ガードレール・転落防止柵の種類と規定・設置基準をわかりやすく解説

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ガードレール・転落防止柵は、車両の逸脱を防ぎ、歩行者や構造物の安全を守るために設置される防護柵です。道路の形状や交通条件に応じてさまざまな種類があり、それぞれの強度や用途に適した設置が求められます。また、設置にあたっては規定や記号の理解も重要です。防錆・防食処理といった耐久性を高める工夫も施されています。
このページでは、ガードレール・転落防止柵の種類や規定、設置時のポイントについて解説しています。

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ガードレール・転落防止柵のCADデータ、車両用防護柵支柱基礎の計算エクセル
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ガードレールとは

ガードレールとは、車両用防護柵の一種です。車両や人が道路から逸れた場合でも道路外へ逸脱したり転落したりしないようにすることを目的として車両用防護柵・歩行者自転車用柵を設置します。

ガードレールの種類

車両用防護柵
  剛性防護柵   ・コンクリート製防護柵
  たわみ性防護柵 ・ガードレール
          ・ガードパイプ
          ・ガードケーブル
          ・ボックスビーム
歩行者自転車用柵  ・転落防止柵
          ・横断防止柵

車両用防護柵は、剛性防護柵とたわみ性防護柵の2種類に分類されます。

剛性防護柵は、部材の弾性限界内での変形を見込んで設計されており、強度が高く車両の逸脱防止性能が高く、大きな被害が発生する可能性が高い高速道路や立体交差箇所、路外に高低差がある箇所などに設置されます。

たわみ性防護柵は支柱・ビーム・袖ビーム・ブラケットなどの部材で構成されており、部材の弾性及び塑性変形により緩衝性が高いです。ガードレール・ガードパイプ・ガードケーブル・ボックスビームの4種類があります。

• ガードレール:主に路側部
• ガードパイプ:歩車道分離帯
• ガードケーブル:山間地・積雪地帯
• ボックスビーム:分離帯箇所

歩行者自動車用柵は歩行者の転落・横断防止を目的として設置されるため、車両用防護柵よりも低い強度で設計されます。

ガードレールの強度と種類、用途

用途:跨線橋など
 SS種 650kJ以上
 SA種 420kJ以上

用途:幹線道路、高速道路、自動車専用道路
 SB種 280kJ以上
 SC種 160kJ以上
 A 種 130kJ以上

用途:県道・国道
 B 種  60kJ以上

用途:市町村道
 C 種  45kJ以上

参考ページ: 防護柵の種類

ガードレールの記号

【①形式】-【②種別】【③設置箇所】【④積雪深ランク】-【⑤支柱間隔】【⑥設置方法】

①形式:
• Gr ガードレール
• Gc ガードケーブル
• Gp ガードパイプ
• Gb ボックスビーム

②種別:SS種・SA種・SB種・SC種・A種・B種・C種

③設置箇所:
• m:分離帯用
• p:歩車道境界用
• 添字無:路側用

④積雪深ランク 2~5m

⑤支柱間隔:支柱間隔(m)

⑥設置方法:E:土中式建込 B:コンクリート基礎建込

例)Gr-A5-2E

ガードレール・A種・積雪深ランク5・支柱間隔2m・土中式建込

ガードレールの規定と設置する際の注意点について

ガードレールは、道路のわきにたてられ、安全確保のために役立っています。
設置される場所や環境によって様々なタイプのガードレールがあり、それぞれ求められている強度が異なっています。
ガードレールの強度は、鉄板の厚さや衝突速度などによって細かく分類され、適材適所となっています。

ガードレール、防護柵高さについては、次のように規定されています。
車両用防護柵の路面から防護柵上端までの高さは、原則として、0.6m以上1.0m以下とする。
所要の性能を満たすためにやむを得ず1.0mを超える高さとする場合は、車両衝突時における乗員頭部の安全性を確保できる構造としなければならない。

ガードレール、歩車道境界用車両用防護柵の形状については、次のように規定されています。
歩車道境界用車両用防護柵、種別Cp、Bp、Ap、SCp、SBpは、ボルトなどの 突起物、部材の継ぎ目などにより、歩行者等に危害を及ぼすことのない形状とするなど、歩行者等に配慮した形状を有しなければならない。

ガードレールを設置する際の注意点について
ガードレール、ガードパイプ、ガードケーブルなどの設置における留意事項については、支柱基礎は「車両用防護柵標準仕様・同解説」を標準とします。
ただし、構造物に設置する場合は、既設構造物は削孔方式、新設構造物は箱抜方式とします。
車両用防護柵を構造物上に設置する場合は、設置する構造物の耐力を十分に照査した上で設置するものとします。
設置する構造物のコンクリート設計基準強度が21N/mm2以外の場合(重力式擁壁等)は、「車両用防護柵標準仕様・同解説」に基づいた設計計算を行い、補強鉄筋量で対応するものとします。

ガードレールの設置場所については、次のように規定されています。
ガードレール、車両用防護柵の設置場所については、
路側に設置する場合は、路側用車両用防護柵、種別C、B、A、SC、SB、SA、SSを、用いるものとする。
分離帯に設置する場合は、分離帯用車両用防護柵、種別Cm、BmAm、SCm、SBm、SAm、SSmを、用いるものとする。
歩車道境界に設置する場合は、歩車道境界用車両用防護柵、種別Cp、Bp、Ap、SCp、SBpを、用いるものとする。

防護柵の材料、防錆・防食処理について

防護柵は、人や自転車、車両用の柵のことです。
主に道路や河川、港湾などで使われ、侵入防止や転落防止などの役割をもっています。
使われる現場や用途に合わせ、最適な防護柵を選ぶことが大切です。

転落防止柵、歩行者自転車用柵の材料、防錆・防食処理については、次のように規定されています。
材料については、歩行者自転車用柵に用いる材料は、十分な強度を持ち、耐久性に優れ維持管理が容易なものを 用いるものとする。
防錆・防食処理については、歩行者自転車用柵に用いる金属材料などのうち、錆または腐食が生じる材料に対する防錆・防 食処理は、車両用防護柵の防錆・防食処理に準ずるものとする。