浄化槽設備士は、 浄化槽の施工図を作成したり、浄化槽の施工を管理監督する専門家として、マンションや住宅の建設工事や リフォーム工事などにおいて、浄化槽の施工を行う現場で管理監督をしなければなりません。 やりがいもありますが、個人の責任感が非常に重要視される大事な仕事になります。 浄化槽を工事する業者は、浄化槽設備士を置かなければいけないので、浄化槽設備士は、設備会社ごとに必要となり、活躍することになります。
浄化槽設備士試験の過去問と重要項目
機械工学・衛生工学等/影響因子、微生物、試運転時の確認、垂直応力
1.硝化・脱窒反応に影響を与える因子
・硝化反応は、硝化菌によって水中のアンモニア(NH₃)を亜硝酸(NO₂⁻)および硝酸(NO₃⁻)に変換する反応です。
・硝化反応において、以下の環境因子が影響を与えます。
・①水温:水温が低いと、硝化菌の活性が低下し、反応速度が遅くなります。
・②pH:pH値が酸性に偏ると硝化菌の活動が抑制されるため、pH値は6.5~8.5が適切です。
・③溶存酸素(DO):硝化菌は好気性の微生物であり、十分な酸素が供給されなければ反応が滞ります。
・④汚泥滞留時間(SRT):汚泥滞留時間が長いほど硝化反応が安定し、効率的に進行します。
・脱窒反応は、脱窒菌によって水中の硝酸(NO₃⁻)を窒素ガス(N₂)に還元する反応です。
・脱窒反応において、以下の環境因子が影響を与えます。
・①水温:脱窒菌は水温が低すぎると活性が低下し、反応速度が遅くなります。
・②pH:脱窒反応は中性または弱アルカリ性の環境で行われやすいため、pH値が酸性過ぎると反応が遅くなります。
・③溶存酸素(DO):脱窒反応は嫌気的な環境で進行するため、溶存酸素が低い方が反応が進みやすいです。
・④C/N比:炭素と窒素の比率が適切でないと脱窒反応がうまく進みません。
・⑤汚泥滞留時間(SRT):長いSRTは反応を安定化させ、脱窒反応が効率的に行われます。
・スカム厚は清掃の時期を決める目安となり、過剰なスカムは処理効率を悪化させます。
2.汚水処理に関与する微生物
・微小後生動物は、有機物質濃度が比較的低い場所に出現します。これらは水質改善の指標となることがあります。
・原生動物の種類やその数は、生物処理の良否を判定する指標として利用されます。これにより、浄化槽の処理能力が評価されることがあります。
・細菌、原生動物、微小後生動物の間には食物連鎖が存在し、それぞれが他の微生物を食べて成長します。これにより汚水の浄化が進みます。
・細菌は、有機炭素源の必要性によって、従属栄養細菌と独立栄養細菌に大別されます。従属栄養細菌は有機物を利用して成長し、独立栄養細菌は無機物を利用して成長します。
3.性能評価型小型浄化槽の試運転時の確認事項
・生物濾過槽では、逆洗時刻や逆洗時間の設定を確認する必要があります。逆洗のタイミングが適切でないと、処理効率が低下します。
・接触濾床槽では、逆洗の稼働状況を確認する必要があります。逆洗が行われない場合、濾床が詰まる可能性があります。
・担体流動槽では、ばっ気状況を確認することが重要です。酸素供給が不足すると、微生物の活性が低下します。
・嫌気濾床槽では、濾材の固定状況を確認する必要があります。濾材が適切に固定されていないと、処理効率が落ちます。
4.床面積に作用する垂直応力の値
・床面積が0.5㎡で質量50kgの物体が床面に作用する垂直応力を計算します。
・垂直応力の計算式:σ=P÷A
・P:垂直方向の荷重 50kg × 9.8m/s²
・A:断面積 0.5㎡
・計算結果:σ=(50 × 9.8) ÷ 0.5 = 980N/㎡
・この計算により、床にかかる垂直応力を求めることができます。
5.電路や電動機回路の保護
・電動機の逆相を生じた場合、保護継電器で主回路を開放します。逆相が発生すると、機器が損傷する可能性があるため、保護が必要です。
・浄化槽の分岐回路には、漏電遮断器を設けます。これにより、漏電時に回路が自動的に切断され、事故を防止します。
・機械器具を乾燥した場所に設置する場合、漏電遮断器を省略することができますが、適切な安全基準を満たすことが重要です。
・幹線と分岐回路の電路保護には、配線用遮断器を設けます。これにより、過負荷や短絡から機器を保護できます。
機械工学・衛生工学等/BOD容量負荷、照度、特殊排水、消毒槽
6.接触ばっ気槽のBOD容量負荷の値
・住宅団地の汚水を接触ばっ気方式で処理する際、接触ばっ気槽のBOD容量負荷を計算します。
・1日の流入BOD量を求める計算式:1日の流入BOD量 = 処理対象人員 × 日平均汚水量 × 流入BOD濃度
・計算式に基づき、1日の流入BOD量を算出します。
・BOD容量負荷の計算式:BOD容積負荷 = 1日の流入BOD量 / 有効槽容量
・計算結果:BOD容積負荷 = 600000 ÷ 300 = 200000mg/(㎥・日) = 0.2kg/(㎥・日)
・接触ばっ気槽のBOD容量負荷は、処理能力の目安となります。
7.照度の保持
・事業者は、高さが2m以上の箇所で作業を行う場合、作業の安全性を確保するために必要な照度を保持する必要があります。
・作業場所の照明が不十分だと、作業者の安全が確保できなくなるため、適切な照度の確保が求められます。
8.浄化槽に流入する特殊排水
・浄化槽は生物化学的な処理装置であるため、機能障害を引き起こす可能性のある温泉排水や工場廃水などの特殊排水は流入させてはいけません。
・ただし、一定の要件を満たす事業場系排水については、屎尿や雑排水と併せて処理する方が効率的である場合もあります。
・浄化槽に流入させてよい特殊排水:
・老人ホーム・養護施設から出る「入浴排水」
・浄化槽に流入させてはならない特殊排水:
・ホテル・旅館から出る「温泉排水」
・病院・療養所から出る「放射線排水」
・研究所・試験所から出る「実験・分析排水」
9.消毒槽
・消毒槽は消毒剤の貯留および添加を行う装置を有しており、塩素と処理水を十分に混合する水槽から構成されています。
・消毒剤から発生する塩素ガスは腐食性が強く、人体にも有害です。
・消毒槽は塩素ガスを大気中にできるだけ拡散させる構造が必要です。
・浄化槽内の機材の腐食防止や維持管理作業の安全性も確保する必要があります。
・浄化槽で使用される消毒剤としては、次亜塩素酸カルシウムや塩素イソシアヌール酸の錠剤が一般的に用いられています。
10.絶縁電線の許容電流
・絶縁電線の長さが長いほど、許容電流は小さくなります。長い配線では熱の発生が大きくなるため、許容される電流量が減少します。
・施設周囲の温度が低いほど、許容電流を大きく設定することができます。周囲温度が低ければ、電線の冷却が効果的に行われます。
・導体の断面積が大きいほど、許容電流は大きく設定することができます。太い電線は熱を効率的に放出するため、許容電流が大きくなります。
・絶縁物の許容温度が高いほど、許容電流を大きく設定することができます。高温に耐えられる絶縁物を使用することで、許容電流を増加させることができます。
11.汚濁物質が受ける自浄作用
・蒸発作用により、汚濁物質の濃度が高くなることがあります。蒸発によって水分が減少し、汚濁物質が凝縮します。
・希釈や拡散現象により、汚濁物質の濃度が減少することがあります。自然環境の流れや拡散によって、汚濁物質が薄まります。
・生物・化学作用を受けて汚濁物質が分解され、安定化することがあります。微生物や化学物質の反応により、汚濁物質が無害化されます。
・移流や沈殿作用により、水系から汚濁物質が移動していくことがあります。汚濁物質が水流に流されて移動したり、重力で沈降したりすることがあります。
ワンポイント解説
浄化槽設備士試験では、浄化槽の機能や処理プロセスに関する技術的知識が重要です。特に、硝化・脱窒反応における環境因子の影響や、微生物による汚水処理の仕組みを理解することが求められます。また、浄化槽の性能評価や運転管理、電気回路の保護についての知識も重要です。試験準備では、各技術や計算式を確実に覚え、実務での適用方法を理解することが合格への鍵となります。
汚水処理法等
1.水質
・生活排水に含まれる有機物の指標として、BOD(生物化学的酸素要求量)とCOD(化学的酸素要求量)がよく用いられます。一般的に、BODの値はCODよりも高くなります。これは、生活排水に含まれる有機物の多くが微生物によって分解されやすいためです。
・水中に含まれる有機物の炭素量は、TOC(全有機炭素量)として示されます。TOCは、水質管理の際に有機物の総量を把握するために使用される重要な指標です。
・CODは、水中の有機物が酸化剤と反応する際に消費される酸素量を測定することで求められます。特に、河川や湖沼の汚染度を評価する際に用いられ、水質保全の指標として重要視されています。
・SS(浮遊物質量)は、水中に浮遊している微細な固形物を指し、粒径が1μmから2mmの範囲にあるものを対象とします。SSの量が多いと水が濁り、透明度が低下するため、水質悪化の原因となります。
2.主な汚水の汚染指標
・pH(水素イオン濃度指数): 水の酸性度やアルカリ度を示す指標で、0から14の値で表されます。pHが7の場合は中性、それより小さい値は酸性、大きい値はアルカリ性を示します。
・BOD(生物化学的酸素要求量): 汚水中の有機物が微生物によって分解される際に必要な酸素の量を示します。BODが高い場合、有機物が多く含まれていることを意味し、浄化が必要です。
・COD(化学的酸素要求量): 水中の有機物が酸化剤で酸化される際に消費される酸素量を示します。CODは、化学的な方法で汚水の有機物を評価する指標です。
・SS(浮遊物質量): 水中に浮遊している固体物質の量を示し、粒径が1μmから2mmの範囲にある物質が対象です。SSが多いと水が濁り、水質が悪化します。
・DO(溶存酸素量): 水中に溶けている酸素の量を示します。DOが十分でないと、水生生物の生息が困難になります。
・ノルマルヘキサン抽出物質(油分など): 汚水中の油分や脂肪を示す指標です。油分が多い場合、浄化が困難になり、処理が必要です。
・全窒素: 汚水中に含まれる窒素化合物の総量を示します。過剰な窒素は水質の悪化を招き、環境への影響が大きいため、管理が必要です。
・大腸菌群数: 水中に存在する大腸菌群の数を示します。大腸菌群の数が多いと、飲料水としての安全性が低くなり、衛生面での問題が発生します。
・全リン: 汚水中に含まれるリンの総量を示し、過剰なリンは水質汚濁を引き起こす原因となります。
・全亜鉛: 汚水中の亜鉛の総量を示します。亜鉛などの金属が多く含まれる場合、水質に悪影響を与えることがあります。
〔汚水の汚染指標に含まれないもの〕
・ORP(酸化還元電位): 水の酸化還元状態を示しますが、汚水の汚染指標には含まれません。
3.換気の方式
・第1種機械換気は、給気と排気の両方に送風機を設けて行う換気方式です。安定した換気が可能であり、建物内の空気環境を一定に保つのに適しています。
・自然換気は、風の力や室内外の温度差による浮力を利用して行う換気方式です。機械設備を必要としないため、省エネルギーですが、外部環境の影響を受けやすいという特徴があります。
・第2種機械換気は、給気側にのみ送風機を設ける方式で、主にクリーンルームやボイラー室など、清浄な空気を確保したい場所で使用されます。
・第3種機械換気は、排気側に送風機を設け、室内の汚れた空気や湿気を効率的に排出する方式です。厨房やトイレなど、臭気や湿気を外に逃がしたい場所に適しています。
4.生物膜法と活性汚泥法
・活性汚泥法は、微生物を含む活性汚泥を利用して汚水を浄化する方法です。反応槽内の微生物量を調整しやすく、高度な処理が可能ですが、極端に低い有機物負荷では微生物の活動が低下し、処理性能が落ちることがあります。
・生物膜法は、固体表面に微生物を付着させて汚水を浄化する方式です。微生物の多様性が豊かであり、流入する汚水の水量変動にも比較的強いという特徴があります。
ワンポイント解説
浄化槽設備士試験では、水質管理や汚水処理の基礎知識が重要です。BODやCODなどの汚染指標は、汚水処理の効果を評価するための基本的な数値であり、それぞれの特徴を理解することが求められます。換気方式についても、浄化槽の設置環境によって適切な方法を選択する必要があるため、各方式の違いを正しく把握することが大切です。また、生物処理法として活性汚泥法と生物膜法があり、それぞれの特性や適用範囲を理解することで、適切な処理技術を選定できるようになります。浄化槽設備士試験では、こうした基本事項をしっかりと押さえておくことが合格への近道となります。
施工管理法
1.高度処理型浄化槽の単位装置の保守点検
・膜分離装置は、膜の目詰まりを防ぐために薬液による洗浄を定期的に実施します。
・凝集分離装置では、凝集剤や薬品類の添加量を適切に調整することが必要です。
・砂濾過装置は、濾材の洗浄を行い、通水量が適正に維持されるように管理します。
・活性炭吸着装置は、活性炭の洗浄や交換を適切な頻度で行うことが求められます。
2.コンクリート工事
・コンクリートの打込みは、低い位置から行い、十分に締固めることが大切です。
・打込み後、硬化中のコンクリートに振動や外力を加えることは避けなければなりません。
・練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温により異なるため、温度管理が重要です。
・練混ぜから打込みまでに時間がかかりすぎた場合、直接水を加えてコンクリートを柔らかくすることは禁じられています。
3.親ぐい横矢板工法の特徴
・地下水が存在する場所では施工できません。
・比較的良好な地盤の場所に適用される工法です。
・ヒービングの危険性がある場所では施工できません。
・横断埋設物がある場所でも施工可能です。
4.品質管理の全数検査を行う理由
・不良品が混入することを防ぐため、全数検査は重要です。
・不良品を見逃すと、人身事故の原因となる可能性があります。
・不良品を見逃すことで後工程に重大な損失を与えるおそれがあります。
・ただし、全数検査は抜き取り検査よりもコストが高く、対費用効果が低くなることがあります。
5.鉄筋コンクリート工事の留意事項
・鉄筋のかぶり厚さは、構造耐力に応じて確保しなければなりません。
・鉄筋の定着長さは、使用する鉄筋の種類に適した長さに設定します。
・鉄筋の折り曲げ部分の内のり寸法は、鉄筋の径に応じて調整します。
・鉄筋の継手の位置は、同一箇所に集中しないように配置することが大切です。
6.排水管工事の留意点
・トラップ升は、排水をスムーズに排出できるように設ける必要があります。
・浄化槽の流入管には、雨水の排水管を接続しないようにします。
・放流先の接続部は、降雨などによる水位上昇を避けるため、適切な位置に設置します。
・放流先の水位が放流管より高い場合は、放流ポンプ槽を設ける必要があります。
7.土工事や基礎工事の留意事項
・土の透水係数が小さいほど、排水性が悪化します。
・根切り底を掘りすぎた場合は、捨てコンクリートで調整します。
・埋め戻し土としては、海砂よりも山砂の方が適しています。
・埋め戻し作業の締め固めは、水締めや突き固めで行います。
8.長時間ばっ気方式の留意事項
・ばっ気槽の後ろには沈殿分離棚を設置します。
・標準活性汚泥方式に比べ、BOD容積負荷は低く設定します。
・標準活性汚泥方式に比べ、MLSS濃度は高く設定します。
・この方式は、処理対象人員が101人以上の浄化槽に適用されます。
9.配管材料に関する留意事項
・一般配管用ステンレス鋼管は、給水や排水などに使用されるが、配管用ステンレス鋼管より肉厚が薄いです。
・排水用ノンタールエポキシ塗装鋼管は、汚水や雑排水配管に使用され、内部にはノンタールエポキシ樹脂塗料が塗布されています。
・硬質ポリ塩化ビニル管のVP管は、汚水や汚泥配管に使用され、最も肉厚が厚いです。
・水配管用亜鉛めっき鋼管は、亜鉛の付着量が多く、給水用以外の水配管に使用されます。
ワンポイント解説
浄化槽設備士試験では、設備の保守や施工管理に関する知識が非常に重要です。特に、浄化槽内で使用される装置や配管材料、コンクリート工事の施工方法など、実際の現場で求められる知識を確実に理解しておくことが大切です。試験対策としては、各設備の点検方法や施工手順をしっかり覚え、実際の問題に対する応用力を養うことが求められます。また、規定や基準に従った作業が求められるため、基礎的な部分から詳細な確認を行い、しっかりとした知識を身につけましょう。
法規
1.下水道法に関する規定
・公共下水道の管理者は、公共下水道台帳の閲覧要求があった場合、正当な理由がない限り、閲覧を拒否することができません。特に特別な理由がない限り、拒否することはできません。
・下水を公共下水道に流入させるために他人の土地を利用することが必要な場合、土地所有者の許可を得て排水設備を設置することが可能です。
・公共下水道管理者は、公共下水道を常に良好な状態で維持する責任があります。これには、定期的な維持管理や修繕が含まれ、万が一の公衆衛生への影響や公共用水域の水質汚染を防ぐために尽力しなければなりません。
・特定施設で継続的に下水を排除して公共下水道を使用する場合、設置者は国土交通省令に基づいて下水の水質を測定し、その結果を記録として保存しなければならない義務があります。
2.浄化槽処理促進区域に関する規定
・浄化槽処理促進区域では、地域の特性に応じて、公共浄化槽または個別型の浄化槽を適切に選択して設置し、整備を進める必要があります。地域ごとに最適な方法を選ぶことが大切です。
・生活排水処理基本計画を見直し、地域の実情に合わせて改善や調整を行うことが求められる場面もあります。
・区域指定にあたっては、都道府県の整備方針と整合を図り、広域的な視点で適切な処理方法を決定しなければなりません。
・区域指定の際には、地域の特性や経済的効率性を考慮し、集合処理方式と比較した上で、最も効果的かつ経済的に整備することが求められます。
3.「公共工事標準請負契約約款」に関する規定
・工事材料の品質が設計図書に明記されていない場合、標準的な品質の材料を使用することが求められます。特に、品質に関する明記がない場合は、基準に従った中間品質を選定しなければなりません。
・設計図書に基づき、監督員による検査を受けるべき材料について、その検査にかかる費用は受注者が負担することになります。
・受注者は、監督員による検査に合格した工事材料を使用しなければならないという規定があり、検査合格後に使用することが義務付けられています。
・工事現場に搬入された材料は、監督員の承認を得ずに工事現場外に搬出することは許されていません。これは材料管理の一環として厳格に管理されています。
4.建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律
・特定建設資材として、コンクリートや鉄、木材、アスファルト・コンクリートが指定されており、これらの資材は再資源化されることが促進されています。
・建設現場から発生する土砂などの建設発生土も再生資源として利用が推進されており、環境への配慮が求められます。
・木材が廃棄物となった場合、再資源化施設が近くにない場合やその他法令で定められた条件下では、再資源化の代わりに縮減措置が認められる場合があります。
・特定建設資材を使用した建物の解体工事や新築工事の規模が一定以上になると、分別解体が義務付けられ、効率的な廃棄物管理が求められます。
・建設業法において管工事業の許可のみを有している事業者が解体工事を行う場合、必ず都道府県知事の登録を受ける必要があります。
5.浄化槽法に関する規定
・浄化槽工事業者は、営業所に浄化槽設備士を設置する場合、その措置を二週間以内に行わなければなりません。
・浄化槽工事業者は、浄化槽工事に関する登録事項に変更があった場合、変更があった日から30日以内に都道府県知事に届け出る必要があります。
・浄化槽工事業者は、浄化槽工事ごとに帳簿を作成し、事業年度末にその帳簿を閉鎖し、その後5年間保管する義務があります。
・営業所や工事現場には、その見やすい場所に登録番号や氏名を記載した標識を掲示し、周囲に適切に表示することが求められます。
ワンポイント解説
浄化槽設備士試験では、法規に関する知識が必須です。特に下水道法や浄化槽法、建設工事に関連する法律をしっかりと理解することが求められます。これらの法規に精通しておくことは、試験に合格するためだけでなく、実際の浄化槽工事においても重要な役割を果たします。具体的には、公共下水道や浄化槽の設置や維持管理に関する規定をしっかり覚えておくことが肝心です。また、各法規には細かい手続きや規定が多くあるため、実務にも役立つ形で理解を深めておくと良いでしょう。試験の合格を目指すだけでなく、実務にもスムーズに対応できるような知識を積み上げることが、浄化槽設備士としてのキャリアに繋がります。
浄化槽設備士「学科試験(多肢選択式)」の勉強法
学科試験(多肢選択式)/浄化槽概論、浄化槽法令
1.浄化槽概論
出題内容の分析
浄化槽の目的や役割、種類、処理工程に関する知識が問われます。
特に、公衆衛生や環境保全における浄化槽の重要性を理解し、処理工程(沈殿、嫌気性処理、好気性処理、消毒など)のメカニズムを正確に把握することが重要です。
また、浄化槽の維持管理やトラブル対応についての基礎知識も求められることが多いです。
試験の基礎を学ぶ参考書活用法
・浄化槽の目的・役割についての基礎知識を深める。
・各浄化槽の種類(単独処理浄化槽、合併処理浄化槽)の特性を比較しながら理解する。
・処理工程ごとにフロー図を活用して、流れを視覚的に把握する。
・浄化槽維持管理のポイントについて、実務に即した具体例を参考に学習する。
・環境基準と浄化槽の関係を把握するため、最新の法規制についても確認する。
試験合格に直結する問題集学習法
・処理工程の各ステップに関する具体的な問題に取り組む。
・事例問題を解くことで、浄化槽の適用範囲を学ぶ。
・過去問を活用し、出題傾向を分析する。
・記述式問題にも対応できるように、専門用語を用いた解答練習を行う。
試験で押さえておく暗記の重要点
・各処理工程の名称と役割。
・浄化槽の種類とそれぞれの特徴。
・環境保全・公衆衛生との関係性。
・必要な法律条文と関連する基準値。
・浄化槽の維持管理に関する法的要件。
勉強の初期段階でやるべき試験対策
・浄化槽の目的と役割をしっかりと理解する。
・処理フロー全体を大まかに掴む。
・浄化槽の種類ごとの違いを比較しながら把握する。
・規制や基準の基本を押さえたうえで、実際の適用方法を学ぶ。
時間がなくても合格を目指す勉強術
・重要ポイントをまとめたノートを作成。
・短時間で処理工程の流れを頭に入れるための図解を活用。
・1日30分ずつの学習計画を立てる。
・頻出問題を優先して取り組む。
・スマートフォンアプリを活用して、通勤時間などの隙間時間に復習を行う。
2.浄化槽法令
出題内容の分析
設置・点検・維持管理に関する法的要件や、関連法規(例:水質汚濁防止法、建築基準法)についての知識が求められます。
効率よく基礎を習得する参考書の使い方
・浄化槽法の基本的な目的と構造を理解。
・関連法規との関係性を整理。
・設置基準や工事手続きに関する細則を把握。
試験問題集を活かした応用力養成術
・具体的な設置基準や維持管理に関する問題を解く。
・各種法令の適用範囲についての応用問題に挑戦。
試験合格のカギとなる暗記箇所の把握
・浄化槽法の主要条文。
・設置や維持管理に関する基準。
・関連法規との整合性。
試験準備の第一歩!最優先のポイント
・浄化槽法の基本理念を理解。
・関連する法律の概要を掴む。
限られた時間で合格するための勉強法
・法令の要点をまとめた表を作成。
・頻出条文に絞って暗記。
学科試験(多肢選択式)/設置工事法、材料と機器、施工技術
3.設置工事法
出題内容の分析
浄化槽設置工事に関する設計、配置、安全管理の知識が問われます。設置場所の選定や排水設備の接続、工事の安全対策が重要なポイントです。
試験合格に向けた基礎固めの参考書術
・設置工事の基本フローを把握。
・配置基準に関する実例を確認。
・安全管理の基準や法的要件を学習。
問題集を解いて伸ばす実践力のポイント
・設置手順ごとの具体的な問題に取り組む。
・施工管理の実践問題を解く。
試験で役立つ暗記のコツと重要点
・設置基準や配置要件。
・工事中の安全対策。
試験における最初のステップを明確にする
・設置工事の流れを理解。
・配置基準の基本を押さえる。
忙しい方必見!効率重視の試験学習法
・チェックリストを作成し要点を整理。
4.材料および機器の知識
出題内容の分析
浄化槽に使用される材料の特性や機器の使用方法に関する知識が必要です。
参考書を活かして試験の基礎を攻略
・材料の種類と特性を比較しながら学ぶ。
・配管材料や接続部品の基準を確認。
・機器の仕組みや動作原理を学習。
問題集で鍛える試験の応用力
・材質の特性に関する問題を解く。
・設備の選定に関するケーススタディを活用。
試験で暗記が重要なポイント一覧
・各材料の特徴と用途。
・機器の使用方法とメンテナンス。
試験勉強の最初の一歩を踏み出すコツ
・主要材料の基本を理解。
試験を効率よく攻略する時短学習術
・図表を活用して特徴を整理。
5.施工技術
出題内容の分析
浄化槽設置の具体的な施工方法や安全管理、試運転、検査手順についての知識が問われます。
率よく基礎を習得する参考書の使い方
・施工手順のフローを整理。
・試運転や検査の基準を学ぶ。
応用力を引き出す問題集トレーニング
・施工技術に関する実践的な問題を解く。
・施工手順の流れを踏まえた設問に挑戦。
必ず覚えておくべき試験の重要ポイント
・各施工手順の要点。
・試運転時の確認事項。
合格への第一歩!試験の最優先対策
・施工手順の概要を理解。
忙しい人向けの試験効率学習テクニック
・重要項目を短期間で反復学習。
浄化槽設備士「実地試験(記述式)」の勉強法
出題内容の分析
「実地試験(記述式)」では、浄化槽設備士としての実務能力が問われ、設置工事計画、施工手順、トラブル対応、法令遵守、維持管理との連携に関する記述式の問題が出題されます。
特に、現場に即した対応力や法的知識、施工技術に関する深い理解が求められます。
主な出題内容は以下の通りです。
設置工事計画:指定された敷地条件に基づいた計画立案(配置図作成、工事工程、注意事項など)。
施工手順と注意点:掘削、据付、配管接続、埋戻し、試運転に関する具体的な手順と安全管理の要点。
トラブル対応:地盤沈下や水漏れなどの問題発生時の原因分析と対応策。
法令遵守:浄化槽法に基づく届出や施工基準の遵守方法。
維持管理との連携:設置後のメンテナンスを考慮した施工方法。
試験では、実際の現場を想定した設問が多く、理論と実践の両方をバランスよく学ぶ必要があります。採点基準として、記述の正確性や現場適用性が重視されます。
また、現場の状況に応じた柔軟な対応力や、トラブルが発生した際の迅速な判断力も試験で評価される要素です。そのため、基礎知識だけでなく、応用力を養うことが重要です。出題形式には、図や表を用いた記述問題や、現場のシナリオに基づいたケーススタディ問題が含まれるため、幅広い知識の習得が不可欠です。
試験準備に最適な参考書学習法
・浄化槽の設置に関する基準書を活用し、設置計画の基本的な知識を学ぶ。
・施工手順を詳細に解説している技術書を活用し、各工程の流れを理解する。
・過去の試験問題をもとに、実際の現場で起こり得るトラブルの事例を確認する。
・法令関連書籍を使用し、浄化槽法の届出手続きや基準について整理する。
・専門雑誌やオンラインリソースを活用し、最新の施工技術や法改正情報を収集する。
・記述式解答のコツを解説している教材を利用し、論理的な表現力を養う。
・記述の模範解答を繰り返し学習し、採点基準に基づいた表現の仕方を身に付ける。
・設置工事の成功事例を調査し、実践的な知識を深める。
・現場写真や図面を使って、具体的な施工イメージを形成する。
試験合格に直結する問題集学習法
・実践的な設置計画の問題を繰り返し解き、配置図の作成や注意点の記述に慣れる。
・施工手順に関する問題を解くことで、実際の作業の流れを把握。
・トラブル対応の事例問題に取り組み、迅速な判断力を養う。
・法令遵守に関する設問を反復し、記述内容を正確に整理する。
・施工現場の動画や写真を参考にし、リアルなイメージを持つことが重要。
・過去問を分析し、出題傾向を把握しながら重点的に学習する。
・模擬試験を活用し、記述式解答の文章構成や時間配分を確認する。
・ケーススタディ問題に取り組み、柔軟な対応力を養う。
・自己採点を行い、記述の精度を向上させる。
試験で役立つ暗記のコツと重要点
・浄化槽の設置基準や工事手順の流れ。
・主要なトラブルの原因と対応方法(不同沈下、水漏れなど)。
・浄化槽法に基づく各種届出の流れと必要書類。
・維持管理の重要性と施工時の配慮事項。
・施工に必要な工具や材料の種類と用途。
・設置計画の主要な法的要件とその背景。
試験準備の第一歩!最優先のポイント
・設置工事の基本的な流れを理解し、各工程の重要ポイントを把握する。
・法令や規則の基本的な知識を学び、遵守すべきポイントを押さえる。
・過去問を確認し、頻出テーマの理解を深める。
・模範解答を参考にし、記述の仕方を学ぶ。
・施工計画の概要を整理し、記述する力を養う。
・実際の現場事例を参考に、実践的な学習を進める。
試験の勉強時間を最大限に活かす方法
・要点をまとめたチェックリストを作成し、短時間で復習できるようにする。
・スマートフォンのアプリを活用し、隙間時間を有効活用する。
・頻出問題に重点を置いた学習計画を立て、効率的に勉強を進める。
・記述のポイントをノートにまとめ、繰り返し見直す。
・過去問を優先し、出題傾向を短期間で把握する。
・1日30分の学習時間を確保し、短期間で集中的に取り組む。
浄化槽設備士試験の実地試験では、幅広い知識と実践力が求められます。計画的な学習と実務経験の積み重ねにより、確実な合格を目指しましょう。
浄化槽設備士とは
浄化槽設備士は、浄化槽の設置、監督をおこなうことができる、浄化槽法第43条に基づく国家資格です。 浄化槽工事事業者は、営業所ごとに配置しておく義務があるため、ニーズも多くなります。 浄化槽設備士の仕事は、浄化槽を設置する工事で、実地の監督を行う事ができる、浄化槽法で定められた国家資格となっています。
浄化槽設備士資格は、浄化槽設備士試験に合格するか、浄化槽設備士講習の課程を修了するかのいずれかの方法で取得できます。免状交付申請の手続を行うことによって、国土交通大臣から「浄化槽設備士免状」が交付されます。
仕事内容
浄化槽設備士の仕事内容は、マンションの建設工事やリフォーム工事における、浄化槽の施工、 施工図作成、施工管理・監督です。高度な知識や技術が必要になります。 浄化槽設備士は、主に浄化槽設備会社で働くことが多く、優遇されていて資格手当などもつくことがあります。
関連する資格
1級または2級管工事施工管理技術検定に合格していると、浄化槽設備士試験の受験資格が得られます。また、1級または2級管工事施工管理技士の資格を取得していると、浄化槽設備士講習の受講資格が得られます。浄化槽管理士の資格を取得している場合は、「浄化槽概論」「浄化槽の保守点検および清掃概論」科目の講義が免除されます。
管工事施工管理技士・浄化槽管理士については、下記の記事で詳しく解説しています。

浄化槽設備士講習
浄化槽設備士講習は、浄化槽設備士に係る講習等に関する省令第14条に基づき、、公益財団法人日本環境整備教育センターが実施しています。
5日間の計37時間の講習が行われ、最終日に全教科目にわたった効果評定(試験)が行われ、合格することで資格を取得できます。浄化槽管理士の資格を取得している場合は、「浄化槽概論」「浄化槽の保守点検および清掃概論」科目の講義が免除されます。
受講資格 | 1級又は2級管工事施工管理技術検定に合格した者 |
受講料 | 86,700円(講習教科目一部免除は81,700円) |
講習科目 | ①浄化槽概論(8時間)、②法規(3時間)、③浄化槽の構造及び機能(15時間)、 ④浄化槽施工管理法(8時間)、⑤浄化槽の保守点検及び清掃概論(3時間) |
効果評定 | 講習科目①~⑤全教科目の効果評定試験(2時間) |
浄化槽設備士試験
浄化槽設備士試験は、浄化槽法(昭和58年5月18日法律第43号)第43条第4項の規定に基づき、公益財団法人日本環境整備教育センターが実施しています。
受験資格
次のA・B・Cのいずれかに該当するもの
・A:学歴ごとに規定する実務経験年数を有する者
・B:1級又は2級管工事施工管理技術検定に合格した者
・C:職業能力開発促進法(旧職業訓練法)による技能検定のうち検定職種を
1級または2級配管(建築配管作業)とするものに合格した者
ただし、平成16年度以降に2級配管(建築配管作業)に合格した者にあっては、同種目に関し4年以上の実務経験を有する者
日程
浄化槽設備士試験は、年に1回、7月に実施されます。
例えば、2021年の日程は7月4日(日)でした。
試験地
宮城県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県
受験料
22,500円(非課税)
試験内容
浄化槽設備士試験では、浄化槽工事に関して必要な知識及び技能が十分に備わっているかが問われます。
学科試験
出題形式:多岐選択式
試験時間:3時間
試験科目:
・機械工学・衛生工学等
・汚水処理法等
・施工管理法
・法規
実地試験(記述式)
出題形式:記述式
試験時間:1時間
・施工管理法
合格基準
学科及び実地試験の点数がともに、100点満点中60点以上の者
合格率・難易度
2019年から2021年に実施された浄化槽設備士試験の平均合格率は、36.1%です。浄化槽設備士試験と同じくらいの合格率になっています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年 | 706 | 320 | 45.3 |
2020年 | 574 | 215 | 37.5 |
2019年 | 815 | 221 | 27.1 |
計 | 2,095 | 756 | 36.1% |
参考資料:
浄化槽設備士試験の過去問を繰り返し解く
浄化槽設備士試験の勉強方法は、試験のみを受験するか、講習を受講するかで大きく異なります。
試験を受験する場合の合格率は30~40%程度、講習を受講する場合は80~90%程度と言われており、難易度に大きな差があります。1級又は2級管工事施工管理技術検定に合格していれば、浄化槽設備士講習の受講が可能です。すでに合格している場合には、講習の受講も検討してみましょう。
ただし、試験のみを受験する場合の費用は22,500円、講習を受講する場合は86,700円と、3倍以上の費用がかかる点に注意が必要です。試験のみを受験する場合はテキスト・過去問を自身で入手する必要があり、独学で勉強する必要があります。一方、講習を受講する場合は、費用はかかるものの、5日間で合格できます。
費用だけでなく勉強時間にも大きな差が出るため、どちらの方法で資格の取得を目指すのかをしっかり検討しておきましょう。
講習を受講せずに試験のみを受験する場合は、テキストを読み込み、過去問を繰り返し解くことが重要です。浄化槽設備士試験は、過去に出題された内容と似た問題が出題される傾向があります。そのため、過去問を繰り返し解くことで傾向を掴みやすくなります。
テキストや問題集は公益財団法人日本環境整備教育センターのホームページで販売されています。
過去問は、公益財団法人日本環境整備教育センターのホームページで公開されています。
市販されているテキスト・問題集については、下記ページで紹介しています。

アプリを活用する
浄化槽設備士試験の勉強用の「浄化槽設備士」というアプリがあります。(Android版のみ、700円)
2011年から2021年まで(2022年2月時点)の過去問が収録されているため、隙間時間を活用した勉強に最適です。
講習を受講する
浄化槽設備士試験と講習後に行われる考査の試験範囲は同じです。講習では講師が考査で出題する箇所を重点的に教えてくれるため、しっかりメモを取っておきましょう。
講習を受講する場合の合格率が80~90%程度であることから考えると、講師の言うことをしっかり聞いていれば、合格できる可能性は高いです。講習中の態度もチェックされているようなので、居眠りしないように対策・準備しておきましょう。