無料で使える、工事工程表エクセルテンプレート・ソフトをご紹介します。
以下のような機能が利用できるエクセルテンプレートが、無料でダウンロードできます。
- 工程期間線が自動表示できるガントチャート工程表
- 6ヶ月・月間工程表
- 週間工程表
- 24時間工程表
- ゼロ工程表
- 日付・時刻を自動割付できる簡易工程表
- 出来高グラフ・サイクル工程表の挿入
- クリティカルパス・出来高曲線
- 日別・週別・旬別の工程表の作成
- 工程図・予定表・特性要因図・フローチャート
- ISO管理表・旅行行程表・平面図の作成
【無料】工事工程表エクセルテンプレート ・ソフト その1
Excel Pro 工程表
Excel Pro 工程表
Excelで作成した作業工程表・実施工程表作成ソフトウェア(アプリ)です。Excelでガントチャート工程表を簡単に作成でき、クラウドで共有して進捗管理を行うのにも便利です。月間工程表には1ヵ月/3ヵ月/6ヵ月/12ヵ月の種類のテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)があります。工程の開始日・終了日を入力するだけで、工程期間線が自動表示されるシステムです。予定と実績の工程期間を入力・表示できます。週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表の作成が簡単にできるので比較ランキングサイトなどでも人気です。無料でダウンロードができます。
簡易工程表 (日付自動割付)
簡易工程表 (日付自動割付)
6ヶ月工程表・月間工程表・週間工程表・24時間工程表の4種類のテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)で構成されているアプリです。開始年月日・日時を入力すると、日付・時刻を自動割付するシステムです。通常のエクセル(excel)工程表と同様にオートシェイプを使い、作業工程表や実施工程表、ゼロ工程表が作成できておすすめです。難しい処理や手間のかかる作業から解放されるソフトウェアです。ガントチャートやバーチャートの工程表が簡単に作成できます。無料でダウンロードができます。
作った工程表はクラウドに保存して、関係者間で共有しておくとよいでしょう。
匠 工事工程表 30
匠 工事工程表 30
30日程度の、建設・建築工事関連の作業工程表・実施工程表作成ソフト(アプリ)です。ガントチャートやバーチャートが簡単に作成できるとあって比較ランキングサイトなどでも人気です。着工日と完工日、工事件名等をフォームから入力すると、用紙サイズに合わせた工程表を自動的に作成するシステムです。入力した一連の作業内容は名前を付けて登録ができ、再度別な工程表で呼び出すことが可能です。週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表の作成に便利です。
ワンクリック工程表
ワンクリック工程表
ワンクリックで作業工程表・実施工程表ができないかと思っている人へ、土木屋さんが考えてつくった工程表ソフトウェア(アプリ)です。工事着工日と竣工日をカレンダークリックするだけで、曜日と竣工日までを自動的にやってくれるシステム。また年や月のセルの結合もクリックするだけなのでおすすめです。週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表の作成に手間がかかりません。工種は選択方式で数量は電卓機能付きでクリックだけです。割合を入れると、大体の計画日数を教えてくれます。まとめて処理してくれる業務には必須のツールです。ダウンロードは無料です。
作成した工程表は、クラウドに保存しておくと、変更があったときも関係者間にスピーディに周知できます。
簡単 Excel 工程表 フリーウェア版
簡単 Excel 工程表 フリーウェア版
エクセルで、ガントチャートやバーチャート工程表を作成するソフトウェア(アプリ)です。週間工程表・月間工程表・全体工程表などのテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)の作業工程表・実施工程表に対応し、土曜・日曜・祝日表示も可能です。あらかじめ登録しておいた語句を選んで挿入する事もできます。どのようなスタイルのエクセルブック上でも、作図が可能とあって比較ランキングサイトなどでも人気です。フリーウェアは無料でダウンロードができます。
工程表ツール (F)
工程表ツール (F)
Vターン指定可、休日考慮して描画、日数指定で描画などの機能があります。長期工程表枠を自動作成します。描画した線を後から効率的に切断、伸縮、移動、線の書式変更等の編集が行えるシステムです棒線でExcelの規定である矢印を指定したり、端部を円で描画、などができておすすめです。ダウンロードは無料です。
工程表はクラウドに保存しておくことをおすすめします。
【無料】工事工程表エクセルテンプレート ・ソフト その2
犬にもできる工程表
犬にもできる工程表
簡単操作だけで工程表をほぼ自動で作成してくれるシェアウェアです。エクセルで工程表が作成されます。エクセル形式のため、データの受け渡しも容易ですし、データの追記なども簡単に行うことが可能です。また、日付を入力するだけで曜日を自動で算出し表記してくれるので、工程表を作る煩わしさから開放されるはずです。試用期間には仕様動作に制限がありますので、気に入った場合は購入を検討するのも良いでしょう。
工程管理原価集計ソフト「工作」
工程管理原価集計ソフト「工作」
工程管理と原価管理を誰でも簡単に取り扱うことができる、試用期間を兼ねそなているシェアソフトです。工種と期間、先行工程の登録、休日設定を行うことでExcelに工程計画表を出力します。実績も簡単に登録できるので、工事全体の進捗状況や週単位での進捗状況がひと目で把握することが可能です。加えて実行予算の登録、日々の出来高、要素別の原価登録が可能となっています。
工程表自動作成
工程表自動作成
工程表自動作成は、エクセルマクロで動作するフリーソフトです。建設工事における工事工程表や作業用のフォーマットを自動作成することができます。建築物の規模や構造種別、休日設定を行うことで、「公共建築物の工期算定標準」に基づいた適正な工期を計算し、ネットワーク工程表を自動で作成してくれます。作成されたエクセルを工事種別ごとに調整することも可能です。
AICOMS
AICOMS
年間契約で使用できるシェアウェアです。独自の工事原価を含む施工実績情報データベースの構築や自社の実績原価を入札・工事獲得に活用することができます。実行予算・下請契約の査定、投入日報・出来高・工事原価、下請出来高など、数々のデータを管理するこが可能です。エクセルだけで作成された一般的な工程表ではなく、よりハイセンスな工程表を作成したい方にはおすすめできるソフトです。
ガントチャート forExcel
ガントチャート forExcel
エクセルを使用してバーチャートを自動で作成してくれるフリーのマクロです。1日、週間、月間、3ヶ月、半年、1年、3年、5年、10年間など、複数の期間に対してバーチャートを作成することが可能です。チャートの色や太さ、位置も自由に設定できる他、印刷の用紙サイズ変更にたいして、チャートのサイズが自動でマッチするように自動調整されるなど、細かいところに手の届くソフトとなっています。
my工程表
my工程表
バーチャート工程表の作成を支援するエクセルのアドインソフトです。シェアウェアとなっていて、起動時にパスワード入力画面が表示されます。使い慣れたエクセルに組み込まれるアドインソフトなので、使い方で迷うと言ったことは少ないはずです。工程表作成フォームや出来高曲線作成フォームなど、工程表を作る上で必要な機能を備えていて、簡単操作で誰でも希望の工程表を作り上げることができるでしょう。
【有料】工事工程表エクセルテンプレート ・ソフト
エクセル工程図 Pro
エクセル工程図 Pro
エクセル(excel)でガントチャート・バーチャート工程図・実施工程表・予定表・特性要因図・フローチャート・ISO管理表・旅行行程表・平面図等のテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)が簡単に作成できるアプリです。週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表が短時間で作成可能。予定表、フローチャート、特性要因図、ISO管理表、旅行行程表、平面図等も作成できるので人気です。クラウド上に工程表を保存し、工程管理や進捗率の把握、進捗管理に便利です。無料でダウンロードできます。
かんたん 工程表
かんたん 工程表
どなたでも簡単で迅速に、ガントチャートやバーチャート、ネットワーク工程表、実施工程表などのテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)があり、多様な工程表を作成することができるアプリとして人気です。日別・週別・旬別の工程表が作成可能です。出来高曲線を描かせることができるのでおすすめです。比較ランキングサイトなどでも人気があります。休日・祝日は自由に登録できます。行の追加・削除・複写・移動ができるシステムで、編集作業が容易で、クラウド上での進捗管理や進捗率の把握に便利です。週間工程表やゼロ工程表などの作成に便利です。
【無料】ネットワーク工程表・バーチャート工程表エクセルテンプレート ・ソフト
ネットワーク工程表・バーチャート工程表を作成できる、エクセルテンプレート ・ソフトをご紹介します。
下記のような機能が利用できます。
- ネットワーク工程表作成
- ガントチャート・バーチャート工程表作成
- 日曜祝日・振替休日の網掛け
- 週間・月間・全体工程表
- 土曜・日曜・祝日の表示
- 出来高計画と実施曲線が同時に表示
- 工程表に連動した予算書の作成
- 日報入力で簡易原価管理
- 計画工程表・実施工程表・変更工程表の作成
工程表作成支援 Smart Plan
工程表作成支援 Smart Plan
手書き感覚でネットワーク工程表が作成できるアプリです。入力フォーム付きです。2週間、3週間、1ケ月、2ケ月、3ケ月用の5種類の入力フォームがあります。開始日は任意の日付に設定でき、日曜祝日、振替休日の網掛けにも対応します。土曜日の網掛けもコマンド選択で可能です。ダウンロードは無料です。
ネットワーク工程表
ネットワーク工程表
エクセル(excel)のセルを選択して、工種入力、ネットワーク工程のフォームのボタンを押すという単純な操作で、既存の工程表に短時間で工程表をつくれるシステムです。最新版はホームページを御覧下さい。エクセルのセルを利用して簡単に工程表の作図、工種入力ができておすすめです。週間工程表やゼロ工程表などの作成に便利で比較ランキングサイトなどでも人気です。無料でダウンロードができます。
簡単! Excel工程表
簡単! Excel工程表
あらゆるサイズに対応可能な、表作成機能搭載の簡単に作図できるネットワーク式エクセル(excel)工程表作成ソフトウェア(アプリ)です。あらゆる用紙サイズ、日数に対応した工程表テンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)を作成出来ます。週間・月間・全体工程表に対応し土曜・日曜・祝日表示も可能です。週間工程表やゼロ工程表なども簡単に作成できます。
Excel Work Plan
Excel Work Plan
エクセル(excel)で簡単にネットワーク工程表を作成できるソフトウェア(アプリ)です。自作テンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)や既存工程表を、新規工程表作成時のテンプレート・フォーマット・ひな形(雛形)にすることが可能です。よく使う単語を単語帳として登録し、素早く文字入力が行えます。入力作業が削減でき、作業時間の大幅短縮につながるとあって比較ランキングサイトなどでも人気です
かんたん 工程表作成ソフト「工作2」
かんたん 工程表作成ソフト「工作2」
ネットワーク工程表と出来高計画(黒色)、出来高曲線(赤色)がエクセルで同時に表示できるアプリです。工程表に連動した予算書が作成できます。日報入力で簡易原価管理ができます。エクセルなのでカスタマイズできます。充実した機能で、作業効率が大幅にアップします。
日誌工程
日誌工程
日誌を入力して、工程表(バーチャート、出来高曲線)を作成します。多数の関数、条件付き書式を使用しており、比較ランキングサイトなどでも人気です。日誌に入力した、数値(作業員数、資材数量等)を集計するシステムです。フォーマット・ひな形(雛形)を使って計画工程表、実施工程表、変更工程表を作成します。面倒な処理をスピーディーに行え、クラウドでの進捗管理や工程管理に便利です。
工程表とは
工程表とは、工事の進捗状況を管理するため工事計画を図示化した表です。
土木工事や建築工事における工程管理は、工期内の工事を効率的にかつ、計画的に進行させるために行われます。
また、工程管理・進捗管理に必要となる実施工程表・作業工程表などの工事工程表は、設計図書をもとに計画されています。
そのため、土木工事や建築工事における工事工程表は非常に重要なウエイトを締めていると言えるでしょう。
工程表の役割
工事工程表は工程管理および進捗管理において、どの程度の進捗率で工事が進んでいるかという指針になります。
また工事工程表は、土木工事や建築工事の進捗率によって精度や目的が変わってきます。
そのため、一度作成された工事工程表・作業工程表・実施工程表などについても、プロジェクトの各段階によって中身がより濃いものに変わってくるのです。
さらには工事工程表による工事監理および進捗管理は、進捗率を把握しながら各工程が予定通り進んでいるか、あるいは工期が厳しい場合はどの箇所に人や資材を投入するかなどを把握および計画するためにも重要なものとなります。
さまざまな工程表を効率よく作成するには
土木工事や建築工事の工事工程表はまず、基本方針を策定することから始めます。
基本方針としては、どの施工法や工法を取り入れるかなどです。
そして、作業リストを洗い出して作業手順を並べます。さらには、作業ごとに工数を計算したりしながら、必要な人員や建機などを算出していきます。
作業手順通りに作業を進めていった場合、作業日数がどの程度になるか、工期以内に収まるかを考えながら工事工程表・実施工程表・作業工程表を作成していきます。
工程管理および進捗管理に置いては、無理のない工事工程表・実施工程表・作業工程表を作成することが大切です。
さらには週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表といった、進捗状況など工程をより細分化および分かりやすくした工程表を取り入れるのもおすすめです。
週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表は、それぞれの工種ごとに作成すると、より細分化された工程表が作成できます。
また、週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表により、作業員は自分の役割がより明確化するはずです。
ただし、週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表を作成すると工程表の種類や分類が複雑化するため、工程表自体の管理が重要になります。
そのため、適切な分量の週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表を作成するのがおすすめです。
おすすめなのは、週間工程表・月間工程表・ゼロ工程表を電子データとして取り扱うことです。
excel(エクセル)テンプレートを使用し、電子データとして細かい工程表を作成します。各作業員はexcel(エクセル)テンプレートで作成された工程表を確認しに行けば、すぐに工程が確認できるというわけです。
工程管理とは
土木工事、建築工事の現場には工程管理が欠かせません。
毎日の現場を動かすのに必要不可欠なのが、工程管理表です。
工期を守るためのツールとして、最小の費用で最大の生産効率を実現するためのツールとして利用されます。
現場を動かす要となる工程管理表は、日々の修正も頻繁にあることから、使い勝手のいいソフトウェア(アプリ)で作成したいものです。
工程管理は、PDCAの流れで考えましょう。
工程管理は、一般的に「計画→実施→検討→処置」といった手順で行います。
この流れは、PDCAサイクルとも言われます。
1. P(計画)
作業者、資材、工法、施工機械などを決め、日程計画や作業手順を考えます。
クライアントの定めた工期を守るべく、作業の過度な集中や手待ち時間が生じないような計画とします。工事期間に合わせ、週間工程表や月間工程表、ゼロ工程表などを活用しましょう。また、複雑な作業手順をともなうものは、ネットワーク工程表で手順を把握しておきます。
2. D(実施)
計画に従って、作業を行います。
必要なものを揃え、日程計画や作業手順に沿って作業を進めます。
実施する上で、進捗が重要となります。進捗率はネットワーク工程表や出来高曲線を用いて確認します。
3. C(検討)
工程の進捗から、計画と実績を比べます。出来高曲線を活用することをおすすめします。
両者の差を縮めることが難しい場合は、処置段階で工程を再検討します。
4. A(処置)
作業改善を図っても計画通りに進まない場合、計画を見直し、調整を行います。
工程表も作り変えることになります。
実施工程が工程計画よりも少し上回るように管理する
工程管理については、実施工程表が工程計画表よりも、少し上回るように管理することが理想的といわれます。
部分工事の終了日が完成期日を達成できないケースが判明したら、部分工事を相互に調整して、全工事が工期内に完了できるようにします。各工種別の工事項目の適切な施工期間を決めます。
工程計画表と実施工程表が異なる原因が分かった際は、工程計画からいち早く原因を取り除く、工程計画の一部を修正するなどの対策を講じます。工程計画を作成する際は、その手順を検討します。
工種分類をもとに施工手順を決める
工種分類をもとに、基本管理項目、工事項目について施工手順を決めます。
工程計画と実施工程の相違は、労務・機械・資材・作業日数など、全ての方向から検討する必要があります。いつも工程の進行状況を全作業員に周知徹底させて、全作業員に作業能率を高めるような努力を要請することが大切です。
全工事を工期内に完成させるため、工種別工程を相互で調整します。各種工程表を作成します。
全工期をみて労務、資材、機械の重要度を均一にして、極端に集中している箇所、待ち時間がないように工程を調整します。
工事工程表の種類
工事工程表は段階的にさまざまな種類があります。
一般的には、概略工程表(企画段階)、標準工程表(設計段階)、契約工程表(見積り・契約段階)、実施工程表(施工準備段階)と大きく4段階の工程表に分かれます。
概略工程表は、土木工事や建築工事が行われる際に、おおよその費用と工期を表しているものです。
概略工程表では、工事を完了するまでに何ヶ月程度必要かというのが求められるのです。
基本設計が完了した後に、工期を算出した工程表が標準工程表となります。
さらに、契約時に提出する契約工程表、実際に工事を進めていくにあたり工程管理・進捗管理を行う実施工程表が作成されていきます。
工程表の種類
代表的な工程表は以下の通りです。
- ガントチャート工程表
- バーチャート工程表
- 出来高曲線工程表
- ネットワーク工程表
- ゼロ工程表
ガントチャート工程表
ガントチャート工程表は、各作業に対する完了時を100%とし、進捗率を縦軸にとり示しています。
ガントチャートで作成された工事工程表・実施工程表・作業工程表および週間工程表・月間工程表は、作業手順や作業に必要な日数および工期に影響する作業を判断することはできません。
一方でガントチャートは、作業進捗率の度合いを判断するのには向いています。
また図面の作成が簡単なのも特徴の一つで、これがガントチャートが工事工程表・実施工程表・作業工程表および週間工程表・月間工程表などの使用に人気がある理由の一つです。
バーチャート工程表
バーチャート工程表は、縦軸に工事種別など工事分類や作業分類を記述、横軸に日程をとり、各工事や作業を実施する予定日をバー状で記入していく工事工程表です。
バーチャートは、作業手順の把握や進捗率に関する情報には曖昧な部分が多いのですが、作業に必要な日数を把握するのには向いています。
一方でバーチャートは、工期にどの作業が影響するかという点はつかみにくい特徴があります。
バーチャートも図面の作成は簡単なため、工程管理や進捗管理を表す工事工程表・実施工程表・作業工程表および週間工程表・月間工程表の作成では人気があります。
出来高曲線工程表
出来高曲線工程表は、縦軸に工事の出来高および施工量の累計を記述します。
横軸は工期の時間的経過を示します。
出来高曲線とそれぞれの軸を比較することにより、工程の計画修正や実施工程の管理などに活用することができます。
また、工程に対する予定と実施を比較対照することで、工程管理を適切に行うことができます。
出来高曲線は、作業手順や作業日数、工期に影響を及ぼす作業については工程表から判断することができません。
一方で、進捗率の度合いを確認するのには向いている工事工程表です。
出来高曲線を作成するのはやや困難なので、先の工程表に比べると人気はありません。慣れが必要にもなる部分だと言えるでしょう。
ネットワーク工程表
ネットワーク工程表は、矢印と丸印で表される工程表です。
各作業について順序や関係性が明確に理解することができます。
また、ネットワーク工程表は作業の遅れが工期に対してどういった影響があるか、1つの作業単位から把握することが可能で、計画変更にも対処できるという特徴があります。
さらに、ネットワーク工程表は工事のどの作業が懸念事項になるかを把握できるので、対象の工事に対する重点的な工程管理や進捗管理を行うことが可能となります。
このようにネットワーク工程表は、作業手順や必要な日数、進捗率、工期に影響する作業などを把握するのには優れているのですが、その一方で作成方法が非常に複雑です。
そのため、ネットワーク工程表を取り入れる場合は、経験と知識が必要となる場合がほとんどです。
なお、ネットワーク工程表には作業を実線で結ぶ「アロー型」と、作業を丸線で結ぶ「サークル型」が存在します。
アロー型とサークル型、どちらが主流かと比較するとアロー型が主流でしょうか。
工程管理や進捗管理などが出題される施工管理技士の資格試験などでは、アロー型のほうが出題が多いとされています。
そのため、現場でもアロー型が取り入れられることは少なくないのです。そのため、まずはアロー型の書き方や読み取り方を覚えておくのがおすすめです。
<参考記事>
ネットワーク工程表をエクセルで作成、納期管理も他にも活用できた
ゼロ工程表
ゼロ工程表は簡単に言えば時間軸のない工程表です。
土木工事や建築工事で例えると、土砂搬送やコンクリート流し込みなどの作業はゼロ工程表には記載されますが、祝日や作業が休みの日はゼロ工程表には記載されません。
あくまでも土木工事や建築工事の作業が行われている日だけを表すのがゼロ工程表なのです。
そのため、ゼロ工程表を用いて実施工程表や作業工程表ならびに週間工程表、月間工程表などを作成すると、作業工程のみが理解できるので、各作業員は自分の分担する作業工程が把握しやすくなります。
一方でゼロ工程表は、全体的な工程管理や進捗管理を行う実施工程表や作業工程表ならびに週間工程表、月間工程表の場合は、あまり使用されません。それは、工事全体の進捗率がわかりにくいからです。
工程表を作成するメリット
工程表を作成するメリットは以下の通りです。
- 先の工程が予測しやすくなり、進捗率が進んでいるメンバーが遅れを取ったメンバーの作業をカバーすることが可能になる。
- 工程管理でバッファを把握することで、バッファの消費状況がわかる。
- 工程の問題点がその場で明確になり、予防や再発防止に努めることができる。
- 工程を複数の人で見ることで、問題点に気づける可能性が高くなる。
- 出来高曲線やネットワーク工程表を使ってクラウド上でリアルタイムでの進捗管理ができ、顧客からの進捗状況に関する問い合わせに対して、正確な進捗率を迅速な回答できる。
- ネットワーク工程表で、工期を守るためのクリティカルパスの検討が可能になる。
工程表は1種類ではない
実際の建設工事では、数日程度で完了する小さな工程から、何ヶ月もかかるような大きな工程まで混在しています。
そのため、1つの工程表で1週間分を対象とした方が分かりやすい作業内容と、半年や1年といった長期間を見渡せる工程表の方が合っている作業内容とがあります。
1種類の工程表で全てを管理しようとすると効率が悪く、わかりにくいので、期間別の工程表を作成すると工程管理や進捗管理がしやすいです。
短期間で終わる工程に関しては1週間や2週間の工程表を、そして、月間工程表や3ヶ月工程表なども作成することをおすすめします。
さらに、着工から完成までの全部の期間を含めている全体工程表も作成しましょう。
全体や長期間の工程表では、1つの工程の終わりの部分に、次に着手すべき工程などを矢印で記載するとさらに分かりやすくなります。
工程表の作り方次第で業務効率にも差が出る
工事全体の進捗率と、各工程の進捗率の両方を管理できるように工程表を作りましょう。
このダウンロードサイトのリンク集から手に入るソフトウェアにはガントチャートやバーチャート、ネットワーク工程表、出来高曲線などテンプレートがたくさんあります。
テンプレートを元に、ご自分の現場で使いやすいようにシステムをカスタマイズするとさらに便利です。
エクセルで作成した工事工程表をクラウドで共有すれば、パソコンだけでなく、タブレット端末やスマートフォンからのアクセスも可能です。
そのため、現場で工程管理や進捗管理を行い、直接工事工程表を確認したり、修正したりすることが可能です。
現場や事務所のネットワーク環境やOA機器環境、またクライアントや協力会社との情報共有方法などを総合的に判断し、使い勝手の良いツールを選んでください。比較ランキングサイトなどを参考に選ぶとよいでしょう。
<参考記事>