を立てるという手順では遅すぎます。
バキューム車の経路や作業位置も、CADデータを使ってしっかり確保する
工事現場やイベント会場に簡易水洗便所を設置する計画がある場合、どうしても簡易水洗便所の設置場所から考えがちです。
なぜ、簡易水洗便所の設置場所から先に考えてしまうのか。その理由は簡単です。
使用する人がいかに便利にそしてスムーズに利用することができるのかという人の動線を考えて、設置計画を第一優先にしてしまう傾向が強いからです。
利用する人々の利便性を保ちつつ、し尿処理を行うバキューム車の進入経路などをCAD図面をもとに設計して、万全の計画として準備する必要があります。
バキューム車の寸法は、構造上思ったより大型車輌なので、大雑把な計画では失敗する可能性もあります。
バキューム車を使いたいのに使うことができないということにもなり兼ねません。
簡易水洗便所を設置する場合はCAD図面を活用し、バキューム車を使用する経路や作業位置をしっかり確保した上で設置するようにしましょう。