椅子は木材や金属などのフレーム素材、革や人工皮革といった張地、ウレタンやバネを組み合わせたクッション材によって座り心地と耐久性が決まります。CADデータを用いて寸法や配置を事前に検証すれば、購入後のミスマッチを防ぎ、オフィスや家庭の動線も最適化できます。
張り材やクッション構造を理解すれば、作業時の疲労を軽減できます。CADで最適化を行ってみましょう。
このページでは、椅子の素材と選定ポイントについて解説しています。

椅子の素材
椅子の材料となる素材は無数にありますが、椅子を作るための材料となると無限にあるわけではありません。実際にDIYや大工仕事で椅子を作製しようと思うと、流通しやすいモノの中で、価格や強度、加工のしやすさを考えて選んでいくことになり、自然と数種類に絞られていくものだからです。
さて、椅子の材料で一般的なものといえば、「木材」と「金属」です。この素材をどうするかによって椅子の仕上がりがほぼ決まります。
木材
木材は古くから椅子づくりに使われてきた馴染み深い素材です。木材にも数多くの種類がありますが、椅子を作る上では丈夫さ・頑丈さが木材を選ぶ時の一つのポイントになります。数十キロの大人が乗っても壊れない程度の強度は最低限必要ですから、そういった点で、柔らかい素材である針葉樹系の木材よりも、硬い広葉樹系の木材が使われることが一般的です。
ブナ材
ブナ材はビーチとも呼ばれます。ブナ材は世界中に豊富にあり価格が安く安定しているので、昨今では最もよく使われている家具材です。椅子にもよく使われていますし、成形合板の椅子はブナ材を薄くスライスし張り合わせたものが多いものです。色は肌色が一般的ですが、より良質なヨーロピアンビーチという輸入材は白色で、少し人気が高いです。
オーク材
オークという素材は日本ナラ、ミズナラ、ホワイトオーク、レッドークなど色や生産地によって名前が分かれ、椅子だけでなく扉やチェストとしても海外ではよく使われています。もともとはレンガや石とのデザイン的な相性が良くアメリカで好まれる材料ですが、日本でも椅子や床材として人気が高まっていますね。
タモ材
椅子の材料としてはアッシュ・ホワイトアッシュ系をよく使います。白い色と縞模様が特徴で、縞模様のないメープルとよく比較されます。他に、シオジ、アオダモ、トリネコなどがあります。
サクラ材
桜というと日本というイメージを持たれますが、アメリカやヨーロッパなどでもよく使われています。日本ではヤマサクラ、アメリカではアメリカンブラックチェリーなどが人気です。上品な赤茶色が特徴ですが、椅子の材料としては安定して流通がないため、代替としてカバ系の材料を使う時もあります。
メープル材
白く硬く上品さのある材料として、椅子では高級材として扱われているのがメープル材です。その名の通りメープルシロップが採れる木で、カナダや北米産が多く流通しています。ボウリング場の床にも使用されているほど硬く、椅子以外にもチェストの材料としてもよく好まれています。
ウォールナット材
カシやクルミ材のことをウォールナット材ともいいます。茶色の濃い色の方が良いとされ、重宝されます。材料としては柔らかく、加工がしやすいのが利点です。そのため、ダイニングチェア、リクライニングチェア、肺チェアなどさまざまな椅子に使いやすい素材です。
マカボニー材
主に南洋材で、はじめはラワン材と同じような肌色をしているものの時間経過とともに茶色が増し、美しく変化していく素材です。高級材ですが、とても美しい椅子になるでしょう。
天然と合板の違いって?
天然といえば丸太から板を切り出したそのままの素材のことで、加工はしていません。一方で合板とは丸太から1ミリ単位で薄くスライスした板を接着剤で付け合わせ、プレスして一枚の板のように仕上げている材料のことをいいます。椅子だけでなく様々な家具、材料に最も使われているのがこの合板でしょう。
合板は板の厚みを自由に変えられるのはもちろん、曲線にしたり、時には3次曲線にしたり、型さえあれば自由に形を変えやすいのが大きなメリットです。また、天然ものはどうしても場所によって質にばらつきが出てしまうところ、合板は均質な板にしやすいところも好まれます。工場生産で流通を管理しやすいため価格が低く安定していて、大量生産する椅子には向いています。
合板の欠点とは
合板の欠点は、やや水に弱いこと、接着剤を使用していること、そのままではあまりにも高級感がないこと、が挙げられます。デメリットを補うために、突板(つきいた)といって他の木を表面材として薄く張り付けたものがあります。ほかにも水に強い塗装を施すなどが一般的です。
金属
産地や気候などに影響を受けやすい木材とは異なり、強さ、扱いやすさ、流通が比較的安定しているのが金属系の素材です。オフィスチェアや屋外で使われる椅子、大量生産される椅子にもよく使われています。
鉄鋼管/パイプ
金属系の中で一番よく使われているのがこの鉄パイプと呼ばれる鋼管です。断面の丸いものと四角いものがありますが、断面とその大きさの大小によって様々な用途に使い分けすることができます。古くは鉄のサビを防止するためによくペイント塗装やメッキ処理という工程が行われていましたが、昨今ではメッキ処理を行うと環境汚染につながる観点から鉄とニッケルの合金、錆びない鉄、ステンレススチールを使うのが常識です。鉄は曲げる、接合するなどの技術で椅子の良し悪しが大きく分かれます。
棒鋼/ワイヤー
棒鋼とパイプは、見た目はそっくりでよく混同されてしまいますが、パイプは中が空洞なのに対し、棒鋼は空洞ではありません。こうした棒鋼=ワイヤーを使った椅子で有名なものには、ハリー・ベルトイアーのダイアモンドチェアーや、チャールズ・イームズのワイヤーチェアなどがあります。ワイヤーは材料として安価で、硬いものから柔らかいものまで選ぶことができる多様性のある素材です。
鉄板
鉄板はオフィスチェアなどでよく使われている素材で、軟鋼という鉄が使われていることが多いです。
アルミニウム
鉄と同様、パイプとして椅子に使われることがよくあります。オフィスチェアのキャスターの部品としてもよく使われています。
椅子の張り材の種類
椅子(チェア)の座る場所には張り材がついています。パイプ椅子やオフィスチェア、ハイチェア、カウンターチェア、ダイニングチェア、スツール、リクライニングチェア、マッサージチェアなどの椅子の種類による違いもありますが、椅子の座り心地を決める重要な部分でもあります。
椅子(チェア)の張り材は大きく分けて2通りに分類されます。1つ目は表面を張っている、天然布材や、天然の革、人工布、人工皮革などの素材になります。もう一つは、中に積められているクッション材や、支えている下地材などです。
天然素材
高価なパイプ椅子やオフィスチェア、ハイチェア、カウンターチェア、ダイニングチェア、スツール、リクライニングチェア、マッサージチェアなどで見かける、椅子の天然布材は、主に、ウールや、コットン、麻、絹、革などを使っています。そのまま使うこともあれば加工する、混ぜて椅子(チェア)に使用することもあります。価格が高価で強度に強くないこと、優しい風合いですが、耐久性に問題が出てしまうこともあります。例えば、リクライニングチェアやマッサージチェアなどの快適性を重視するものも使います。
パイプ椅子やオフィスチェア、ハイチェア、カウンターチェア、ダイニングチェア、スツール、リクライニングチェア、マッサージチェアなどで安価なものになると、人工繊維を使用していることもあります。例えばナイロンやアクリル繊維、PPなどと呼ばれるプロピレピレンなどの繊維がメジャーです。丈夫な点を考えると長く使いたい椅子(チェア)には適していますが、吸収性や風合い、色味などに欠けてしまいます。パイプ椅子やオフィスチェアなどの、質よりも価格を重視するような椅子(チェア)のときに人工繊維が選ばれます。
革素材
パイプ椅子やオフィスチェア、ハイチェア、カウンターチェア、ダイニングチェア、スツール、リクライニングチェア、マッサージチェアのなかでも、高級な印象を求めるときに、革製品を選ぶことがあります。高級な張り材になることから動物がメインになり、なかでも牛革を使ったものを多く見かけます。他のものだと、豚や羊、馬などを使うこともあります。革の表面の仕上げにおいても違いがあり、革がもともと持っている表面の傷を隠すために“表面加工”として、顔材料などの不透明の塗料を表面に塗り上げた革もあります。また、透明度の高いものを使って、できるだけ風合いを守っている革もあります。後者になると皮の傷がそのまま出てきてしまうことも多く、作られる数にも制限があります。風合いこそ良いものの、高級皮として高値で売買されています。
人工皮革
パイプ椅子やオフィスチェア、ハイチェア、カウンターチェア、ダイニングチェア、スツール、リクライニングチェア、マッサージチェアなどの違いもありますが、本皮よりも手頃な価格にするために、人工皮革を使用した椅子もあります。代表的なものが塩化ビニール剤を使ったものになり、価格も手頃で丈夫な特徴があります。長年使われ続けてきたものになり、ウレタン系の人工皮革もあります。風合いの良さには定評がありますが、耐久性や摩擦に弱いなどの問題もあります。メーカーによっても表記に差があるので注意してください。
椅子の張り材についても、ベクタワークスでのcadデータの確認をおすすめします。立体図や平面図がイラストで視覚的にわかりやすいこと、フリー(無料)図面などもあるので、ダウンロードして簡単に使えます。ただし、dxf、jww、jwcadなどの変換は間違えないようにしましょう。
椅子のクッション材と特徴
パイプ椅子やオフィスチェア、ハイチェア、カウンターチェア、ダイニングチェア、スツール、リクライニングチェア、マッサージチェアなどのどの椅子にも、なかに含む量こその違いはあるものの、クッション材を使っています。椅子の座り心地を決めるものになり、木の木材を使って作ることもありますが、合板やウェヴィング、金属バネなどを使って、座面を製作することも珍しくありません。
ウレタンクッションは、普通の合板の上に硬めのクッションや柔らかめのクッションを何種類か使って椅子のクッションを作ったものになります。よく見かけるものは、スポンジ状のものを使っているケースも多く、ウレタンの密度の堅さによって調整できます。大きな食パンのように発泡させて、厚さに応じてスライスしていき選べるものと、成型ウレタンは、自動車やオフィスチェアなどに使われているものです。
他にもウェヴィングは、シート状の帯になりますし、クッションの下地に多く見かけるのは鉄バネなどもあります。他にもSバネを用いることもあり、環境問題に配慮する企業も増えています。また、髪の紐で座面を組む、昔ながらのヨーロッパで行われてきた技術もあります。今でも簡単に製造できることから使われることがありますが、耐久性が低く時間の経過とともに張替えが必要などの問題も出てきてしまいます。座り心地の良さもあります。
椅子のクッション材料についても、ベクタワークスが役に立つはずです。立体図や平面図などの違いもありますし、イラストになっているので初心者にも安心です。dxf、jww、jwcadなどの変換の違いも、使っていくうちに覚えられます。図面はフリー(無料)ダウンロードもできるので、より鮮明にわかるはずです。
椅子のクッションの作り方
パイプ椅子やオフィスチェア、ハイチェア、カウンターチェア、ダイニングチェア、スツール、リクライニングチェア、マッサージチェアなどの違いもありますが、一般的なものを紹介します。
まず、椅子の座面にクッションを乗せるときは、立体祭壇をして作る、のびる張り材を使って立体裁断なしでクッションを製作することもあります。薄いクッションなどに使われることが多く、厚いと張り材を巻き込むことができません。まちという布地をサイドに張り付けていきながら使います。
ミシンの使い方にもやり方がありますし、椅子の張りをキレイにするための玉縁などの技術もあります。クッションを縫い合わせるときや、クッション材を木の縁に止めるときなどに多く、実際に椅子を見て確認してみてください。
椅子のクッションの作り方について、立体図や平面図などの見る視点からの違いも確認しておきたいものです。ベクタワークスはイラストでわかりやすいこと、dxf、jww、jwcadなどの変換にも余計な手間をかけません。しかもお試しで使いたい人にとってもフリー(無料)ダウンロードできる図面などもあり、とても便利なソフトです。
椅子のCADデータダウンロードサイトの探し方
その空間で使う椅子を含めたCAD図面は、立面図、平面図などで完成イメージを明確にすることができ、実際の施工現場においても、必要不可欠です。
椅子のCADデータは、インターネット上に多数公開されています。
中にはコクヨのように、メーカーが実際の商品のCADデータをフリーで公開している場合もあります。
Googleの窓に「椅子 CADデータ (メーカー名)」と入力し検索すると、こうした椅子のCADデータが見つかりやすいでしょう。
「パイプ椅子 CADデータ」などの椅子の種類でも、CADデータをまとめているウェブサイトが、多数出てきます。
ただ、中にはページ内の情報が古い可能性もあれば、dxf、jww、jwcad、ベクターワークスなどの拡張子が合わないことも考えられ、いろいろなサイトを渡り歩いて探す羽目になりかねませんので、留意してください。
椅子のCADデータ印刷時の用紙設定
CAD図面は、実際には、紙に印刷して使われることが多く、用紙サイズはA3が一般的です。
図面を印刷する場合は、420×297mmで、A3用紙横向きに設定します。
CADソフト上の設定にて、画面レイアウトから印刷時の縮尺、用紙サイズをあらかじめ正しく設定しておくと、印刷がスムーズに行えます。
他の用紙サイズを使う場合にも、選び方のポイントは、対象物が見やすく、かつ、小さいサイズを選ぶことです。
紙に出力する際、あらかじめ図面範囲を設定しておけば、必要な図面をシンプルな操作で印刷することができます。
この図面範囲設定は、余裕を持った、寸法値や図枠で表記できるような数値にしておくと、CAD図面での作業が行いやすいでしょう。
AutoCADの場合、新規図面作成時に、クイックセットアップと呼ばれるウィザードを起動することで、用紙サイズと縮尺を数ステップで設定できて便利です。
その際、グリッドの数値とスナップ間隔の数値も、用紙サイズに合わせて変更し、作業中の表示に問題が出ないよう対応します。
椅子のCADデータ活用の注意点
椅子は使う目的や場所に応じて、さまざまなものがあります。
椅子のCADデータには様々な種類があり、設計する空間の種類に合わせて適切なものを選びましょう。
空間にマッチした椅子のCADデータ活用は、建物のイメージを上手に伝える一助になります。
空間イメージの提案を目的に、建物パースなどで椅子の3D CADデータを使う際は、椅子の形状や素材はもちろん、パースのアングルにも気を配りましょう。
見取り図で椅子の俯瞰データを配置する際は、動線にも気を配る必要があります。
また、dxf、jww、jwcad、ベクターワークスなどの拡張子にも注意をしてください。
用途に合わせた椅子選びのポイント
椅子には、背もたれのある無しはもちろん、素材や使用目的などに応じて多くの種類があります。
仕事をするための椅子もあれば、身体を休めてリラックスさせるための椅子もあります。
いくつかの椅子を紹介しましょう。
(1)オフィスチェア…デスクワークのための椅子で、長時間の作業ができるよう、身体が疲れにくいような設計が施されています。
(2)ダイニングチェア…ダイニングテーブルとセットで使われ、食事のときに使われる椅子です。
(3)ラウンジチェア…背もたれが大きく傾斜した一人掛け椅子で、ホテルのラウンジ等で使われます。
(4)スツール…背もたれやひじ掛けのない椅子で、飲食店などでよく使われます。
使うシーンを想定したら、背もたれの高さやひじ掛けの有無、リクライニング機能など細かいスペックも確認する必要があります。
また、形状だけでなく、レザーや布張りなど素材も椅子選びの大切なポイントです。
椅子のCADデータを使った提案が重要
椅子のCADデータを使い、店舗やオフィス、住宅のイメージを伝えたり、内装の設計を提案したりすることが簡単にできます。
椅子の3D CADデータは、建築物のイメージを伝えるパースに活用できます。
さまざまな家具のデータと組み合わせて、椅子の3D CADデータを住居のリビングなどのイメージパースに使えば、生活のイメージが生き生きと表現できるでしょう。
3D CADデータには木製やスチールなど質感を表現したものもたくさん用意されているので、顧客のニーズにマッチしたものを選びましょう。
椅子の2D CADデータで、俯瞰から見たものは、家具のレイアウトを正確に表現するのに便利です。
人の動線が重要になる店舗やオフィスの設計では、特に通路や壁面と椅子の距離が重要になります。
椅子を配置する以外にも必要なスペースがある
椅子をはじめ、家具やインテリアを配置する際、お客様から「この商品で」と具体的に指示されることもあれば、どのような椅子を使うか任されることもあります。
椅子のセレクトを任されている場合は、お客様が希望しているテイストをヒアリングし、イメージにふさわしい椅子を選びます。
建物パースの場合、椅子などは建物を魅力的に見せるための小道具になります。
そのため、「どのように椅子などの家具を配置すれば、建物を良く見せられるか」「どのアングルでパースを描けばかっこよく見えるか」を考えましょう。
椅子の2D CADデータを使い、間取り図を作成する際は、動線に注意する必要があります。
たとえば、ダイニングチェアとテーブルを置く場合、椅子を引いたときに後ろの壁にぶつからないスペースや、立ったり座ったりできるだけのスペースを確保しておく必要があります。
また、ダイニングチェアとテーブルの周囲には、人が通れるスペースも必要です。
人が正面を向いて通るには55~60cm、横向きに通るには45cm以上のスペースが必要とされています。
椅子データがないときはモデリングや写真合成で対応
建築パースの作成で、お客様から椅子のメーカーを指定されているとき、メーカーによってCADデータが配布されていることもありますが、データがない場合や、dxf、jww、jwcad、ベクターワークスなど拡張子が合わない場合は、近い形状のものを使うか、新たにCADでモデリングをして作成する方法もあります。
CADによっては、3Dモデルを簡単に作成できる機能が備わっているものもあるので、活用しましょう。
しかし、限られた納期の中でのモデリング作業は難しいことも少なくありません。
そんなときは、家具の写真を加工してデータに起こす方法を利用するとよいでしょう。
頭の中でイメージする形状は人によって千差万別
ひと言で、『椅子』と言っても、頭の中でイメージする形状は、人によって千差万別です。
特に、口頭で、椅子の全体像を説明するのは、とても難しく伝わりにくいものです。
説明する側がイメージしていた椅子と、説明を受けた側が思い描く椅子では、大きな差異が生じかねません。
ですから、クライアントと打ち合わせをする際に用いる、完成予想図などの書類には、適当な椅子のCADデータを使用しましょう。
口頭で具体的な椅子のイメージを伝えることは避けなければいけません。
施工後に、「聞いていた椅子と全然違う」、とトラブルになるおそれがあるからです。
例えば、完成予想図に用いた椅子のCADデータが、肘置きを備えた豪華なデスクチェアだったとします。しかし、実際に搬入した椅子は、標準的なデスクチェアで肘置きも付いていなかったらどうでしょう。
口頭で、椅子は標準的なデスクチェアです、と説明したとします。
それが、クライアントの耳に届いていないかもしれませんし、イメージしている標準的なデスクチェアが、全く異なっていることもあります。
また、少し堅苦しさが必要となる会議室などの完成予想図に、パイプ椅子のCADデータを使用していると、クライアントはどのように感じるでしょう。
会議室全体のイメージが、クライアントの目には陳腐に映ってしまい、会議室全体の設計を一からやり直すように求められるかもしれません。
無用なトラブルを避けるためにも、実際に据え付ける予定の椅子のCADデータを、少なくとも、形状が似かよった椅子のCADデータ、立面図、平面図を使用しましょう。
公式サイトに、椅子のCADデータを公開しているメーカーがありますので、まずは、メーカー公式サイトを検索することをおすすめします。
メーカー公式サイトに、椅子のCADデータが公開されていなければ、フリーでダウンロードできるサイトで、デザインが似ている椅子のCADデータや立面図、平面図を探しましょう。
dxf、jww、jwcad、ベクターワークスなどの拡張子が揃っていますよ。
まとめ
椅子は、日常生活において、どの場面でも欠かせない家具です。
家具店やインテリア通販サイトなどでは、幅広い種類の椅子が用意されており、用途やスタイルに合わせて選ぶことができます。
自宅で使う椅子には、背もたれのあるダイニングチェア、4本脚のスツールやスタッキングチェア、丸椅子、幅の広いベンチなどが一般的です。
また、デスクチェアやカウンターチェアなど、高さを調節できる機能が付いているものもあります。
そうした煩わしい作業を短縮するために、ここでは、各メーカーが取り扱っている、椅子・チェア・パイプ椅子のCADデータの特徴とリンクをまとめています。