JW_CADの機能と活用法|図形作成から計算機能まで業務効率化のポイント

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JW_CADは建築や製図の分野で広く活用されている無料の2次元CADソフトで、多彩な作図機能と柔軟なカスタマイズ性が魅力です。図形作成から文字管理、面積計算、表計算コマンドの活用まで、工夫次第で業務の効率化が図れます。また、作業テンプレートや図形登録機能、外部プログラムとの連携により、より快適な設計環境を構築できます。このページでは、JW_CADの基本機能から応用的な使い方までについて解説しています。

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無料で使えるJw_cadの使い方、おすすめプラグイン・外部変形
無料で使えるCADソフトJw_cadと、おすすめツールについてご紹介します。 JW_CAD(jww cad)は、PC-98が流行ったDOS版の時代からある日本製のWindows用CADです。 以下のような機能が使えるフリーソフトを活用すれば...

Jw_cadとは その1

Jw_cadとは、PC-98が流行った、DOS版の時代からある日本製のWindows用CADです。20年以上の実績を持つ老舗のフリーソフトウェアです。
JW_CADが、AutoCADや他の汎用CADと大きく違うのは、フリーソフトウェアであることです。JW_CADは、フリーソフトで無料でダウンロードされていることから、Windowsユーザーの間では人気のある、2次元汎用CADです。3人の開発者により開発されたCADのため、開発者のイニシャルをとって、JW_CADと名付けられた説もあります。以前は、DOS版をJW_CADと呼び、Windows版をJW_WINと呼んでいました。最近ではDOS版を使う人が少なくなったことと、DOS版の開発が終了したこともあって一般的にはWindows版を、JW_CADと呼んでいます。
業界別では、特に建築業界で人気が出たこともあり、建築業界では現在でも、JW_CADを使っている建築事務所が多くあります。建築関係の仕事をする人にとっては、必須のCADソフトです。一方、土木、機械、電気関係は、JW_CADのシェアは低くなっています。
最近ではMac版のJW_CADが開発されているようですが、Mac上でWindowsを立ち上げて使う仕様です。Windows版ほどの広がりは見せておらず、一部のファンの間で広まっているようです。

構成要素が複数あっても、CAD上は1つの図形として扱われます

構成要素が複数あっても、要素はそれぞれ接続しているので、CAD上は1つの図形として扱われます。中心の角度を指定する時は、プラスの数値で指定すると始点から反時計回りに描画され、マイナスの数値で指定すると時計回りに円弧が描かれます。弦の長さについては、円弧の直径以上の数値を入力することはできません。
DXF、DWG、JWW、JWC、JWK、SFC、P21、WMF、EMF、BM P、JPGなど。
個別の要素とするためには、分解の設定を行う必要があります。ボリラインとは、複数の要素、線・円弧などをもつ連続したひとかたまりの図形のことです。

指定した枠の横幅が決まり、縦の長さは改行した文字によって管理します

指定した枠の横幅が決まり、縦の長さは改行した文字によって管理します。マルチテキストエディタの機能や見え方は、バージョンによって違ってきます。大文字と小文字の変換、特殊記号の挿入、背景色を付加、文字間隔の変更、文字幅の変更、箇条書きの設定などができます。
マルチテキストの役立つ機能です。マルチテキストでは文字間隔の調整、幅の変更、インデントの設定、タブの調整ができます。

JW_CADのjww形式ファイルは他の拡張子に変換できる

jwcad(jw_cad)で取り扱う標準ファイルはjww形式となります。このjww形式のファイルは、基本的にjwcad(jw_cad)のみで使用できます。jwcad(jw_cad)で作成したjwwファイルのcadをjwcad(jw_cad)以外で使用する場合、dwg変換やpdf変換などを行う必要があります。
jwcad(jw_cad)で作成中のcadファイルであれば、jwwファイルに保存する前にpdf書き出しするなどソフトウェア側で行うことができます。しかしながら、jwcad(jw_cad)をダウンロードしていないユーザーが、jww形式で保存されているcadファイルをdwg変換・pdf変換するには変換ソフトが必要となります。
jww形式にファイルを変換するソフトウェアは、比較的使い方が簡単な物が多いのが特徴です。ツールとして導入するソフトウェアであれば、使い方が簡単な方がツールとしては使いやすいものとなります。使う頻度が多いツールであればあるほど、使い方が比較的簡単なソフトウェアがおすすめです。

作業テンプレートを導入しよう

excel(エクセル)の取り扱いについては、作業手順や使い方をテンプレートに起こし、作業をシステム化するのもおすすめです。テンプレートを作る際には、excel(エクセル)やword(ワード)を使って丁寧にまとめておくと良いでしょう。
テンプレートは作りっぱなしでは意味がありません。システムの更新などばあれば、システムに対応したテンプレートが必要になります。テンプレートは定期的に見直していくことが大切です。
インターネットではexcel(エクセル)を取り扱うための、人気があるエクセル変換ソフトやエクセル貼り付け方法がフリーで紹介されています。紹介されているエクセル変換ソフトやアプリ、エクセル貼り付け方法などの使い方を比較して、システム的にマッチングしそうなexcel(エクセル)の使い方を、無料で賢く導入するようにしましょう。

Jw_cadとは その2

距離や面積の測定もCADなら簡単にできる

JW_CADで図面を作図していると作図している図面の寸法などをチェックしたいときもあれば、面積を測りたいときがあると思います。一応寸法を記入するコマンドもあるのでそれを使用することで寸法はわかりますが、複数の位置を測定する場合や面積を測定する場合は不向きです。

そんな時のためにJW_CADでは専用のコマンドが備わっています。距離を測定したい場合は、「測定コマンド」を選択してから「距離測定」を左クリックすることで距離測定を行うことができます。そのまま距離を測定したい始点を左クリックしていけば距離を測定することができます。多角形の距離の場合は連続してクリックしていけば連続で距離を測定することができます。円周の長さの場合は「距離測定」を左クリックした後に、コントロールバーの「○単独円指定」を左クリックしましょう。

同様に面積を測定したいときも便利なコマンドがあります。正方形や長方形の面積なら簡単に自分でも計算できますが、複雑な形状だとその面積を測定するのは非常に難しくなります。JW_CADで面積を測定したい場合は「測定」コマンドを選択した後に「面積測定」を左クリックすることで面積を測定することができます。距離を測定するときと同様に測定したい頂点を順にクリックしていくことで、面積を測定することができます。

円弧の長さや面積を測定することもJW_CADなら簡単に行うことができます。今までと同様に「測定」コマンドを選択した後に「距離測定」もしくは「面積測定」を左クリックします。始点をクリックするとコントロールバーが「弧 指定」と変化するので、これを左クリックして円弧を指示してから今までと同様に測定したい点をクリックしていきます。

座標の測定や角度の測定もJW_CADで簡単に行おう

JW_CADで図面を作図する時にそれほど頻繁でもないですが座標の測定が必要になるときがあります。そのような時は「測定」コマンドから「座標測定」を左クリックしてください。原点を指示した後に座標を測定したいところをクリックすればそこの座標がすぐに測定できます。

また、角度を測定する場合も「測定」コマンドから「角度測定」を選択して、角度を選択したい箇所の原点から、基準点、角度点の順にクリックしていけば測定することができます。

このようにJW_CADでは距離測定や面積測定などを非常に簡単に行うことができます。JW_CADではプラグインとも呼ばれるフリーソフトが数多くインターネット上で公開されていますので、JW_CADが更に便利になるようなソフトをダウンロードして使用するのがおすすめです。

複数の数値の計算を行う場合は表計算コマンドを有効に使う

JW_CADは図面を作図するソフトですが計算も行うことができます。例えば表があってその中の数字を計算して表の一番右側に表示したい場合は次のように操作します。まず「表計算」コマンドを選択して、目的の計算(例えば「A群×B群」)などを選択します。次にA群の範囲を選択します。A群としたいところの始点を左クリックした後に、終点を右クリックします。同様にB群を選択すれば計算は瞬時に行われます。注意すべきことはA群、B群共に上から順番に計算が行われるので、上から順に行いたくない場合にはこの方法は使えません。また、この場合はA群とB群の数が同じである必要があります。計算結果はB 群の右側に表示されるので注意が必要です。

ここまで複雑な計算ではなく、あくまでも範囲内での合計を求めたい場合でも「表計算」コマンドが有効に使用できます。「表計算」を選択した後に先程のA群を選択した場合と同様に、範囲内の合計を求めたい数値群を選択します。選択すると瞬時に範囲内の合計を求めることができます。

このようにCAD内でも計算を行うことができますが、時にはCAD内にエクセルを貼り付けたい場合などいろいろな特殊な動作をさせたい場合があると思います。そのような場合におすすめなのがインターネット上で無料公開されているフリーソフトやアプリです。プラグインとも呼ばれていますが無料でJW_CADの機能を拡張することができ、作図をさらに効率良く行うことができるのでインストールするのがおすすめです。

作図するまでもなく点だけを作ることもコマンドで可能

作図している時に、線を書くまでもないけれど、点でマークだけをしておきたい場合があると思います。そんな時に使用するのが「距離指定点」コマンドです。「距離指定点」コマンドを選択した後に、左クリックして始点、次に読み取り点を右クリックすれば指定距離が作図されます。この後にコントロールバーの「連続」を左クリックすると、連続して点を指定することができます。

複雑な式計算もJW_CADで簡単に

JW_CADには式計算コマンドというものがあり自由に作成して複雑な計算も実行させることも可能です。今回は式計算コマンドファイルにある計算コマンドが入力されているとして説明していきます。

「式計算」コマンドを実行するとコントロールバーに使用可能な計算コマンドが表示されるので、使用する計算コマンドを選択します。その際に数値入力が必要であれば数値入力の画面が表示されるので、計算したい数値を入力します。複雑な方程式だと複数の数値を入力する必要があるので、少し面倒かもしれませんが間違えないように入力することが必要です。もし図面の線などから入力したい場合には、その長さを寸法コマンドなどで書き込んでおくと、範囲選択の操作でその対応する数値の文字烈を選択すれば、すぐに計算が実行されます。

自分が行いたい計算が初期状態で行えない場合には「KEISAN.JWM」というファイルを編集する必要があります。「Shift」と「Ctrl」を押しながら「式計算」コマンドのコントロールバーを左クリックすると外部エディタで「KEISAN.JWM」を編集することができますので、自分で必要な式を入力しましょう。

このようにJW_CADでは複雑な計算を行うこともできますが、自分で計算式を入力するのは大変ですし、間違いが起こる可能性もあります。そんな時におすすめなのがインターネット上でフリー公開されているソフトウェアになります。無料で公開されていれば自由に使用することができるので、自分なりの比較ランキングなどを作り最適なものを選べるようにすることがおすすめです。

建具断面や建具平面を作成するにはコマンドですぐに作成できる

家や建屋の図面を作成する時に建具の断面や平面を作成するのは非常に効率の悪い作業です。JW_CADであれば「建具平面」もしくは「建具断面」コマンドから簡単に作図することができます。「建具平面」、「建具断面」コマンドを実行すればデフォルトで使用できる、建具平面もしくは建具断面が表示されるので、作図したい図面をダブルクリックすれば簡単に作図することができます。

もし作図したい図面がない場合におすすめなのがインターネット上で公開されているアプリや、プラグインと呼ばれるソフトウェアを使用することです。いろいろな種類のプラグインなどが公開されているので、色々と使用してみて自分にあったプラグインを探してみることがおすすめです。

その他にもJW_CADを効率よく使用するために多くのアプリやソフトウェアが公開されています。非常に多くのソフトウェアが公開されているので自分なりの比較ランキングなどを作成して、業務効率を向上することのできる物を探しましょう。その際は下記のような点に注意することが必要です。

・JW_CADによる作図効率を上げることができるか?
・dwg変換、jw変換、pdf変換に対応しているか?
・エクセル変換やエクセルの貼り付けに対応できるか?

jw_cadの作業効率をあげる方法

半径無指定の接円を作図するには、まず接円コマンドを選択します。次に1番目の「線・円」を左クリックまたは読取点を右クリックで指定します。2番目の「線・円」を左クリックまたは読取点を右クリックすることで接円が仮表示されます。3番目の線・円を左クリックまたは読取点を右クリックすると接円が作図されます。
半径指定の接円を作図する場合は、接円コマンドを選択した後、コントロールバー「半径」の入力ボックスに半径を指定します。1番目の線・円を左クリックまたは読取点を右クリックし、2番目の線・円を左クリックまたは読取点を右クリックすることで接円が仮表示されますので、接円を配置したい場所で左クリックすれば終了です。
1線または円弧をハッチングする場合、対象となる図形を選択し閉鎖連続線または単独円を選択します。そして、範囲選択で図形を選択した後に選択した図形をクリアすれば完成です。
芋目地ハッチや馬乗り目地ハッチ、図形ハッチもそれぞれに作り方のポイントがあるので、調べてみると良いでしょう。

外部プログラムによるJW_CADの図形作成

図形を作成する時は、マウス操作だけで作成するとは限りません。時には外部変形プログラムといった、図形を作成・変更させることができるプログラムを使用することもあるはずです。
このプログラムは、自作であっても公開されているプログラムであっても導入することが可能です。操作方法や使用方法などは、それぞれのプログラムで使い方が変わります。導入するプログラムの使い方を理解した上で、便利機能とし作業に導入してみると良いでしょう。

良く使う図形はJW_CADの図形の登録機能を利用しよう

よく使う図形を毎回作り直してしいては、作業効率が悪くおすすめはできません。そこで利用したいのが図形の登録という機能です。
図形を登録する場合は「図形登録」のコマンドを活用することで登録することが可能です。また、自分のパソコン以外で登録した図形でも、コピーして使用することが可能です。
図形を登録する時に注意したいのが「精度」です。図形データはDOS版のjwcad(jw_cad)共通で単精度実数となっています。詳細な図形を登録する場合には気を付けましょう。また、文字のフォントは保持されません。図形を読み込んだ時に全て「MSゴシック」となりますので覚えておきましょう。なお、jwwデータは倍精度です。
登録されている図形は、回転や拡大・縮小などは当然行えます。自分が作成しているcad図面に合わせた尺度に図形を変形させるなどして、便利に使用すると良いでしょう。
また、ソフトのバージョンによって図形が保存されるフォルダが変更されています。同じ場所に保存されていると勘違いしていると、図形を探せなくなってしまいます。図形の保存場所以外にも、バージョンによるフォルダ構成の変更はチェックが必要です。作業を行う前に、バージョンによる保存場所を必ず把握しておくようにしましょう。