建設業の作業日報を徹底解説!書き方と活用法の完全ガイド

11.7 - 建設業の作業日報を徹底解説!書き方と活用法の完全ガイド 施工管理 ソフト

作業日報は、建設業において労務管理やコスト管理を行うために欠かせない重要な書類です。現場の安全管理や工程管理にも活用できるため、適切に作成することが求められます。しかし、書き方によってはトラブルを招くこともあるため、注意が必要です。エクセルテンプレートやソフトを活用すれば、効率的に作業日報を作成し、管理をスムーズに進めることができます。
このページでは、作業日報の役割や活用法、書き方のポイントについて解説しています。

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作業日報・工事日報・作業員名簿のエクセルテンプレート
このページでは、作業日報・工事日報・作業員名簿のフリーソフト・エクセルテンプレートを紹介しています。 現場の工事日報や現場日報、業務日報・土木工事日報・建築工事日報を一括管理、明細の集計や日報集計、データを活用できる電子日報、工事原価の把握...
  1. 様々な分野で役立つ作業日報
    1. 建設業で使う作業日報にはさまざまな呼称・フォーマットがある
    2. 作業日報による労務管理・コスト管理
    3. 作業日報を経営に活かすにはパソコン・スマホでの作成がおすすめ
  2. 褒められる作業日報の書き方
    1. 作業内容
    2. 所感
    3. こんな工事日報の書き方はアウト!
  3. 作業日報に書かない方がベターな事とは
    1. 上から目線の評論はしない
    2. 自身の評価を書かない
    3. 意味のないことは書かない
  4. 的確な作業日報が作成されないことから起こる工事現場のトラブル
    1. 作業日報の作成がない、作業日報の内容が薄いという現場の問題
    2. 工事トラブルに対応できる作業日報の的確な記載とは
    3. 建設現場ごとの予算管理は何故できないのか
    4. 工事現場で滞りが起きる原因は作業日報の特記事項とは
  5. 安全・工程・予算の管理上の問題を解決する作業日報の活用法
    1. 建設業の作業日報の役割はこんなに大きい
    2. 安全管理の問題をなくす作業日報の特記事項欄の活用
    3. 予算管理の問題をなくす簡単に書き込める作業日報の採用
    4. 工事進捗の問題をなくす日報活用術とは
    5. 現場本来の管理に集中するための作業日報作成支援ソフトの活用
  6. 作業日報の作成を効率化すれば本来の工事管理ができる
    1. まず工事日報の役割を抑えよう
    2. 工事日報で工事の安全・品質・進捗の管理ができる
    3. エクセルの作業日報テンプレートを使った、効率的で項目に抜けがない日報作成
  7. 建設業の安全管理・健康管理に必須の業務日報
    1. エクセルで作られた日報で作業員の退勤状態を把握
    2. コスト把握に対応できる業務日報の作成
    3. 日報集計・日報作成・管理はソフト導入で作業時間軽減を
    4. 日報作成や集計にはexcel(エクセル)を使おう
    5. 日報管理にはソフトやツールを導入しよう
    6. 日報管理のソフトウェアは比較・検討を
  8. 作業員名簿とは
    1. 何を記載すればいいのか?
    2. どんなときに使う書類?
    3. 作業員名簿はエクセルのテンプレートで

様々な分野で役立つ作業日報

建設業で使う作業日報にはさまざまな呼称・フォーマットがある

どんな業種でも、その日におこなった作業内容を記録に残して上司に報告するための日報があります。建設業では、営業や事務、工事の現場監督、工事作業員など、業務に就く場所や職種の違いによって、業務日報や工事日報、現場日報、土木工事日報、建築工事日報など数種のフォーマットの日報が用いられています。

日報の種類によって記載内容に細かい違いはありますが、どのような日報でも以下の項目を設けていることが多いです。

・始業時刻、終業時刻、残業時間
・業務内容とその進行状況
・連絡事項

工事現場で作成する業務日報・工事日報・現場日報・土木工事日報・建築工事日報なら、ここに「現場名」「責任者名」「作業員名」などの項目が加わります。

作業日報による労務管理・コスト管理

建設業の作業日報(業務日報・工事日報・現場日報・土木工事日報・建築工事日報)は、日々の作業内容を記録として残しておくだけが目的ではありません。作業日報は労務管理やコスト管理に役立つツールでもあります。

労務管理

工事現場では、元請けの社員だけでなく下請業者の社員にも作業日報を提出してもらいます。全員が提出した日報には始業・終業時刻や残業時間、業務内容などが記録されており、そのデータをもとに労務管理をします。

工事現場には元請け・下請け合わせて多くの作業員が出入りします。ひとつの現場で働く作業員は作業員名簿に記載されています。作業員名簿は施工体制台帳への添付が義務付けられている書類のひとつであり、全建統一様式などのフォーマットをもとに作成します。作業員名簿には、作業員の氏名や所持している免許、健康保険・雇用保険などの情報を記載します。作業員の勤怠や現場への出入場を確認するために、作業日報が使われます。

また、すべての作業員の日報データを日報集計し、当初想定していた労働力と実際の労働力を比較し、労働量が作業量に見合っているか、あるいは作業員の労働時間が適切か検証することもできます。

コスト管理

元請け業者は下請け業者がつけた作業日報を回収し、日報集計をします。元請け業者は想定していた労働力と実際の労働力を比較分析することで、工事の品質を維持するための最適な人件費を出すことができ、コストダウンにつながります。

工事のコストのうち、人件費などの労務費は3割を占めるといわれています。人件費のコストダウンは利益アップにもつながるのです。

トラブルの防止・対応

現場に来て仕事をしたことを記録に残すことで、現場の作業員から「残業代が支払われていない」といったクレームや、元請け業者から「職人が来ていない」といわれて人件費が支払われない事態に対して 記録をもとに事実関係を確認することができます。

社員教育

作業日報は社員教育のツールとしても使えます。入社歴の浅い社員は、作業日報を作成することで日々の業務を振り返ることができます。また、発生した問題に対してどのように対処したのか記載することで、成長にもつながります。

作業日報を経営に活かすにはパソコン・スマホでの作成がおすすめ

作業日報(工事日報・現場日報・業務日報・土木工事日報・建築工事日報)を手書きで書いていませんか。パソコンやスマホ、タブレットなどのデジタルツールを使って作業日報を作成すると、必要事項を記入する時間を短縮できます。スマホやタブレットなら、パソコンの扱いに不慣れな従業員でも比較的簡単に記入ができます。

また、上述したように、作業日報は単に「今日の作業を確認する」ためだけのものではなく、経営に活かせるツールでもあります。多くの従業員から紙で作業日報が提出されると、日報集計に大変手間がかかります。パソコンやスマホで作成すれば、自動的に日報集計ができ、経営分析に時間をかけることが可能になります。

褒められる作業日報の書き方

テンプレートの書式がさまざまで、書き方を特に指定されていない場合も多く、「何を書けば良いのかわからない」と悩みの種になりがちな作業日報の内容。その日に行った作業のことを報告すればOKなのですが、どうせなら上司に「デキる人だな」と思われるワンランク上の作業日報を目指しませんか?

作業内容

作業日報を書きなれていない人は、まずは「時系列」でその日の作業を書いてみましょう。時系列で書くメリットは、自然と箇条書きに近い形で書けること、時系列を追うことで作業内容を思い出しやすいこと、記入漏れが起きにくいことが挙げられます。

もう一つ大切なことは、時間、数字、固有名詞、地名などはできる限り記入しておくことです。本人にとっては当たり前のことでも、初見の人にとっては分かりづらい文章は、たいてい主語がない場合が多いもの。上司以外の人が見ても分かるように心がけて書きましょう。

工事日報の書式にお悩みなら、無料でダウンロードできるフリーソフトを利用してみませんか?フリーソフトを使えば、誰でも簡単に作業日報を作成することができ、業務の効率化に繋がります。エクセルで使えるテンプレート集もダウンロードできますので、一度チェックしてみましょう。

所感

所感の欄はどんな書式の工事日報でも必ずと言ってよいほど必須の記入事項ですが、「何を書けばいいのか分からない」と感じる最大のポイントとも言えます。よくありがちな「感想文風」にならないためには、いくつかのポイントがあります。

① 文章は短く、箇条書きのように書く。
② 組織として役に立つ情報を書くことを意識する。
③ 「~だと思いました」で終わる文は書かない。

特に、~だと思った、思いました系で終わる文はそれだけで「自分の感想」を述べていることになるので、マイナスポイントとして見られがち。例えば、「新しい工事作業を行ったが、~ということについて~~のように思った」ということが言いたい時は、「新しい工事作業を行った結果、~ということが分かり、~という重要性を学んだ」というように言い換えると、感想文よりも良い文章になるでしょう。

こんな工事日報の書き方はアウト!

箇条書きや時系列も何もなく、ただ文章をダラダラと書くのはNGです。読む人が読みやすい・理解しやすいような書き方、レイアウトを心掛けると、自然と読み手である上司や先輩の心象が上がります。また、「30分で書く」などと時間を定めて記入することを気を付けると、集中力がアップして効率良く仕上げることができるでしょう。

作業日報はテンプレートに沿って書けば自然と見易い書類に仕上がるようになっているものが多いので、テンプレート次第で良い作業日報・悪い作業日報に分かれる場合もあります。もし今よりワンランク上の作業日報を目指すなら、テンプレートから見直してみるのをおすすめします。エクセルのテンプレートは無料でダウンロードできるものが多くおすすめです。

作業日報に書かない方がベターな事とは

悪い書き方の例と自身の文を照らし合わせてみれば、どのような作業日報を書けば好ましいのかが分かります。

上から目線の評論はしない

まず、人の業務内容について、または業務そのものの手順やルールについての物申しは初めの頃は避けましょう。忖度するというわけではありません。業務についての改善案を述べたい時は、まずはその業務について全てを把握してから考えるべきで、早すぎる改善案では意味がないばかりか、評論家のような嫌な人のように感じられてしまう場合があるからです。

自身の評価を書かない

例えば「自分は褒められて伸びるタイプだと改めて感じました。」、「今回の作業は自分ではかなり頑張った方で…」など、自身の評価を書くのはやめた方が良いでしょう。評価は作業日報を読む上司が行うものなので、日報には作業内容と所感、事実を中心に書く方が望ましいです。

意味のないことは書かない

書くことがないから、と字数稼ぎのために業務上必要のない話などを書き込むのは、読む人にとってはすぐに分かることなので書かない方が無難です。もし書くことがない、と思う人がいるなら、一日の作業を行っている最中にも「日報に書けそうなことはないか」とアンテナを張ってみてはいかがでしょうか。きっと一日のうち何かは役に立つことがあるはずです。

無料でダウンロードできるフリーソフトの種類が多く、何を使えば良いかお悩みでしょうか。ネット上にあるランキング形式でフリーソフトを紹介しているサイトなどを活用すると、人気のフリーソフトが見つかり、口コミなどで使用感も確認できるのでおすすめです。ただ、一番人気のフリーソフトが最もふさわしいかというとそうとは言い切れません。ご自身や会社に合った使い方ができそうなソフトを選ぶと、ストレスなく導入することができるでしょう。

的確な作業日報が作成されないことから起こる工事現場のトラブル

作業日報の作成がない、作業日報の内容が薄いという現場の問題

工事中に起こる安全管理の問題、品質管理の問題、予算管理の問題、工事遂行上の問題があります。
これらの問題は、作業日報・現場日報・業務日報が作成されていない、作業日報・現場日報・業務日報の内容が薄いことが原因です。

これらの問題が起こるのはなぜかを以下で説明しましょう。

工事トラブルに対応できる作業日報の的確な記載とは

建設業では工事中に人身事故が起きると、労災として警察から事情聴取を受けるシステムになっています。
安全管理の問題として、安全に配慮されていないと、業務過失となる可能性があります。

取り調べでは作業日報・現場日報・業務日報も調査対象の一つになります。
安全事項の記載がなければ、作業員への安全配慮義務が欠如していたと認識され、これはアウトです。

例えば、作業日報・現場日報・業務日報に13時から1時間安全ミーティングを行ったという記載があれば、これはセーフです。

品質管理の問題として、例えば、配管工事後に漏れが生じたときに、いつ、どの作業でどのようなミスを起こしていたかが分かりません。

しかし、配管工事終了後に水圧がやや高く気になった、ということを作業日報に書いておけば、事故原因の一つとして追究でき、解決に役立ちます。

建設現場ごとの予算管理は何故できないのか

工事現場では、資材購入や作業員増員などが発生しますが、その実績をまとめて日報集計を行い、管理表に入力します。日報をクラウドに保存するよう決めておくと、集計にも便利です。

現場工事に追われている監督者にとっては現場が最優先です。
現場の実績データは、メモ程度に工事日報に記載しているのが現状です。

作業日報・現場日報・業務日報は、しっかりしたフォーマットのものを使って記載しなと、データが曖昧になってしまます。無料でダウンロードできるフォーマット・テンプレート・ひな形(雛形)を活用することをおすすめします。テンプレートやソフトの比較ランキングサイトを利用して、自社に合ったものを使いましょう。
これが予算実績管理に不備を生じることになる、建設業がかかえる作業日報の問題です。

工事現場で滞りが起きる原因は作業日報の特記事項とは

大きな工事では、何人かの工事監督者が、工事の種類ごとに分かれて工事を担当します。

担当者は病気などで急に休むことがあり、その工事に対して代わりの人が担当します。

代行監督者には何の工事を行うかは工程表などから分かります。
しかし、作業日報や土木工事日報・建築工事日報に特記事項として記載していないと、その日に行うべき詳細事項が分かりません。

例えば、13時から検査について業者との打ち合わせを決めていても、代行監督者には伝わりません。
その結果、工事の遅れという大きな問題を引き起こします。
日報類はクラウドに保存しておき、複数人で共有できるようにしておけば、代行者にも必要な情報が伝わりやすくなります。

引き続き、作業日報作成ソフトウェアを使用する際の問題点の解決方法について説明しましょう。

安全・工程・予算の管理上の問題を解決する作業日報の活用法

建設業の作業日報の役割はこんなに大きい

作業日報・土木工事日報・建築工事日報の役割は、工事進捗の状況や工事中に起きる問題点を記録することです。
また、予算管理のためのデータ、資材発注数量、作業員工数などをメモすることです。
これらのデータは作業日報をもとに日報集計され、管理表に入力されるシステムです。

作業日報・土木工事日報・建築工事日報の形式には、作業内容と特記事項を記載する形式と、資材や工数を主に記載するもの、両方を記載するものなどがあります。

作業日報は作成翌日に上司に回覧され、捺印を受けます。
上司に回覧する理由は、作業報告と工事進捗を上司が把握するためです。
日報をクラウドに保存しておくと、複数の人間で共有できるため、すみやかに上司のチェックを受けることができます。

安全管理の問題をなくす作業日報の特記事項欄の活用

作業日報・土木工事日報・建築工事日報は、工事中に行った作業の記録です。
人身事故のような大きな災害が起きても、正しい安全管理をしていたという記録にもなります。

作業日報に安全活動や指示が書かれていると、作業員に対して的確な安全指導がなされていて、監督者には落ち度がないという記録になります。

作業日報に記載するのは、その日の作業内容や進捗状況だけではありません。
安全教育などの活動を特記事項欄などを使って記入することが、とても重要です。
作業日報を作成するためのサイトやフォーマット・テンプレート・ひな形(雛形)はネットで探せます。さまざまなサイトやフォーマットを比較検討し、自社に合ったものを選びましょう。ランキングサイトを参考にするのもよいでしょう。

予算管理の問題をなくす簡単に書き込める作業日報の採用

作業日報で予算管理を行うためには、作業内容のほかにその作業を行うために費やした作業員の工数、資材の発注数量、車両台数などの予算管理データを記載します。

作業日報は時間を掛けずに休憩の合間でも記載できます。
記載フォーマットに従って書き込めば、作業日報・土木工事日報・建築工事日報の作成は簡単にできるのでおすすめです。

日報が分かり易くなっていれば、管理表へのデータ入力が簡単に行え、管理表に反映されるシステムです。
無料でダウンロードできるテンプレ―ト・フォーマット・ひな形(雛形)もたくさんあるので、活用しましょう。
また、日報はクラウドに保存しておくと、パソコンやタブレットなど、さまざまなデバイスから場所を選ばずに日報を閲覧したり、データを記入したりできます。

工事進捗の問題をなくす日報活用術とは

作業日報には、その日に急遽決まったことなども適確に記載するようにしましょう。
代わりの担当者でも作業日報を見ることで、その日のスケジュールを組むことができ、工事の遅延などを生じさせることはありません。

工事の引継ぎがスムーズに行い、進捗の問題を起こさせないためも作業日報は活用できるツールです。
作業日報には工事内容とともに、工事中の異常に気づき、打合せ日程時間などを特記事項欄に書き込んでおくことをおすすめします。

現場本来の管理に集中するための作業日報作成支援ソフトの活用

工事現場で忙しい合間に作業日報や土木工事日報・建築工事日報を作成することが多いと、また日報作成に慣れていないと、手配した車両台数などの資材データを書き洩らすことがよくあります。

必要なデータをで書き洩らしがないように、書く内容がテンプレートとなっているエクセル(excel)仕様の作業日報を使うと便利です。
作業日報作成の支援ソフト(アプリ)を使うと、必要項目の書き洩らしがない支援ツールとなり、おすすめです。

エクセル(excel)版の作業日報は、作業人数と作業時間のテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)に対し、車両台数を加えるというような項目追加でさらに使い易くできるので人気です。
エクセルで使えるソフトやテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)は、比較ランキングサイトなどで探せます。

作業日報として書く内容は工種によって多少違ってきます。
しかし、支援ソフト(アプリ)では色々な工種の日報のテンプレートツールが用意されています。
そのため、簡単に自分の職種に合ったものを選ぶことができます。

さらに、作業日報で記載された資材や作業工数などが、資材管理表や予実管理表と連携して、日報集計が自動的に入力され計算されるシステムです。
これが、エクセル(excel)の便利な機能の一つです。

そのため、作業日報のほかに管理表への入力を別に行うという二重手間が省けます。

作業日報作成支援ソフトウェアのメリットは、現場工事で忙しい監督者にとって、現場の安全管理や工事進捗に集中できることです。
ソフトやテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)は無料でダウンロードできるものがたくさんあります。比較ランキングサイトを参考に、人気の高いものを中心に選ぶとよいでしょう。

作業日報の作成を効率化すれば本来の工事管理ができる

まず工事日報の役割を抑えよう

工事日報作成は、工事の進捗を記録するために現場担当者にとって必須の業務です。

作業日報の役割には、安全管理・品質管理・予算管理という重要な管理の側面もあります。

工事日報で工事の安全・品質・進捗の管理ができる

工事の安全・進捗などを管理し、日報集計を行うためには、作業日報の記載項目を工夫する必要があります。

安全・品質管理では、工事中に起きたトラブルの原因究明できるようにします。
特記欄などに自由なフォーマットで記載できることがポイントです。

予算管理では、工事中に進捗する作業員工数・工事資材発注や納品状況などのデータを記入できる欄が必要です。

エクセルの作業日報テンプレートを使った、効率的で項目に抜けがない日報作成

作業日報には多くの工事中の出来事を記入する項目を必要とします。
エクセル(excel)をベースとした作業日報作成支援ソフト(アプリ)を使うことで、効率的で項目に抜けがない日報の作成が可能となります。

エクセル(excel)を使った日報作成支援ソフトには、電気工事には配線材料、配管工事には溶接工資材など、
同じ建設業でも工事業種に特化した項目を盛り込んだテンプレートがあるため、便利で人気があります。
ネット上にはエクセルで使える無料のソフトやテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)がたくさんあります。
作業日報作成支援ソフトウェアの一番のメリットは、工事担当者にとって工事日報に余計な気を回す必要がなく、現場工事管理に集中できる点でしょう。

建設業の安全管理・健康管理に必須の業務日報

建設業では、工事日報や作業日報といった業務日報を取り入れてる現場は少なくありません。建設業におけるこれら業務日報は、現場日報として日々の現場の進捗状況を把握するだけではなく、現場で働く人達の安全管理および健康管理にも留意して利用されています。

エクセルで作られた日報で作業員の退勤状態を把握

工事日報や作業日報が建設業で使用される一つの理由としては、作業員の出入りに関係があります。
建設現場には数多くの作業員が出入りを行います。出入りする作業員は、作業員名簿で把握するようにしています。元請け業者だけではなく、工事に関わる全建設業者が作業員名簿の資料作成を行います。
この作業員名簿に記載されている作業員が、いつ現場に入りいつ現場を離れたかを確認する手段として、工事日報や作業日報が使用されます。
作業員名簿に記載されている作業員が現場に従事しているかという確認はもちろん、現場から作業員が退出しているかという安全確認にも使われます。
作業員名簿を作成する時は、工事ごとまたは建設業者ごとにテンプレートが作らている場合があります。execel(エクセル)テンプレートでの記述が多いようです。それは、excel(エクセル)テンプレートではれば、多くの建設業者でソフトウェアを取り扱える可能性が高いからです。また、excel(エクセル)テンプレートを使うことにより、定められた形で整理された作業員名簿が作ることが可能だからです。
作業員名簿のexcel(エクセル)テンプレートは、フリーダウンロードして無料で入手することができます。excel(エクセル)テンプレートの中には、多くの建設業者で利用されている人気が高いテンプレートも存在します。
簡単でかつ効率的に作業員名簿を作成するのであれば、フリーダウンロードが可能な人気の高いexcel(エクセル)テンプレートを活用するのがおすすめです。

コスト把握に対応できる業務日報の作成

工事日報や作業日報などの現場日報および業務日報は、建設業で働く作業員の安全や健康を管理することだけがメリットという訳ではありません。現場日報や業務日報を習慣化し日報集計することで、どの作業で無駄なコストが発生しているか把握することができる場合あるからです。
ただし、安全や健康管理についての工事日報や作業日報、現場日報、業務日報という形式のままでは、コスト把握に対するより詳しい内容に留意した業務日報になりません。
例えば現場日報や作業日報を、「土木工事日報」や「建築工事日報」のように業種ごとに分けて業務日報や作業日報を作成するという方法があります。土木工事日報には土木工事に必要な項目を、建築工事日報には建築工事に必要な項目を、より詳細部分まで細かく記述させます。場合によっては土木工事日報や建築工事日報といった業種による区別に加えて、日単位ではなく時間帯まで細かく記載する場合もあるようです。
ここまで現場日報や業務日報を細かく区分けすることで、コスト把握に対応できる業務日報を作成することができるのです。

日報集計・日報作成・管理はソフト導入で作業時間軽減を

工事日報や作業日報を作成・運営し、日報集計することで、コスト把握以外にもいろいろなメリットが見えてきます。
ただし、メリットを得るには日報集計を行い比較・検討を怠らないことが大切です。日報集計を行わない形式的な日報では、メリットが得られにくいのです。
日報集計を行う点を考えると、日報作成や管理にはソフトウェアの導入がおすすめです。ソフトウェアを導入することで、手書きの日報では作業の負担が多くなる日報集計や管理を、比較的容易に行うことができるからです。
また、作業員全体で同一のソフトウェアを導入することで、日報のフォーマットを共通化できるのもおすすめのポイントだと言えます。
加えて、日報を日々の業務の中でどのようにシステム化するかも大切です。なるべく作業員に負担がかからない形でのシステム化が大切だと言えます。日報内容の充実だけに目を向けるのではなく、実際に日報を書き込む作業員の立場から見た、負担にならないシステム運用を心がけることが重要です。

日報作成や集計にはexcel(エクセル)を使おう

日々の業務日報ならびに土木工事日報や建築工事日報といった数多くの日報作成にはまず、excel(エクセル)による作成をおすすめします。excel(エクセル)であればいろいろなソフトやアプリにデータを移行しやすく、excel(エクセル)上でデータの比較・検討も行うこともできます。
また、土木工事日報や建築工事日報など、業種ごとにファイルやシートを分けることもできますので、使い勝手が比較的簡単なのもおすすめしたいポイントだと言えるでしょう。
日報集計を行う際にもexcel(エクセル)であればマクロなどのツールを用いることで、効率的に作業を行うことが可能です。日報集計に流用できるツール的なマクロは、フリーソフトとして無料ダウンロード可能な場合もあります。無料ダウンロードできるマクロをツールとして導入して、日々の日報集計の負担を軽減するのがおすすめだといえるでしょう。

日報管理にはソフトやツールを導入しよう

日報集計を行う際には数多くの日報を管理しなければなりません。作業員の数だけ日報は増えていきますし、土木工事日報や建築工事日報など、業種によって日報を分けていると管理もさらに大変になります。日報が増えてくると、excel(エクセル)だけの管理が難しくなってくるはずです。
そこでおすすめなのが、フリーソフトやフリーアプリなどツールを使用した日報作成および管理方法です。フリーソフトやフリーアプリのメリットは、無料で優秀なソフトウェアを利用できることです。また、フリーソフトやフリーアプリを利用することで、有料のソフトウェアへの移行もスムーズに行えることだと言えます。
フリーソフトやフリーアプリを導入する時に大切なのが、どういったソフトを導入するかということです。ソフトの選び方が分からない場合は、ソフトの人気ランキングを参考にするのがおすすめです。
ランキングでは人気が高いソフトを比較して評価している場合が多く、自分でダウンロードしてソフトを導入しなくても、ランキングを活用することで無料で比較・検討ができるのです。
例えば、ランキングで人気が高い「らくらく工事日報」というソフトがあります。らくらく工事日報は、カレンダーで日報を整理できるフリーソフトです。らくらく工事日報を使うことで日報管理が格段に簡単になります。また、らくらく工事日報は集計一覧表も利用できます。実際にダウンロードして利用すると、使いやすく分かりやすい機能が備わっているソフトだというのが理解できるはずです。
まずは、らくらく工事日報のように人気が高いソフトを導入しましょう。そして、導入したソフト、ここでいうところの「らくらく工事日報」と新たなソフトを比較して、どちらのソフトが作業効率をアップさせるか検討することが大切です。
このように、無料のソフトを検討するときには、ランキングを上手に活用するよう心がけましょう。

日報管理のソフトウェアは比較・検討を

ダウンロードランキングなどで人気が高いツールやソフトなどを導入して日報管理しても、その管理している日報に対して比較・検討しなければ意味がありません。ソフトウェア導入はあくまでも作業を効率化させる手段です。ソフトやアプリをダウンロードすることに集中しすぎるがあまり、本来の目的を忘れてしまっては意味がないのです。
人気があるソフトやアプリ、特にフリーソフトやフリーアプリをシステム導入するときには、細かい部分にばかりこだわるのではなく、メインとなるツールや機能に注視しましょう。そして、そのツールや機能がシステム的にメリットがあるか、現行のシステムに組み込みやすいかなど、日報管理全体のシステムについて考えながら導入すると良いでしょう。

作業員名簿とは

現場で作業する人の数や氏名などの個人情報を取りまとめ、管理するために作成されるのが作業員名簿です。一次下請けより下の会社はすべて各会社で作成する必要があり、作成を任されたことがある人も多いのでは?作業員名簿とはどのように作成すれば良いのでしょうか。

何を記載すればいいのか?

まず、ほとんどの書式で必須になっている項目は以下のものです。

① 事業所名
② 所長名(元請の現場代理人)
③ 作成日
④ 一次会社名
⑤ 自社会社名
⑥ 提出日
⑦ 氏名・ふりがな
⑧ 職種(オペレータ/電気工事工/とび工など)
⑨ 雇入年月日
⑩ 経験年数
⑪ 生年月日
⑫ 年齢
⑬ 現住所・電話番号
⑭ 家族連絡先
⑮ 直近の健康診断日
⑯ 血圧・血液型
⑰ 雇入・職長・特別教育
⑱ 技能講習
⑲ 免許
⑳ 入場年月日
など

18歳未満の作業員がいる時など、個別で証明書を添付しなければならないケースもあるので、書類の不備がないようにじゅうぶん注意しましょう。もし作成時に不明な箇所が出てくる場合は、いったん空欄で提出し、判明した時に手書きで追記する方法がよくとられる手法です。

どんなときに使う書類?

作業員名簿は、様々な会社の人が立ち代わり出入りすることの多い建設現場において、「どの会社のどの人が、いつ、どこで現場に入っているのか?」を把握するために作成される書類です。

作業員名簿はエクセルのテンプレートで

エクセルのテンプレートやフリーソフトを使えば、作業員名簿を作成することも簡単です。また、作成だけでなく管理や保管にも向いているソフトもありますので、チェックしてみてくださいね。