このページでは、大型バスや観光バス、マイクロバスなど、各種バスの軌跡図や平面図などのCADデータが用意されています。
また、日野・三菱ふそう・いすゞなど、バスメーカーのCADデータも手に入るので、商業施設や駐車場など外構図面に添付する資料などにも活用できます。
もちろん、フリーのCADデータも揃っています。
記事の後半では、交通施設設計や大型商業施設の設計における、施設の外構に合ったバスcadデータの重要性について解説しています。
バスの2Dcad、3Dcadデータをお探しの方は、次のCADデータリンク集を、是非ご活用ください。
- バス・大型バス・路線バス・マイクロバスの2Dcadデータ その1
- バス・大型バス・路線バス・マイクロバスの2Dcadデータ その2
- バス・大型バス・路線バス・マイクロバスの3Dcadデータ
- バス・大型バス・路線バス・マイクロバスのイラスト素材
- バスの種類
- 路線バスの種類と特徴
- 路線バスの内部の特徴
- 市街地を走る路線バスと走らない路線バス
- 道路の交通量調査について
- バス駐車場やバス停における現状と問題点
- 交通施設設計におけるバスcadデータの重要性
- バスをテーマにしたCADデータを利用する際の注意点
- バス施設にCADデータを使用する際の注意点
- バスのCADデータを使った利用者に優しいバス駐車場やバス停の設計
- バスのcadデータをダウンロードする前に用途と種類を明確に
バス・大型バス・路線バス・マイクロバスの2Dcadデータ その1
日野自動車
日野自動車
観光バス、送迎バス、路線バス、高速路線バス、マイクロバスごとの低公害、軽量、コンパクト性、高出力、低燃費、低騒音、低振動、エンジン性能、などの車種別環境情報が紹介されています。小型、中型、大型バスの外観図、平面図、旋回軌跡図、燃費と性能表も掲載されています。
土木の道具箱 @ほーせん
土木の道具箱 @ほーせん
形式のフリーCADデータを公開しているサイトです。作業員やガードマン、大型バス、観光バス、ブロック積擁壁、防護柵、側溝などのCADデータをダウンロードできます。作業員のCADデータの掲載が多く、様々な図面に使うことができるので便利です。このサイトでは、バス・Busなどの、平面図・2Dcadデータ・cad図が利用可能です。
バス cad-data.com
バス cad-data.com
バスのフリーCADデータがあります。検索から多数のアイテムを表示できます。大型路線バス・中型路線バス・小型路線バス・貸切用バスなどの平面図・立面図・側面図・鳥瞰図・軌跡図、バスターミナルの路面標示、レトロなワーゲンバスなどのCADデータが揃っています。
arch web
arch web
このサイトでは、大型バスや観光バス、マイクロバスなどの各種バス・Busの2Dcadデータ・cad図が揃っています。樹木データなど、1カテゴリのCADデータを販売されており、使い勝手の良いサイトです。記事の内容を読むために、知識として必要な、土木用語の分かりやすい解説があります。シンボルでは、事故防止や避難サイン、安全標識などの平面図がダウンロードできます。
いすゞ自動車
いすゞ自動車
大型バス、中型バス、マイクロバス、観光バスの主要諸元・車両外観図・旋回軌跡図です。トラックおよびバスの代表車型による主要諸元、平面図、車両外観図、旋回軌跡図(PDF)をまとめて無料掲載しています。 建築設計の際の車両限界の確認などにご活用できます。
車の塗り絵・CADデータ
車の塗り絵・CADデータ
バス自動車・乗用車・普通車・車両、軽トラックなどの、CADデータがフリーで掲載されています。自動車CADのダウンロードは、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、スバル、スズキ、ダイハツ、メルセデス、BMW、アウディ、トラック、ダンプ、バスなどのデータです。
トラック・バス・重機の総合情報サイト
トラック・バス・重機の総合情報サイト
三菱ふそう、いすゞ、日野、コマツなどのバス、トラック、重機の情報を集めたサイトです。各機種の特徴や作業性の他、寸法や細かい仕様が分かりやすく記載されているお役立ちサイトです。メーカーはほぼ網羅されており、掲載機種も多いので、情報を得たい作業関係者にとても便利です。このサイトでは、バスなどの、2Dcadデータ・cad図がフリーで紹介されています。
バス・大型バス・路線バス・マイクロバスの2Dcadデータ その2
CAD blocks
CAD blocks
特に、車の図面は豊富に揃い、乗用車はさまざまなメーカーの車種がフリーで用意されています。図面は定期的に更新され、つねに高品質のデータを手に入れることができます。会員登録などは不要。1クリックで簡単にダウンロードができます。このサイトでは、日野・三菱ふそうなどのバスの、2Dcadデータ・cad図がダウンロードできます。
SUPER COLORING
SUPER COLORING
無料の塗り絵コンテンツサイトで、塗り絵のベースを手に入れることができます。塗り絵の種類も豊富であり、ノンカラーの状態なので、そのまま線画としてCAD素材に応用することも可能です。塗り絵素材サイトですが、立体などにも線画抽出で簡単にできるので、CAD素材としても応用できます。このサイトでは、バスなどの、平面図や2Dcadデータが利用可能です。
Pinterest
グーグルアカウントやフェイスブックアカウントなどでログインできる、無料の素材サイトです。写真素材を中心にCAD用の立体イラスト、室内写真なども充実しており、SNSなどで使用することもできます。CADに利用できる写真素材も豊富で、階段や石造、石膏などをはじめ国内外の建築物も充実しています。
dimension CAD
dimension CAD
人や車など、日常で使うさまざまな平面図などのCADデータやcad図が揃っているサイトです。警備員、建設作業員、通行人、子供・男性・女性などのデータをダウンロードすることができます。サイト自体は英語で作られていますが、CADデータがメインのサイトなので問題ありません。
CAD forum
CAD forum
CADデータ、CADに関する情報、技術ヒントが無料でダウンロードできるサイトです。家具、階段、樹木、ライト、人物、地形など、ダウンロードできるデータは豊富にあります。暖房、油圧、パイプ、ポンプ、バルブなど、配管に関連したデータや平面図、図面もダウンロードできます。
バス cadデータ Google
バス cadデータ Google
バスのCADデータや平面図、cad図・図面が見られます。日野・三菱ふそうなど、検索から多数のアイテムを表示できます。フリーのものもあります。バスの車両の区分は、次のように分類されています。大型車バスは、車両の長さが9m以上、または旅客席数約50名以上のバスです。中型車バスは、車両の長さが7m~9m、または旅客席数30~40名程度のバスです。小型車バスは、車両の長さが7m以下、かつ旅客席数約29名以下のバスです。マイクロバスバスは、乗客席数15~20名程度のバスになっています。
バス・大型バス・路線バス・マイクロバスの3Dcadデータ
バス 3Dcadデータについては、3D Warehouse、Artist-3D、cgtrader、などのサイトで、使えるデータがあります。
私の場合も、これらのサイトでいろいろ探して、楽しんでいますよ。
Cad Nav
Cad Nav
CADやCAE 、CAMのエンジニアや、CGIを扱うグラフィックデザイナーを対象としているサイトです。CadNavサイトには、3DモデルやCADモデルが50,000以上掲載されています。Auto desk 3DS MAXやBlender、Cinema 4Dなどのソフトウェアで使用できます。このサイトでは、バス・Busなどの、3Dcadデータがダウンロードできます。
TURBO SQUID
TURBO SQUID
プロ向けの3Dモデルを販売するサイトです。多くの素材は有料ですが、無料の素材もあります。上部の「3D MODELS」のタブから「Free 3D Models」を選択すると、無料の3Dモデルが表示されます。無料の素材も約2万点と充実しています。3dx、max、fbxなど主要フォーマットに対応し、建築設計やゲーム制作、アニメーションの制作など幅広い用途に利用できます。このサイトでは、マイクロバスなどのバス・Busの3Dcadデータが掲載されています。
Free 3D
Free 3D
このサイトでは、バス・Busなどの、3Dcadデータが掲載されています。人体や骨格、臓器、iPhoneのガジェットなど、専門的な分野の素材が探せることが特徴です。ゲームや映画のキャラクター、輸送機やドローンなど、他で探しにくい素材が見つかります。iPhoneガジェットやキャラクター、電子機器、車両などは最新版が比較的早くアップされます。
Grab CAD
Grab CAD
様々な3D CADデータが揃っており、プロフェッショナルな3D印刷が簡単に使えます。カニクレーン・ミニクレーン、ユニック車・トラッククレーンなどの3Dデータが紹介されています。無料で申し込みできるので、どなたでも気軽に利用できます。このサイトでは、バスなどの、3Dcadデータが揃っています。
Hum 3D
Hum 3D
車のモデルのクリップアートを中心とした、3Dモデルを購入できるサイトです。ユニック車・トラッククレーン、クローラクレーン、ホイールローダーなどの3Dデータがあります。費用はかかりますが、低価格で購入ができ、割引プログラムもあります。このサイトでは、バスなどの、3Dcadデータが掲載されています。
Dmi-3D
Dmi-3D
車の3Dデータを掲載しているサイトです。ダッジラム、VW、ランボルギーニ、シボレー、メルセデス、フォード、ポルシェ、プジョー、BMW、ハマー、クライスラー、ジープ、ロータス、フィアット、トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、マツダ車のデータがあります。無料です。
3D CAD BROWSER
3D CAD BROWSER
無料のアカウントを登録することで、非自由3Dモデル以外の3Dモデルをすべてダウンロードできます。アップロードした3Dモデルごとに、他のユーザーが3Dモデルをダウンロードすることができます。有料で3Dモデルをダウンロードすることができ、その数によって料金が異なります。
3D Warehouse
3D Warehouse
無償の3DモデリングソフトであるSketchUp Makeへ、直接3Dモデルを取り込むことができます。3Dモデル個別のページでは、無料で3Dモデルを回転させたり、拡大・縮小して表示できます。回転などができる3Dモデルを、Webページへ埋め込むコードも用意されており、ブログなどへ気軽に3Dモデルを埋め込むことができます。
cgtrader
cgtrader
ゲームなどで使用できる3Dモデルが、680,000種類以上用意されている3Dモデルマーケットプレイスです。掲載されている3Dモデルは、ダウンロードが有料の3Dモデルと無料の3Dモデルがあります。デザインスタジオが作成した3Dモデルや、フリーランスの3Dアーティスト作成の3Dモデルがあります。
バス・大型バス・路線バス・マイクロバスのイラスト素材
shutter stock
shutter stock
基本無料、一部有料コンテンツありの、写真やイラストなどの素材サイトです。課金コンテンツと無料コンテンツが、はっきりとわかりやすく区分されています。路線バスなど写真素材の豊富さは、毎日数千点ずつ追加されていることなどからもわかります。
pixabay
pixabay
1500万以上のフリー素材が使用可能な写真素材サイトで、素材のすべてが無料で使用できます。商用利用もOKであり、その際に許諾なども基本的には必要ありません。スマートフォンなどのアプリ化もしてあり、画像を事前にチェックしパソコンなどに転送なども可能です。
バス イラスト Google
バス イラスト Google
大型バスや観光バス、マイクロバスなどのバスのイラスト・素材が、見られます。フリーのものもあります。日野・三菱ふそうなど、メーカーで絞ることもできます。路線バスのタイプにある、複数の客用扉、立ち席・つり革は、停留所ごとの乗客の安全性に適したバスの構造となっています。近年の路線バスの構造は、低床化、超低床化が進んでいます。ケータイやスマホの地図などを利用して、バスが今どこを走っているかをチェックしましょう。
バスの種類
街のなかを走りながら、たくさんの人を一度に目的地にまで運ぶ重要な役割を担っているのが「バス(bus)」です。一言でバス(bus)と言っても種類があり、路線バスや大型バス、観光バスやマイクロバスなどもあります。色とりどりのバスを見ていると、ワクワクした楽しい気持ちになりますね。そんなバス(bus)の魅力を紹介していきます。
バス(bus)は、日本だけでなく世界中で見かけます。メーカーも日野・三菱ふそう・いすゞだけではなく、海外にもあります。たくさんの人を乗せて活躍しているバスは、低運賃で同じ方面に行く人を同時に運ぶなど、私達の生活には欠かせない存在です。
一般的に前後に長い形をしており、高さのある車体を持っています。バスの室内には多くの座席があり、バスの目的によっても内部の座席の構造が変わります。登録区分を見ると「普通乗用車」に分類されており、11名以上の乗車定員のバスは「中型乗用自動車」もしくは「大型乗用自動車」になります。
乗用定員30名以上になると「大型バス」と分類します。比較的小さなバスは「マイクロバス」に分類されるなど、バスの規模によっても呼び方に違いがあります。
今では当たり前に見かけるようになったバスですが、もともとは乗合馬車が前身です。バスが登場したばかりのときは、エンジン部分が前方にあり、つき出したボンネット型のバスでした。
現在ボンネットバスは観光地などで使われており、少しレトロな雰囲気もあることからとても人気があります。イベントに登場することもあり、どこか懐かしさを感じるデザインが特徴です。
バスの歴史を見ると、都市部の道路上に架空電線を引いて電気を動力源としている電車もありました。環境問題にも配慮していることと、軌道が必要ないことから多くの都市で普及しましたが、道路渋滞の原因になるうえ、進めなくなる問題もあり、現在では見かけなくなりました。時代とともにさまざま形に姿を変えているのも、バスの魅力と言えるのではないでしょうか。
バスの歴史を知りたければ軌跡図(軌跡)を見ない理由はありません。無料(フリー)のcadデータやcad図を使って図面をダウンロードしてください。説明しにくいバスに構造の違いも、cadデータやcad図を見ればひと目でわかります。
軌跡図(軌跡)だけにこだわらず、無料(フリー)の図面をダウンロードして、営業に活かすこともできます。Cadデータをダウンロードするときは、保存形式に注意しないと使えません。
バスといっても種類があり、ふだん誰でも乗れる路線バスや、旅行のときに乗るような大型バス(観光バス)もあります。また、小ぶりで使い勝手の良いマイクロバスなど種類はさまざまです。もちろん、日野・三菱ふそうなど、メーカーによる違いもあります。まずはバスにはどんな種類があるのか、具体的に紹介していきます。
路線バス
毎日多くの人が利用しているのが路線バスです。近頃は環境に配慮したハイブリッドバスが主流になり、通勤通学に欠かせない存在となっています。毎日決まった時間に決まったコースを走ります。
平日と土日祝で時間帯や走る本数こそ違いますが、その地域によってデザインもさまざまです。路線バスといっても観光地を周る観光バスの役割を担っているものもありますし、レトロな雰囲気を楽しめる路線バスなどもあります。
その地域性を重視したデザインもあり、路線バスの違いを比較するのも楽しいかもしれませんね。
コミュニティーバス
街のなかで見かけるマイクロバスです。通常のバスよりも小さいことからマイクロバスの名前で呼ばれることもありますが、通常はコミュニティーバスに分類されます。
マイクロバスは都市部などの狭い道でもなんなく走りますし、可愛いイラストや地域のキャラクターが描かれたものもあり、日本各地で活躍しています。長距離を走るバスではなく、決まったルートで短距離を走ることの多いバスになります。
小型なのもありバスの席数は少なく、大人数が乗るようにはできていません。路線バスよりも安い運賃で乗れることもあり、多くの人が利用しています。コミュニティーバスはさまざまな形があり、ころんとした丸みのあるボディが特徴です。
東京だと地域をめぐる「めぐりん」なども有名で、決まったルートを巡っています。
観光地で活躍している観光バス
観光地で活躍している観光バスの種類はとても多く、何を目的にしたバスなのかによっても分類されます。例えば、都心部で見かける観光バスといえば、2階建てのものではないでしょうか。1階と2階に客席があり高さ3.8m、長さ12mの大型バスになります。
路線バスよりも明らかに大きな大型バスになるので、見かけるとびっくりするかもしれません。また、2階建てバスには屋根のないものもあり、広々とした景色を楽しめるバスもあります。バスのなかから観光地を見学できるのも魅力です。
季節ごとに変わる風を感じながらバスを楽しめるのも観光バスならではです。
他にも、駅やホテル、空港を結んでいる路線バスもあります。こちらも大型バスになり、高速道路を走っている姿を見かけます。観光バスには、大切な自然を守るために、排気ガスをあまり出さない低公害車両を使っているものもあり、ハイブリッド式になります。
変わり種のバス
日常生活のなかではなかなか見かけることがないと思いますが、ちょっと変わり種のバスもたくさんあります。例えば、東京西部を走っている路線バスに「SL型トレーラーバス」があります。
SL好きな子どもからも絶大な人気があり、運転席部分と客車部分が曲がる仕組みになります。運転するのが難しく、決められた区間以外は走れない決まりがあります。他にも2台のバスを連結できる「連節バス」や、サファリパークで走っている遊覧用の「サファリバス」などもあります。
サファリバスはもともとアフリカンサファリ(大分県)で作られたのが始まりになり、今ではよく見かける形になりました。さらに、陸地も水上もどっちも走れる「水陸両用バス」は、屋根もなくとても変わった形をしています。
実際に山梨湖(山梨県)で使われており、観光客を中心に盛り上がっています。
バスの種類は他にもたくさんありますし、地域性の違いを見ながら比較してみるのも楽しいかもしれません。同じ形をしているバスでも、デザインが違うだけで全く印象が変わります。その地域に配慮したデザインや低公害などの環境面に配慮したものなど、バスが工夫を重ねて現在に至っているのがわかるのではないでしょうか。
路線バスの種類と特徴
バス(bus)とは、大人数を乗せて移動するための乗り物です。その中でも路線バスというのは、英語では「scheduled bus」と綴り、決まった時刻、決まったルートを巡回するバスのことを意味しています。
電車が走っていない地域や、駅までの通勤手段として、市街地などで特に需要が高いバスといえます。運賃を支払えば誰でも乗ることができ、停留所で乗り降りするのが一般的ですね。
路線バスは大きさで小・中・大の3つに区別することができます。小型バス(マイクロバス)は全長7メートル、中型バスは8~9メートル、大型バスは10~11メートルが一般的です。
小型バス(マイクロバス)
小型バスはマイクロバスとも呼ばれます。路線バスとしても利用されていますが、幼稚園バスやホテル送迎などの2地点間の送迎バスとしても利用されることの多い種類です。マイクロバスの定員数は大人換算で29席以下と定められています。
ほかのバスと異なる一番の特徴は、車両の設計としてはバスよりもむしろトラックに近い構造になっているというところでしょう。Cad図を作成するときも、エンジン周囲などを図面にする場合や、軌跡、軌跡図を作成するときに注意しておきます。
中型バス
大型バスと見た目は大差がないため、街中を走っているバスを見ただけではっきり区別できる人は少ないかもしれません。全長と幅が小ぶりなので、大型バスが通ることの難しい山岳地域や狭い道路のある街中などで活躍するのが中型バスです。エンジンの性能やそのほかのスペックは大型バスと大差ありません。定員数は補助席なしの27~29席で、補助席がついているマイクロバスと総座席数が変わりません。
大型バス
路線バス・乗り合いバスとしては最も普及しているのが大型バスです。床面がフラットなノンステップバスや、段差のあるステップバスなどのバリエーションがあり、観光バスなどでもよく使用される大きさです。定員数は最大80人、大型バスが通行できるルートであれば、間違いなく採用したい最上のキャパシティを持ちます。駐車場も大きいサイズがないと厳しいです。
軌跡図などのフリー素材を簡単にダウンロードできる無料サイトには、各種バスの軌跡図がそろっています。軌跡図を見ると、3つの違いがよくわかるかもしれません。また、施設への乗り入れや出入口を検討するときには、軌跡図を使えば確実な検討ができるでしょう。
路線バスとは意味合いが異なる「観光バス」
観光バスは運賃を支払い、目的地まで乗客を運搬するという意味では路線バスと同じではありますが、観光バスは路線が決まっているわけではないこと、定時があるわけではないことから、路線バスには含まれません。一方、高速道路を走行するバスは、路線があり時間が決まっていることから、路線バスに含まれます。
路線バスの内部の特徴
観光バスと路線バスは外見こそ似ているものの、バスの内部は全く違った構造を取っています。cadデータの参考に、路線バスの構造の特徴を見てみましょう。
行き先や路線を示す方向幕
路線バスの正面上部と背面上部には、「方向幕」という行先を表示する横長の大きな幕があります。最近では、バスに使用しているのは幕ではなく電光掲示板が主流になってきました。
乗降口
一般的な路線バスには乗客が乗り降りするための乗降口が2つ設置されています。どちらから乗って降りるかは路線バスの運営会社により異なります。
運賃が一定料金かつ先払いのバスのほとんどは、前方のドアから乗車します。一方運賃が変動する、または後払いのバスの場合は、中央のドアから乗車し、降りるときは運転席横にある精算機で運賃を支払ってから前のドアから降ります。
運転席
一般的な普通車と異なるのは、運転席にある乗客へアナウンスするための機械や、次の停留所を案内する車内モニターや、運転手が使用するマイクがあることでしょう。もちろん、大きなハンドルもバスの特徴です。昔の大型バスといえばマニュアルでしたが、最近ではオートマのギアが主流になりつつあります。
座席
市内などで一般客を乗せる路線バスは、さまざまな人に対応できる座席を用意しています。優先席もその一つです。身体の不自由な人や高齢者、小さな子どもを連れている人が優先して座れるように、優先席マークが記されています。また、一部の座席は折りたたみ式になっており、車椅子スペースとして使用できます。車椅子で乗車するときには、車体を傾けて歩道との高低差をなくし、スロープで上がれるようなバスもあります。
降車ボタン
乗客が降りたいときには、停留所の手前で降車ボタンを押します。ランプが光り、運転手に降りる人がいることを知らせてくれます。車椅子専用の降車ボタンを押すとほかの降車ボタンと区別されて光るので、降りる際に車椅子の補助をする必要があるかどうかが運転手にすぐにわかる仕組みになっています。
ほかにも、運転手が突然の病気などで運転できない状況になったときのために非常ブレーキボタンがあります。
cad図を作成して正確な図面をcadデータで共有できれば、施設などの設計のときにも大いに役に立ちます。正確な寸法などは各バス会社のカタログやHPに記載がありますし、無料でダウンロードできるフリーのcad図を使うこともできます。Cadデータがあれば、施設の出入口にどれだけの長さを取ればよいのかがすぐに判断でき、車高も図面を見るだけで確認できます。軌跡を入力すれば旋回に必要なスペースの確保にも役立ちます。
市街地を走る路線バスと走らない路線バス
市街を走るのも路線バスであれば、施設間を行き来する目的で走行するバスも路線バスの一種です。いろいろな路線バスの種類を見てみましょう。
ノンステップバス
ノンステップバスとは、車内に段差がないバスのことをいい、主に車椅子の人が乗りやすいようにと設計されたものです。ボタン一つで車体が歩道側に傾いたり、乗り降り用にスロープを付けられるようになっていたり、車椅子だけでなく高齢者にも優しいバスとして、市街地を中心に需要のあるバスです。
コミュニティバス
企業が運行する路線バスとは異なり、自治体が地域住民のために運行するのがコミュニティバス、通称コミバスです。赤字路線で企業が撤退したあと、交通手段がなくて困っている住民のために運行したり、道路幅が狭すぎて一般的なバスが走行できないような、いわゆる交通空白地帯をなくすために運行していたりします。小さなマイクロバスが使用されることが多いですね。
空港リムジンバス
一例ですが、このように空港と主要駅を行き来する路線バスもあります。観光バスと異なるのは、時刻表があり、運賃が決められており、走行ルートも一定であることです。大型バスが使用されることが多いでしょう。
ステップバスやノンステップバスの素材は、無料でダウンロードできるフリーサイトにたくさんありますので、ぜひ取り入れましょう。有料のcad図も数多くありますが、一般的な路線バスで問題なければ無料のもの、ダウンロードフリーのものを選んでも使えます。
道路の交通量調査について
道路の新設や改良を検討する際、交通渋滞が問題となりますが、その問題となる時間帯を特定し、その時間帯の交通量を調査することが不可欠です。問題となる時間帯は、通常は平日の朝夕のラッシュ時と考えられますが、観光客が集中する道路では観光シーズンのピーク特性から検討する必要もあります。
また、交通事故を問題とする場合には、ピーク時に限らず事故が多発する時間帯を調べておくことも重要です。一方、問題となる時間帯を設定した時、さらに曜日変動、季節変動についてもチェックし、他に問題となる時間帯がないことを確認します。
交通量調査については、それぞれの方向別の交通量を通常は15分単位で計測するとよいでしょう。この計測時間単位は長くても60分とします。このデータは道路のある点を通過した交通量を示すもので信号2回待ち以上の渋滞が発生している時には到着してくる交通量と差異を生ずることに留意しなければなりません。
このような時は到着する交通量を計測するか通過交通量と渋滞長の変化を計測することで到着交通量を推定します。この流入交通量に対し、信号処理が適切か否か、または交差点の容量が十分か否かを評価することとなります。
バス駐車場やバス停における現状と問題点
バス駐車場に関する問題点の分析
近年、観光客の増加などで、バス駐車場のニーズが高まっています。
小型マイクロバスでさえ全長が乗用車の約1.5倍あり、一般車両用駐車場の利用は不可能です。
東京や京都、神戸などは、観光バスの待機場・乗降所として利用可能なバス駐車場を民間企業が展開し、バス駐車場のニーズに対応しています。
観光地周辺では、駐車場不足により、観光バスの路上駐車に起因する交通渋滞が発生しています。
交通渋滞緩和のため、バス駐車場の整備が求められています。
バス停に関する問題点の分析
バス停の形状は、台形(バスベイ)型、テラス型、ストレート型が一般的です。
従来の台形型停留施設は、歩道間際への停車が難しい場合があります。
歩道間際へ停車できないと、車体が走行車線へはみ出し、通行の妨げになるおそれがあります。
歩道とバス乗降口の間隔が広いと、高齢者やベビーカー利用者などが安全に乗り降りできません。
そのため、歩道のそばへ停車できる形状が望まれています。
交通施設設計におけるバスcadデータの重要性
バスが乗り入れる交通施設や大型商業施設の外構図面には、バスの駐車スペースを明確にしたものや、バスの旋回場の必要な面積を示した図面が必要となってきます。
これは、施設内の交通安全対策にもつながるので、平面図などの2Dcadだけではなく、3Dcadデータも活用して、視覚的にも解りやすい図面作りが要求されます。
ここでは、交通施設設計や大型商業施設の設計における、施設に合ったバスcadデータの重要性について解説します。
1. バスcadデータは数も豊富。施設に合った形状のバスを選ぶ
検索サイト等で検索すると、バスのcadデータは、数も種類も豊富です。
無料で使えるものを選ぶのも良いと思います。
しかし、行政関連の公共交通施設の場合、そこで使用しているバスの図面提出を求められる事もあります。
その時には、確認を取った上でバスcadデータの使用が必要になります。
そのような場合などは、日野・三菱ふそうなどの車両メーカーや、有料サイトの提供する、バス車両のcadデータが必要となります。
その他にも、バスには、バス停や信号機といった、関連する設備も必要となりますので、関連するバスcadデータは押さえておく必要があります。
2. バスcadデータを施設図面や外構図面に盛り込み安全対策
バスが使用する駐車場や停留所の設計には、国土交通省の設計指針があります。
「大型貨物車およびバス」の駐車ますは、長さ13m、幅員3.3mが原則となっています。
建物内天井の有効高さは、車路の場合4.1m、車室の場合3.9m必要になります。
その為、駐車場の設計図と同サイズのバスcadデータを図面に落とし込み、設計や駐車スペースのミスや問題がないかを確認できます。
また、安全対策として、構造物がバスの進行に妨げになったり、死角になったりしないかなど、設計の段階から確認する事ができます。
この際、2Dcadデータよりは3Dcadデータを用いる事により、建築に詳しくないクライアントやオーナー様にも、視覚的に見やすく、解りやすい駐車場の施工図や完成図を提供する事が可能になります。
また、狭い敷地ではスペースも限られておりますが、バスを乗り入れる施設を作る際には、規定に則った作図が要求されます。
更に、バリアフリー化や安全対策によって、規定より大きくスペースを取らねばなりません。
2Dcadや3Dcadのバスcadデータや軌跡図を活用して、安全に配慮した駐車場の作図を行う必要があります。
CADデータは日野・三菱ふそう・いすゞなど、メーカーごとに揃っています。
バスのCADデータを入れて、パースを作る頻度は限られているかもしれません。
例えば、一般道路用バス停、商業施設または医療施設などの駐車場やバス停、バス会社や町、駅のパースを作るときは必要になるでしょう。
また、それほど頻繁ではないにしろ、日常生活を送るうえで不可欠なバスは、それがあるだけで普段の生活をイメージしやすくなることもあります。
マンションや駅のパースを描くよりも、ファミリー向けマンションの前に幼稚園バスが停まっているパースや、駅にバスが停車しているパースの方が、イメージがつかみやすいでしょう。
そこで、今回は、CADによる作図をするうえで、バスのパースに関して、求められるものを検討していきます。
バスをテーマにしたCADデータを利用する際の注意点
それでは、バスのCADデータの必要性と、利用する際の注意点について説明しましょう。
避けては通れないCADの技術習得
近年、CADデータによるものづくりが、当たり前になっています。
ラフ図面で良い時期を除いて、手描きのパースはほとんど見なくなっているのが現状です。
そのため、図面を引くことを生業にしている人達は、CADの技術習得が必須になっています。
バスのパースデータも世の中にあふれていますが、これを使用する際の注意点から考察してみましょう。
どのようなBusが使われるのか、用途や路線から考える
最近は、住宅街で小型のバスをよく見かけます。
一口にバスと言っても、マイクロバスから大型バス、幼稚園バス、観光バスまで様々です。
病院や団地を経由するバスなら、ノンステップバスでしょう。
住宅街ならマイクロバスです。
観光地なら、沢山の荷物が入る大型バスや観光バスが便利です。
このように、どのタイプのバスと人が使う路線なのか、ということをよく考えたうえで、パースを作らなくてはなりません。
手描きだったころのラフさがなく、はっきりとしたデータになると、2Dcad、3Dcadを問わず、どの種類のバスかよくわかってしまうということを忘れないでください。
また、CADデータが見つからなかった場合や、視線の角度が合わなかった場合は、自分で作成しなくてはなりません。
そういう面からしても、CADの技術習得は欠かせなくなっています。
CADによるものづくりだからこそ気を付けるべき点
CADの技術習得は大切なことですが、技術だけでは良いパースは作れません。
実際に利用する人のことを考えて、バスを配置していかなければ、現実味のないパースになってしまいます。
CADにより、よりリアルなパースを仕上げることができるからこそ、リアリティを忘れないようにしましょう。
バス施設にCADデータを使用する際の注意点
無理のないサイズで駐車場マスを設計
国土交通省の「駐車場設計・施工指針同解説」では、バスの幾何学構造設計のサイズは、長さ12.0m、幅員2.5m、高さ3.8mと規定されています。
これに前方方向のクリアランス100cm、ドアの開閉余裕80cmを加え、バスの駐車マスは長さ13.0m、幅員3.3mとされています。
車いすの利用が想定される場合は、余裕幅員として上記値に1m以上を加えた駐車マスにすることを求められています
駐車場内での後退と切り返しは避けよう
狭い場所での後退・切り返しが難しい大型バスは、原則として前進駐車、前進発車にしましょう。
人の乗降が多いバス駐車場は、安全面を考慮し右斜め駐車が望ましいとされています。
右斜め駐車は、直角駐車に比べハンドル操作が少なく、駐車しやすいという利点もあります。
大型バスの天井がある駐車場利用には、4.1m以上の高さが必要です。
換気用ダクトや案内板などの設置を加味し、天井の高さを決めましょう。
バスの旋回軌跡を基に、バスの通行をシミュレーションし、駐車マスの配置を決めましょう。
バス停は利用者へのやさしさを考慮
バス停の設計では、バスのCADデータ・平面図・軌跡図から旋回軌跡を確認し、スムーズに運行可能かを検討しましょう。
ノンステップ式の超低床バスを利用するなら、縁石の高さへの配慮が不可欠です。
近年、バスを縁石ギリギリまで寄せられる、特殊形状の縁石が考案されています。
バス停車時に、乗降口と停留施設の間隔が狭ければ、高齢者や車いす・ベビーカー利用者の安全で円滑な乗降が可能です。
スムーズな乗降は、停車時間の短縮につながり、バスの円滑な運行の一助になると考えられています。
自転車の交通量が多いエリアでは、自転車と乗降客、自転車とバスの動線が重ならないよう、交通島の設置や歩道部分に切れ込みをいれたバスベイ形式、自転車道の確保などが必要です。
バスのCADデータを使った利用者に優しいバス駐車場やバス停の設計
バス駐車場・バス停設計のポイントは、「ドライバーのため」「バス利用者のため」という2つの視点が大切です。
ドライバーに優しい工夫として
バスは後方死角が多いので、切り返しや後退が不要な動線確保、駐車マス配置を考えましょう。
バスが利用しやすい形状にしましょう。
歩行者・自転車とバスの動線分離は、事故防止につながります。
バス利用者に優しい工夫として
高齢者や車いす・ベビーカー利用者などの安全に配慮し、特殊形状の縁石導入などを検討しましょう。
駐車場では、車いす利用者の動線が短くなるよう、駐車マス配置や形状の工夫が必要です。
バス停付近は、バス利用者だけではなく、様々な歩道利用者がいるので、全ての人の安全を考慮した設計が必要です。
バス駐車場やバス停設計には、バスのCADデータが欠かせません
バスの平面図や2D・3Dcadデータは、公共・商業施設の駐車場やバス停の設計に役立ちます。特に都心部では、ドライバーや利用者がストレスを感じないように、限られた用地を有効活用した駐車場やバス停の設計が求められ、バスを含め様々な車両の軌跡を考慮した設計が必要です。
また、一言でバスと言っても、路線バス、大型バス、観光バス、マイクロバスなどの種類があります。メーカーは日野・三菱ふそう・いすゞなどが有名です。それぞれのcad図や図面、軌跡図を使う必要があるでしょう。まずはフリーのcad図から使ってみてください。意外と素晴らしいデータが揃っています。
バスの内部までわかるCADデータや軌跡図の魅力
バスの種類や構造の違いは、外側から見ていると似ているように見えるかもしれません。マイクロバスや大型バスなどの大きさの違いはわかりやすいものの、座席などの内部は見えません。これらのバスの特徴も軌跡図(軌跡)を使ったり、フリー(無料)のcad図や図面を使って比べてみてくださいね。バスの構造の面白さは軌跡図(軌跡)を見ないとわかりませんよ。
バスのcadデータをダウンロードする前に用途と種類を明確に
鉄道や飛行機、船とともに多くの旅客の運送に欠かすことができないバス。
一言で「バス」と言っても、市街地の停留所を回る路線バスを始め、都市化や観光地まで旅客を運送する観光バス、部活動やクラブ活動で部員を運送するために利用されるマイクロバスまで、その種類や大きさにはさまざまなものがあります。実際にはさらに細分化され、日野・三菱ふそうなどのメーカーの違いに加え、非常に多くのバリエーションが存在しています。海外では「bus」や「coach」など、用途に応じて呼び名が変わりますが、日本ではひとまとめに「バス」と呼ばれています。
ここでは、この非常に多くのバリエーションが存在する大型バスをはじめとした、バスのCADデータをフリーでダウンロードするために知っておきたい、バスの種類や違いについてご紹介します。
バスには種類別と用途別がある
一般的にバスと聞いてイメージされるのは、まず街中を走る路線バスという方も少なくないでしょう。通勤・通学などで使われる路線バスは、種類で言うと「乗合バス」といわれています。また用途別で分けると、修学旅行や社員旅行などで貸し切って使う「貸切バス」や高速道路を走行しで路線を結ぶ「高速バス」、観光地・路線・運行時間などが決められた「定期観光バス」、空港とターミナル駅間などを結ぶ「空港アクセスバス」などの種類に分けることができます。なお海外では、用途に応じて「bus」や「coach」など、さまざまな呼び名があります。
フリーのダウンロードサイトなどでバスのCAD図面をダウンロードする場合は、用途によってバスの形状だけでなく装備なども異なりますので、どの用途で使用するバスなのかをまず明確にしておく必要があります。またバスは日本で使用されているものと海外で使用されているもので、出入口の位置が異なります。海外のバスのCAD図面をフリーでダウンロードしたい場合は、英語で「bus」と入れて検索しましょう。
バスは車種の区分や種類によって軌跡図も特徴も変化する
バスは同じ用途でも、その大きさや種類によって細かなバリエーションがあります。たとえば観光バスの場合、小型・中型・大型などに分けられ、その区分も細かく定められています。これは国交省が定める「一般貸切旅客自動車運送事業」を申請する際に必要となるもので、決められた車種の区分で申請しなければなりません。
その区分は、「車両の長さ9メートル以上または旅客座席数50人以上」のバスを大型車、「車両の長さ7メートル以下で、かつ旅客座席数29人以下」のバスを小型車、「大型車、小型車以外のもの」のバスを中型車と決められています。バスのサイズは、おおむねこの「車種の区分」に分けられます。大きさによって当然ながら軌跡図も異なってきますので、観光バスのCADデータを無料ダウンロードする場合は、車両の区分についてしっかりと見極めることがポイントとなります。
また道路交通法では、運転できる車の大きさが免許によって異なっています。大型車を運転する場合は大型二種免許、中型、小型の場合は中型免許が必要です。以前はマイクロバスを普通免許で運転することができましたが、現在では中型以上の免許が必須となりました。当然ながら大きさによって軌跡図も異なりますので、CADデータをダウンロードする際は必ず確認しておきましょう。
ちなみに、海外で使用されるバスは大きさの基準が異なります。出入口の位置など、日本のバスとは異なる部分も多いため、海外のバスのCAD図面を無料ダウンロードしたいときは、英語で「bus」と入れて検索する必要があります。
観光バス(Bus)の種類
話題のスポットのツアーには、バスの旅が人気です。バスの旅の最大の魅力は、トレンドをすぐに取り入れられることです。バスの旅には、名所巡りだけでなく、グルメやおみやげもしっかりついてきます。
観光バスや高速バスで使用される車両の種類は大きく分けると、約8種類に分類することができます。バスでは客室の床を意味するデッカーという単語がよく用いられますが、床が2階建てとなっているダブルデッカーと高床となっているハイデッカー、標準的な床の高さとなっている標準車という区分となり、その中で国交省の定める車両の区分に応じて、大型、中型、小型という感じに分けられます。
出入口の向きの関係もあり、日本で活躍している大型バスのほとんどは、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうなど国産メーカー製で、CADデータをフリーでダウンロードする際も、バスは探しやすいジャンルのひとつともいえますが、一部海外メーカーで製造されたバスも見かけることができます。同じ大きさでも仕様によって軌跡図も異なります。CADデータを無料ダウンロードする場合は、必ず軌跡図も確認することをおすすめします。
種類別の大型バス(Bus)の特徴
大型バスは全長が長い車両が多く、CAD図面を参照する際、車両の長さのほか軌跡図も重要となってきます。以下で大型バスの種類とその特徴をご紹介していきます。まず、2階建ての大型車であるダブルデッカーは旅客定員が49~86名で多くの客席数を確保できることと、2階席からの素晴らしい眺望が特徴です。
全体の重さを支えるため、後輪タイヤは2軸になっていて、大型のものでは全長15メートル近くになるものも過去に運用されていました。価格は約8000万円と高額で、現在でも見かけることはできますが、国内生産は2010年ごろにストップしており、最近はかなり貴重な車両となっています。
次に、床が中2階となっているバスが、スーパーハイデッカーです。運転席部分を低くして、キャビンのフロアをフロントガラスまで伸ばしたものもあり、開放的な景観を楽しむことができることが特徴です。エンジンなどの駆動部分から客室が離れているため、振動が少なく快適に移動することができ、観光や長距離の移動に向いています。また、スーパーハイデッカーよりもデッキが低く、大型一般車よりもデッキが高いバスが大型ハイデッカーと呼ばれます。床下に大きな荷物室が確保できることが特徴で、現在一番多く見かける機会が多い車種のひとつです。
そして、いわゆる4列シートのバスで、車両の長さが9メートル以上の車両を大型一般車といいます。ハイデッカー車と比べると全高が抑えられ、人数が多く乗ることができる一方で、購入価格もハイデッカー車よりも安価ということが特徴となっています。
種類別の中型バス(Bus)の特徴
中型車や小型車にはダブルデッカー車は存在せず、最も豪華な設備を持っているのが中型ハイデッカーとなります。客席数も27~35名程度、車両の長さは9メートル程度で、車両の価格も3000万円ほどと、大型車よりもリーズナブルとなっています。それでもハイデッカー構造となっているため、中型一般車よりは車高も価格も高くなります。
そして、大型一般車よりもサイズが小さく床の高さも標準的な車両が中型一般車となります。中型ハイデッカーよりも安価ということが特徴です。客席数が少ないため高速バスには用いられませんが、施設の送迎用や地方都市のコミュニティバスなどに利用され、見かける機会も多い車両となっています。
種類別の小型バス(Bus)の特徴
中型車よりもサイズの小さいバスが小型バスで、旅客席数は25~28名程度となります。車両の長さは7メートル以下となります。小型車の中でもハイデッカー構造となっているのが小型ハイデッカーです。小型とはいえ床の位置が高くなっているため、一般車よりも景観を楽しめることが特徴となっています。
そして、一般的な小型車でマイクロバスとも呼ばれているのが、小型一般車です。主に送迎用など長距離を走るよりも近距離の移動が想定されている車両で、小型ハイデッカーと比較すると、マイクロバスは荷物を収納する荷物室が装備されていないことが特徴となっています。人口が少ない地方都市や、狭溢部を走行する路線バスでは、マイクロバスを使用した路線バスが運行されている場所もあります。
種類別の路線バス(Bus)の特徴
路線バスも用途に応じてさまざまな種類に分けられます。路線バスは客室の床の段差に応じてワンステップバスとノンステップバスがありますが、最近は、バリアフリー化などで出入口や車内の段差をなくしたノンステップバスが、都市圏の路線バスの主流となっています。
また、日野・三菱ふそうなど、製造メーカーによって様々な差異があったり、動力もガソリンだけでなく環境に配慮したハイブリッド式や水素式などさまざまなため、CAD図面を無料ダウンロードする際も仕様を確認しておくことが重要なポイントとなります。また、マイクロバスが路線バスに使用されている場所などもあり、一般のマイクロバスとは仕様が異なることもあります。
このほか、特に乗客の多い路線では連接バスが導入されているところもあります。連接バスは曲がり方が通常のバスとは異なるため、軌跡図を確認しておくことも重要なポイントとなります。また海外で使用されている路線バスのCAD図面をダウンロードしたいときは「バス」ではなく「bus」で検索しましょう。
路線バスのcadデータには、正面図や側面図、軌跡を記した軌跡図などのcad図があり、無料のcad図はフリーダウンロードサイトで探すことができます。無料で使えるフリーダウンロードサイトで「路線バス cadデータ」と検索するほかに、「scheduled bus」「highway bus」などで検索してみると違ったcad図が手に入るかもしれません。