マンションやビルでは、貯水槽にためた水を各部屋で使用するのが一般的です。
多くの中高層建物には、受水槽と高置水槽の2つの貯水槽があります。
受水槽は地下や地上に設置し、高置水槽は屋上に設置しています。
ポンプの力で、受水槽にためた水を高置水槽に送ります。
高置水槽から各世帯に水を送るのは、重力を利用しています。
厚生労働省の調査統計によると、毎年、貯水槽に約30%の不具合が見つかっています。
全国に設置された貯水槽の30%が、水質汚染の可能性があると考えられます。
また、記事の後半では飲み水の品質に及ぼす課題を述べ、受水槽・給水タンク・貯水槽のCADデータを用いた、品質問題の解決方法などを説明しています。
受水槽・給水タンク 2Dcadデータ
建築設備 セツビット
ガス栓、ガスメーターのCADデータが、誰でも無料でダウンロードできます。ダウンロードには無料の会員登録が必要で、ログインすることでダウンロードが可能になります。ガスメーターのデータは、絶縁ソケット、鉄コック等・標準ガス配管設置例になります。
三菱ケミカルインフラテック
FRPパネル型・ステンレスパネル型のパネルタンクや、冷却塔などを製造販売している企業です。無料のユーザー登録をすることで、パネルタンクや冷却塔などのCADデータをダウンロードできます。パネルタンクや冷却塔などのカタログ・仕様書をPDFファイルで、ダウンロードすることができます。
受水槽 図面 Google
受水槽の図面、写真、イラストが、見れます。受水槽は、貯水槽の種類のひとつになります。受水槽をマンションやビルの屋上に設置すると、高架水槽、高置水槽と呼ばれます。給水ポンプの吐出管に直結した密閉加圧の受水槽は、圧力水槽と呼びます。
貯水槽 2Dcadデータのダウンロード
ホクコン
防火水槽、耐震性貯水槽の、CADデータをダウンロードでるサイトです。二次製品防火水槽は、設計基準に対応可能な耐震性を有しており、今の日本にはピッタリの商品です。CADデータは、dwg、dxf、sfc、pdfで用意されているので、どなたでも便利に使うことができます。
千葉窯業
千葉窯業の貯水槽は、消防庁が認定して非常に信頼度が高い貯水槽になっています。防火水槽や貯水槽のCADデータをダウンロードすることができます。貯水槽などのカタログも掲載されており、見たいページだけ見ることができます。
日本コンクリート
耐震性貯水槽を中心に、コンクリート二次製品をン取り扱っている会社です。防火水槽や耐震性貯水槽などの、CADデータがダウンロードできます。20㎡や30㎡、40㎡など、様々なバリエーションの耐震性貯水槽を取り扱っており、応用が効きます。
健康被害や水質汚染など、受水槽がもたらす課題
直結式や受水槽式など、給水方式には種類があります。
受水槽式は、まず受水槽に水をためてから、ポンプの力でたまった水を高置水槽に送ります。
各部屋で使用する水は、高置水槽から送られます。
ゴミや不純物に触れた水は汚染水となり、健康被害をもたらすおそれがあります。
水の経路は清潔に保つ必要があり、貯水槽には定期的な清掃・点検が法律により義務化されています。
健康被害をもたらす受水槽の課題
水道水が汚れる原因の1つは、受水槽や配管などの汚れによる細菌発生です。
受水槽の水が汚れるのは、次のような原因が考えられます。
・タンク内に錆が発生する
・配管から錆が流入する
・通気管から虫が侵入する
・タンク外面が苔で汚れている
・内部にひび割れが発生する
・開いたままのマンホールに異物や雨水が混入する
受水槽の汚れという課題を解決する方法はありますか
受水槽の汚染をなくすために、定期的に点検をおこなうこと、年1回以上の清掃や専門機関による検査を実施することが、法律で定められています。
引き続き、受水槽の汚れによる水道水の汚染防止という課題を、CADデータを利用して解決する方法について説明しましょう。
受水槽・貯水槽の定期検査と、CADデータを用いた管理方法
貯水槽の構造と設置のときに注意すべき点
錆発生による水の汚染を防ぐため、鉄製ではなくFRP製やステンレス製の貯水槽を選びましょう。
貯水槽を選ぶ際は、構造にも目を向けてください。
虫の侵入不可やマンホールのロック、給水制御弁の設置、電極棒による水位制御などを図面で確認することが大切です。
年1回以上、貯水槽内部の清掃義務があります。
給水設備の設計時は、清掃・点検のための法定保安距離を確保しましょう。
貯水槽の定期点検周期とその内容
受水槽や高置水槽は、定期的な点検が必要です。
また、年1回以上、タンク内部清掃が法律で定められています。
定期点検では、ひび割れや漏水の有無、マンホールの施錠状況、タンク内の浮遊物の有無、レベル制御の動作確認などを行います。
更に、変色や臭いの有無など水質を確認し、異常があれば、詳細検査の依頼や処置が必要です。
貯水槽は、どこか1箇所にでも不具合があれば、水質汚染の恐れがあるため、日常点検が欠かせません。
確実な点検を行うには、チェックシートを有効活用してください。
CAD図面を用いたチェックシートで点検箇所を明示し、点検日と結果の記入欄を設けておけば、確実な点検ができます。
また、定期検査時の説明に役立ちます。
貯水槽の専門機関による定期検査の準備
年1回実施する貯水槽の定期検査は、専門機関に依頼します。
検査内容は、主に次の3点です。
・受水槽や高置水槽の外観や状況。
・水道水の臭いや色、殺菌のための残留塩素の有無。
・日常点検の点検記録や図面の整備状況。
定期検査では、図面や定期点検記録などの書類確認があります。
給水装置の補修・改造に伴う図面の変更や保管が適正か、などを確認されます。
規模が大きい給水装置であれば、図面管理にCADを用いれば、変更履歴を含めた管理が容易です。
CADデータを用いて貯水槽を図面で管理する方法
給水装置の設計・施工や完成検査、運用管理に必要な貯水槽の図面は、本体図面、水道本管からの配管系統図と接続図、水道蛇口までの配管図です。
給水ポンプの図面や貯水槽に設置されたレベルスイッチ・止め弁など付属品の図面も含まれます。
貯水槽などのCADデータを用い、工事申請用の図面や完成図をCADソフトで作成すれば、見やすい資料となるでしょう。
貯水槽や配管は、どこに問題が起きても水質に影響します。
CADで作成した図面で問題が発生しそうな箇所をチェックし、点検項目に追加しましょう。
まとめ/貯水槽の汚染防止はCAD図面のチェックと定期的な点検検査
貯水槽の管理ポイントは水の汚染防止です
多くのビルなどに導入されている給水装置は、受水槽と高置水槽を設置しています。
管理を怠った貯水槽は、水質汚染のリスクが高くなります。
適正な管理をし、健康被害を起こさないことが大切です。
貯水槽の汚染防止は図面チェックと定期的な点検・検査です
水質汚染による健康被害を防ぐためには、設計時において、図面に基づき汚染リスクの高い箇所を把握することが重要なポイントになります。
そして、定期的な点検・清掃、専門機関による検査を実施することです。
受水槽のCADデータを使うことのメリットとは
給水設備のCADデータを用いれば、図面作成の効率化が図れ、変更時の図面差替えが容易です。
汚染のリスク箇所を図面でチェックし、点検リストに反映できます。
確実な点検には、CADデータを用いた図面が欠かせません。