パッカー車・ゴミ収集車の種類と仕組みを初心者向けに徹底解説!

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パッカー車(ゴミ収集車)は、家庭や事業所から出るごみを効率的に回収・運搬するための専用車両です。圧縮方式や排出方法にはいくつかの種類があり、用途や地域によって使い分けられています。また、作業の効率化や安全性を高めるため、さまざまな工夫が施されています。近年では、設計段階から安全性やメンテナンス性にも配慮されており、CADデータの活用も広がっています。
このページでは、パッカー車・ゴミ収集車の種類や構造、安全性、CADデータの扱い方について解説しています。

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パッカー車・ゴミ収集車のCADデータ
このページでは、パッカー車・ゴミ収集車・塵芥車のCADデータ、規格寸法図、仕様書、カタログが、ダウンロードできます。 ごみ収集車は、ごみを処分施設まで運搬する目的に特化した業務用車両です。圧縮板式車は上下する圧縮板でごみをプレスします。荷箱...

パッカー車・ゴミ収集車とは

パッカー車、ゴミ収集車、塵芥車のゴミの回収は、たくさん積めるように圧力をかけて潰しながら、ゴミを積びます。
ごみ収集車には、底部にある回転板でごみをかき上げ、上部にある押込板で荷箱内へ積み込む、パッカー車があります。上下する圧縮板でごみをプレスしかきあげる上げるのが、圧縮板式車です。
そのほか、円形のドラムを回転させながら、ごみを巻き込んで荷箱内へ積み込む、荷箱回転式車(ロータリー式)があります。

ごみ収集車のプレス機構は、ごみの飛散を防ぐことができます。悪臭の原因となる水分を垂れ流さないために、車体の下部には汚水タンクが取り付けられています。
日本では、極東開発工業、新明和工業、富士車輌、モリタエコノスなどのメーカーが製造しています。

ゴミ収集車と呼ばれることの多いバッカー車は、別名として塵芥車などと呼ばれることもあります。バッカー車とはもともとその由来を“詰め込む”を意味する“Pack”としています。
海外ではバッカー車と呼んでいないこともあり、実は日本で生まれた言葉として考えられています。

ゴミ収集車はサイズ感にも多少の違いがありますが、車両のサイズは4.7m、幅1.7mのものになります。小ぶりなゴミ収集車は4ナンバーをつけていますが、大きなゴミ収集車になると1ナンバーがついています。

ゴミの収集は市区町村の職員が行っている場合もありますが、委託された民間企業が行っている場合もあり地域によっても変わります。ゴミ収集車の後ろを見ると大きなスライド板と圧縮版がついているのを確認できるのではないでしょうか。
この圧縮版によって、一度に1.6トンものごみを集めることができます。車体の後ろには作業しているときの様子を確認できるカメラがあり、作業員の安全を守っています。

万が一のときに備えて緊急停止ボタンもついていること、排気ガスが後ろから出ないように工夫されています。ゴミを回収するだけでなく、いかに安全に回収するかも工夫していると知ると安心できますね。回収したゴミも段階によって押し込みを行います。反転→一次圧縮→二次圧縮→押し込みの手順によってゴミが効率的に回収されています。

ゴミ収集車の仕組みも、cadやcadデータで確認すれば軌跡図が見てくるはずです。無料(フリー)ダウンロードの図面などもありますし、軌跡を知るためにもぜひ、試してみてくださいね。Cadデータや図面でしかわからない軌跡がたくさん発見できるはずです。Cadを使いこなすと、面白いものですよ。

ゴミ収集車の種類

ゴミ収集車・パッカー車がゴミを収集する方式には、多くの種類があります。「フロントローダー」と呼ばれる北米などでは主流となっている方法や、「サイドローダー」という、側面からアームなどでゴミを積み込む方法、「吸引式」と呼ばれるホースで吸い取る方法などです。
日本で一般的に見ることができる方法は、「後部ローダー」と言われる方法です。トラックの後方部分が開いており、その部分にゴミを入れる方式です。

プレス式

圧縮板方式としても呼ばれているプレス式は、回収した廃棄物に回転板を使ってかきこむような型式で回収する方法になります。逆にゴミを出すときは排出版を使って中からごみを押し出す形になります。私達が出している家庭系一般廃棄物などはこのプレス式で回収されているものがほとんどになります。

回転板式

ロータリー式とも呼ばれている方法になります。回転する円柱のドラムを使い廃棄物を荷室に送り込むような仕組みの処分方法になります。小さな回転板がゴミを集めつつ押し出していきます。

ゴミを下ろすときは、ダンプトラック式のように荷台を持ち上げて下ろす形になります。こちらも家庭系の一般廃棄物の回収に用いられており、この姿を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

ゴミ収集車の種類もcadを使い、cadデータや図面、軌跡、軌跡図を確認すると見えてきます。無料(フリー)ダウンロードなどもできますし、cadならではの活かし方もあります。図面が無料(フリー)ダウンロードできるからこそ、誰でも気軽に使えるのが嬉しいですね。実際にゴミ収集車にはどんな種類があるのか、軌跡図も比較しながら試してみてくださいね。

荷箱回転式

荷箱回転式パッカー車は、螺旋状のスクリューを備えた大きな円柱型ドラムが、ゆっくり回転してゴミを荷箱へ押し込んでいきます。
ゴミの粉砕も圧縮も行わないので、収集力が悪いです。

しかし、粉砕や圧縮の時間がないため、ゴミを連続で投入することができ、また構造がシンプルなため、清掃がしやすいのが特徴です。
そのため、汚水を含むゴミや、家庭ゴミなどの収集、運搬に適しています。

メーカーにより呼び方が変わる

同じ構造タイプであっても、それぞれのメーカーで呼び方が変わります。例えば極東開発工業の場合、圧縮板式を「プレスパック」、回転板式を「パックマン」と呼んでいます。他にも新明和工業は、圧縮板式を「タウンパック」、回転板式を「ルートパッカー」。富士車両は圧縮板式を「プレスローダー」、回転板式を「クリーンパッカー」。モリタエコノスの場合は、圧縮板式を「プレスマスター」、回転板式を「パックマスター」と名付けています。

ゴミ収集車がゴミを収集する流れ

ゴミを出したあと、どんな流れで収集しているのか知らない人のほうが多いのではないでしょうか。ゴミ収集車を知るためには回収の流れについても把握しておかなくてはいけません。集積所の看板を見るとゴミを出す種類ごとに回収すえる曜日や時間が書かれています。

地域によっても回収日がかわるので、このあたりも必ず把握しておきしっかりと分別したいものですね。また、ゴミを出したあとにカラスや猫がいたずらしないように、ネットをかけて、ゴミの散らかりを防止する対策もとっています。

ゴミの回収時は、二人の作業員がゴミ収集車で移動しながら集積所に行き、テキパキとゴミを積み込んでいきます。基本的には運転職員も含め3人で1セットのチームを作って作業を行っています。

マンションなどの集合住宅地になると、ゴミステーションが設置されていることが多いので、そこに移動してゴミを回収します。意外と知られていないのですが、回収の途中でゴミがいっぱいになってしまったときのために、次のゴミ収集車が近くで控えています。

作業に滞りがないようにバトンタッチしてゴミの回収を行います。回収したゴミは、ゴミ集積場に持っていきます。

ゴミを収集する流れもcadを使うとよりわかりやすくなります。Cadデータや図面、軌跡図(軌跡)でしか読み解けない部分もあります。無料(フリー)ダウンロードできるからこそ、cadの面白みを実感できるはずですよ。ゴミ収集車がどうしてこの仕組みで動いているのか、その流れにも興味があるのではないでしょうか。

ゴミの排出方法

ゴミ収集車・パッカー車のゴミ排出方法は、大きく分けて2つの種類があります。

ダンプ式のゴミ排出方法

ダンプ式と言われるタイプは、ダンプカーのようにゴミ収集庫である荷台を後方に傾けダンプすることで、ゴミを排出する方法です。ゴミ排出時には、車両とゴミを下ろす場所にある程度の段差が必要となります。
ダンプ式の場合、ゴミ収集庫である荷台部分の前方が跳ね上がります。そのため、cadなどで図面を作成する時には、その跳ね上げ分も考慮しておく必要がある場合もあります。跳ね上げ高などは、メーカーサイトで確認できますので、必ずチェックしましょう。

押し出し式のゴミ排出方法

ゴミを排出するための板が、ゴミ収集庫である荷台の運転席側から後ろ側にスライドすることで、内部にあるゴミを押し出します。この方法は、ゴミを収集車の後方に下ろすため、特段の段差は必要ありません。
押し出し式の場合、車両後方部分がトランクのドアのように跳ね上がります。その跳ね上げをcad図においては考慮しなければなりません。跳ね上がりの高さについても、ダンプ式と同様にメーカーサイトで図面などで解説されています。また、跳ね上げの場合は、跳ね上げた時に、高さと同時に車体長も若干変化があります。見落としがちですが、車体長にも気を配りながらcadデータを配置するようにしましょう。

収集したゴミの行き先

ゴミ収集車やパッカー車で集めらたゴミは、ゴミの集積場に集められます。可燃可能なゴミであれば清掃工場に、不燃ごみであれば不燃ごみ処理場、粗大ごみなどであれば粗大ゴミ処理場などに区別されて収集されます。
収集された可燃ごみや不燃ごみなどは、埋立処分場やリサイクルなどに活用されます。また、焼却時に発生する熱エネルギーなどは、温水プールなどに活用される場合もあります。

地方自治体ごとのゴミ処理の取り組み

変わったゴミ処理として注目されている地方自治体がたくさんあります。生ゴミなどのゴミについて、ごみ焼却施設でのごみ処理ではなく、セメント工場へ輸送される仕組みとなっています。
セメント工場では、昨今のコンクリート需要低下にともない、処理能力がオーバーキャパシティとなっていました。そこで、セメントを生成する装置の一部を生ゴミなどの処理施設に変更しました。
持ち込まれたゴミは、分別処理などを施した後、セメント生成に使われる「キルン」と呼ばれる筒状の装置に運び込まれます。キルン内では、キルンが回転を行いながらゴミを撹拌しつつ発酵させていきます。発酵されたゴミは焼却され、セメントの原材料となる「クリンカ」の生成に使われます。
また、焼却された熱エネルギーは、廃熱発電設備により電気エネルギーとして活用されるなど、ゴミ収集から生まれるエネルギーを無駄なく活用することに成功しているのです。
こうしたことから、市町村では清掃工場などが不要になるなど、大きな経済的なメリットが生まれており、今後のさらなる技術革新が期待されている取り組みだと言われているのです。

過酷なゴミ収集車の作業員の現状

ゴミ収集車の回収作業は決して簡単なものではありません。作業員は早番と遅番で別れており、夏の暑さや冬の寒さなど外で作業を行うからこその大変さもあります。

実際に慣れている作業員であっても作業をしていると、だんだんと息が切れてきたり、休みながら作業を行います。わずかな時間のなかで水分補給をしつつ、ときには意識が遠くなるような瞬間もあります。

真夏ほど過酷な作業はなく、アスファルトからの照り返しも辛い仕事です。真夏になると、体が重くなり何も食べたくなることもあるのだとか。でも食べないと仕事を行う力が出ないと食べながら作業を行います。

民間の声のなかには回収頻度を高めてほしいなどの声もありますが、実際問題は難しいといわれています。作業回数を増やすにしても、稼働率を高めるにも大きな課題が残ります。

炎天下のなかでも作業は決して簡単なものではないからこそ、ゴミ収集車の作業員として働けるかどうかは限られています。健康な人手あっても暑さで体調を崩すこともあるからこそ、体調管理をしっかりと意識しなくてはいけません。

ゴミ収集車は過酷な仕事だからこそ、感謝しなくてはいけませんね。そんな仕事の概要もcadデータを使えば、軌跡図(軌跡)が見えてきます。図面の無料(フリー)ダウンロードなどもできますので、ぜひ活用してみてくださいね。

パッカー車cadデータはメーカーサイトと無料サイトから入手

車の軌跡を図面化した軌跡図や、建設工事におけるプレゼンの資料などcadで図面を作成する時に、ゴミ収集車・パッカー車のcadデータを取り扱う場面があります。
cadデータは極東開発工業や新明和工業など、車両を生産している各メーカーサイトで無料公開されています。また、車両に関わる資料やカタログ、性能表なども各サイトからフリーでダウンロードすることができます。こうしたフリーのcadデータをダウンロードして活用することで、軌跡を表す軌跡図やプレゼンの資料を作り上げると良いでしょう。
機種が古かったり、マイナーなメーカーであったりする場合、メーカーサイトに無料でフリーのcadデータが提供されていない場合があります。こうした場合は、メーカーサイトのカタログをダウンロードしたり、メーカーに問い合わせをして無料のカタログなど資料を揃えて、cadデータを自作する方法があります。また、無料のcadデータを公開しているフリー素材サイトなども存在します。こうしたサイトからフリーのcadデータをダウンロードして、軌跡を表す軌跡図やcad図を作成するのも良い方法だと言えるでしょう。

パッカー車のCADデータや軌跡図をダウンロードするためのポイント

可燃ゴミや不燃ゴミ、資源ゴミに加え粗大ゴミなどのゴミ収集で活躍しているゴミ収集車。一部の地域では軽小型車を使用した機動的収集が行われていますが、ゴミ収集で欠かせない車両なのが「パッカー車」です。パッカー車は車検証の表記では塵芥車となっていて、各家庭や店舗、オフィスのゴミ収集に限らず造園業や建設業など、業務によってゴミを排出する企業でもパッカー車は欠かせません。
パッカー車という名前は、英語の「pack(詰め込む)」が由来だといわれていますが、英語ではゴミ収集車のことは「garbage truck」と呼ぶため、パッカー車は和製英語となります。
詳しくはこの後ご紹介していきますが、パッカー車は日本全国のゴミ収集には欠くことができない車両のため、メーカーや大きさだけでなく、非常に多くのバリエーションが存在しています。
ここでは無料ダウンロードサイトで適切なパッカー車のCADデータや軌跡図をダウンロードするため、パッカー車の種類や最大積載量などについてご紹介します。

パッカー車の種類、圧縮形式」と排出形式とは

パッカー車は、ごみの圧縮形式と排出形式によっていくつかの種類に分類することができます。「圧縮形式」とは、車両後部のゴミ投入口に入れられたゴミを荷箱に収納する機械装置の仕組みで、「排出形式」とは荷箱に収納されたゴミを外に排出するための仕組みのことです。
無料ダウンロードサイトで、より適切なCADデータや軌跡図をダウンロードするためには、基本的な仕組みを理解し最適な車両の種類を選ぶことがポイントとなります。ここからは、両型式をもとにパッカー車の基本的な種類についてご紹介していきます。

パッカー車の圧縮形式は機械で圧縮した後に荷箱へ収納する

ゴミ収集車の場合、後部の投入口に入れられたゴミは、機械で圧縮された後に荷箱へ収納されます。かさばるゴミを圧縮して荷箱に収納し、ゴミを効率的に運搬することを可能にしています。パッカー車でゴミを圧縮する形式には、「圧縮板式」、「回転板式」と「荷箱回転式」の3種類があります。
CADデータをダウンロードする場合も、圧縮形式によって図面が異なりますので、形式の違いについて理解しておくことも重要なポイントとなります。
まず、圧縮板式はプレス式とも呼ばれ、投入口の手前と奥の2ヶ所に装備されている圧縮板でゴミを圧縮します。板が2か所に装備されているため他の圧縮形式に比べゴミの圧縮力が強いという特徴があり、家庭ゴミだけでなく大型の家具や家電、粗大ゴミなども小さく粉砕し圧縮することができます。
次に回転板式は巻き込み式とも呼ばれ、圧縮版のかわりに回転板を用いるタイプです。
ゴミを粉砕したり圧縮するのではなく、投入口に入れられたゴミを回転板が荷箱にすくい入れて、ゴミを奥に押し込んでいきます。
圧縮板式と比べて圧縮力が弱い点が特徴ですが、家庭ゴミの収集のほか、木くずや繊維くずの収集に向いています。
最後の荷箱回転式はロータリー式とも呼ばれ、荷箱に内蔵された大きな円柱ドラムが回転しながら、投入口に入れたゴミを荷箱に送ります。
常にドラムが回転しているため、ゴミを投入し続けられるというメリットがありますが、圧縮板式や回転板式に比べて圧縮力が弱いというデメリットがあり、ゴミの積載量も少なくなります。用途としては水分を多く含む家庭ゴミの収集に向いています。
CADデータを無料ダウンロードする際は、荷箱の部分を見ることで圧縮形式を確認することができますので、図面上でしっかり確認し、適切なデータをダウンロードするよう気を付けましょう。

パッカー車の排出形式の押し出し式とダンプ式

収集したゴミは処分場に運ばれ、荷箱から排出します。
荷箱からゴミを排出する形式には「押し出し式」と「ダンプ式」の2種類があります。
まず押し出し式は、荷箱に装備された排出板を利用して、ゴミを奥から外へと押し出す形式です。荷箱の奥から開口部に向かってゴミを強力に押し出すことができ、高い排出力を誇ります。
ダンプ式は荷箱ごと持ち上がり、収集したゴミを外へ排出する形式です。ダンプカーのように荷箱を傾けて下に降ろすため、荷箱内に細かいゴミが残りやすくなりますが、軽量なゴミの収集を得意とする回転板式と相性が良いというメリットがあります。
押し出し式もダンプ式も、荷箱の部分を傾けて排出することに変わりはありませんが、傾きの角度が異なりますので、フリーダウンロードサイトでCADデータをダウンロードする際は、荷箱の傾き角度などもしっかり確認しておきましょう。

パッカー車のサイズと最大積載量に注目

パッカー車は日本全国でゴミ収集にあたっている車両のため、サイズも小型・中型から大型まで、幅広いサイズが展開されています。軌跡図が異なるほか、当然のことながらサイズによって積載可能なごみの容量が異なります。
多くのバリエーションが存在するパッカー車の中では、小回りが利いて道幅の狭い道路でも問題なく収集作業ができる小型・中型車の人気が高くなっています。
たとえば小型・中型車の場合、標準的な最大積載量は2トンで、ゴミ袋に換算するとおよそ1000袋分になります。大型車になるとその量は約2倍ほどで、大きいものでは4トンを超えるものもあります。先に説明した圧縮形式によっては、より多くのゴミを積載することが可能となります。CADデータをダウンロードする際も、サイズをしっかり確認しておくことが重要となります。

パッカー車の回転板・圧縮板には単起動と連続起動がある

パッカー車の回転板・圧縮板には単起動と連続起動の2種類があり、選択することができます。パッカー車の中にはその切り替えをスイッチで行えるものがあります。スイッチを切り替えるだけで回転板、圧縮板の起動方法を切り替えられるとても便利なものですが、巻き込み事故のリスクがあるため、家庭ゴミ用の収集車では、単起動、連続起動切り替えスイッチの搭載が禁止されています。自治体などからゴミ収集の委託などを受けている場合は使用できませんので、CADデータを無料ダウンロードする場合は、スイッチが搭載されていないパッカー車を選ぶよう注意しましょう。
自治体からの委託などではなく、産業廃棄物の収集などで利用する場合は、この切り替えスイッチは便利な機能のため、スイッチが搭載されているパッカー車をおすすめします。

パッカー車の荷箱の排水口の有無を確認することが重要

家庭ゴミや造園業など、水分を多く含むゴミを収集するために使用するパッカー車では、荷箱に汚水が溜まりやすいことに注意しておく必要があります。荷箱に汚水が溜まらないようにすることが、衛生的にパッカー車を用いるポイントです。パッカー車の中には、このような用途を想定し、排水口が設けられているものがあります。ですので、始めから用途が確定していて、汚水が溜まる可能性がある場合は、排水口が設けられているパッカー車を選びましょう。無料ダウンロードサイトにあるCADデータ上でも有無を確認することができます。汚水が溜まることがない場合でも、荷箱内部を洗浄する必要がある使い方が想定される場合も、メンテナンスを簡単に行うことができますので、排水口が装備されているパッカー車をおすすめします。
汚水が溜まったり荷箱内を洗浄する必要がない、たとえば家具や木くず、粗大ゴミを専門的に収集する場合は、荷箱内に水分が浸入する心配がなく衛生面でも大きな問題はないため、排水口は必要ありません。

ゴミ収集車cadデータの使用で注意すること

同じタイプのゴミ収集車・パッカー車であっても現場によって言い方が変わるので、cadで軌跡を表す軌跡図などの図面を表す時には注意が必要です。それは、例えば「タウンパック」と指定されても実際は「プレスパック」の場合があるからです。
ゴミ収集車・パッカー車は、メーカーによりサイズや寸法が違います。そのため、名前だけで判断して適当にcadデータを軌跡図などのcad図面に当て込むと、軌跡や作業場の図面を表した時に誤差が生まれてしまうのです。
こうしたトラブルを避けるためにも、cadデータをcad図面などに落とし込む前に、メーカーまでしっかりとチェックする必要があります。
また、もしcadなどで軌跡図や作業図面を作成した時に、どうしても現場とマッチしないと感じた場合は、車両の詳細部分までしっかりと調査するようにしましょう。各メーカーではフリーのcadデータが無料でダウンロードできます。また、カタログなども無料でダウンロードできます。軌跡や現場図面などcadで作成する場合には必ず参考にしましょう。

パッカー車のcadデータが見つからない原因と対策

・ほしいパッカー車のcadデータがない
・pdfファイルがほしいのに、jwwファイルしかない

パッカー車のcadデータが見つからなくて、あきらめていませんか?
このような方は「どうしてcadデータがないのか」を考えてみましょう。

設計図の種類を理解する

AutoCADなどのCADソフトで作成する設計図には、いくつかの種類があります。

しかし、建築についての知識のある人ではなく、新人のcadオペレーターや、建築の知識のない部署であれば、設計図のことはわからないはずです。

まず、cadデータをリサーチする前に、どのような設計図や軌跡図がほしいのか考えてください。
例えば、自動車の外観だけが書かれた図面がほしいのか、車両軌跡がわかる軌跡図がほしいのか、それとも、エンジンやブレーキランプが書かれいてる書類が良いのか、欲しい設計図のイメージが足りないのが、求めている図面を見つけられない原因です。

パッカー車(ゴミ収集車)の種類を理解する

パッカー車(ゴミ収集車)によって、ゴミを回収する方法が違います。
以下のような3つのタイプに分かれます。

【 パッカー車の圧縮方法 】

・圧縮タイプ(プレス)
・回転タイプ(ロータリ)
・巻き込みタイプ(回転板)

また、捨てるゴミによって適しているタイプが違うのです。
例えば、一般的なゴミ収集車の「プレス」、木くずなどを捨てるなら「回転板」、何度もゴミを捨てられる「回転板」と得意分野があります。

安全なパッカー車の設計を理解する

パッカー車(ゴミ収集)のcadが見つからないのは、パッカー車の安全や軌跡図のことを考えていないためです。

なぜなら、不要な家具などの粗大ゴミや、カラースプレーも捨てられるため、爆発するリスクも考えなければいけません。

しかし、cadデータを探してる人は、やみくもに「パッカー車 cadデータ」と探しているのではないでしょうか。

欲しいcadデータを箇条書きする

効率よくcadデータを探すには、あなたが求めている物を書き出しましょう。
例えば、パソコンを持っている人なら、メモ帳・スティックノート(付箋)に、以下のような内容を書いてください。

【 欲しい設計図の特徴 】

パッカー車の大きさ
・2トン・3トン・4トン・10トン どの設計図が欲しいのか?

パッカー車の高さ
・車高が低いパッカー車の設計図

パッカー車の容量
・80 L

テールゲート(パッカー車の後ろにある扉)
・アリ

投入口の大きさ
・狭いものは2トン、広いものは3トン

設計図の種類
・外観図・規格寸法図・軌跡図

ファイルの種類
・jww

パッカー車の種類
・家庭ゴミを捨てるためプレス式

ゴミ収集中の騒音対策
・パルプとポンプで騒音を防ぐパッカー車

臭い対策
・防臭扉のある設計図

設計図や軌跡図の詳細を決めることで「パッカー車 jww cad イラスト」などの検索がしやすくなります。
そのため、pdfなどの要らないデータが見つかりません。

外観図など、設計図面を理解する

パッカー車のcadデータには、外観図や軌跡図などの図面があります。
あなたが、パッカー車の設計図や軌跡図を知らなければ、代表的なものだけを覚えてください。

【 図面の種類 】

設計図(基本)
・パッカー車の構造に関する図面

規格寸法図・車両外観図
・パッカー車の全長。ゴミを捨てる場所(投入口)の横幅。
コンテナの長さ・dpf(排気ガスを取り除くフィルター)などが書かれた詳細な図面

旋回軌跡図
・パッカー車が道を曲がるときの設計図。
軌跡図を描くことで、パッカー車がどれぐらいの道幅を曲がることができるかわかります。例えば、パッカー車を、右に90°ぐらい傾けたときの軌跡図を書きます。

安全装置のある設計図をチェックする

パッカー車(ゴミ収集車)の設計図や軌跡図を探すときは、停止ボタンがあるのかチェックしてください。
例えば、投入口の左側に、停止ボタン・バー・耐熱シート・炭酸ガス(火を弱める)があれば、パッカー車から火が出ても、消火活動がしやすいです。
しかし、設計図にボタンの記載がなければ、事故につながるリスクが高いでしょう。

フリーソフトや企業サイトからcadデータを探すときは、「安全装置の有無」もチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ゴミ収集車は私達が毎日出しているゴミをしっかりと回収してくれるありがたい存在です。そのため作業員にかかる負担もいかに大きく、感謝しなくてはいけない存在なのかが見えてくるのではないでしょうか。

Cadを知ると、もっとゴミ収集車の違いや仕組みも見えてくるはずです。Cadデータにしかわからない図面も面白さもあります。ゴミ収集車がどうして誕生したのか、その軌跡図(軌跡)を知ることにも繋がっていくのではないでしょうか。

cadデータは無料ダウンロードできるフリー素材なども揃っています。Cadをもっと使いこなして楽しんでみませんか。新しい発見も多くもっと身近な存在として、営業にも活かせるはずですよ。