現場代理人の土木施工管理レポート NO.2、コンクリート工事

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土木施工管理技士試験/経験記述、実地試験、学科試験の過去問、出題予想と解答例

現場代理人の土木施工管理レポート/コンクリート工事。コンクリートを寒中コンクリートとして、温水を使用しました。コンクリート主任技士と協議して、発注者の承諾を得て、混和剤(AE剤)を入れました。コンクリート打設時には、上屋を用いてコンクリート温度を5~15℃として、外気温上屋内の温度、コンクリート温度を常時測定して管理しました。

工事名  : 市道○○線擁壁築造工事

工事名  : 市道○○線擁壁築造工事
発注者  : ○○県○○市
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 擁壁工
施工量  : 擁壁工 H=1.5m L=300m

現場での課題と対策 :

工事は、市道新設道路工事の一部であり、延長300mの擁壁を築造する工事でした。工事現場は、河川に近い小高い丘で季節風が強く、現場周辺の平均気温が4℃以下であり、夜間には氷点下となることから、コンクリート凍結の恐れがあり、寒中コンクリートを用いることにしました。寒中コンクリートの配合、打込み、温度養生、型枠脱型時期の品質管理が、重要な課題でした。

生コン業者と協議し単位水量の少ないAEコンクリートを使用して、スランプ(8±2.5cm)、空気量(4.5±1.5%)、コンクリート温度(10~15℃)で発注者の承認を得て決定しました。鉄筋型枠は組立てから打込みまでシートで覆い、水を除去し氷着を防止しました。打設後ブルーシートで完全に覆い、ジェットヒーターで5日間10℃以上とし、コンクリート表面は養生シートで保護しました。脱型は打設時に採取したテストピースを現場養生し、圧縮強度5N/mm2を超える時期としました。

工事名  : 市道○○線道路改良工事

工事名  : 市道○○線道路改良工事
発注者  : ○○県○○市
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、擁壁工
施工量  :掘削盛土量 1,200m3、擁壁工 H=2.5m L=100m

現場での課題と対策 :

工事は、一部山を切り開き、擁壁延長100m、擁壁高H=2.Omを施工する市道の拡幅改良工事でした。真夏時のコンクリート打設に当たり、所定のスランプ値(12cm)の確保と、
乾燥やひび割れによる強度低下を防止するため、品質に変動がでない早期の打設方法が求められていました。暑中コンクリートの打設温度、養生方法、脱型の時期等の品質管理が、重要な課題でした。

コンクリート運搬はミキサー車を使用し、運搬所要時間が30分以内の工場を選定しました。練混ぜ水や骨材は低温のものを使用しました。型枠や地盤は十分に吸水させ、温度が30℃以下になってからコンクリートポンプ車で吐出し口から打設面までの落下高さを15m以下にし、縦シュートで打設しました。コンクリート打設後、5日間以上露出面を養生マットで覆いをして、コンクリート表面に散水を行い、直射日光や風などから保護し、湿潤養生を行いました。圧縮強度の確認は、現場でテストピースを取り強度5N/mm2を確認しました。

工事名  : ○○排水機場遊水池工事

工事名  : ○○排水機場遊水池工事
発注者  : ○○農政局
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、護岸工、張ブロック工
施工量  : 掘削土量 V=21,000m3、残土処理 V=18,000m3、
鋼矢板 Ⅳ型 L=21m 630枚、コンクリート打設量 V=110m3

現場での課題と対策 :

工事は、遊水池を築造するため、鋼矢板打込後の笠コンクリート打設工事でした。コンクリートの打設時期は9月~12月となり、特に12月は日平均気温4℃以下と予想され、コンクリート凍結の恐れが生じました。そのため、寒中コンクリートを使用することにしました。設計強度を得るため、このような寒中コンクリートの使用について、打込み時の配合、養生方法、型枠の脱枠時期などの管理が、品質管理上の重要な課題でした。

コンクリートを寒中コンクリートとして、温水を使用しました。コンクリート主任技士と協議して、発注者の承諾を得て、混和剤(AE剤)を入れました。コンクリート打設時には、上屋を用いてコンクリート温度を5~15℃として、外気温上屋内の温度、コンクリート温度を常時測定して管理しました。プラントと密に連絡を取り、アジデータ車の待時間を無くすようにしました。


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工事名  : ○○地区急傾斜地崩壊対策工事

工事名  : ○○地区急傾斜地崩壊対策工事
発注者  : ○○県○○土木事務所
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 待受式擁壁工
施工量  : コンクリート擁壁工 L=50m

現場での課題と対策 :

工事は、コンクリート厚50~100cmの比較的薄肉の待受式擁壁を施工する工事でした。工期の関係上、気温が0~4℃、夜間の気温が氷点下になることも予想されるため、寒中コンクリートの打設となりました。コンクリートを凍結させない施工について、圧縮強度σ28=160kgf/cm2と脱型枠時強度60kgf/cm2の確保、σ7=100kgf/cm2を品質基準に設定した管理が、本工事における品質管理上の重要な課題でした。

コンクリート打設開始の7日前に、作業標準と同じ条件で作製したテストピースによる圧縮試験を行い、所定の強度を確認した後、作業を開始しました。型枠に付着した氷雪を除去しました。打込み時のコンクリート温度を10℃以上とし、午前10時~午後3時の時間帯で打設しました。コンクリート打設後は、表面を養生シートで覆い、レンタンによる給熱養生を行い、10℃以上で5日間保温しました。作業の進行に従って、150m3当り1回3箇所の圧縮試験を行い、圧縮強度σ7をx~R管理法により、コンクリート強度を確認しました。

工事名  : ○○都計街路築造舗装工事

工事名  : ○○都計街路築造舗装工事
発注者  : ○○土地区画整理組合
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、路床土、車道工、排水工
施工量  : 土工 V=1,500m3、路床工 A=50m2、車道工 A=1,800m2、
排水工 L=300m

現場での課題と対策 :

工事は、工期が10月下旬~3月中旬の、宅地造成地区内における街路築造工事でした。排水工のコンクリート打設時期が冬期寒冷期になり、夜間は気温が氷点下となることから、コンクリートの凍結の恐れがありました。このため寒中コンクリートを適用しました。寒中コンクリートした配合、打込み、温度養生、型枠脱型の時期等の管理が、工事における、品質管理の課題でした。

AEコンクリートを使用し、また練混ぜ水を工場にて30℃程度に加熱して、打設時のコンクリート温度を10℃以上に保つようにしました。打設に際しては、型枠に氷雪等の付着がないか点検を行い、気温が上がる午前10時より打設を行いました。打設後の養生は、コンクリート全体を養生シートで覆い、レンタン・灯油ストーブを使用して、10℃以下にならないよう保温養生を行いました。型枠脱型時期は、現場養生したテストピースの圧縮強度を5N/mm2とし、確認後脱型しました。

工事名  : ○○川護岸工災害復旧工事

工事名  : ○○川護岸工災害復旧工事
発注者  : ○○県○○土木事務所
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 護岸工 L=240m
施工量  : 鋼矢板工 L=8m 600枚、法留工 L=200m、法覆工 A=2,000m2、
羽口工 L=100m、根固工 1,400個

現場での課題と対策 :

工事は、○○川護岸工の災害復旧工事でしが、異形ブロックの製作は工程上、2月下旬から4月上旬の施工となっていました。施工ヤードは○○川右岸堤外地に位置し、現場付近の平均気温が4℃以下となり、季節風も強くコンクリートの凍結の恐れが生じたため、寒中コンクリートを適用することにしました。コンクリートの配合、打込み、温度養生、型枠脱型の時期等の管理が、品質管理上の最も重要な課題でした。

コンクリートはAEコンクリートとし、練り混ぜ水を工場にて30℃程度に加熱し、打設時のコンクリート温度を10℃に保つようにしました。また、打設時間を10時から3時としました。打設後の養生は、季節風を防ぐため、施工ヤードを1.5m程度掘り下げ半地下とし、さらにH=3.0mの安全鋼板を設置しました。コンクリートは、全体を養生シートで覆いジェットヒーターを使用して、5日間10℃以下にならないようにしました。型枠脱型時期は、現場養生をしたものの圧縮強度5N/mm2とし、確認後に脱型しました。

土木施工管理技士試験の学科試験に通ったが、実地試験はどんなことをするのか、どんな問題が出るのか等、初めての方は特に不安要素がたくさんあると思います。施工管理技士の有資格者として、現場経験者として、土木施工管理技士の実地試験の概要をお伝えします。最難関である経験記述について、具体的な過去問や模範解答を示して、皆さんのお役に立てればと思います。
土木施工管理技士の資格は国土交通大臣指定期間が実施する国家試験である、土木施工管理技士試験に合格することで取得することができます。1級土木施工管理技士の資格を取得すると、特定建設業の「営業所ごとに置く専任の技術者」及び現場に配置する「監理技術者」となることができます。2級土木施工管理技士の資格であれば、一般建設業の許可を受ける際に必要な「営業所ごとに配置する専任の技術者」及び「建設工事における主任技術者」として工事に携わることができます。
1級土木施工管理技士の受験の際には実務経験の記述を行う必要があります。願書に記述を行うために、事前に受験の手引きをよく確認し、記述する予定の実務経験について工事名、工期、発注者、内容等を事前に準備してまとめておきましょう。
土木施工管理技士の学科試験の土木一般の出題(問題A 1~15)は、土木一般の基礎的な内容についての問題が出題されます。覚えておくべき重要なキーワードや頻出して出題される問題には傾向がありますので、過去問やテキスト等から問題をよく分析して勉強を行いましょう。