オールケーシング掘削機のCADデータ・図面・規格寸法図ダウンロードサイト

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オールケーシング掘削機のCADデータ、図面、規格寸法図、仕様書、カタログが、ダウンロードできます。
オールケーシング掘削機は、オールケーシング工法で使用される掘削機の一種です。強力なトルクと押込力で、一般地盤から転石、岩盤などの硬質地盤まで幅広い地質の掘削が可能です。
全周回転式オールケーシング工法、揺動式オールケーシング工法、ベノト工法、オールケーシング掘削機、ボーリングマシンなどの、CADデータや図面が、ダウンロードできます。フリーデータもあります。

また、記事の後半では、オールケーシング掘削機の構造と特徴について説明しています。
それではまず、オールケーシング掘削機のCADデータや図面、規格寸法図のデータを含めソフトの内容を知りたい人のために、ダウンロードサイトのリンク集を紹介しましょう。

オールケーシング掘削機の2Dcadデータ その1

オールケーシング掘削機 2Dcadデータでは、岩盤削孔技術協会、高山基礎工業、植田基工、丸藤シートパイル、セキ土木設計、株式会社 進明技興、Yasui企画、ekouhou.net、水野テクノリサーチ、横山基礎工事、ジェコス、株式会社 アマノ、竹本基礎工事 株式会社などのサイトで、お探しのデータが揃っています。
ダウンロードして、はじめてはどうですか。

岩盤削孔技術協会

岩盤削孔技術協会
岩盤削孔技術の調査研究を目的とした社団法人のホームページです。オールケーシング掘削機、アースオーガーなどの規格寸法図、図面、仕様書、カタログが無料で掲載されています。ロータリ掘削工法、パーカッション掘削工法などについて、手順や掘削ヘッドの紹介があります。

高山基礎工業

高山基礎工業
深礎工事、立坑工事などの基礎工事を主としている会社です。オールケーシング掘削機、ライナープレートなどの規格寸法図、図面、仕様書、カタログが無料で紹介されています。深礎工事のフローチャートや施工例、硬質地盤用オールケーシング工法の施工手順の解説があります。

植田基工

植田基工
場所打ち杭工法、オールケーシング工法、障害物撤去工事など基礎工事を手掛ける会社です。オールケーシング掘削機、全周回転掘削機、杭打ち機・杭抜き機などの規格寸法図、仕様書、カタログが無料で紹介されています。全周回転式オールケーシング工法、スーパードリル工法、アースドリル工法等の工法も掲載されています。

丸藤シートパイル

丸藤シートパイル
建設用資材の販売・リースおよび土木建築工事の設計施工会社です。オールケーシング掘削機、全周回転掘削機、シートパイル・鋼矢板、ライナープレート、アースオーガー、杭打ち機・杭抜き機、バイブロハンマ、支保工などの規格寸法図、仕様書、カタログが無料で紹介されています。

セキ土木設計

セキ土木設計
オールケーシング掘削機、シートパイル・鋼矢板、ライナープレート・liner-plateなどの2Dcadデータが無料でダウンロードできます。公共下水道、共同溝・河川構造物、地下構造物、公共下水道計画、上水道施設などの詳細設計を行う会社です。

株式会社 進明技興

株式会社 進明技興
オールケーシング掘削機などの2Dcadデータが紹介されています。オールケーシング工法は、全周回転工法とも呼ばれ、硬質地盤に威力を発揮します。先端に超硬ビットを取り付け、全周回転で掘削を行います。大口径、大深度の施工や低振動・低騒音の施工が可能です。全周回転式オールケーシング工法、揺動式オールケーシング工法(ベノト工法)もあります。

Yasui企画

Yasui企画
建設関係の2Dcadデータを、有料で提供しているサイトです。オールケーシング掘削機、掘削機、ホイールローダ、ユニック車、パッカー車、吸引車、散水車、アスファルトフィニッシャー、路面切削機、振動ローラー、高所作業車などの2Dcadデータが紹介されています。

オールケーシング掘削機の2Dcadデータ その2

ekouhou.net

ekouhou.net

特許公報の様々な技術情報を分類して紹介しているサイトです。分野別の技術情報・最新のキーワード情報をもとに、全周回転式オールケーシング工法、オールケーシング掘削機、コンクリートホッパー・バケット、ボーリングマシン・削孔機、万能鋼板・仮囲いなどの2Dcadデータが掲載されています。

水野テクノリサーチ

水野テクノリサーチ

オールケーシング掘削機などの2Dcadデータが紹介されています。オールケーシング工法では、掘削に先立ち、チュービング装置によって鋼製のケーシングチューブを揺動しながら、地中に圧入します。ハンマーグラブを使用する工法を、ベノト工法(揺動式オールケーシング工法)といいます。

横山基礎工事

横山基礎工事

重仮設、基礎工事の施工をメインとしている会社です。オールケーシング掘削機、バイブロハンマなどの、2Dcadデータがあります。フェニックスハンマの打設姿勢例、パワーユニットの外形図とともに、仮桟橋の急速施工の工法詳細が無料で紹介されています。

ジェコス

ジェコス

仮設鋼材の販売・リースおよび仮設工事の施工会社です。オールケーシング掘削機、シートパイル・鋼矢板、ライナープレート、アースオーガー、コンプレッサ、高所作業車、ボーリングマシン、電光掲示板、ビケ足場などの規格寸法図、仕様書、カタログが揃っています。

株式会社 アマノ

株式会社 アマノ

建設資材の販売から施工管理までを手掛けている会社です。オールケーシング掘削機、アースオーガー、杭打ち機、削孔機などの、規格寸法図、仕様書、カタログがあります。HiFB工法、大口径ボーリング工法、オールケーシング工法、アースドリル工法の説明があります。

竹本基礎工事 株式会社

竹本基礎工事 株式会社

土木工事業、とび・土工工事業、石工事業等を手掛ける基礎工事会社です。オールケーシング掘削機などの規格寸法図、仕様書、カタログが掲載されています。スーパートップ工法は、地盤や岩盤において、場所打ち杭などを、より効率良く高い鉛直精度で施工できる工法です。

オールケーシング掘削機の3Dcadデータ

オールケーシング掘削機 3Dcadデータについては、CIVIL CLUB、などのサイトで、使い勝手が良いデータが掲載されています。
一度試してみてはどうでしょうか。

CIVIL CLUB

CIVIL CLUB
有料サイトですが、建設関係の3Dcadデータがダウンロードできます。オールケーシング掘削機、クラムシェル、トラッククレーン、キャリアダンプ、アスファルトフィニッシャー、ロードローラー、バケット車、工事看板、ビケ足場などの3Dcadデータがあります。

オールケーシング掘削機の規格寸法図 その1

オールケーシング掘削機 規格寸法図については、日立住友重機、日本車両製造、三和機工 株式会社、日本基礎建設協会、西日本特殊機工、川重産業 株式会社、阿久根基礎工業、光基 株式会社、株式会社 高知丸高、オールケーシング掘削機 図面cadデータ Google、シロタ、日本建設機械施工協会などのサイトで確認できます。
まずは色々試してみるのがいいものを見つける近道です。

日立住友重機

日立住友重機
クローラクレーン等の建設機械、関連する機械器具の製造、修理、販売を営んでいる会社です。オールケーシング掘削機、全周回転掘削機、アースオーガー、ラフタークレーン、クローラクレーン、タワークレーン、杭打ち機などの規格寸法図、仕様書、カタログがフリーで紹介されています。

日本車両製造

日本車両製造
鉄道車両、建設機械、特装車、橋梁、農業用プラントのメーカーです。オールケーシング掘削機、全周回転掘削機、アースオーガー、クローラクレーン、バイブロハンマなどの規格寸法図、仕様書、カタログが掲載されています。タンクローリー、レーザー加工機などもフリーで掲載されています。

三和機工 株式会社

三和機工 株式会社
アースオーガやハンマーグラブ等の基礎工事用機械の専門メーカーです。オールケーシング掘削機、全周回転掘削機、アースオーガーなどの規格寸法図、仕様書、カタログがフリーでダウンロードできます。オールケーシング掘削機は、玉石層や硬い岩盤層までの削孔を行なうことができます。

日本基礎建設協会

日本基礎建設協会
土木建築工事の基礎に関する工法の調査、研究開発及び普及を目的とした社団法人のサイトです。オールケーシング掘削機、杭打ち機などの規格寸法図、仕様書、カタログがフリーであります。アースドリル工法は機械装置が簡単なため、施工速度が速く工費が安いのが特徴です。

西日本特殊機工

西日本特殊機工
場所打ち杭工事・地盤改良工事・連続壁工事・その他基礎杭工事の専門工事会社です。オールケーシング掘削機などの規格寸法図、仕様書、カタログがフリーで掲載されています。全周回転式オールケーシング工法は硬質地盤・転石層などの掘削施工を効率よくおこなう工法です。

川重産業 株式会社

川重産業 株式会社
全旋回オールケーシングなど、基礎工事を専門としている会社です。オールケーシング掘削機や全周回転掘削機などの規格寸法図、仕様書、カタログがフリーで掲載されています。アースドリル拡底杭工法のカタログ、アースドリル工法、ベノト工法、揺動式オールケーシング工法、リバース工法の写真が掲載されています。

オールケーシング掘削機の規格寸法図 その2

阿久根基礎工業

阿久根基礎工業
小型全旋回工法、小型アースドリル拡底杭工法を得意としている基礎工事会社です。オールケーシング掘削機などの規格寸法図、仕様書、カタログがフリーで公開されています。アースドリル拡底杭工法は、掘削土量やコンクリート打設量が大幅に減少し、安価での施工が可能です。

光基 株式会社

光基 株式会社
場所打ち杭工事、土木・建設工事からクレーン作業、クレーンのリースを手掛けている会社です。オールケーシング掘削機や全周回転掘削機などの規格寸法図、仕様書、カタログがフリーで掲載されています。全旋回式オールケーシング工法は大径、大深度にわたって継目なしの杭ができる工法です。

株式会社 高知丸高

株式会社 高知丸高
大口径岩盤削孔、土留・抑止杭、橋梁基礎工事など特殊基礎工事を専門にしている会社です。オールケーシング掘削機などの規格寸法図、仕様書、カタログが無料で紹介されています。フライングハンマー工法、全周回転式場所打杭、単軸式工法についての解説があります。

オールケーシング掘削機 図面cadデータ Google

オールケーシング掘削機 図面cadデータ Google
オールケーシング掘削機、全周回転掘削機のCADデータや図面が、多数紹介されています。全周回転式オールケーシング工法、揺動式オールケーシング工法、ベノト工法もあります。無料のものもあります。
オールケーシング掘削機は、オールケーシング工法で使用される掘削機の一種です。強力なトルクと押込力で、一般地盤から転石、岩盤などの硬質地盤まで幅広い地質の掘削が可能です。ビル再開発工事などの現場で地中の障害物撤去工事などにも幅広く利用されています。

シロタ

シロタ

土木建築基礎工事用機械メーカーのサイトです。オールケーシング掘削機、アースオーガーなどの規格寸法図、仕様書、カタログが掲載されています。低空頭杭打機、地盤改良、鋼管杭専用機、ガイドパイプ式・リーダーレス式油圧オーガーなどのラインナップがあります。

日本建設機械施工協会

日本建設機械施工協会

建設機械の業界団体のホームページです。オールケーシング掘削機などの規格寸法図、仕様書、カタログが無料でダウンロードできます。全回転形オールケーシング掘削機(全周回転式オールケーシング工法)に関する用語、および定義についての記載があります。各用語の対応英語も記載されています。

オールケーシング掘削機とは

オールケーシング掘削機は、ケーシングチューブを地中に押し込み、クラブバケットでケーシングチューブの中の土砂をかき出していきます。
掘削と排土が終わると、ケーシングチューブを継ぎ足し、さらにケーシングチューブを地中に押し込んでいきます。
所定の深さまでチューブ建て込み、掘削、排土が繰り返されます。

その後、工事の内容によりますが、調査やコンクリート打設を行います。

すべての作業が終わると、ケーシングチューブを引抜いていきます。

このような掘削をオールケーシング工法と呼び、掘削機のことをオールケーシング掘削機と呼びます。

オールケーシング掘削機は、ケーシングの途中を掴み、継ぎ足しながら押し込んでいくため、地表面上に出る部分が少なく、重機の重心が低くなるため、安定性の高い機械となっています。
また、ケーシングを用いることにより、掘削孔が保護されます。

一方で、砂層などではケーシングに働く摩擦力が大きく、ケーシングの揺動不能・引き抜き不能になることがあります。

ケーシングチューブを揺動させて地中に押し込んでいく工法をベノト工法(揺動式オールケーシング工法)、ケーシングチューブの先端にケーシングビットを取り付け、全周回転させることで地中に押し込んでいく工法を全回転式オールケーシング工法と呼んでいます。
全回転式の方が、転石のある地盤や旧構造物の鉄筋コンクリート基礎がある地盤などのより硬質な地盤に対応できます。

場所打杭工法として用いられる「オールケーシング工法」

大口径削孔機であるオールケーシング掘削機は、場所打杭工法として用いられる「オールケーシング工法」で利用される機械です。
オールケーシング掘削機のcadデータを扱う現場であれば、オールケーシング工法が導入されると見て間違いないでしょう。逆に言えばオールケーシング工法が導入されている現場には、オールケーシング掘削機のcadデータが必要というわけです。
オールケーシング掘削機とオールケーシング工法は、その性質上、道具や手法・部材など、どちらか一方での説明というわけにはいきません。そのためここでは、オールケーシング掘削機およびオールケーシング工法を同様とみなし、特に区分けせずに説明していきます。また一部を除き、オールケーシング掘削機およびオールケーシング工法とは区分せず「オールケーシング」として表記しています。

オールケーシング工法の特徴や長所・短所

オールケーシング工法は、ケーシングチューブという筒型の機械を、地中に圧入します。
搖動して孔壁を保護しながら、ケーシングチューブ内の土砂を掘削・排土し、計画深さに達したら孔底処理を行います。
そして、鉄筋かごを建込後、トレミーによりコンクリートを流し込み、打設完了後、ケーシングチューブ及びトレミーを引抜き回収する、という工法です。

フランスの、ベノト社が開発したことから、ベノト工法(揺動式オールケーシング工法)とも呼ばれています。
揺動して圧入していくものを「ベノト工法」(揺動式オールケーシング工法)、ケーシングチューブが一方向に回転することで掘削していくものを「全回転式オールケーシング工法」と呼んでいます。

オールケーシング掘削機は、機能的に全回転式の方が、硬質地盤に対応可能です。

長所として、杭全長にケーシングを使用するので、孔壁の崩壊がないことです。

短所は、杭径に制約があったり、ボイリングやヒーピングが発生しやすいことです。
また、クレーン等の大型機械を使うため、大規模な工事用地を必要とします。

「ベノト工法」とも言われる

オールケーシングは一部で「ベノト工法」と言われることがあります。それは、フランスにある「ベノト社」で誕生した工法だからです。そのためベノト工法が通じてオールケーシング工法が通じない作業場も存在するようです。フリーのcadデータをダウンロードして使用する時に、もしオールケーシングで見つからない場合は、ベノト工法で検索してみると、無料のcadデータがダウンロードできるかもしれません。

筒型のケーシングチューブで孔壁を保護し掘削

掘削面の土砂が大口径削孔で崩壊してしまうのを防ぐために、筒型で鋼製のケーシングチューブで孔壁を保護しつつ、回転もしくは揺動させながら地中に挿入していきます。掘削時の土砂などはグラブバケットで排出を行った上で、コンクリートを掘削後の孔の中にコンクリート打設します。掘削時に、ケーシングチューブを支持地層まで伸ばしているゆえに、地下水に左右される事がないため、崩壊などが発生しにくいというわけです。また、汚水やベントナイトを利用しないため、発生土砂などの処理も簡単に済ますことができます。

揺動式オールケーシング工法と全周回転式オールケーシング工法

オールケーシングは、その手法により「揺動式オールケーシング工法」と「全周回転式オールケーシング工法」の2つの工法に区分されます。
揺動式オールケーシング工法は、ケーシングチューブが揺動させながら圧入と引き抜きを行う工法です。揺動式オールケーシング工法の駆動は全て油圧式となっています。
一方の全周回転式オールケーシング工法は、ケーシングチューブ先端に取り付けられたカッターが、一方向に回転することで地盤掘削を行う工法です。全周回転式オールケーシング工法は揺動式オールケーシング工法に比べると、硬質な地盤に対応できると言われています。
ちなみに、先に紹介したベノト工法といわれるのは、一般的に揺動式オールケーシング工法となります。そのため、ベノト工法と言われた場合は、揺動式オールケーシング工法の図面を使用または作成する必要があります。ただし、中にはベノト工法と言いつつも実は全周回転式オールケーシング工法を採用している現場もありますので、無料のcadデータをフリーダウンロードしたり図面を作成する前に、必ず確認するようにしましょう。

オールケーシングの施工要領とcadデータの活用

オールケーシングの施工要領は、まず杭の芯出しや掘削位置を図面などで確認し、杭径上にマシンを設置します。その後、ファーストチューブとなるケーシングチューブを建て込み掘削を開始します。ファーストチューブが地中に入ったところで、グラブバケットにより土砂を排出します。ちなみに、グラブバケットは1本のワイヤーロープで操作できるような仕組みとなっています。ワイヤーロープを引き上げることでグラブバケットが閉じ、土を掴み取ります。ファーストチューブを想定している深度まで、建て込みと掘削そして排土を繰り返しながら行います。なお、土壁が崩壊してしまわないように、原則として掘削孔底はケーシングチューブの下端よりも上でなければいけません。
このように作業を進めながら、ファーストチューブの全長を掘削していきます。ファーストチューブの掘削が終了すると、さらにケーシングチューブを継ぎ足していき、掘削を行いながら規定した深まで進めていきます。
その後、検尺や深度、沈砂、スライムなどの調査を行い、杭底部のスライムを除去した後に、杭の外枠である鉄筋かごの建て込みを進め、コンクリート打設を行います。
コンクリート打設は、ケーシングチューブ1本分行われるたびにそのチューブを引き抜いていきます。そして、全てのケーシングチューブが引き抜かれ、地表面までコンクリート打設が行われたところで作業完了となります。
オールケーシングではこのように作業を進めていくため、掘削する深さによりチューブの本数も変わってきます。掘削前に想定する本数や深さを図面で確認して、フリーのcadデータや無料の素材を利用してシミュレーションすると良いでしょう。また、無料のデータが存在しない場合は、メーカーのカタログなどを参考にしてデータを作成してみましょう。

オールケーシングの長所と短所

オールケーシングの長所としては、掘削する孔に対して全てにチューブが挿入されるため、保護されているというポイントがあります。そのため、孔壁の崩壊もないので、不純物が打設コンクリートに混入しないといういメリットがあります。さらには、斜めにもチューブを建て込めるため、斜杭の施工が可能となっています。また、地盤が崩れやすいまたは荒れている場所にも適していて、泥水を清水に置き換えることで孔底に停留してしまっているスライムの除去にも対応しています。加えて、杭の周面部に対する正確性が高い・欠陥杭が作られない・コンクリート余盛りが少ない・杭の曲がりが防止できる・岩盤や転石などの掘削に強いといった点がメリットとなります。
一方で、オールケーシングの短所は、砂の層に達した時などはケーシングに対する摩擦力が大きくなるという点です。そのため、ケーシングの揺動や引き抜きなどについて不能状態となってしまい、最悪の場合は事故を起こすことが想定されます。また、オールケーシングは大型な機械のため、狭い場所などには適さない工法となっています。さらには、オールケーシングで取り扱える杭径が制約されているため、掘れる孔に制限があるという点も、デメリットとなっています。

技術力に左右されるオールケーシングによる打設工事の品質

オールケーシングによる打設工事の品質は、技術者の経験などに大きく左右されます。そのため、総合建設業などが直接工事を行うことは少なく、多くの場合に専門業者が担当することとなります。こういったことから、総合建設業者と専門業者の間では、施工計画図などで詳細で丁寧な施工準備が必要となってくるのです。
また、揺動式オールケーシング工法と全周回転式オールケーシング工法では、使用される建機は同じでも、取り付けられたアタッチメントと掘削方法が違うだけで性能が変わってくることがわかります。特に全周回転式オールケーシング工法ではカッターが必要になるなど、建機のcadデータだけでは補えない部分もあります。
こうした観点から、施工計画から実作業にいたるまで、誰にでもわかりやすく正確な図面などが常に求められる状況にあるのです。
現在では、さまざまな建機メーカーなどがオールケーシングを取り扱っています。メーカーサイトでは、フリーダウンロード可能な無料のcadデータ図面を公開しています。中には、全周回転式オールケーシング工法に対応している、アタッチメントありのcadデータ図面もフリーダウンロード可能です。
無料で使用できるcadデータを上手にフリーダウンロードし活用して、より効率の良く図面などを作成していくようにしましょう。