このページでは、舗装のCADデータ、アスファルト舗装断面図がダウンロードできるサイトを紹介しています。
・道路舗装のCADデータ ダウンロードサイトを紹介
アスファルト舗装、コンクリート舗装、コンクリート平板舗装、擬石平板舗装、
レンガ舗装、化粧コンクリ-トブロック舗装、縁石、側溝、石積擁壁などのCADデータ
・屋上防水、エクステリアの舗装パターンのCADデータついて紹介
屋上のアスファルト防水工CAD、露出仕上げ、保護仕上げ、リベットルーフ防水システム
・舗装用建設機械のCADデータ ダウンロードサイトの紹介
アスファルトフィニッシャ、振動ローラ、タイヤローラ、マカダムローラなど舗装用機械
道路舗装のCADデータ ダウンロードサイト
Art.Gray Landscape Design Support
Art.Gray Landscape Design Supportは、ランドスケープ・デザイン(造園・土木・建築外構等)の設計に携わる方々を応援することを目的とする私的なサイトです。
サイトでは、アスファルト舗装、コンクリート舗装、コンクリート平板舗装、擬石平板舗装、レンガ舗装、石灰岩ダスト舗装、砕石舗装、真砂土舗装などのCADデータをダウンロードすることができます。
データの形式は、「.dxf」DXFデータ、「.jwc」JW_CADデータ、「.mcd」VecterWorkデータがあります。
ダウンロードサイト: Art.Gray Landscape Design Support
施工図屋の独り言
施工図屋の独り言は、建築施工図に関しての情報を紹介しているサイトです。
アスファルト舗装、コンクリ-ト舗装、化粧コンクリ-トブロック舗装、レンガ舗装といった図面を公開されています。
その他に縁石、敷地境界石標、側溝、U字溝、コンクリート側溝、コンクリート擁壁、石積擁壁、コンクリート塀、コンクリートブロック擁壁などの道路に関する図面も公開されています。
ダウンロードサイト: 施工図屋の独り言
アスザック株式会社
アスザック株式会社の製造・販売の事業部門では、環境に配慮したバイコン製品を中心に、擁壁、縁石、マンホール、側溝、暗渠工、機能性コンクリート製品、一般製品の製造・販売を行っています。
L型擁壁製品、受圧板、張り出し工法、BOXカルバート、台付管、マンホール、貯留システム、FTフリューム、農業製品、縁石・L形側溝、側溝製品などの舗装関連のCADをダウンロードすることができます。
データの形式は、DXF、p21、SFC、DWG、PDF、BFO、JWWでダウンロードすることができます。
ダウンロードサイト: アスザック株式会社
ケイコン株式会社
ケイコン株式会社は、擁壁や道路製品、防火水槽などのコンクリート製品の設計施工製造販売と橋梁、トンネル工事、スリップフォーム工法を手掛ける総合建設業を行っている会社です。
国土交通省「標準設計」に準拠したプレキャスト側溝の排水性舗装対応エプロンのCADデータを公開されています。
ダウンロードサイト: ケイコン株式会社
舗装 cad Google
舗装の図面、寸法図、写真が、見れます。
CADの形式は、PDF、DXF、SFC、p21、DWG、JWWが主です。
検索から多数のアイテムを表示できます。
舗装のCADデータは、道路舗装、屋上アスファルト舗装、舗装施工用の建設機械といったものに分類され、その中から必要な種類のものを見つけることができます。
屋上防水、エクステリアの舗装パターンのCADデータ ダウンロードサイト
田島ルーフィング株式会社
田島ルーフィング株式会社は、次の事業を行っている会社です。
・屋根葺材、防水材料及び防水層化粧仕上材の製造並びに販売
・床材料及びこれらの施工に要する附属材料の製造並びに販売
・断熱材料の製造及び販売
・壁材及び保護板の製造並びに販売
・遮音材及び制振材の製造並びに販売
・屋上緑化用材料及び附属材料の製造並びに販売
屋上のアスファルト防水工のCADを公開されています。
露出仕上げ、保護仕上げ、各種仕上げ材、個別部位などに分類されたデータを、DWG、DXF、JWW、PDFでダウンロードすることができます。
ダウンロードサイト: 田島ルーフィング株式会社
アーキヤマデ株式会社
アーキヤマデ株式会社は、合成樹脂建築資材の製造・販売、合成樹脂原料・薬品や金属製建築資材の販売を行っている会社です。
防水システムCADデータが検索・ダウンロードできます。
リベットルーフ防水システムの基本的な納まり図を公開されています。
データの形式は、JWW、DXF、PDFでダウンロードすることができます。
ダウンロードサイト: アーキヤマデ株式会社
シーカ・ジャパン株式会社
シーカ・ジャパン株式会社は、補修・下地材から防水・外装・シーリング・床までをトータル提案を行う、建築・土木材料のトータルソリューションを提供する会社です。
防水材の密着型複合工法、密着型複合工法(押え工法)、密着型複合工法(外断熱押え工法)、通気緩衝工法、機械固定工法(外断熱非歩行用)、その他部位のCADをダウンロードすることができます。
DWG、DXF、JWW、PDFの形式でCADは公開されています。
ダウンロードサイト: シーカ・ジャパン株式会社
東洋工業株式会社
東洋工業株式会社は、住宅・公園・街並などのエクステリア製品、景観製品の製造販売を行っている会社です。
化粧ブロック、舗装材、各種ガーデニング製品、各種ストリートファニチャーを取り扱っておられます。
舗装パターンのCADに使うことのできるテクスチャ用jpgをダウンロードすることができます。
また、ランダムパターン(色の組み合わせ)の提案書形式のPDFや、舗装敷設パターン(配置組合せ)を考えるのに役立つテンプレートがダウンロードできます。
ダウンロードサイト: 東洋工業株式会社
Digital-Architex
Digital-Architexは、建築デザインやCAD、DTPデザイン、チラシ広告等で商用利用可能な無料素材「2DCAD・3DCAD・シームレステクスチャー」のフリーデータがダウンロードサイトできるサイトです。
インターロッキングブロックのパターン・サンプル図をダウンロードすることができます。
CADの形式は2D-CADで、データ形式はDWGとDXFでダウンロードすることができます。
ダウンロードサイト: Digital-Architex
舗装用建設機械のCADデータ ダウンロードサイト
住友建機株式会社
住友建機株式会社は、建設機械の開発、製造、海外営業を行っている企業です。
油圧ショベル、応用機、道路機械といった自社製品の建設機械の情報を公開されています。
アスファルトフィニッシャ、ミニアスファルトフィニッシャ、振動ローラ、タイヤローラ、マカダムローラ等の舗装用機械のカタログや外形寸法図を公開されています。
ダウンロードサイト: 住友建機株式会社
上田技研レンタル
上田技研レンタルは、建設機械建設機材賃貸業を主に行っている会社で、建設機械のリース・運搬、建設機械の修理・販売、車検、ゴルフ練習場経営などを行っています。
自社で取り扱っている、土木・建設機械の寸法図、外形図を公開されており、道路・舗装機械としては、フィニッシャー、モーターグレーダー、タイヤローラ、マカダムローラ、振動ローラ、土工用振動ローラ、コンバインドローラ、道路スイーパーなどがあります。
ダウンロードサイト: 上田技研レンタル
仲山鉄工株式会社
仲山鉄工株式会社は、コンクリートカッター機械、コンクリートカッター周辺機器、省力化機械の製造販売を行っている会社です。
自社で取り扱っている、舗装、橋脚、高層ビルなどの工事で用いるコンクリートカッターの寸法図、外形図を公開されています。
ダウンロードサイト: 仲山鉄工株式会社
三笠産業株式会社
三笠産業株式会社は、建設機械の製造・販売を行っています。
舗装工事用などで用いるコンクリートバイブレーター、タンピングランマー、プレートコンパクター、バイブロコンパクター、バイブレーションローラー、カッター・ブレード、その他特殊建設機械の寸法図、外形図を公開されています。
ダウンロードサイト: 三笠産業株式会社
使用材料による舗装の種類
舗装にはさまざまな材料が使用され、それに応じて異なる分類が存在します。以下では、代表的な3つの舗装方法とその特徴について詳述します。
使用される材料に応じて舗装の種類にはさまざまな特色があります。最適な舗装方法を選択するためには、目的や環境条件を十分に考慮することが重要です。
アスファルト舗装
アスファルト混合剤を表面に使用した舗装方法です。このタイプの舗装は、高い耐久性と滑りにくい特性を持つため、特に車道に広く利用されています。アスファルト舗装は迅速に敷設できるため、施工期間が短く、交通の影響を最小限に抑えることができます。また、リサイクルが可能で、環境にやさしい特徴も持っています。耐荷重性が高く、重機や大型トラックが頻繁に通行する道路でも優れた性能を発揮します。さらには、騒音を低減する効果もあり、市街地にも適しています。
コンクリート舗装
セメントコンクリートを表面に使用した舗装方法です。主に車道や空港の滑走路、高速道路に用いられることが多いです。コンクリート舗装は、非常に高い耐久性と耐熱性を持ち、長期間にわたって維持が容易なため、メンテナンスコストを抑えることができます。さらに、アスファルト舗装と比較して滑りにくさを提供し、車両のグリップ力を向上させます。このため、悪天候時にも安全運転をサポートします。しかしながら、施工には多大な時間と費用がかかる点がデメリットです。
コンクリートブロック舗装
セメントブロックなどを使用して舗装された表面です。この方法は、歩道や広場、住宅地の道路で多く用いられます。コンクリートブロック舗装の特徴は、デザインの自由度が高く、色や形状のバリエーションが豊富であるため、美観を損なわずに舗装することが可能です。さらに、ブロックが個別に取り替え可能なため、部分的な修繕が容易です。排水性も良いため、水はけが良く、雨天時でも滑りにくい特性を持っています。一方で、重い車両の通行には適していないため、主要な交通路には不向きです。
機能による舗装の分類とその特徴
道路や歩道、公園など、さまざまな場所で利用される舗装材には、その用途や機能に応じた複数の種類があります。ここでは、特に注目すべき透水性舗装、排水性舗装、遮熱性舗装、保水性舗装について詳述し、それぞれの利点と欠点についても探っていきます。
各種舗装材にはそれぞれの特性と用途があります。それらの特徴を理解し、適切な場所に使用することで、より快適で安全な生活環境を実現することができます。
透水性舗装
透水性舗装は、降雨時に水が舗装表面に溜まらないよう設計されています。このタイプの舗装では、空隙が大きいアスファルト混合物を使用し、雨水が舗装表層から路床まで自然浸透する仕組みになっています。このため、大雨の後でも歩行者は快適に歩行できるため、多くの歩道や公園で採用されています。しかし、透水性舗装には一つの大きなデメリットがあります。自動車が頻繁に通行するような場所では、路床が水を多く含むことによって泥土化し、舗装の寿命が短くなる可能性があるのです。このため、幹線道路や車道ではあまり使用されません。関連KWとして「歩道」、「公園」、「路床」が重要です。
排水性舗装
排水性舗装も降雨時に水が舗装表面に残らないように設計された舗装材ですが、透水性舗装と異なる点は水を地下に浸透させるのではなく、不透水層に沿って排水溝へと導くことです。このタイプの舗装では、空隙の大きなアスファルト混合物を用いて雨水を効率的に排水します。高い耐久性を持ち、特に高速道路や幹線道路の車道で広く利用されています。これにより、雨天時の水たまりを防ぎ、交通の安全性を高めることができます。関連KWとして「高速道路」、「車道」、「排水溝」があります。
遮熱性舗装
遮熱性舗装は、その名の通り、舗装表面の温度上昇を抑制する機能を持っています。遮熱材を舗装表面に塗布することで、赤外線を反射し、路面が熱を蓄積しにくくする特徴があります。これにより、特に真夏の時期には地表温度の上昇を効果的に防ぎ、ヒートアイランド現象の抑制にも寄与します。アスファルト舗装やブロック舗装にも適用可能で、都市部の道路や駐車場などでの利用が見込まれています。
保水性舗装
保水性舗装は、吸水性のある保水材をアスファルト表層に注入して作られています。この舗装の特徴は、雨水を吸収し、その水分を舗装表面に保持することで、気化熱を利用して舗装表面の温度を低減させる点にあります。特に真夏の高温時には、蒸発する際に発生する気化熱で涼感効果を発揮します。ブロック舗装にも応用可能で、都市部の歩道、公園、広場などで採用されています。関連KWとして「気化熱」、「涼感」、「都市部の広場」が考えられます。
舗装の構成
舗装は道路の重要な要素であり、適切な構成を持つことで、長期にわたって安全かつ快適に使用できる。その中でもアスファルト舗装については、一般的に複層構造を採用しており、それぞれの層が特定の役割を果たしている。アスファルト舗装は主に五つの層から成り立っている:表層、基層、上層路盤、下層路盤、そしてその下にある路床である。以下では、これら5つの層について詳しく解説する。
以下のように、5つの層がそれぞれ異なる役割を持ちながら一体となって機能することで、アスファルト舗装は高い耐久性と安全性を確保している。この複層構造は、道路の種類や交通量に応じて最適化され、常に使用者にとって快適な走行環境を提供し続ける。このような舗装構成を理解することで、より適切なメンテナンスや改良が可能となり、道路の寿命を延ばすことができる。
表層
最上層に位置する表層は、最も目に見える部分であり、直接交通荷重を受ける層である。この層はおおよそ5cm程度のアスファルト混合物で構成されており、その役割は多岐にわたる。具体的には、交通荷重を均等に分散し下層に伝えること、交通による摩耗や罅割れから守ること、さらに雨水が下層へ浸透しないように防ぐことがある。また、表層は滑りにくさや平坦さを確保するための重要な要素でもある。特に高速道路や繁忙な都心部の道路などでは、その耐久性が重要視される。
基層
基層は表層の直下に位置し、同じく5cm程度のアスファルト混合物で形成される。この層は表層の負荷をさらに下層に分散させる役割があり、交通の影響を緩和する。ただし、大型車の交通量が少ない道路では、コスト削減のためしばしば省略されることがある。それでも、基層が存在することにより、全体の舗装寿命が延びるため、重要な役割を果たしている。
上層路盤
上層路盤は基層または直接表層の下に位置し、交通荷重をさらに分散させる。多くの場合、粒度調整工法や安定処理工法が採用される。粒度調整工法では、特定の粒度を持つ砕石やスラグを使用し、費用対効果が高い方法として広く利用されている。一方、安定処理工法では砕石や地域産材料に消石灰やセメントを加え固化させ、支持力を向上させる。
下層路盤
下層路盤は、交通荷重を路床に伝える最後の層であり、持続的な支持力を確保する役割を持つ。一般的に、砕石やスラグを使用した粒状路盤が多く用いられるが、安定処理工法も導入されることがある。この方法では、現地発生材に消石灰やセメントを加え固化させることで、さらなる支持力を提供する。また、寒冷地では路床の凍結融解対策が必要で、特別な凍上抑制層を設けることがある。この層は砂や大きな骨材を使用する場合が多い。
路床
最後に、路床は舗装の最下層に位置し、交通荷重を路体に均等に分散させる。通常、1m程度の深さで構成され、盛土区間では良質土が用いられ、切土区間では現地の地盤そのままが使われることが多い。軟弱地盤では地盤を良質土に置き換えるか、セメントや石灰を用いた安定処理が施される。こうした処理により、全体的な支持力が向上し、長期間にわたり道路の安定性が保たれる。
舗装の修繕工法について
舗装の維持管理にはさまざまな工法が存在し、これらの工法は道路の状態や破損の程度、使用状況に応じて選択されます。一般的な修繕工法としては、パッチング工法、シール材注入工法、薄層オーバーレイ工法、表面処理工法などが挙げられます。それぞれの工法には独自の特徴と適用方法があり、適切な選択が道路の耐久性と安全性に寄与します。ここでは、これらの工法について詳しく説明します。
さまざまな舗装の修繕工法には、それぞれの特性と適用条件があります。適切な工法を選択することで、道路の耐久性と安全性を長期間にわたって維持することが可能です。
パッチング工法
パッチング工法は、破損した舗装を部分的に補修する方法で、ポットホールや段差、局部的な亀裂などの修復に用いられます。この工法には、1. 破損部分にそのまま舗装材料を埋め込む簡易的な方法と、2. 不良箇所を切除してからアスファルト層を修理する方法の二つがあります。それぞれの方法は、破損の程度や修繕が必要な範囲に応じて使い分けられます。
シール材注入工法
舗装に幅の広いひび割れが生じた場合、シール材注入工法が適用されます。この工法では、ひび割れ部分にシール材を注入することで、裂け目を埋めて防水効果を高め、さらに亀裂の進行を食い止める働きをします。これにより、舗装の寿命が延び、定期的なメンテナンスが容易になります。
薄層オーバーレイ工法
薄層オーバーレイ工法は、舗装の表面にアスファルト混合物を3センチメートル以上の厚さで敷設する方法です。特に交通量の多い道路や使用頻度の高い箇所で広く用いられ、表層の耐久性を向上させるとともに、滑らかな路面を提供します。この工法は、既設の舗装の上に直接新しい層を追加するため、施工が比較的迅速である点が特長です。
表面処理工法
表面処理工法は、舗装表面に局部的な亀裂や変形、摩耗、崩壊が見られる場合に、既設の舗装に厚さ3センチメートル未満の薄い封かん層を施す方法です。この工法は道路の表層を保護し、摩耗や損傷を防ぐために適用されます。また、既存の舗装を掘り返すことなく修繕が可能であるため、通行の妨げを最小限に抑えつつ作業ができる点がメリットです。
オーバーレイ工法
オーバーレイ工法は、既設の舗装面が広範囲にわたって破損している場合や交通量の増加で舗装厚が不足している場合に用いられます。既設の舗装の上にさらに厚さ3センチメートル以上のアスファルト混合物を追加敷設し、耐久性と強度を向上させます。この工法は、道路全体の寿命を延ばし、滑らかで安全な走行を提供するための有効な方法です。
切削・オーバーレイ工法
既存の舗装の高さを変えたくない場合、その部分を切削してから新たなアスファルト混合物を敷設する「切削・オーバーレイ工法」が適用されます。この工法は、既存の路面高さを維持しつつ、新しい舗装層を追加するため、周辺環境や道路標識などへの影響を最小限に抑えることができます。
打換え工法
打換え工法は、表層から路盤まで含めた全面的な改修を行う工法です。舗装の破損が著しい場合や他の修繕工法では対応できない場合に適用されます。この工法は、既存の舗装を全て除去し、新しい舗装材料で再構築するため、費用が高額になることが多いですが、最も効果的な方法でもあります。
路上路盤再生工法
路上路盤再生工法は、既設のアスファルト混合物を現地で破砕し、セメントや他の路盤材料を混合して固い路盤を再構築する方法です。この工法は、既存の材料を有効活用するエコフレンドリーな方法であり、施工のコストを抑えながら耐久性を向上させるために効果的です。
路上表層再生工法
路上表層再生工法は、既設のアスファルト混合物を現場で破砕し、必要に応じて新しいアスファルト混合物を追加して表層を再構築する方法です。この方法は、舗装表面の寿命を延ばし、コストパフォーマンスに優れた修繕方法として注目されています。
道路舗装の基準書と実践ガイド
日本道路協会の舗装設計施工指針
道路の舗装技術に関する規範を定める「舗装設計施工指針」は、日本道路協会が作成したものです。この基準書は、道路の耐久性や安全性を確保するための具体的な設計および施工方法を詳細に示しており、日本国内の道路工事における標準的な指針として広く採用されています。設計から施工まで一貫してカバーするこの指針は、技術者や施工業者にとって欠かせないリソースとなっています。
この指針では、路面の材料選定、層厚の設計、排水計画など、さまざまな要素が包括的に取り扱われています。特に、アスファルトやコンクリートなどの舗装材の物性に関する情報が豊富で、気候条件や交通量に応じた最適な舗装材の選択が可能になります。また、新しい技術や素材の導入についてのガイドラインも含まれており、技術革新を道路舗装の実践に組み込むための手助けとなっています。
日本道路協会の舗装施工便覧
「舗装施工便覧」は、舗装工事の実際の現場作業に焦点を当てたガイドラインであり、日本道路協会によって編纂されています。この便覧は、具体的な施工手順、使用する機材、現場での安全対策などを詳細に記述しています。施工現場での実務ハンドブックとして、多くの施工業者や技術者が参考にしています。
施工便覧には、特に以下の点が強調されています:
1. 施工手順の詳細 : 各工法の具体的な手順や必要な機材のリストが明記されています。これにより、作業の効率化と品質の向上が期待できます。
2. 安全対策 : 現場での安全対策についても詳述されています。適切な保護具の選定や、作業員の安全意識を高めるための教育プログラムについても触れられています。
3. 品質管理 : 工事の各段階での品質管理方法が示されています。これにより、施工の段階ごとに確実な品質が保証されます。
基準書の相補的役割
「舗装設計施工指針」と「舗装施工便覧」は、それぞれ異なる視点から道路舗装の品質向上を目指していますが、両者は相補的な役割を果たしています。設計施工指針が理論や計画段階の基準を提供する一方で、施工便覧はその理論を実際の現場でどのように実現するかに焦点を当てています。
このように、日本道路協会が提供するこれらの基準書は、道路舗装分野における包括的かつ実践的なガイダンスを提供しています。道路の長寿命化や維持管理の効率化に寄与するため、これらの文書は常に最新版に更新され、現場での適用性が高い状態が維持されています。舗装の基準書を参照することで、我が国の道路インフラの品質向上に貢献できるでしょう。